ガールズバンドとシチュ別で関わっていく話   作:れのあ♪♪

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 今回は衝動で書いたリクエストのましろちゃん。

 調子は悪かったけど出すだけ出しときます。なんか、可愛く書けない。

 リクエストも、ちゃんと応えていきたいんですけど、難しいんすよね。そもそも、『気まぐれで書けそうなものがあれば書く』ぐらいのスタンスでやってるものですが、如何せん難しい。
 キャラとシチュのダブルバインドはやっぱりキツいんですよね。でも、届くリクエストは高確率でダブルバインドで…。

 ごめんね。文才無くて。




59.倉田ましろと相席するシチュ

 日曜日、バイト終わりの昼下がり、CiRCLE前のカフェテリアでサンドイッチを食べ終え、追加でカフェラテを注文した辺りで、ちょうど自主練終わりのましろと遭遇した。

 そして流れでましろと相席し、ましろと雑談に興じていた訳だが、今日の俺はましろの話を聞けずにいた。

聞く気はあるのに、頭に入ってこない。疲れてるのだろうか?

 

「それで、るいさんと透子ちゃんがまた言い争って―」

「うん・・・」

「それで、七深ちゃんが―」

「そっか・・・」

「レンさん?」

「Zzz・・・」

 

 ・・・

 

「・・・?」

「Zzz・・・」

 

 ・・・

 

「レンさん!」

「はっ・・・!!」

 

 耳元からのましろの声に、俺は思わず飛び起きる。

 マズい。完全に落ちていた。

 いつの間にか俺の隣まで移動していたましろの顔を見ると、既に頬を膨らませている。

 

「私の話、そんなに退屈ですか?」

「いや、そうじゃない。ちゃんと聞いてたから・・・」

「むぅ。絶対嘘だ。私が話してるのにレムレムして」

「レム睡眠を『スヤスヤ』みたいにアレンジするなよ・・・でも、うん。ごめん。寝落ちはした。申し訳ない。次はちゃんと聞くから」

 

 背筋を伸ばすと、体から軋んだような音が鳴る。

 軽く済ませる筈の深呼吸も、いつの間にか大きなため息に変わっている。

 

「あの、レンさん。大丈夫ですか?」

「大丈夫。次はちゃんと気合入れて聞くから」

「いや、そうじゃなくて体調ですよ。よく見たら顔もやつれてますし」

「気にしなくていい」

「気にしますよ!何があったんですか!?」

「何も無いよ」

「ちゃんと話してください!ほっとけないですよ・・・」

 

 さっきまで不機嫌そうだった表情は、もう心配の色に変わっている。

 困った。あまり人様に心配をかけるようなことはしたくないのだが、多分ほっといてくれる雰囲気でもない。

 

「別に、大したことじゃない。ココ1週間ずっと休んでなかったから・・・うん。働き過ぎてちょっと疲れただけ」

「その、具体的には?」

「月曜日、締め切りに追われたせいで睡眠不足のまま学校生活を送り、放課後に取材その1」

「既に大変そう」

「火曜日、昼休みに取材その2と、放課後にCiRCLEのバイト、水曜日に取材内容をまとめて、ついでに記事の3分の1を埋める」

「連勤後の木曜日に休みは・・・?」

「ある筈もなく、記事の残りの3分の2を仕上げようと思った辺りで追加の取材が入り、でも、この後の日程は更に時間の確保が難しい感じだったから、徹夜と気合で残りを片づけた」

「じゃあ、その後の、時間の確保が難しい予定って?」

「金曜日の放課後はCiRCLEでライブがあるからそれの運営。土曜日もCiRCLEでライブがあったからそれの運営。満足に寝てない状態で2日連続の運営は、流石に堪えたな」

「それなのに日曜・・・つまり今日ですけど」

「うん。CiRCLEでバイト。あ、でも、今日は午前で上がりだったから、そんなに働いてないぞ」

「働き過ぎですよ!!」

 

 そうだろうか?

 

「というか、そもそも可能なんですか?1週間でそこまでやるって・・・」

「うん?体力の話?それならこの通りギリギリで―」

「そうじゃなくて、時間の話ですよ。今週だと、取材の時間を除いて、記事を『書く』ための時間、水、木の2日間だけですよね?徹夜もしてるとはいえ、流石に時間が足りないような・・・」

「そうだな。確かにキツいのは事実だけど、俺はこれまで記事の敢行をしなかった日は一度もない。締め切りギリギリで徹夜することは多いけどな」

「徹夜が多いんじゃダメじゃないですか」

「でも、毎週のようにそんな極限状態でギリギリの戦いをし続けてるうちに、集中のコツみたいなのを掴んできてな」

「コツ?」

「といっても、記事の締め切りがヤバい時限定なんだけどな。一回その状態まで持っていけばその作業だけに没頭できるし、作業スピードも上がる」

「それ多分、極限状態だから本能でそうなるヤツですよね?毎週のように使うものじゃないでしょ・・・」

「そうだなぁ~。あの状態。作業に没頭し過ぎて周りに意識が向かなくなるし、息するのも忘れるから、本当に人間の最終手段なのかもって気はするけど」

「とにかく作業の問題は分かりました。それはもう仕方ないとして、どうしてその後に2日連続でライブの運営なんかしてるんですか?」

「だってまりなさんが『大変だから来て欲しい』って・・・」

「レンさんの体の方が大変なのに何言ってるんですか。せめてどっちかは休みましょうよ。事情を話せばまりなさんだって聞いてくれる筈じゃないですか」

「うーん。でも、せっかく俺を必要としてくれるなら、それには応えたいだろ?」

 

 まぁ、確かに断ってもまりなさんは許してくれるだろうが、実際CiRCLEにはお世話になってるし、運営は特に人手が要るものだし、仕方ない。

 

「でもレンさん、それだけじゃないですよね?プライベートでも、遊びの誘いとか、相談事や頼まれ事も、絶対に断らないですよね?ただでさえ、大変なスケジュールな筈なのに」

「そりゃあ、せっかく必要とされてるし」

「だからって何でもやってたら、レンさんが保ちませんよ?」

「別にそれでいいよ。必要とされないよりマシだ」

「どうして、そこまで・・・?どうして、そんなに必要とされたがるんですか?」

 

 『どうして』か・・・。

 

「ましろはさ、『要らない』って言われたことある?」

「・・・?多分、無いですけど」

「合唱祭の練習とかでさ、『お前は要らない』って。いつの間にかクラスメイトから『必要ないからあっち行け』って・・・。無い?」

「・・・はい」

「じゃあ、お前には一生分からないよ。『誰からも必要とされない孤独』なんてものは」

 

 そうだ。クラスメイトは何とも思わずにこの一言を言ったんだろうし、俺も言われた当初は何とも思ってないはずだったが、意外と心には残ってたりする。

 今思うと、だから俺は他人に弱みを見せたくないのかもしれない。だから他人にとって頼れる存在でいたいし、誰かに甘えることに抵抗があるのかもしれない。

 求められていれば、存在してていいんだって認めて貰える気がするから。

 期待に応えられない俺は、もう認めてもらえない気がするから。

 

「レンさんにとって、周りの人はそんなに冷たく見えるんですか?」

「そうじゃない。あいつらが皆いい性格してるのは、俺が1番知ってる。でも、感情は理屈じゃどうにもならない。過去の不安はずっと心の片隅にあるままだ」

「レンさん・・・」

「俺は必要とされたいと言うより、不要だと思われるのが怖いんだ」

 

 体は限界が来ていて、イヤなことを思い出してメンタルも沈んだ。

 俺はそのまま机に突っ伏し、なんとか顔だけを上げる。

 

「悪いな。こんな話して」

「いえ、そんな・・・」

「本当は人様にこんな姿も見せたくないんだ。年下には特に。失望したろ?カッコ悪いし、頼りないし、ナヨっとしてるし」

「そんなことないです。寧ろ、こんな姿も見せてくれて嬉しいですよ。私は」

「さっきのネガティブな話聞かされても?」

「はい。失望なんてしてません。どちらかと言うと・・・」

 

 ましろは少し考える素振りを見せて、答えを出した。

 そしてましろは俺の頭に手を伸ばし・・・

 

「なでなで・・・」

「何のつもりだ?」

「さっきの話を聞いて、レンさんを甘やかしたくなって」

「なんだよいきなり」

「分からないです。でも、今のレンさんは、ちょっと危なっかしいというか、見てるこっちが不安になるんです」

「心配とか、要らないし・・・」

「分かってます。でも、なんだろう。普段は見れない弱い部分を見せられちゃうと、やっぱり優しくしたくなるし、守ってあげたくなるんです」

「年下のくせに・・・」

「ほら。意地張らなくていいんですよ」

「こいつ・・・」

「いっぱい甘えていいんだよ?レン君」

「せめて『さん』をつけろ。このデコ助」

「ごめんなさい。今のは雰囲気でつい・・・」

 

 雰囲気でそうなる程、今の俺は頼りなく見えるのだろうか。

 

「あの」

「何だよ」

「やっぱり、撫でられるの、嫌ですか?」

「・・・」

「私に撫でられても、嫌なだけですか?」

「そうは言ってないだろ。1回やったなら最後までちゃんとやれ」

「レンさん・・・!」

「ましろの手は、嫌いじゃない」

 

 穏やかな昼下がりに、俺は美少女から頭を撫でられ続ける。

 

「レンさん、あなたは凄く優しい人です。ちょっと不器用なところはあっても、他人のことを真剣に考えられる人です」

「そうかな?」

「はい。だからレンさんはもっと、他人から優しくされるべきです。誰かに与えることが出来るのは、その分誰かから受け取ってるから成り立つことなんですから」

「・・・考えとく」

 

 まさか、年下の女子から高説を賜ることになるとは。

 

「それにしても、レンさんって近くで見ると童顔なんですね」

「失礼な」

「褒めてるんですよ。可愛くていいじゃないですか。童顔の男の子」

「そうかよ・・・」

 

 普段の俺なら文句の1つでも言うんだろうが、昼食を食べ、暖かな日差しに照らされ、ましろからも撫でられて、既に眠気はピークだった。

 そして少し手が離れたと思うと、ましろの上着が掛けられた。

 

「大変な1週間でしたね。お疲れ様です」

「ありがと」

 

 上着からは女の子の良い匂いがする。

 ましろに包まれるような感覚。

 

「このまま、寝ちゃっていいですからね」

「時間来たら起こせよ?」

「はい」

 

 ましろの手が、俺の頭を優しくなぞる。

 俺の目蓋は、既に重たくなっていた。

 

「Zzz・・・」

「お休みなさい。優しいお兄さん」

 




 
 調子悪い。やっぱ可愛く書けない。
 来週の日曜に出す分は、調子を戻せるといいけど。

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