《竜》の満ちる世界 作:UNKNOWNと戦いたい
・リ・エスティーゼ王国
試される大地、修羅の国。肥沃な地で育つモンスターには亜種も多く、変種、奇種のみならず、剛種まで出現する地域。アゼルリシア山脈とその麓に広がるトブの大森林の西~南部地域を擁していることもあり、モンスターによる被害、並びに強力な個体の出没率は辺境随一。
その分ヒトも精強であり、対応力も高め。リザードマン、ダークエルフ、トードマンなどと共生関係を構築しており、彼らの力も借りて生を勝ち取り続けた。また、襲撃頻度も多いが、生産力は辺境随一であり、食糧事情は良好な部類。ただし、周期的に極端な寒冷化が起こり、その年は農業面で大打撃を受けやすい。
国内の主なモンスター生息域は、トブの大森林、アゼルリシア山脈近郊をはじめ、点在する森林、リ・ボウロロール、リ・ブルムラシュール近郊の山岳地帯。北部、西部の海岸域は海のモンスターにも注意が必要であり、たびたび漁業被害を受けている。特に北部では、グランセルに生息するモンスターが陸海問わず現れることがあり、精強なモンスターに頭を抱えている。
尚、ヒトが到達できない海の深淵には、黄金の龍が座している。
・バハルス帝国
不遇な国。東方のモンスター、亡国の亜人残党が主な仮想敵となる国家。王国と比較してだが、モンスターは弱い。が、あくまで比較してであり、時折王国周辺並みに強力な個体が現れ、甚大な被害を齎すことも。近年、それにより帝国四騎士より二名、死亡者を出している。
襲来モンスターの質で劣る反面、量、種類で勝ることから、個々の戦力より集団での対応力が求められやすく、そのため突出した個が出現した場合に被害が拡大しやすい。また、王国と比べモンスターの主な生息域が国内に点在しているため、軍より行動速度が速い冒険者から、更に手続きを一部簡略化できるワーカーの需要が高い。
国内におけるモンスターの生息域は、アゼルリシア山脈と、その麓に広がるトブの大森林に始まり、国内に点在する山岳部、ボウン沼地など。北部の海岸部でも時折被害はあるが、グランセルのモンスターが現れることは稀であり、その分モンスターの強さも控えめ。が、先述の通り生息域が点在している上、東方からのモンスター、亜人の来襲があるため、王国と比べ経験の量を稼ぎやすい環境である。
・スレイン法国
人類の守護者(真)。辺境最古の国家ゆえ、膨大な知識を有しており、周辺諸国への支援を惜しまない。その知識を基にした国内防衛用の軍のほか、優れた武具を優先的に配備した精鋭部隊『六色聖典』を有し、辺境最高のモンスター討伐率を誇る。が、聖典部隊の主な活動圏は国外であり、モンスターの生息域の少なさと併せ、辺境諸国では最も国力がある。
軍は国内に専従させている反面、それ以上の精鋭である聖典部隊は積極的に国外に派遣しており、危険な土地の偵察、要監視モンスターの情報収集、ならびに『占星千里』が視たものの調査から、危険なモンスターとの交戦、他国の窮地への増援などを行っている。
国内にモンスターの生息域は少なく、質もそこまでではないが、それでも防衛軍を動員し、数日かけて討伐、もしくは撃退することがほとんど。また、エイヴァーシャー大森林、およびその南方に広がる、瘴気に包まれた『死の森』からモンスターが流れ込む場合があり、その際には聖典部隊も動員して対処に当たる。
・アベリオン聖獣連合
アベリオン丘陵に広がる、亜人と人間の共生勢力。聖は旧聖王国の民を示し、獣は獣の特徴を持つ者が多い亜人を示す。西には人間たちのかつての故郷、ローブルの地が変じたローブル熔山帯が鎮座し、南にはエイヴァーシャー大森林、北は山岳地帯と、過酷な立地で逞しく生きる勢力。二つの危険地帯に面した地であるが、幸いにも流入する個体は縄張り争いに敗れた手負いなどの比較的弱い個体が殆どであるため、両地帯の危険度に反し被害は少なめ。
軍は人間、亜人の混成であり、主に亜人種が前衛、人間種が後衛、支援という形を取る。中には種族の域を超え、亜人と肩を並べる人間もいるが、ごく少数。また、土地柄から索敵を主とする者たちの練度が高く、危機察知能力では連合の一般偵察兵が各国の精鋭に次ぐ程のものを持つ。
過去、エルフ国が原因となった災禍により、アベリオン丘陵の全亜人のうち、三割が流れ弾一発で死滅しているほか、その後に人間と手を結ぶか否かで割れたことで、モンスターの入り乱れた紛争状態となり、聖獣連合に属する亜人の種族は大分減っている。
・竜王国
辺境南東の、弩岩竜に食い荒された不毛の地を流浪する民。砂上を進む船を開発しており、居住域の大部分が超大型船上に建築された都市となっている。ビーストマンとの共存が成されているほか、彼らを恐れた先人の努力から、辺境でも有数の畜産地となっており、草食種の肉の質では辺境随一。また、辺境で唯一、一部の竜を従えている国であり、生息するモンスターが弱いことを抜きにしても、戦力は豊富と言える。また、スレインと共同開発した設置型の大型武装の試運転を積極的に行う、他国に食糧を輸出するなど、他国との関係を重んじている。
これは、土地由来の資源に乏しいことが大きく、国家の要となった大型船の材料も含め、多くの国の支援を受けたことに起因する。そのため、国家としてみれば辺境随一の貧乏であり、発展したマジックアイテムの製造業を始めとする諸産業で頑張って稼いでいる。そんな中でも数少ない一獲千金の機会が、周期的に来る山の如き巨龍を相手取る、収穫祭。祭で得られる龍の鱗や、彼らに由来する鉱石の数々は非常に高値で取引されており、それらが主な資金源ともなっている。
土地が枯れている分、モンスターたちも強くはないが、この地の者は船という拠の防衛戦、並びに竜というパートナーと共に戦う術に長けており、他の国と異なる非常に独特なものとなっている。また、この辺境の竜王でありながら、古龍による監視を逃れている『黒龍の巫女』『
・ドワーフ国
アゼルリシア山脈内部に座す、ドワーフたちの国。古龍の生息域へと限界まで集落を近づけており、軍事力では他より格段に劣る。が、安全な環境でその鍛冶技術を存分に振るっており、周辺諸国の武具の大部分を供給しているなど、軍事力の低さが気にならない程、その貢献度は大きい。
・エルフ国
森を巻き込む大騒動を引き起こした末に滅びた、愚者が王であった国。
邪な欲を起こしスレイン法国との戦争を始めた末、邪毒の棘竜を侮り、彼の竜を強引に叩き起こそうと愚行を繰り返した末、南方の『死の森』の主を引き込もうと画策したことで、その怒りを買った。『竜魔事変』解決の立役者である先代と異なり、竜を侮ったことで愚王は滅び、エルフたちと、森に住まう竜、アベリオン丘陵の亜人と多くの命が犠牲となった。
この時、望まぬ子を産んだばかりの、当時の法国の切札が死力を尽くし、その命と引き換えに生きていたエルフたちを逃し、邪毒の竜の猛威が法国に、我が子に及ばぬよう、竜を森の奥へと誘導した。その亡骸と武具は未だ発見されていないが、時期を同じくして、邪毒の竜の寝床が変わったとか。
・カルサナス都市国家連合
亜人の脅威がモンスターの脅威へと置き換わった国。元々の脅威であった亜人の一部が迎合したことで、国力自体は増強。帝国と比べればマシであるが、東方からのモンスターによる被害も無視できない規模であり、東部の都市で優れた者が育つ傾向にある。
・アーグランド評議国
始種たる凍王の座すグランセル氷原により、南方から隔絶された亜人国家。
過去、調査隊が縄張りを侵したことにより、不定期に司銀龍の襲撃を受ける他、冰龍が縄張りを有するようになって以来、定期的に更なる寒冷化に晒されている。そんな過酷な環境の中、永久評議員のスヴェリアー=マイロンシルクが独自に編み出した始原の魔法、寒冷化した国土に根付いた草食種モンスターの牧畜により、評議国の食糧事情を余裕あるラインにまで回復させている。
反面、グランセル氷原という特大の危険地帯に隔絶されていることから、交易を含め南方との交流は皆無。竜王以外に南方に直接転移できる者がほぼ無いことに加えて、余程のことが無い限りは常にモンスターへの警戒が必要な為、外部に戦力を派遣する余裕があまりないことが要因として挙げられる。
戦力は亜人の冒険者、軍隊のほか、一部のドラゴンと、武具の質を除けばスレインを軽く凌ぐ程。中でも、永久評議員に属するドラゴンたちは、全員が始原の魔法を修めた真なる竜王であり、国家の安寧に尽力している。また、たった数名ながら、独自に始原の魔法を修めた竜王も現れており、
・かつて存在した大国
アゼルリシア山脈を隔て、存在していた国。
『竜魔事変』に際し、刻竜の来襲を受けたことで東西問わず甚大な被害を受け、相互の連絡すらままならなくなった結果、それぞれが独自に復興を目指し続けた末、異なる二つの国として成立した。
・エイヴァーシャー大森林
辺境三大危険地帯の一つ。邪毒の棘竜こと、辿異種エスピナスが住まう場所。
他二つと比べると比較的マシながら、深部では王国領内クラスの個体がしのぎを削るなど、地獄のような有様。加えて、過去に邪毒の棘竜が暴走した際の被害もあり、周辺諸国から強く恐れられている。その件もあり、環境的には他二つと比べ平穏ながら、調査の手は全くと言っていい程入っていない。
尚、この南方には常に瘴気に包まれた『死の森』が存在している。
・ローブル熔山帯
旧ローブル聖王国の地で、熔山龍が命を終えた後に生じた、辺境三大危険地帯の一つ。
覇竜を始めとする凶悪なモンスターに加えて、龍の亡骸より生じた火山に住まう覇種と歴戦王の炎龍夫妻や、辿異種リオレウスなど、魔境ぶりで言えばグランセル氷原にも並ぶ。加えて、かなり広範囲が灼熱地帯と化しており、人間亜人問わず長時間の活動が難しい上、生息するモンスターはどれも過酷な環境に適応した強力な種であるなど、調査すらままならない程。
その分、深部では熔山龍の生命エネルギーの残滓から生じた龍脈炭や、外殻の残骸から得られるユグドラシル外由来の鉱物、灼熱地帯に適応した植物など、得られるものも上質。ただし、そこまで到達できた現地民は存在していない。
・グランセル氷原
アーグランド評議国とエ・アナセルの間に広がる極寒の地。
始種たる凍王の力により変じた土地であり、極寒に適応した、強大なモンスターが数多く根付く大地。大型飛竜から超大型飛竜、果ては強大な古龍まで生息している上、その中の一体である司銀龍は極めて縄張り意識が強く、過去にその縄張りを侵したことにより、アーグランド評議国は数百年にも渡り襲撃を受け続けている。
また、ローブルと異なり、轟竜や暴鋸竜などの一部のモンスターは、リ・エスティーゼ北部
へと来襲し、被害を及ぼすことも少なくない。特に暴鋸竜は、空陸海と活動域が広いため、寒冷期にはリ・ウロヴァールやエ・ナウイル等の内陸部で活動していることも確認されている。その反面、比較的寒冷なエ・アナセル等北部の地では、野生のポポ、ガウシカ等の狩猟とその珍味であるポポノタン、ホワイトレバー等が特産として知られている。
・アゼルリシア山脈~トブの大森林
リ・エスティーゼ王国、並びにバハルス帝国にとって身近な危険地帯。魔樹は出現からほどなくして滅びているが、同時に竜たちが飛来し始めたことで、リザードマンやダークエルフといった、森に棲んでいた知性ある者たちは人類に合流。現在、森に亜人等の集落は存在していない。
アゼルリシアの内部には爛輝龍が生息している都合、余程の強者以外は接近すらしない為、外縁部の洞窟以外では、生態系があまり発達していない。幻獣が生息するエリアより下の山嶺部では、起伏の激しい土地や比較的寒冷な土地に適応したモンスターが生息しているものの、トブの大森林の存在から、山嶺部のモンスターが麓に降りてくることも、森林を抜け被害を齎すことも稀。
トブの大森林は、大きく外縁部と深部に分かれており、外部に被害を齎すのは主に外縁部の個体たち。中でも、北西部と東部の被害が殆どであり、南部域では外部への被害は皆無。これには、南部の長として高度なコミュニティを構築している、森の賢王の手腕によるものが大きい。
また、彼女のコミュニティが水源となる湖等の要所を確保し、山嶺部付近に住まう強力なモンスターとのコネクションを構築していることにより、あらゆる意味で安全な領域と化している。ただし、彼女たち自体はそう強くなく、地形を活用したゲリラ戦術などが本領であり、防衛戦に滅法強い反面、侵攻戦にはとことん向かず、その勢力圏の拡大は極めて難しい。
尚、魔樹を滅ぼした存在については、伝承の類が遺されていない。
が、朧月の如く詳細を掴めぬこのモンスターは、確かに実在している。
・大砂漠
原作でいう、亜人種国家のあった土地を飲み込み存在する、砂の大海。中央には、八欲王の居城であった空中都市エリュエンティウの残骸が鎮座しており、彼の地の真相を求める者を始めとする、多くの人々の心をへし折った領域でもある。
大陸中心部から極めて広い範囲に存在しており、三種の巨大古龍を中心に、砂漠地帯に適応したモンスターの中でも、砂中での活動に秀でた種が多く生息している。巨大龍たちの回遊により砂に流れが生じており、特に龍の周辺では砂嵐も発生する為、地上での活動を主とするモンスター、飛行能力が高い部類でないモンスターには厳しいエリア。
主に生息するのは、砂海に適応した魚竜種モンスターとモーラン種の巨大古龍であるが、大砂漠と他の地の境界となる砂漠地帯等では、また異なる生態系が構築されている。中でも、南方では一定周期で休眠と活動を繰り返す尾晶蠍、弩岩竜などの強力なモンスターが生息している。中でも、最南端の地は『聖域』に通じているともされている。
また、かつてエリュエンティウ近郊にあったとされる国の残党が集った周辺では、未知の巨大な存在による破壊、略奪活動も確認されているとか。幸いなことに、