私は今、図書室にいる。ここには色んな本が置いてあり読書家の私には物凄く喜ばしいことなのよ。
元々、本は好きな方だったが、あの日以来物凄く読むようになった。私が悪いのだけれども、学校に行ってもいじめを受けて家は一人暮らしができなくなり、実家に帰って、お母さんの仕事の手伝い。私の心の癒しは唯一の本だった。本を読んでいると心が落ち着いて、読んでいると、本の世界に入り込んで現実逃避をしていた。
そんなことはおいておいて、今は何の本を読むかを探すとしましょうか。
流石といったところね。色んな本が置いてあるわ。普通の図書館にはない本がたくさん置いてあった。
私の求めている本は、ミステリー系を探している。探していくうちにお目当ての小説があったので手に取ろうとしたら誰かの手と触れてしまった。
「「あ、、、」」
「先どうぞ」
私は譲るように言った。
「いえいえ、あなたがどうぞ」
こうやって譲り合っているときりがないから
「では、一緒に読むというのはどうかしら?」
「一緒にですか?」
「ええ。二人で隣同士になって、一緒に読むのはどうかしら?見た感じだと私達読むペース同じようだと思うから」
私ったら何を言ってるのかしら。一緒に読まない?って昔の私ならこんなことは言わないはずなのに、やはり色々と変わったのかしら?いい方向なのかしら?私がそんなことを考えていると
「そうですね。私もその意見に賛成です。自己紹介をしますね。私は1年Cクラス椎名ひよりと申します」
「私は、1年Dクラスの雪ノ下雪乃と言うわ。よろしく椎名さん」
二人は挨拶を済ませた後、空いている席に座り二人一緒に本を読むことにした。
試しに、1ページ読んでみることにした。
「このくらいのスピードで大丈夫かしら?」
「はい、問題ありません。ピッタリですのでこのスピードで行きましょう」
そして、二人は一緒に本を読んでいった。周りから見たらここだけ空間が違っていた。
「ちょっと椎名さん近くないかしら?」
「そうでしょうか?こうした方が読みやすくないですか?」
「そうだけれども……」
物凄くいい匂いがして、髪もサラサラしていてなんだか触りたくなってきてしまうわ。私は、思わず聞いてしまった。
「椎名さん、どんなシャンプー使っているのかしら?」
「シャンプーですか?いきなりですね」
「ごめんなさい。いい匂いがしたからつい聞いてしまったの」
「そうですね。シャンプーは……」
そして、読書していたが、途中からシャンプーやらリンスのいろんな話になった。途中から自分たちの髪の毛や体などを触りあっこしていた。周りから見たらとても百合百合しかった。
二時間後、、、
私達は、本を読んだり学校のことについても話していたら、あっという間に図書室が閉まる時間になっていた。
「今日はありがとうございます。とても楽しかったです。クラスで読書仲間がいないのでこの先が不安でしたが、雪ノ下さんと出会えてとてもうれしいです」
「私もとても充実した二時間だったわ」
「もし、雪ノ下さんがよろしければなのですが、連絡先を交換しませんか?」
「えぇ、もちろん」
こうして私と椎名さんは連絡先を交換した。空いているときに、ここで本を読んだり色んなお話をする約束までした。
自分の部屋に戻り、今日のことを振り返った。
とても、濃い一日だった。椎名さんと出会えて友人とはこんなにも素晴らしいものなんだと久しぶりにわかった。
でも、今日一日で少し気になることがあった。入学して三日目だったが、授業中の先生が明らかにおかしかった。生徒がおしゃべりをしていても注意をしないで授業をしていたことに私は違和感を覚えた。入学したばかりだから先生方は大目に見ているのかしら?
この時、雪ノ下は気付いていなかった。先生方が、注意をせずに何かをメモしていることに。
入学してから、早くも一週間が経過した。ここで、周りは学園生活に慣れたのかグループができていた。
トップは平田君や軽井沢さんたちだった。いつも騒がしくて私はあまり好ましく思っていない。私はというといつも一人でいるから、このクラスでは底辺なのだろう。これはいつもの事だから、いいとしましょう。
唯一良かったのは、この学園はいじめに敏感だからそれがないという事だった。そんなことを考えていると何やら前の方が騒がしくなってきた。
「おはよう山内!」
「おはよう池!」
いつも、遅刻ギリギリそれか遅刻している、池君が今日は遅刻もせずに来ていた。
「いやあー、授業が楽しみすぎて目が冴さえちゃってさー。眠れなかったんだよな」
「なはは、分かるぜ。何せ俺もだからな。この学校は最高だぜ、四月から水泳の授業が行われるんだから!」
そう言えば、今日は授業に水泳があったわね。しかも男女共同。つまり男子生徒は合法的に女子生徒のスクール水姿を目に収めることが出来てしまう。
流石に気持ち悪いわね。女子をそういう目でしか見ていないなんて、周りの女子たちも少し引いているわね。
そして、何やら女子の胸のランキングを作っているらしい。そして隣の綾小路君も呼ばれていった。
「男子というのは分らないわね」
私は思ったことを口にしてしまった。
「そうね。それに関しては、同意だわ。胸を比べるなんて」
「堀北さんは胸が小さいことを気にしているのかしら?」
「何を言っているのかしら雪ノ下さん。私はそんなことは言っていないわ。それにあなただって十分小さいわよ」
「それはどうかしらね。私って、結構着瘦せするタイプなのよ」
「じゃ、水泳の時にどっちの胸がでかいか比べましょう」
「そうね、審査員は綾小路君でいいかしら?」
「えぇ、そうしましょう」
そして、私と堀北さんが、綾小路君が戻ってきたときに
「綾小路君、ちょっといいかしら?」
「ん?どうした堀北」
「今、私と雪ノ下さんでどちらの胸が大きいか勝負しましょうと話がなったのだけれども、審査員として綾小路君頼まれてくれるかしら?」
「私からもお願いできるかしら?」
「二人ともなんでそういう事に?」
「いいから、やりなさい綾小路君」
「やらないというなら、どうなるかわかるかしら?」
「理不尽すぎる」
こうして、綾小路は二人の醜い争いに巻き込まれてしまった。ちなみに周りは、池達の会話でもちきりなので聞いていなかった。
更衣室……
「雪ノ下さんって結構スタイルいいよね」
そんなことを私に言っているのは、櫛田さんだった。この人は胸がでかすぎる。同じ高校生だと思えないくらいでかい。
「櫛田さんは本当に私と同じ高校生かしら?年齢を偽っていないかしら?」
「え~そんなことないよ~雪ノ下さんと一緒で高校1年生だよ」
そう言って、櫛田さんは先に行った。
それにしても気持ちの悪い仮面ね。姉さん寄り完璧ではないけれどもすごくできている仮面。でも、あの仮面は嫌いだわ。裏で何考えてるかわからないもの。
私はそんなことを思いながら更衣室を出た。
プールサイドに来てみると大半の男子生徒がうずくまっていた。
「これはどういう状況かしら?」
なんでも櫛田が来てからあまりにも凄すぎてみんなうずくまっているそうで、それにしても綾小路君はそういうのには興味ないのね。
「雪ノ下さんやった来たのね。逃げたのかと思ったわ」
「そんなことするわけないじゃない。それでどうかしら?」
「そ、そうね。まぁまぁじゃないかしら?」
「では、綾小路君に聞いてみましょう。どうかしら?」
そう言って、私たちは綾小路君の近くに行って聞いてみた。
「いや、俺に聞かれてもわからん。二人とも同じくらいじゃないのか?」
「これは競うのは無理そうね」
「それは私も同感だわ」
こうして二人の醜い争いは幕を閉じた。
ちなみに今回の授業を休んでいる生徒が何人かいたが。まぁ、一部の男子があれなのだから仕方がないと私は思った。