5Sぷらす2 【本編完結】   作:しろすけ

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一部を除き原作通りのはず


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「なんでコイツはアタシらと同じ席座ってんのよ!?」

「二乃うるさい」

「まあまあ

 せっかくだしこの学校のこととか色々聞こうよ」

「すみません下川くん

 一花が強引に」

「下川さんというんですね!

 私四女の四葉です!」

 

なんで俺は出会ったばかりの女生徒5人と昼飯食ってんだろーね…

強引に引っ張って来られ更に五つ子などとフィクションめいた現実を突きつけられただけでも思考はキャパオーバー寸前だ

いつも通りの昼食を口に運びながら投げかけられる質問におざなりに答えていく

俺の昼食事情とか彼女いるのとかの質問はスルーだスルー

 

「おや?

 何か落ちてますよ」

 

そんな中うさぎのようなリボンをつけた、四葉と名乗った彼女が席の近くに落ちていた紙を見つける

 

「テストの答案ですね

 点数は……100点!?」

 

点数だけで誰のものか大体予想つくのが恐ろしいな

 

「名前は…上杉風太郎さん……!?」

 

何か思うところでもあったんだろうか

ほんのわずかばかり表情が変わったように見えたが

 

「落とし物ですね!届けてきまーす!」

 

と真っ直ぐに食堂の角、風太郎の元へ向かっていった

迷いがなかったな…顔見知りか?

 

「それでそれでユーキくんはこの中じゃ誰が好みになるのかな?」

「ちょっと一花!?」

 

ショートカットのクラスメイト、中野一花がいたずらっぽく言えば

星形のヘアピンが特徴的な中野五月が何故か抗議するように声を上げる

てか一言二言話しただけで名前呼びとか距離感の取り方がわからぬ

 

「こんな根暗に品定めされるとか最悪なんですけど」

 

蝶のようなリボンの女生徒、先程ヘッドホンの女生徒から二乃と呼ばれていた彼女は敵対心を隠そうともしない

これ答えないといかんやつなのか?

風太郎は気づいたら食堂にいないし四葉の姿も何故かない

食事もそろそろ終わるしさっさとこの席を離れたいんだが

 

「………誰も何もみんな同じ顔でしょうが」

「うわ、つまんない答え」

 

呆れて言う二乃の言葉に内心ため息を吐く

品定めされるのが嫌とか言いながらどんな答えなら満足されるのやら…

残りのパンを口に放り込み立ち上がる

 

「お先に」

「えー?もっとお喋りしよよーよー

 クラスじゃなかなか話す機会なんてないんだし」

 

引き留めんなや

社交性ありの美人さんと何考えてるかわからん問題児が教室以外でおしゃべりなんていい好奇の的だ

現に無視はしているが周りからはこちらを見てヒソヒソと話す生徒が何人も目につく

今更俺は気にしないが転校早々余計な面倒を背負うことはないだろ

 

「そのうちな」

 

短く会話を切るようにそう残し食堂を出るべく歩き出す

情報過多すぎていつもより疲れる昼休みだ

そして教室に戻ると隣のクラスの前では風太郎が四葉と会話しているように見える

わざわざ会話に割り込むこともないだろうしそのまま教室に入り机についたところで思い出す

 

「家庭教師の事について何も話せてねぇ…」

 

心の中で隣のクラスの幼馴染に謝罪の念だけは送っといた

 

 

「……で

 なんで俺はこんなところに顔つっこんでるんだろうね」

「しっ!見つかるだろ!?」

 

駅前の顔出しパネル、から男二人で顔を覗かせて下校中の女子高生たちを眺める

言葉にすると犯罪臭しかしないが、隣でその彼女たちの様子を伺う幼馴染は真剣そのものだ

昼休み中に中野姉妹四女から直接謝るよう促されたとかで放課後何故か俺まで付き合わされる事に

バイトまでまだ時間はあるし幼馴染の付き合いではあるが、不毛な時間を過ごしてる事に虚しくなってくる…

視線の先には買い食いをする風太郎の目標である五月と食堂でも一緒だった蝶々リボン?が特徴の二乃、同じく一緒だった首にヘッドホンをかけた顔半分を隠す前髪が特徴の女生徒

 

「てか、なんで一人になるタイミング狙ってんの?まとめて謝れば良いじゃん?」

「はぁ?意味がわからん

 友達といる状況じゃ話しかけづらいだろうが」

 

………そういえば諸々と説明してないのを忘れてた

 

「あのだな風太郎

 あいつらは」

「それ楽しい?」

 

説明を遮るようにかけられる声

見ればいつの間にか目の前に人影

先ほどまで目標と一緒にいたヘッドホンを首にかけた女生徒が何を考えてるかわからない表情でパネルの前に立っていた

 

「…割とね

 こういうのが趣味なんだ」

 

誤魔化し方…しかもその理屈で言うと俺もそんな特殊な趣味を持ってる事になる

 

「ふうん

 女子高生を眺める趣味…

 予備軍…」

「あ、そっちじゃなくてね

 無言で通報するのやめて

 あとお友達の五月ちゃんにも言うなよ?」

 

恐ろしく淡々とスマホを取り出し電話をかけようとする彼女へ風太郎は告げる

さすがに電話はやめてくれたが

 

「…わかった

 でも、あの子は友達じゃない」

「えー…」

 

予想外の返しに風太郎が固まってるうちに彼女は五月達の元へ戻っていった

 

「仲良く見えるんだけどな

 やっぱり人付き合いってめんどくせーわ」

 

追跡は続行中

俺たちの前方には相変わらず楽しげに話しながら歩く中野姉妹(3/5)

しかし、金持ちのお嬢さんらしいけどマジでこのバカ高いマンションに住んでるのか

 

「なに君らストーカー?」

 

マンションの門を潜ろうとしたところで侵入禁止の看板に片足をかけこちらを睨む蝶々リボン、二乃が待ち構えていた

 

「げっ!お前…」

「五月には言ってない」

 

風太郎が思わずヘッドホンの少女を苦々しげに見るもにべもなくそう返される

 

「五月は帰ったよ

 用があるならアタシらが聞くけど?」

「お前たちじゃ話にならない

 どいてくれ」

「しつこい

 君モテないっしょ

 早く帰れよ」

 

会話のドッチボールってこういうこと言うんだろーね

なんて軽く現実逃避

いい加減コイツらの事情を説明したいが…

 

「帰るも何も、僕らもここに住んでますけど?

 全く、失礼な人たちだ」

 

おい待て

ナチュラルに俺まで巻き込むな

 

「え、マジ!?ごめん…」

 

いや見えすいた嘘でしょうが信じるなよ

 

「焼き肉定食焼き肉抜き、食パンの耳

 ダイエット中?」

 

さらっと漏らすヘッドホン

こんな頭悪い注文するやつも寂びしい昼飯のやつも他にいねーもんねー

生活状況なんて察しがつくよねー

 

「あ!お前らやっぱここの住人じゃねーだろ!

 警備員さーん!」

「〜〜!行くぞ!優希!」

 

二乃が声を上げれば何故か俺の腕を引っ掴んで走り出す風太郎

 

「そろそろ帰っていい?」

「ここまで来たんだから諦められるか!」

 

いやそれ風太郎の事情じゃん

俺無関係じゃん

なんて思いつつもただでさえ体力標準以下の風太郎の重しになるわけにもいかず自分の足で走る

マンションのオートロックは偶然出入りする住人がいたためスルーできたが目標の五月はエレベーターに乗り込む目前だ

 

「い、五月…!」

 

息も絶え絶えの風太郎を一瞥することもなく、何故かいる俺には意外そうな視線を一瞬だけ見せたがエレベーターの扉は無常にも閉まった

 

「風太郎…」

「うおおお!」

 

どーする?なんて声をかける前にあいつは階段を駆け上がり始めた

あいつ前世は猪の被り物被って鬼と戦ってたりしない?

何故か猪突猛進!と叫ぶ姿が妙にしっくりきてしまった

ここまで来たらほっとくわけにもいかんし少し遅れて俺も階段を駆け上がる

これで不法侵入とかで警備員が飛んできたら風太郎担いで逃げんといかんしな

視界の端で他の中野姉妹たちが揃ってマンションに入ってきたのを見て、事情話してエレベーター使わせて貰えばよかったと少し後悔はしたが今更止まれない

程なく風太郎に追いつくがあの勢いが続くはずもなく足取りは重い

 

「ほれがんばれがんばれ」

「ムカつくくらい余裕そうだなお前は!」

 

まあ体力勝負のバイトの方が比率は高いからな

こちらとしては励ましていたんだが、恨めしそうにこちらを睨む風太郎を引き連れてとうとう目的の30階に到達する

 

「下川くん!?何故…

 …なんですか?私に何かご用ですか?」

 

俺を見て一瞬目を丸くした五月は、後ろから来た風太郎を確認すると一転してキッと睨んでくる

 

「ほれ

 お前から言うことがあんだろ」

「お、おう…」

 

息も整わない様子だがいい加減当初の目的を果たしてほしいので五月の方へ風太郎を差し出す

 

「き、昨日は…わ、悪」

 

いやスパッと言ってくれや

いっそ俺がまた間にでも入ろうかと思ったが今後の風太郎の家庭教師の進め方を思うと口出しできん…

 

「用がないなら私はこれで」

「わー待て待て」

「何がしたいのですかあなたは!?

 今から家庭教師の先生が来てくださるので急いでください!」

「それ俺」

 

ってそこを伝えるとこから!?

同じクラスならいくらでも伝える機会あったろうが!?

五月は案の定風太郎の言葉を飲み込めないのか硬直している

 

「家庭教師、俺」

「〜〜〜!だ、断固拒否します!

 下川くんならともかく!

 なんでよりによってあなたなんですか!?」

 

おっとまさかの流れ弾?

睨むな風太郎

俺にそんなバイトのオファーは来てないし来ててもやらん

 

「俺だって嫌だ!

 俺の方が嫌だね!

 だが諦めるわけにもいかない!

 昨日のことは全面的に俺が悪かった謝る!」

 

五月と再度向かい合い、距離を詰めていき

 

「今日から俺がお前のパートナーだ!」

 

真っ直ぐに彼女を見つめそう言い放った

…どうでもいいけどこの世にこれほど打算的な壁ドンはないんだろうな

なんてこれから起こるであろう事態の事を考えないようにしていたんだが

 

「そんな…無理…

 こんな人が…私たちの家庭教師だなんて」

「……!?私たち?」

 

絶妙なタイミングでエレベーターが開き降りてくる少女が4人

俺としては今日の昼のやりとりからこんな展開になるんだろうなとは思ってはいたが…

 

「あれ?優等生くんにユーキくん?五月ちゃんと何してるの?」

 

ショートカットで俺のクラスへ転入してきたの中野一花

 

「いたー!こいつらがストーカーよ!」

 

蝶々のようなリボンを二つ付けた中野二乃

 

「ええっ!

 上杉さんたちストーカーだったんですか?」

 

うさぎの耳のようなリボンの中野四葉

 

「二乃、早とちりしすぎ」

 

ヘッドホンを首にかけた中野三番(仮称)

 

「は?なんでここにこいつらがいるんだ…?」

「なんでって…

 住んでるからに決まってるじゃないですか」

 

星形のヘアピンが特徴的な中野五月

そしてその背後のドアにかかっている表札には『NAKANO』の文字

 

「へ、へぇ〜同級生の友達5人でシェアハウスが

 仲が良いんだな」

 

いやーいい加減もうその辺は苦しいと思うぞ

現実受け止めようぜ

 

「違います、私たち」

 

改めて5人並ぶとマジ同じ顔、同じ背格好

 

「五つ子の姉妹です」

 

言い放った五月の言葉に我が幼馴染はなんとも表現しづらい表情で固まるのだった

 

 

 

 

「夢のような日ね…

 あの無表情の下でそんなこと考えてたの?」

「こう見えてロマンチストでね」

「はいはい

 でも、夢は夢でも悪夢のようなって言葉がついたりして」

「………」

「…まさか図星?」




まだギリギリ原作沿いのはず

オリ主は呪◯の虎◯並の身体能力はありますが当然この世界に戦う相手がいないので活かす機会はありません
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