もしかしたら今回の話と文章量調整するかもです
スクランブルエッグ編ラストまで
アンケートはこの話の投稿後二日ほどで締めます(7月2日23:59まで)
旅館の朝は早い
とはいえ普段の早朝バイトに比べればそうでもないのでぐっすり眠れた
となるはずだったんだが…
昨夜あんな事があって色々と考え込んでしまい、眠りが浅かった
あの後、風太郎から何を話していたのかを聞いた
なんでも、家庭教師の関係に終止符を打ちましょうと一方的に告げられたらしい
確かに、期末試験が終わった後碌に授業もしてないがいくらなんでも唐突すぎる
そんなわけで思わず五月に詰め寄った結果、風太郎は床に叩きつけられることになったんだが
「……おはようございます」
その叩きつけた張本人、中野たちのお爺さんに挨拶をする
相変わらず気配が希薄だから気付けないと怖いが、今回は運良く気付けた
声がものすごい小さいのも変わらずだが、よくよく聞けば挨拶を返してもらえた
注意すれば聞こえるもんだな
「後ほど少し顔を貸せ」
……聞こえない方がよかった
俺もしかしてヤられる?
悩みの種は増えたが仕事は待ってくれない
動揺を上手く隠してこなしてたつもりではあったけど、何人かの従業員の人から『迷いが見える』と指摘された
いつものバイト先以上に修羅の国かここは
「ーーっ!下川」
温泉の前を通りかかったら相変わらず五月の格好をしてる中野姉妹の誰かが右往左往してた
しかし、俺の呼び方とよく見たらいつものネイルも健在だから
「二乃か
随分早いな」
「…アンタ、聞いてたけど本当に分かるのね」
正解のようだ
二乃は目を丸くしている
聞いてたってのは四葉あたりからか?
まあ、俺のはその四葉がいつぞや言ってた『愛があれば』なんてロマンのあるもんではないイカサマみたいなもんだが
「ちょうどいいわ
アンタ、他の人が入ってこないよう見張ってて」
「は?いや、俺仕事中…ってオイ!」
答えを聞くまでもなく温泉に突撃していく二乃
しかも混浴の方
何故そこまでして混浴に
そして俺の都合は無視かい
やはり中野姉妹はどこかしらブレーキが壊れてるのがデフォルトなのか
少し前なら、それこそ出会ったばかりの頃ならそんなお願い鼻で笑って無視するとこだが、今後の事を考えるとそんなことできんし
誤魔化すって言ってもどうしたもんかと考えてたら
「もういいのか?」
「…ええ、悪かったわね」
あからさまに不機嫌になって二乃は出てきた
風呂入って出てくるような時間じゃなかったが何がしたかったんだ
そのままズンズンと歩き去ろうとする
「お前ら何で全員五月の格好してんの?」
その二乃の背に追いつき聞く
そっちの都合を聞いた以上、こっちの質問くらい答えてほしい
混浴で何やってたのか詮索しないだけマシだろう
流石に二乃もそれは察してくれたようで話してくれた
なんでも、昔はいつぞや見せてもらった写真のように髪型から服装まで同じの仲良し姉妹で、お爺さんもそれを見て喜んでくれていた
しかしある日、一人がいつもと違う格好をしてみたところ、お爺さんは仲が悪くなったんじゃないかとものすごく心配して、しまいには倒れてしまった
それ以来お爺さんの前ではそっくりな姿でいると決めたそうだ
なるほどね
姉妹が多いってのはこんなことも起こるもんなのか
俺や風太郎からしたらおっかない人だが、こいつらからしたら頼れる優しい人なわけか
そういう人がいるってのは素直に羨ましいな
「ところで」
ん?
「あのこと誰にも話してないわよね?」
地の底から響いてきそうなくらい低い声で聞いてくる
急に圧を増すのやめてくれ
あのことって、聞くまでもなく風太郎への告白のことだよな
「言ってないから
そこまで悪趣味じゃない」
あんだけ排除しようとしてた風太郎をそういう風に見るようになったなんて少し信じられんが、それでも軽はずみな告白じゃなかったのはなんとなく雰囲気でわかった
それを茶化すほど人格腐っちゃいないつもりだ
「……ま、律儀で馬鹿真面目なアンタの事だからいらない心配だったわね」
「褒め言葉として受け取っとく…」
あっけらかんと言い放つ二乃に溜息混じりで答える
初対面で結構やらかした俺の評価はどんだけ回復したのやら
「それでも、盗み聞きは盗み聞きよね」
「……確かにそうだけど」
口の硬さは自信あるんだが証明できんし
それとも何か埋め合わせしろって言うのか?
「協力、してもらうわよ」
そうニヤリと笑った二乃はその言葉にフリーズした俺を尻目に、部屋へと続く階段を登って行った
協力って、まさか風太郎との仲取りもてってことか?
いやいや待て待て
別に、風太郎が二乃と付き合うと選択をする分には構わない
しかし、積極的に二乃を応援できるかと言われると正直複雑だ
二乃が悪いわけではなく、三玖や四葉の気持ちを察してる身としては突然誰かに肩入れするってのは抵抗がある
二乃に限って三玖の気持ちに気付いてないなんてことはないだろう
その上で協力しろって…
ダメだ…全く考えがまとまらん
結局、仲居さんに怒られて現実に戻されるまでその場に立ち尽くしてしまっていた
俺、このバイト中に心労でぶっ倒れるかもしれん
そっからの仕事は我ながら身が入らなすぎた
朝の忙しい時間帯だってのに動きが鈍くて迷惑をかけてしまった
『同級生の女の子の浴衣姿にドキドキした』なんていらぬ誤解で生暖かい目で見守られたが、事情が事情だけに説明できんし
そして、忙しさのピークも過ぎた頃
オーナーのお爺さんに呼び出された
一体何を言われるのやらとビクビクしてたが
何故か旅館から少し離れた堤防の上で海に向かって釣り糸を垂らすことになってる
しかも風太郎まで一緒に
何でお爺さんのこと師匠とか呼んでんのさ?
「今来たのが一花と二乃」
「えっ」
「あれが三玖」
「えっ」
「その隣が四葉」
「えっ」
これはつまりお爺さんからあいつらの見分け方を教えてもらってると
さっき聞いたとこによると、昨夜家庭教師解消を告げてきたのは五月ではなかったらしい
その真意を確かめるために見分けるための秘訣を教えてもらってるってことか
「…お前、分かるか?」
「この距離じゃさすがに無理」
ネイルもピアス穴も見えんからな
お爺さんが何で見分けてるのかってのは確かに気になってきた
というか、お爺さんはなんか話があるんじゃなかったのか?
「わぁ
たくさん釣れてますね!」
気付いたら五人揃って堤防まで上がってきていた
クーラーボックスには言う通り釣り上げた魚が大漁だが、ほとんどお爺さんの手柄だったりする
クーラーボックスを覗き込んだ姉妹は魚について質問してきて風太郎が答えてる
魚は見分けられるのに中野たちは見分けられないのな…
そんな風太郎に近づく影が一つ
ネイルが確認できたから二乃だな
「今じゃないわね」
そうつぶやいて思いとどまったみたいだが、何をしようとしたんだ何を
……って
「どうした?
大丈夫か、一花?」
「ーーっ!ユーキ君」
何やら急によろけた一花の腕を掴んで支える
相変わらずたまにドジをやらかすやつだ
…………何で俺はこいつが一花とわかった?
「えっと…もう大丈夫だから離してほしいかな」
「あぁ…すまん」
掴んだままだった腕を離す
否定してこないところ一花であってるらしい
「何で私ってわかったの?」
「……こんなドジすんのお前くらいだろ」
適当に誤魔化すように答えて目を逸らす
いつものジト目を背中に感じる…
そういえば、今更ながらこいつあの時ケーキ屋で何か言いかけてたな
二乃の告白が聞こえてきてそれどころじゃなくなったし、ここ最近二人で話す機会なんてなかったが、今なら聞けるか?
「あら
二人ともちょうどよかったわ」
なんて思ったがまたも乱入
姉妹の輪から離れてこっちに来たのは二乃か
「二乃…
ちょうどいいって何が?」
「協力してって言ったでしょ」
どうやら俺だけじゃなくて一花にも協力させるらしい
俺は了承した覚えないんだが
「今夜彼に会いにいくわ」
そのために父親、中野先生が部屋から抜け出した二乃に気付かないよう足止めをして欲しいとのこと
「いや、俺仕事あるから」
「一花ー!二乃ー!下川さーん!
帰りますよー!」
「じゃ
お願いね」
……いい加減こっちの話も聞いて欲しいもんである
「なんかゴメンね」
「お前が謝ることでもないだろ」
旅館へ戻る途中、一団から少し離れて俺と一花は歩く
時折、お爺さんがこちらの様子をチラチラと見てくるので少し落ち着かんが
「さっきの件、私だけでなんとかするよ」
「大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ
お父さんと少し話すだけだし」
そりゃそうではあるが
「それに、ユーキ君はお仕事あるでしょ?」
ごもっとも
まあ、父親と話をして時間稼ぐだけだしそんなに難しいことでもないのか
ここはお言葉に甘えさせてもらおう
しかし
「二乃のやつ
いくらなんでもここまで振り切れるか」
溜息混じりで前を歩く二乃を見る
部外者の俺たちを敵視してた頃からのあまりの変身っぷりにどうも思考が追いつかん
「うん…すごいよね」
そう呟く一花の表情は見たことないもので
これは、羨望と自嘲か?
「一花?」
「ーー!
ゴメン!なんでもないから!
ほら、早く行こう」
ハッとなって前を歩くみんなの方へ戻って行った
あいつも何やら抱え込んでないか?
やれやれ
仕事も大事だが、らしくないこいつを見てるのもいい加減しんどい
あいつらが帰るのは明日
それまでに動いてみるか
仕事は二日目ってこともありさすがに慣れてきた
最初に言われたとおり今日は厨房の手伝いにも駆り出されたが、普段のバイトの経験もあるので雑用はお手の物だ
賄いの話をしたら作ることになったのは誤算だったが
何故か厨房を物欲しそうに覗き込んできた五月と目が合った
いや、みんな五月の格好してんだけどあの触覚がピコピコ揺れてるのは五月本人だろう
そういやいつぞや家に泊まった時にこれ振舞ったら気に入ってたな
少しだけ分けてあげたら「悪いですよ」なんて言いながらご機嫌そうに戻って行った
わかりやすいなあの子は
本日の仕事も無事終わり
一花が二乃の頼みを聞いてるならどこかで中野先生と話してるはずだが
「最後くらい孫たちとまともに話してはどうか?
あなたに残された時間は少ない」
廊下を曲がりかけたところで話し声
目当ての中野先生の声だ
あまり立ち入って聞くのは良くない話な気がする
「思い出は残さぬ
あの子らに二度と身内の死の悲しみを与えたくない」
…………あのお爺さんの態度の原因はそれか
孫、中野たちを気にかけながらそれでもどこか踏み込もうとしていないように見えた
しかしそれは…
「っ!
お疲れ様です」
「ああ」
考え事してたらいつの間にか話を終えたのであろう中野先生と鉢合わせた
完全油断してた
しかも立ち聞きしてしまって少し気まずい
なんか最近こんなのばっかな気がする
「すみません
話聞いてしまいまして…」
「いや
構わないよ
明日も早いのだろう?
休むといい」
淡々と答えるとこちらに背を向けて歩き去る中野先生
やっぱ何かよそよそしい
とはいえ、あいつらの行動に対して俺が謝るのも筋違いな気がするし
「爺さん
いい加減教えてくれ
あいつらを見分けるコツとかないんですか?」
廊下の先から聞き慣れた声
風太郎は相変わらずお爺さんから姉妹の見分け方を聞き出そうとしてるらしい
というか
「お前
こんなとこで何やってんの?」
「ーっ!なんだ優希か
何って爺さんからあいつらの見分け方を」
「いや、そうじゃなくて
呼び出されてるんじゃ…」
「は?何のことだ?」
……おい二乃
肝心のこいつがこんな感じだがどう呼び出したんだよ
「って、それどころじゃないんだ
爺さん!」
再びお爺さんに詰め寄る風太郎
何やら言葉を発してるようだが
「愛」
「……っ」
「愛があれば見分けられる」
四葉の発言の発端はこの人か…
具体的な何かを求めてた風太郎も固まってしまっている
「長い月日を経て…」
だが、お爺さんの言葉は続く
「相手の仕草、声、ふとした癖を知ること
それはもはや愛と言える」
「孫を見分ける
そう言ったな」
「それは一朝一夕ではできん」
「お主らは何のために孫を見分けたいんだ」
「見分けられるようになってお主らがしたいことはなんだ」
「お主らに孫たちと向き合う覚悟はあるか?」
消え入りそうなほど小さく、それでも容赦なく俺たちに突きつけてこられる言葉
表面的な情報だけで見分けるなんて意味はなく、本気で向き合えと
俺も風太郎も人付き合いに関して今までこだわってこなかった事を見透かされてるようだ
そのまま立ち尽くした俺たちを残しお爺さんは旅館の奥へ戻っていく
「……で、どうなんだ?
これで白旗上げんのか?」
「……まさかだろ
爺さんの言う覚悟ってのがどんなのかわからないが、こんなとこで退けるか!」
腹は決まってるようでなによりだ
明日でこいつらの旅行は最終日
こっちは協力できるかはわからないが、あいつらの悩みを少しでも聞いてやりたいもんだ
翌朝、朝の仕事をこなしながら今ごろ大広間で行われてるやりとりについて考える
昨夜、本物の五月から朝から風太郎に会って欲しい人がいると告げられた
どうやら、五月の方で例の偽五月を見つけたらしく最後に二人で会い話をして欲しいそうだ
結果は気にはなるが、ここは風太郎に任せるしかないだろう
「や
おつかれー」
「…おう」
仕事中、廊下に座り込んだ一花に遭遇
「どうした?逆上せた?」
「あー…うん、そんなとこ」
座り込んでるから何事かと思ったら、サウナに入りすぎたそうだ
調子乗っちゃったかなー、なんて言う表情は
「ん?どうしたのそんな顔して」
昨日までとうって変わって晴れやかだった
「……悩みは解決したみたいでなにより」
「お?心配してくれてた?」
ニヤニヤとからかうように笑いかけてくるのまでいつも通りか
しおらしいのは調子が狂うが、これはこれで相手にするの疲れるやつだ
「さて
そろそろ戻らないと」
「ああ
あんま無理すんなよ」
足取りは軽そうだから大丈夫だとは思うが
そうして歩き出すかと思った一花は急に顔を寄せてきて
「覚悟しててよね」
耳元でそう囁く
思わず見返したら、その表情は悪戯っぽい笑顔
そして一体何のことだと硬直してたら今度こそ足速に去って行った
覚悟って…なんに対してさ?
しかしまあ、特に力になれなかったが悩みとやらは少しは好転したんだろう
いつもの調子に戻ってくれるなら、騒がしくはなるがまた悪くない日常が始まるんだろう
少し楽しみにしてる自分に、驚いてはいるが
もう少しで仕事もひと段落しそうだ
受付周りの仕事をこなしながら、相変わらず微動だにせず座ってるお爺さんを見る
結局、昨日は言われたとおりついて行ったが特に話すこともなく黙々と釣りをしてただけだったし何だったんだろうなと
そう考えてるうちに足音
風太郎がカウンターの前に立っている
「実は昨夜の話を聞いていたんですが…」
俺の方を見て少し戸惑ったようだがそう話し始める
昨夜の話ってのはもしかして、中野先生と話していたあの話だろうか
「お世話になりました」
色々と思うことがこいつにもあったんだろう
それらを込めてお爺さんに頭を下げた
「孫たちはわしの最後の希望だ
零奈を喪った今となってはな」
「え…」
「孫たちに伝えてくれ」
「自分らしくあれと」
この人の願いも、あいつらを大切に思うが故に、傷を残さないためにあんな決意をしたことも理解できる
けど
「あいつらは…
きっと乗り越えます
あなたの死も」
「あいつらは強い
短い付き合いですが、それは保証します」
風太郎も同じ考えだったようだ
あいつらは優しいけど、強くあれる子たちだ
少なくとも、俺はそれに救われている
「また来ます
あなたとの思い出を作りに」
だから、この人にも気づいて欲しい
残せるのは悲しみだけじゃないと
「その時は
五人の顔くらい見分けられるようになっているんだな」
微かに笑みを浮かべてお爺さんは風太郎たちを見送った
中野たちも全員いい笑顔でお爺さんに手を振っている
風太郎の様子から偽五月問題もどうやら解決したのだろう
結局、俺は悩みの内容も解決の手助けもできなかったのが心残りではあるが
結果オーライとしよう
さて、俺の方は最終日も頑張っていきますか
「孫たちに宛てた言葉
それはお主にも言えることだ」
お爺さんが唐突に口を開く
突然どうしたんだ?
「お主の事情は聞いておる」
中野先生かな
意外と口軽いんだなあの人…
「俺はらしく生きてるつもりですが」
もともと誤魔化すような本心なんてないからな
「自身と向き合うのは、時に他人と向き合う以上に覚悟がいる」
核心を掴まれた気がして口をつぐむ
「親の死など本来子が背負うべきではない」
「それでもお主が背負って歩くと決めたのなら
時折でいい
荷を下ろせ」
「捨てるのではない
立ち止まって共に歩く人の顔を見ろ
その人たちを頼れ」
「お主の友人も
わしの孫たちも
必ずお主を支えてくれるだろう」
頼ることも立ち止まることも、いつの間にか避けていた
結局、俺一人では何もできないなんて思い知ってるはずなのに
つくづく自分は出会いだけは恵まれてるもんだ
こうして諭してくれなければまた繰り返してたんだろう
勘繰りだが、このバイトを勧められたのも、仕事中に頻繁にお爺さんが釣りとかで息抜きをさせてくれたのもそういうことなんだろうか
「バイト君!こっち手伝ってー!」
「ーー!はーい!」
仲居さんの声に答えて旅館へ戻る
その背中に
「ほどほどに頑張るといい」
労るように声をかけられた
実の祖父母なんていなくて、今まで考えたこともなかったけど
こんな家族がいるってのが羨ましく思った
この人は多分自分のことなんて話してくれなさそうだけど、帰ったらあいつらから思い出話を聞くのも面白そうだ
姉妹の悩みを解決すると見せかけてオリ主の闇を雑に解決していくスタイル
原作とはやや違った形ですが、姉妹それぞれが吹っ切れましたのでそろそろラブコメらしくなってくれるはず
オリ主はホワイトデーにちゃんとお返ししてます
ただし五人プラスらいはにまとめてですが…
ガチャガチャのキーホルダー回したら三玖でしたので三玖ヒロインで書くとしたら
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三玖ルートの導入
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現シナリオの番外編(恋愛要素無し)