5Sぷらす2 【本編完結】   作:しろすけ

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更新頻度激落陳謝
映画見に行きたいなー
あと完全オリジナル展開注意です


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修学旅行も終わり学校は受験モードに切り替わりつつある

半年前は受験どころか卒業が危ぶまれてたんだが

 

「乗り切ったな」

「ああ、特に何のトラブルもなくな」

 

風太郎の雑用を手伝ってたらしみじみと言うもんなのでそう返してやる

 

「そうなんだよな…

 本来定期試験なんて普段勉強してることの焼き直しだからトラブルなんて起こりようないはずなんだよなぁ」

 

まったくだ

去年、つか二年の時まで、4月の統一模試の時もか…

何故か試験のたびに何かしら起こってたから今回も身構えてたんだが

まあ、拍子抜けするくらい何ごともなく試験はクリア

やたらと風太郎と距離が近い(物理)次女と三女は最早いつものことなので何もなかったこととする

 

「……それを言ったら、一花と五月の態度は明らかに変わったように見えたんだが?」

「むぐ…」

 

うん

風太郎の言う通り一花と五月もあからさまだったりする

二乃三玖みたいにケンカになることはないとはいえ間にいる俺は少し冷や冷やしてることが多い

 

「……正直、夏休みは家庭教師休みにしてくれたのは助かった」

「まあ、あいつらのお父さんからも釘刺されたしな」

 

もうすぐ夏休みなわけなんだが風太郎の発案でその期間中は課題だけ出して家庭教師の授業自体は休みになった

当然、反発がけっこうあったが俺としても少し考える時間も欲しかったのでその案に乗っかって口八丁で丸め込んだ

 

『では、わからないところがあれば個別に質問しに行きますね』

 

五月がそんなことを言い出したおかげでまた一悶着起こりかけたがそれもなんとか治ったので夏休みはどうにか平和に過ごせそうだ

 

「そんな優希の望みは脆くも崩れ去るのだった」

「おい馬鹿やめろ」

 

 

そんなバカなやりとりもあったが、夏休みが始まってはや数日

五月の言った個別の質問はちょいちょいメールで来るがそれは時間が空いた時に返信するだけで済んではいる

そして、長期休暇といえばバイトの書き入れ時である

正直バイトをする理由は半減してはいるが、長年染み付いた習慣はなかなか抜けてくれないわけで

 

「いや〜助かるよ

 急遽入った仕事だから人手足りなくてね」

「いえ

 店長にはお世話になってますので」

 

そんなわけで今日は飛び込みで入った引っ越しのバイトである

またもや店長からの急なお願いではあったが特に不都合はなかったので受けることに

 

「それにしてもあいつから聞いてるけど、そんなバイトばっかでいいの?

 高三とはいえ夏休みなんだし少しは遊んだら?」

「……動いてる方が落ち着くんで」

 

少し痛いところをつかれて内心ぎくりとした

中野たちから再三遊びに行かないかという誘いは来てはいるんだがのらりくらりとかわしてたりする

せっかく少し距離を取ろうとしてるのにな…

ので、バイトって口実ができたのは渡りに船だったりする

 

「しかしどんな客なんだろうねえ…

 普通のアパートから高級マンションに引っ越しなんて」

 

ん?

 

「しかも高校生の女の子で」

 

んん??

 

「五人分の荷物なんて、シェアハウスでもしてたのかね?」

 

OKそういうことか

 

「……帰りてぇ」

「突然どうしたの!?」

 

この後の展開が予想できてしまったからです

 

 

「……」

「ユーキ君!?」

「下川君!?」

 

何故バレた!?

顔はほぼ完全に隠れてるはずなのに!?

 

「そんなマスク持ってる人他にいませんし

 というかまだ持ってたんですね…」

 

いつぞやの眼帯マスクで変装なぞ試みたせいだった…

苦笑いしながら指摘してくる四葉の言葉に観念してマスクを外す

 

「あんた引越しのバイトまで始めたの?」

「いや、今回のこれは臨時の手伝い

 ってか、お前らこそ引っ越しってどうしたんだよ?」

「実はですね…かくかくしかじか」

 

まるまるうまうま

なるほど

まさかアパート自体の老朽化とは

引っ越して半年くらいなのについてないな

 

っと、無駄話してる場合じゃなかった

手伝いとはいえ給料もらう分には働かねえと

 

「そろそろ行くわ

 他の人に言いづらいことあれば俺に言いな」

「お

 流石頼りになる」

 

よろしくねーと茶化す一花の声を背中に他のスタッフの人の元に戻る

店長の知り合いだけあって面白いものを見つけたと言わんばかりにニヤニヤしてるが…

あいつらに働いてるとこ見られるだけでなくこっちの追求に答えるのも疲れそうだ…

 

 

「わー見て!海見えるよ」

 

五人分の荷物とはいえ荷造りはほぼ済ませてあったので大した時間もかからずに積み込みは完了

早々に引っ越し先、もとい元のマンションへ向かうことになったんだが

 

「……なんで俺もこっち?」

「まあまあ

 細かいことはいいじゃん」

 

何故か俺もこいつらと同じ車、いつぞやのリムジンに乗り込んでいる

手荷物を運び込んだ流れで何故かそのまま発進

目線でスタッフの人に助け求めたけどいい笑顔でサムズアップして先行していった

どう考えてもいらん誤解をされている…

 

「海行きたかったねー」

「仕方ないよ

 今日引っ越す予定を組んじゃったんだもん

 今度またみんなで行こう」

 

チラッと俺の方に目配せしてそう言うってことは俺や風太郎もカウントに入っているらしい

 

「フータローも行ってるのかな」

「あの人は海なんて行く柄ではないでしょう」

 

ん?

五月の意見には俺も同感だが風太郎もってのは?

 

「その様子だとあんたクラスのみんなからのメール見てないわね?」

 

そういや最近スマホ見てないな

どれ…

あー…これか

今日の日付で海行こうって確かに来てたわ

何人か男子連中から『中野さんたち誘ってくれ!』と欲望丸出しなメッセージも入ってたがそれは言わなくてもいいだろう

 

「どーせ行くつもりないけど」

「?

 ユーキってもしかして泳げない?」

 

そう捉えたか

しかし、もう何年も泳いではいないが得意の部類ではある

理由は別にあるんだが

 

「あ!じゃあユーキ君も今度一緒に海行こうよ

 フータロー君やらいはちゃんも誘ってさ」

 

一花が強引に話題を変えてくれたので理由についてこれ以上突っ込まれることはなさそうだ

つか、誰と行くとかが重要なわけではないんだが

 

「ちなみにプライベートビーチだから他の人の目も気にならないよ」

 

そう付け加えてくるってことは俺が行きたくない理由は察してくれてるようだ

 

「いきなり金持ち特権無駄遣いすんなよ…」

「まあまあ

 二乃と三玖も乗り気みたいだし」

 

その二人は表情がえらいことになってるんだが見なかったことにしよう…

 

そんな会話をしてるうちに目的地へ

半年程度とはいえここに来るのは随分久しぶりな気がする

 

「まさかまたここに戻ってくるとはねぇ」

 

一花がマンションを見上げしみじみとした様子で言う

俺としては中野先生の心配事も減るし歓迎することではあるんだが

 

「言っとくけど次の家が見つかるまでの繋ぎだから!」

 

二乃の方は思うことがあるらしくそんな反応をしてるので黙っておく

一花たちは俺たちが家庭教師に戻ったしもういいじゃんと苦笑いしてるし

 

さて

先に着いてるトラックの方はもう積み下ろしを始めてるし仕事に戻るとするか

背中に頑張ってーと声援を受けてその場を離れる

相変わらずスタッフの人たちはニヤニヤしてるので仕事中の受け答えはめんどくさそうだな…

 

しかしこれはいつもと違い余計なバイトを入れようとするとまたこいつらと鉢合わせになるのでは?

海の家とかプールの監視員とかやってみようと思ってたが藪蛇になりそうだな

ここは普段のバイトだけにしとくほうが心労的にも負担が減る気がする

よしそうしよう

今日以降は断りきれないやつ以外は普段のバイトだけ

夏休みで旅行や遊びに行くだろうこいつらとはこれで接点も減らせるはずだ

 

 

なんて決意をしたはずだったんだが…

目の前に広がる青い海と空

白い砂浜とのコンストラクトが憎らしい絶好のロケーション

……なのだが

 

「そろそろ説明してくれない?」

「え?一緒に海行こうって話したじゃん」

 

不機嫌さ全開で睨んでみてもあっけらかんとしてる一花

いや確かにそんな話してたけども俺行くなんて言ってないじゃん?

何も朝っぱらから玄関で待ち構えて車に押し込む事ないじゃん?

 

「普通に誘ったらなんだかんだ言って来ようとしないじゃないですか」

 

俺の考えを見透かしたのか呆れたように言う五月

事実だけに何も言い返せん

実際バイトは選んでコイツらと接触する機会を減らそうとしてたわけだし

 

で、俺が来ているということは当然

 

「フータロー」

「フー君!」

「「会いたかった!」」

 

とまあ風太郎も当然連れてこられてる

どうせ俺と同様同意なしなんだろうけど

 

「っていうか聞いて

 コンタクトが流されちゃってよく見えないの」

「来てくれて良かった

 暑いけど平気?」

「本当にフー君なのかしら

 よく見せて

 むしろよく見て」

「日焼け止め持ってきたんだ

 使う?」

「どう?似合ってる?」

「私にも塗ってほしいな」

 

コレが夏の魔力か?

明らかにいつもよりテンション高い二乃と三玖

つーかあの格好の二人にくっつかれて赤面するどころかゲンナリしてる風太郎の感性マジで大丈夫か?

 

「それを言うんだったら

 ユーキ君も私たちに言うことあるんじゃない?」

 

おっと

とうとうこっちにその話題振ってくるか

 

季節は夏

しかも海と来たら当然中野たちも全員水着姿だ

一花

普段からお姉さんぶってるのもあってか大人の雰囲気なデザインの黒いビキニ

正直イメージとドンピシャでめちゃくちゃ似合ってる

五月

生真面目な五月にしては大胆な赤のビキニ

今年の流行りらしい花柄も違和感なく着こなしている

普段とのギャップもあってなんだか新鮮だ

 

……まあ

 

「絶対口には出さんけど」

「……鼻血出てるよ?」

「なに!?」

 

バカな!?自慢じゃないがこういう系の話題の耐性は強いはずだが!?

慌てて鼻の下を擦って手を見てみるが

 

「ぷっ…!」

「い、一花!わ、悪いですよ」

 

……この野郎

いや野郎じゃないけど

やっぱり擦った手には特に何もついてない

まんまとやられた

五月も諌めてはいるが肩震えてんぞ

 

「いや〜

 ユーキ君もやっぱりオトコノコなんだね〜」

 

マウントとった途端調子乗り出したな

そろそろ釘刺しとくか

 

「お前、夜は覚悟しとけよ」

「へ?」

 

わざとらしく顔を寄せて言ってやる

当の一花と近くにいるので当然聞こえていた五月も思考停止してるようだ

 

「まともに寝かせねぇからな?」

「ーーー!」

「し、ししし下川君!?何を言ってるんですか!?」

 

何って

 

「当然、夜は勉強だからな」

「「…………え?」」

 

うん狙い通り

鳩が豆鉄砲を食ったような顔ってのはまさにこういうこと言うんだろうな

さて、この後のリアクションも想像できるから海の方に退散するか

準備運動?知らん

良い子のみんなは真似するなよ

案の定背後から一花が聞くに堪えない罵詈雑言を投げかけてきたが無視無視

いろいろ現実逃避するために海に飛び込んだ

 

しかしまあ

振り回されるのは今に始まったばかりでないが

今回は無事に帰れるのかねぇ…




作者はごとなつ未プレイです
なのに見切り発車です
撃ち殺される覚悟はしています

オリ主の得意泳法はバタ足
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