5Sぷらす2 【本編完結】   作:しろすけ

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しろすけです…
学生らしいデートがわかりません!
(年齢がバレる)


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駅の構内で待ち合わせ

なんか少し前にも同じような構図があった気がするな

今回は待ち人が待ち人だけにあの時とは違いソワソワしてるわけだが

 

「待たせちゃってごめんねー」

 

っと、来たか

 

「ちょっと寝ぼ…

 準備に時間かかっちゃって」

 

もう少し申し訳なさそうにしたらどうなんだよ

待ち人、一花の姿を確認して内心緊張感は増してる

いやいや何を今更

こいつと二人きりなんて最近じゃ慣れっこのはずだし、遊びに行くのだって初めてじゃねぇだろ

 

「そんなに緊張しなくても

 ちょっとくらいの失敗気にしないよ?」

 

相変わらず考えてることは筒抜けらしい…

 

「緊張くらいする

 彼氏彼女の立場でデートなんてしたことねぇし…」

「あはは

 そうだね」

 

余裕そうな作り笑いは気に入らんが顔が微かに赤いあたり向こうも意識はしてくれてるみたいで

 

「行くか」

「うん

 私行きたいとこあるんだよね」

 

それは何より

ところで…

 

「……あれは気づかないふりするべきなのか?」

「何のことかわかんなーい」

 

わかっててやってるわけですかそうですか

いや、つい先日逆の立場だった以上文句を言える立場にないのはわかるが

 

少し離れた位置に気配が五つ

間違いなくこいつの妹四人プラス俺の幼馴染だろう

 

少し前の休日

四葉と風太郎がデートに行くってわけで何故か姉妹総出でそれを監視、もとい野次馬根性丸出しで覗き見に

当然のように俺まで連れ出されたわけで

つーか、せっかく休日が合ったのにそれを妹のデートの監視に使うとか…

 

「君だって告白してから丸々二話も私のことほったらかしだったじゃん」

「やめなさい」

 

話の展開上しょうがないでしょうが

あと書かれてないだけで個別に勉強見るのは継続してたし

やれやれ…

なんか緊張してるのが馬鹿らしくなってきた

この際あいつらの監視なんて気にせず楽しんでやろう

 

 

「やっぱ学生の休日はこうでないとねー

 女優の先輩やスタッフさんと出かけることはたまにあるんだけど

 何で大人ってお出かけ=食事になるんだろうね」

「休みの日にまで走り回れるのは子供のうちだけらしいよ」

 

言いながらラケットを振る

鈍い音と共に頼りなく飛んだシャトルがどうにかネットを超える

 

「あはは」

 

対して一花はスコーンと快音と共にシャトルを打ち返してくる

別に勝負をしてるわけではないがシャトルの飛び方の差に泣けてくる

 

一花の希望で都心の方の複合スポーツ施設へ

言っていた通り学生らしく遊びたいって要望だったので足を伸ばしてみた

こっちも掌は大体治ってきたしリハビリにはちょうどいいか

 

「私さ

 周りに妙に大人びて見られてるみたいで

 こんなことに付き合ってくれるの姉妹の皆だけだったんだよね」

「そりゃ難儀だ、な!」

 

対して難しいとこに飛んできたわけでもないというのに打ち返すのでいっぱいいっぱい

こんな素人以下の相手で本当に楽しいか?

 

「うん!

 どんな形でも好きなこと共有できるって楽しくない?」

 

……空振った

恥ずかしいことをさらっと言ってくれる

 

「ほら

 どんどんいこう!」

 

はいはい

とことん付き合いますよっと

 

 

「ん〜!遊んだー!」

 

隣に座って体を伸ばす一花

 

「けっこう楽しめたな」

 

素直に思ったことを口にしてみる

俺の言葉に一花はより満足そうにしてる

あの後、他のスポーツもってことで色々回ってみた

バスケやったりボルダリングに挑戦してみたり

 

「ボルダリングで周りの人すごい顔してたね

 初心者が片腕で体支えるってそうそう出来ないらしいよ?」

「ビルの外壁に比べりゃ掴みやすかったし…」

「君どんな修羅場潜ってきてるの…」

 

ビル清掃のバイトした時に色々ありまして

しかし俺なんてまだまだだぞ

先輩はビルの外壁登るのも階段登るのと変わらないらしいし

 

「あとバスケの時の二つ隣のコート…」

「見覚えのあるうさ耳が無双してたな…」

 

そっちはそっちで人だかり作ってたな

あいつらこっそり監視する気無えだろ

 

「ちょうどいい時間だしお昼行こっか」

「ん

 この中で済ます?

 それか行きたいとこあればそっちに行こう」

 

言ってはみたが、そういや風太郎と四葉のデートの時に二乃がファミレスは微妙だとか、クーポンはNGだとか指摘してたな

あと、お金持ちのお嬢様御用達の高級ランチとか連れてかれたらさすがに懐具合が…

 

「そんな警戒しなくても変に高いお店なんか行かないって」

 

そんなに心配そうな顔してたか?

そっち方面で女性に気遣われるのはそれはそれでけっこうカッコ悪い気がするんだが

 

「気にしない気にしない

 さ、行こ!」

 

 

落ち着いた洋風な内装に大窓からの自然の灯り

BGMは最小限で静かな空間が心地いい

 

「さすが、お洒落なとこ知ってるな」

「うん

 前に友達と遊びに来た時にね

 最近忙しくてなかなか来れなかったんだ〜」

 

ご機嫌そうにメニューを眺める一花にこっちの頬も緩む

スポーツ施設を出て、少し大通りから外れたとこにある洋食屋へ

来る前に聞かされていた通り値段は割とリーズナブルな方ではある

普段の昼食とは一桁違うわけなので、離れた席について隠れているつもりの風太郎は悲鳴をあげていることだろうが

 

「ん

 美味いな」

「でしょ!

 これもおすすめだから食べてみて」

 

貰えるなら貰うけどさ

いつぞやみたいに最安値の一品だけなんて寂びしい注文してるわけじゃないから俺の方もちゃんと一人前揃ってるわけで

 

「いいからいいから

 あ!

 それも美味しそうだね」

 

言うや否や俺の皿から消える肉

え、遠慮なしか…

 

「〜♪」

「……」

 

文句の一つでも言ってやろうと思ったがあまりに幸せそうな顔してるので勢いが削がれる

惚れた弱みってやつか…

 

「うううぅぅぅ……!」

「五月!

 唸るか食べるかどっちかにしなさい!」

「羨ましいです…!

 変わってほしいです…!

 でも下川君が楽しそうなのは素直に嬉しくて私どうすればいいんでしょう」

「気持ちはわかるけど…

 受け入れるしかないよ五月」

 

……あいつらはもう少し隠れようとしてくれよ

 

 

「さて、午後からはどうしよっか?」

 

食後のコーヒーを飲みながら一花のそんな言葉

 

「なんだよ

 行きたいとこってのもう終わりか?」

 

話しぶりから他にも行きたい所あるもんだと思ってたが

午前のスポーツ施設で確かにけっこう時間を使って遅めの昼食ではあったがまだまだ日は高いし

 

「うん

 ここからはユーキ君が行きたいところに行ってみたいなって」

 

そうきたか

しかし

 

「俺はお前が楽しめるところならどこでも」

「うん

 そう言うと思ったけど」

 

ん?

 

「ユーキ君にもさ

 楽しんでもらったり、目標だったり

 そういうの見つけてほしいんだ」

 

……本当にこいつには敵わないな

 

「ほらほら

 欲しいものとかでもいいんだよ?

 何か思いつかない?」

 

欲しいもの…

ふと、少し前に唐突に浮かんだ願望が思い出されるが

……いやいや

それを今ここで言ってどうする

 

「んじゃ、まぁ

 適当に買い物でも行こうか」

「ん

 りょ〜かい」

 

内心の動揺は悟られていないみたいで一安心

しかし、楽しむね…

こいつらに、こいつに出会わなければそんな普通なことも考えることなかったんだろうと思うと、なんともいえない気持ちになるというか

 

「はい!行こう行こう」

 

余計なことは考えるなってか

だんだんペースを握られることが多くなってる気がするが

それを不快に思わないあたり俺も重症か

 

 

これと言った目標もなくふらふらとショッピング

目についた気になる店を冷やかしたり衝動買いしたり

それでもけっこう楽しめるもんだったな

それにしても

 

「……なぁ

 さすがに全部買ってもらわなくても」

「いーのいーの

 仕事のお給料も入ったし気にしないで」

 

いや気にするわ

経済的な面では大丈夫かもしれんが男としてこれはどうなんだと悲しくなってくる

あと、一花に貢ぎ癖があるっぽくて将来悪い男に騙されないか心配でな

 

「今何かすごく失礼なこと考えてなかった?」

 

うん

安心しろ、気のせいじゃない

脇腹をどすどす殴るのはやめろ痛い

 

もうすっかり夕方

陽が落ちるのが本当に早くなってきたな

 

「それでユーキ君

 受験勉強の方はどう?」

「貴重な一日連れ回しといてそれを聞くか」

 

苦笑いと共に思ってもない悪態を吐いてみる

一花も言葉を額面通りには受け取ってないようで笑ってる

 

学園祭の後、色々考えることもあり大学へ進学することに決めた

突然の気変わりに先生たちがいろんな思いのこもった悲鳴をあげたりしたてたが

そして、現状としては

 

「正直、バイトとの両立はしんどいな

 風太郎ほど積み重ねがあったわけじゃないし」

 

定期テスト前だけの詰め込みなんてその場限りだからな

改めて、風太郎の凄まじさを痛感してる

しかし、目標がある以上進学先に妥協はしたくないし

 

「ん

 そっか」

 

というのに一花は相変わらず笑顔

少しは心配とかしないの?

 

「なんだかんだ言って、なんとかしちゃうのがユーキ君だからねー」

 

お得意の根拠の無い楽観か

それとも信用してるとも捉えるべきか

まぁ、やるのは俺だ

明日からまたスイッチ切り替えていくさ

 

「そういえば

 結局欲しいものってなんだったの?」

「……ナンノコトヤラ」

 

気づかれてた?

いやいやまさかそんな

 

「お昼食べた後に何かありそうな顔してたしさ」

 

おっと…

 

「ほらほら

 今更遠慮なんかしないでさ!

 何でも言ってよ!」

 

ええい!グイグイくるな相変わらず!

確かに欲しいものはある

ただそれは今すぐ手に入るもんじゃ無いし、何よりこいつにも関係ないことではないわけで

今それを言ったところで

 

一花を見る

何とも邪気のない笑顔でこちらを覗き込んでくる顔

それにつられてか

 

「ーーーー家族」

 

本音がこぼれ落ちていた

しまった…

こんなとこで言うことじゃねえ

どんな反応される…か?

 

「〜〜〜〜!!」

 

顔を真っ赤にした一花

あれ?どういうリアクション?

 

…………あ

 

「やっぱ今の無し」

「ちょ!ちょっと待って!

 よく聞こえなかったからもう一回!」

「言えるか!」

 

どういう捉え方をした!?なんて問いただせば余計大惨事になるのが目に見えてる

ので、騒ぐ一花を気にせず歩き出す

しくじった…完全にやらかした

いくらなんでも付き合い始めてすぐでそれはドン引きされるに決まってるだろ

 

一花は追求を諦めたのかいつのまにか大人しく横を歩いてる

頼むから少し時間巻き戻らねぇかなぁ…

なんて現実逃避をしてたら

 

「いずれ、ね?」

 

なんて耳元で囁く一花の声

慌てて横を向けば顔を逸らしてる一花

髪の隙間から見える耳は赤い

やられた…もう完全敗北だ

 

あぁ、くそ

もうだいぶ冷える時期だってのに今日はやけに暑い…




当初はオリ主をそのまま就職させるつもりでしたが少し方向転換
果たして行き着く先は!?

オリ主が念を習得するとしたら強化系
スタンドを身につけるなら近距離パワー型
なおこの世界に(ry
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