嘘の道導 <英雄 日比谷司>   作:もみじん

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こんばんは!

時期が空きましたが、なんとか続けられました。

ミンティア食べすぎると、腹壊しますよね。

以上


第八話 嘘の根源

 

日比谷司の人生は簡単に言うならば、とてつもなく歪んだ人生だった。

 

日比谷司は西暦2000年、日本の秋野市に生まれる。父親は起業家であり、幼少期時代は何不自由なく父母共に裕福に暮らしていた。

 

しかし、日比谷が4歳の頃、父親の会社は突然の不景気により倒産。

 

それにより父親は家に引きこもってばかりいるようになり、ついには一生を誓った相手でもある日比谷の母親までにも手を上げる始末。

 

結果、父親の暴力に耐えられなくなった母親は日比谷を置き、家を出ることとなったーーー。

 

それ以降、父親との二人暮らしになった日比谷だったのだが、今度は当然の事のように日比谷が父親から手を上げられる事になるーーー。

 

手を上に上げ、勢いよく振り下ろす。

また、手を上に上げ、振り下ろす。

 

その繰り返しだった。

 

その度に日比谷は悲鳴を上げていた。

 

しかし、そんな日比谷の悲鳴に見兼ねた近所に住んでいた住人達は、流れで警察へ通報することとなり、父親は逮捕されたーーー。

 

そして日比谷が忌々しい父親から解放されたと安堵しながら、孤児院内の屋根を見上げていると、逮捕されたはずの父親が孤児院の入り口に立っていた。

 

そしてまた日比谷の地獄の日々が始まるーーー。

 

父親と再び暮らし始めて3年が過ぎた頃、

変わらず父親に暴力を振られていた最中だった。

 

『痛いか?』

 

父親は質問をした。

 

『はい』

 

日比谷はその時、初めて嘘をついた。

既に日比谷に痛覚が消えていることなど知りもしない父親にとっては、その回答はとうてい満足するものではなかったーーー。

 

また殴られる。そう身構えた日比谷だったが、その日はそれ以降殴られる事は無かった。

 

そして次の日も、また次の日も父親が日比谷を殴ることは無かった。。。

 

その結果は日比谷にとってはとても満足できるものだと誰しもが感じたのだが、日比谷自身にはその考えは一切なく、「嘘」をついた事による結果のみを日比谷は受け入れたのだった。

 

それが日比谷の歪んだ人生の始まりでもある。

 

日比谷は嘘をつく事に対して、一切の抵抗を示さないようになり、嘘をつく事で他人をコントロールできるんだ。といった異常な価値観にどっぷりと浸る事になるのだった。

 

それからというもの日比谷は、息をする頻度で嘘をつき続けていった。

 

学校の友人と会話をしている時。

 

道端で警官に補導された時。

 

義母に学校生活はどうかと聞かれた時。

 

それはもうたくさんと嘘を重ねていったのだった。

 

そして日比谷が20歳の頃、日比谷の嘘で初めての被害者が出てしまう。

 

日比谷は嘘が悪であると自覚せずに20歳まで来てしまっていたのだ。

 

日比谷は困惑した。

 

日比谷自身、嘘を悪ではないと思っていながら、嘘は正義にもなりうると思っていた。

 

何故なら日比谷は嘘に救われたからだ。

 

しかし現実では嘘で誰かを傷付けてしまう結果となる。

 

日比谷は反省をした。

 

今までは自身の為に嘘をついていたが、

自身が信じていた嘘が正義であると証明をする為に、嘘で人を救うことを心に誓ったのだった。

 

そう、嘘は心を。

気持ちを変えることができる。

 

その定義だけは日比谷を裏切らなかったーーー。

 

それ以来、日比谷は以前と同じように息をする様に嘘をついてはいるものの、嘘を悪ではなく、善として生かす為にその行動に対しての結果をも手にとるように操作していった。

 

そんな中、チェスターと名乗る人物が、日比谷の前に現れた。

 

『過去の辛酸にけりをつけたくはないですか?』

 

チェスターは質問をした。

 

『いいや』

 

日比谷は嘘をついた。

 

しかしチェスターは日比谷の回答を分かっていたかのような反応で鼻で笑うと、

突然、日比谷の心に眠る心意に干渉する。

 

そしてその後にもう一度チェスターは質問をする。

 

『過去の辛酸に蹴りをつけたくはないですか?』

 

すると日比谷は先程の回答とは打って変わり、チェスターの質問に対して、目を瞑りながら頷くのだったーーー。

 

********************************

 

俺は自分の方に向かって来る白髪の男性に対して、迎え撃つような構えで応戦しようとする。

 

しかしその前にまだやることがある。

 

「彩芽ちゃん!! そいつの左手なんとかしてやって! 」

 

俺は先程まで過去の俺と一悶着あった彼女、

菊乃彩芽に対し、声を上げる。

 

菊乃は急に驚いたような顔をしながらも、渋々と過去の俺の左手に軽い治療を施し始める。

 

「過去の自分を心配している場合かよ!!」

 

白髪の男が声を上げながら、俺の2、3歩前まで駆け寄って来る。

 

やるか。。。

 

俺は覚悟を改めて決め、白髪の男の心意に「それ」を埋め込む。

 

「おい、そこの床、、、落ちるぞ?」

 

俺が嘘をつくと白髪の男はこちらに向かう事をやめ、静止する。

 

誰しもがわかるほどの簡単な嘘だ。

 

それを易々と信じるものなどいないだろう。

 

しかし、それはあり得ないと自身の脳で処理しているだけであって、可能性を選択肢に入れた場合、静止せざるおえない。

 

そう、俺の心意は『嘘』。

 

相手の心を変えるーーー。

 

 




読んで頂きありがとうございます。

序盤の回想はだいぶクセがあるかもしれませんが、個人的には少しわかりやすかなったかなといった感想です。

今後色々書き方は試していきますが、いつか自分の形が決まる日を願っいます。

アリーべデルチ!!!

キャラクターの身なりや声、性格などイメージはできますか?

  • すごくできる
  • まぁまぁできる
  • どちらでもない
  • あまりできない
  • 全くできない
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