嘘の道導 <英雄 日比谷司>   作:もみじん

4 / 13
お久しぶりです。
本当なら今日で投稿終わってました。
奇跡的に踏ん張れました。
(モンハンライズ楽しい)


第二話 現実殺し

空気が凍っている。

これはあくまで比喩的な意味合いでの事だが、今のこの状況に関して言えば比喩的な意味合いでなくとも、この場にいる全員が「空気が凍っている」と容易に感じることが出来るだろう。

 

また、その原因でもある彼、

日比谷司は冷たい目線をこの場にいる殆どから向けられていたが、特段司は気にせずチェスターへ向け、はよはよとジェスチャーをつけ、急かしていた。

 

「では、全員揃いましたので始めましょうか。」

 

チェスターは司が作り出した凍った空気を特に溶かすこともなく、本題に移る。

 

「先日お会いしに行った際にお伝えはしましたが、これから皆さんにはとある実験とその調査に協力していただきます。」

 

この場に居合わせる全員がその事については事前に聞かされている。が、問題はその先である。実験とは何か調査とはなんなのか。

それも聞かされずして、参加者はなぜ参加しているのか。それは直ぐに明かされる。

 

「これから皆さんには過去に行っていただきます。といっても本当に過去に行くのではなく、過去が表現されたジオラマに向かうと言った方が理解はしやすいでしょうかね。」

 

「過去に行く」本来の生活では絶対に聞くことが無いであろう言葉だ。

この話をチェスターが持ってきた際、最初は疑いこそあったが、それも全て真実であると知れれば疑う事すらもしなくなるだろう。

 

「ジオラマ...やっぱり過去なんてのはハッタリだったのか。」

 

「あなたは最初『あれ』見せて貰ってるんですか?」

 

「『あれ』?あぁ、見せて貰ったよ。

過去があるってね。そしてその過去の選択によって今この町外れの廃工場に居るってことも。あれは確かに『真実』だったよ。」

 

司は自分が遅刻したことは無かったかの様に思えるほど、冷静に呟くがそれに反応した女性。落合桜は『あれ』という名の『真実』であるかどうかを見せて貰ったのかを確認し、司はそれを肯定する。

 

「はい、日比谷くんが仰っているように、私はこの場にいる全員に『過去』があるという『真実』を見せています。

ですからこの瞬間には『嘘』は無いと思っていただいて結構ですよ。」

 

「私は別に貴方の言っている事は疑ってはいませんよ。話を続けて頂いても?」

 

実験と調査の内容からだいぶ道が逸れてしまったのを感じた鹿乃剛は、疑いの流れを上手く止め、再びチェスターへ話を振る。

 

チェスターは鹿野の要望に応えるべく、再び口を開き説明を続ける。

 

「では、説明を続けましょうか。

皆さんは過去に行って頂いてから、私の行う実験と調査に必要なとあるゲームをしてもらいます。

早速ゲームの内容をご説明しますが、

まず今皆さんにはいくつかの役職が振り分けられています。しかし今皆さんが自分の役職知る術はありません。

自身の役職は過去の自身に記されています。

それと役職の振り分けはランダムではありません。役職はその人の人格に見合った役職が振り分けられています。

次に各役職は3つの陣営に振り分けられています。

1つ目は「善人」、2つ目は「悪人」、最後の3つ目は「怪人」です。

善人側の勝利条件はゲーム終了時に悪人側の「心意」がゲーム開始時とは別の「心意」に変わっている。又は悪人側をゲーム参加者として存在しないようにする。

悪人側の勝利条件は善人側をゲーム開始時の「心意」を持ち得ない状態でこの世に存在させる。又は善人側をゲーム参加者として存在させないようにする。

怪人側の勝利条件はゲーム終了時に怪人側の「心意」がゲーム開始時とは別の「心意」に変わっている。

また、陣営の定義としては現在ゲームに参加している者が対象になります。

ゲームから離脱した場合、その陣営には居ないものとします。

 

そして、各陣営の勝利条件を達成するための方法としては必ず過去に干渉して条件を達成してください。

 

とまぁ、ルールはだいたいこんな感じになりますが、質問等ありますか?」

 

チェスターが長々とゲームの説明を行うが、

参加者の中にはゲームのルールに疑問符を浮かべるものもおり、その筆頭として一条茜音が質問を投げる。

 

「存在をしないようにとか言ってたけど、

具体的にどうすればいい訳?」

 

「そうですね。例えばそこの赤ん坊。

生まれるお腹が無ければそもそも存在しないですよね?それなら生まれる前にこの子の親を殺せばこの赤ん坊はゲームから離脱した事になります。」

 

この場にいるほぼ全員がこれから何をするのかを察し、その中で落合が声を上げる。

 

「それって、つまりこれから私たちに殺し合いをさせるって事ですか?そんなのする必要なんて」

 

「ええ、勿論殺し合いをする必要などありません。善人側はね。

ただし悪人側だとどうでしょうね。恐らく殺すと言った選択肢がその人達には出てくるじゃないんでしょうかね?そもそも過去ですらイカれてるわけですから!

 

では説明が大分長くなってしまったのでそろそろ始めましょうかね!

私もたまにそちらに行きますので、

皆さん頑張って下さいな!

 

「現実殺し」スタートです。」

 

「ちょ、ちょっとまっ、、、」

 

次の瞬間参加者全員の視界が暗転する。

 

チェスターは「現実殺し」と、最後に口にした。その途端、俺の視界は急に暗転し暗転が終わるとそこには見覚えのある景色が広がる。

そして俺、日比谷司は今を殺す為、過去を変える。

 




読んで頂いてありがとうございました。

次回から「現実殺し」とかいうゲームがスタートします。

恐らく「現実殺し」のルールは後々追加されていきます。
物語の流れではなく、私の都合で。。。

あと「現実殺し」のルールも別枠で分かりやすくまとめるつもりなので、ルールの理解が不安な方は其方をご確認下さい!

あと、新キャラの紹介は後日追加します。

キャラクターの身なりや声、性格などイメージはできますか?

  • すごくできる
  • まぁまぁできる
  • どちらでもない
  • あまりできない
  • 全くできない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。