1年前くらいに買ったホットアイマスクを久しぶりにレンジで温めたら、なんかカレーの臭いがした。
つまり、そういうこと。
以上
若い女性、テレビで少しみたことがある。
恐らくタレントか何かだろう。
その女性は私から一歩距離をとり、少しではあるが警戒心を解かずに後ろを歩いている。
「あのー、どちらに向かっているのですか?」
「・・・」
私はその女性の問いかけに反応せず、
相手に興味がないことを悟らせようとする。
しかし、そんな抵抗も束の間、その女性の更に後ろを歩く眼鏡を掛けた小学生くらいの子どもが、私の抵抗に対して虚を衝いてくる。
「おじさんは多分、お姉さんに関わって欲しくないんだよ、あと僕にも。
おじさんみた感じひ弱そうだけど、結構な修羅場潜ってるよ。
多分今から僕たちが想像もつかない様な、
『グサ!! グチョ! グラ!!! ブァゴ!!!!』みたいなことしに行くんじゃないかな。」
なにをこの子供は想像しているんだ。
このまま子供の発言を否定しないままだと、そういった人と今後ずっと思われかねない。そうなる前にその事実だけは否定せねば。
「坊や、あんまり大人をからかうんじゃないよ。あめ玉いるかい?」
「そっちこそ、僕をあんまり子供扱いしてると痛い目見るよ、おじいちゃん。
『頭』が抜けてさぞかし騒がしくなってそうだけど、この先大丈夫なのかな?」
この子供、中々に厄介だ。
私の裏の顔まで知っているとは。
しかし、今こちらから正体を開示する必要も特にない。ひとまず別の立場を明かすことにする。
「坊や、何を言ってるのかさっぱりだか、
私は古びれた喫茶店のしがない店長だよ。」
「おじいちゃん、僕の前で『嘘』は無駄だよ。僕が知りたいと思う限りねーーー。
ただ、まぁ今はこれ以上追い詰めないであげるよ。」
そう言い、子供は先頭を歩く私を早歩きで、追い抜き私を正面から見てこう言う。
「ーーーこのゲームも僕にとっては単なる暇つぶしでしかない。僕は、、、」
子供、、、いいや、如月と言ったか。
如月は何かを言いたそうにしているが、まだ何も言わない。それなら大人として背中を少し押してあげようじゃないか。
「なんだい?」
「僕は、、、大人のように過去を後悔したりなんかしない! 僕は今を生きてるんだ!
過去に対して後悔する暇があるなら、その過去を受け入れた今の自分の選択を後悔しろ!! 」
これは、、、だいぶ響くね。
『今を生きてるんだ!』か。
君は当たり前の事を当たり前の様に出来るんだね。
だけど、それは私の考えとは違うんだよーーー。
「あのー、もうそろそろどこに行くのかくらい、教えて頂けませんでしょうか?」
君も天然なのか、計算してるのかわからないね。
さっきから一歩たりとも距離感を詰める気がしない。全く困ったもんだね。
「君たち、、本当にずっとおじさんについてくる気なの?」
「私はあなたが善人だと思っていますので、特に迷うことはありませんね。」
「善人かどうかは一旦置いておいても、
僕は力勝負になったら他の参加者には勝てないからね。 まぁ弾除けにはもってこいだよ。」
「お嬢さんの理由は、、まぁ、いいとして坊やの理由は完全に私を利用する気満々だよね。
若者って怖い。。。いつの間にか若者に染まらない様に気をつけないと。」
「なんか、急におじさん女々しくなるね。
しっかりしてよ。。。」
まぁ、頼られてはいるわけだし、
大人として若者を生かしていくべきだ。
私はこれで罪滅ぼしが出来るかな。
子供達ーーー。
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白髪の男は、建物と建物の間の小さな路地裏で、周りの建物に反響する様な鋭い舌打ちをする。
「クソが。
よりによって3年前かよ。
あのマネキン野郎が、、、何が狙いだ。」
そして、おそらくこの状況を仕組んだに違いない男を憎悪に満ちた心意で憎む。
「フ、まぁいいぜ。
このタイミングだからこそ、分かるもんがあるはずだ。
冬島さんーーー。
俺は、、、あんたに絶対感謝を伝えるぜーーー。」
茨は見かけによらないおっとりとした声で、
誰かに向け、心を決める。
「あの時の真相全部明かして、、、殺してやるよーーー!! 日比谷司ーーー!!!」
そして、決意する。
自身の力で全てを成し遂げ、ある男を殺し、何かを成し遂げることを。
しかし、そんな中、路地の物陰に隠れる影は、茨の視界にはまだ入り込むことはなかった。
読んで頂きありがとうございました。
早すぎるタイトル回収に見えなくもないですが、道導って何事に対してもあると思うんですよね。
あと、参加者14人もいるのに、残りの人たち全然出てこないよね。
ちなみに今登場してる参加者は多分11人くらいです。
残りは次。
キャラクターの身なりや声、性格などイメージはできますか?
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すごくできる
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まぁまぁできる
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どちらでもない
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あまりできない
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全くできない