少年とウマ娘たち - ススメミライヘ - 作:ヒビル未来派No.24
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「えーっと赤玉が5個青玉が4個白玉が3個で3個取る時の種類は12C3……それで……っ?」
マックイーンが入ってから数日後、トレセン学園は夏休みに入った。
外は本格的に夏になっていて、猛暑日になる日が多くなった。さらに熱帯夜でクーラー掛けっぱなしじゃないととてもじゃないが寝られない。
夏休みというと普通の学校の運動部は練習が一日中あったり、ほぼ毎日埋まっていてオフの期間がないみたいなイメージがあるが……トレセン学園に所属しているウマ娘というのはその逆である。
つまり簡単に行ってしまえば、練習は普段より少し減る。
その理由として二つの理由があげられる。
一つ目は多くのウマ娘は暑さに弱いこと。
ウマ娘は気温の上昇による発汗は苦手としている。それは普通の人と発汗のメカニズムが違うからだ。ウマ娘が発汗するのは運動時の体温を下げる時時が多い。
昔、運動部のように毎日一日中ずっと練習させていると、チームの大半の娘が熱中症で倒れて色々問題になったことがあると聞いたことがある。
だから活動時間は朝から昼か、午後3時から午後6・7時。大井レース場のGⅠに出るウマ娘は夜に練習ができる。
二つ目はこの期間が一番、勉強に集中ができる時期なのだ。
トレセン学園は文武両道をモットーにしている。だからここに通う以上、ある程度の学力も有していないといけない。
しかし普通の学生とは違って多くのレースに出るウマ娘……春・秋は学力が疎かになってしまうウマ娘は多い。
だから空白期間である夏、そして冬は学力向上に向いている期間なのだ。そのため平日は週3日、土曜日の計4日間が練習できる上限だ。
さらにその練習期間はチームのトレーナーたちがあらかじめ申請するものとなっており、夏休みに入った時にスケジュール表が配られた。
正直サッカーや卓球など運動部にずっと所属していた自分からしたら、少なく思える。
「……んっ、電話?」
机の上に置いていた携帯が震えており、手に取って表示されている名前を見る。それは叔父さんだった。
通話ボタンを押し、耳に携帯を当てる。
「もしもし」
『やあ玲音くん、最近暑い日が続いてるけど元気かな?』
「どうも叔父さん、熱中症は気をつけてるんで大丈夫ですよ」
電話を掛けてきたのは自分の叔父だった。
こうやって叔父さんと俺は定期的に連絡を取り合っている。ただ高一の時は秋まで一ヶ月間に一回か二回だったが、高二になってからは3ヶ月に一回くらいだ。
『サイレンススズカにスペシャルウィークの活躍、しかと見届けたよ。すごいね今年のスピカは』
「そうなの?」
『スピカは去年まで名前が表に上がることは無かったからね……ゴールドシップもあの皐月賞以降走らなくて、チームの成績はそこまでいいものでは無かった。でもまさか玲音くんが入ったタイミングでーー』
「俺が入ったからな訳ないじゃないですか」
おじさんの言葉を遮るように、俺は語気を強くして言ってしまった。
つい反射的に否定してしまったが、叔父さんからしたらかなり不自然に思われてしまうのではないか。
『まあそうだね、一番の要因はリギルに所属してたサイレンススズカを引き抜けたことだろうね』
あぁ、そうだった。この人はウマ娘を題材としたマンガを描くマンガ家であり、同時にウマ娘が大好き過ぎて不審者ムーブを引き起こす人だった。
俺はこの人だけには自分がトレーナーになる理由を持っていないことを知られたくない。知られたら……最悪、退学になる可能性もあるからな。
『でもサイレンススズカと会ってから、玲音くんの声は少し明るくなったね』
「……目的でしたから、長年の」
『そうだね……あぁ、そうだ玲音くん。今年のお盆はお参り行くのかい?』
俺はこのお盆の時期、必ず北海道に戻ってお母さんのお墓参りに行っている。そこで一年間で何が会ったかを天国にいるお母さんに報告する大切な用事だ。
そしてその交通費・宿泊費を叔父さんに出してもらっている。
「もちろんですよ」
『でも大丈夫かい? チームに入ったなら合宿があると思うけど……』
叔父さんに言われて思い出した。今から1週間とちょっとするとスピカ、というよりトレセン学園に所属しているチームの多くは夏の間に合宿に行くことになっている。
確か海に行って、1日練習が認められる機会……って先生は言っていた気がする。
俺は椅子から立ち上がって、壁に貼ってある部活スケジュール表を見てみる。
……最終日が13日になっている。
いやでもまぁ、最終日なら残りのお盆は14、15があるので大丈夫だろう。
「大丈夫ですよ、よろしくお願いします」
『はい、じゃあ今日はそれを確認したかっただけだから、じゃあ』
ツーツーと通話の切れた音がする。
自分はそのままベッドまで移動して、一気にダイブする。
それにしても夏合宿かあ……俺は卓球とサッカーをやって来たが、合宿みたいなものは行ったことがなかったので初めての経験となる。
というかみんなは走ったり泳いだりするからいいかもしれないが、学生トレーナーである自分はずっと砂浜で立っているだけだよな。そうなると長時間日差しに当たってしまうことになる。
となると汗はかくだろうし、熱中症対策や日焼け対策もちゃんと行わないといけなさそうだな。
なんて思いながら枕に顔を埋めていると「ピロロロ」とメッセージアプリの受信音が携帯から発せられた。
俺は公式アカウントの通知かと思い、携帯の画面が見える位置まで手を動かす。
でもそこに表示されていたのは公式アカウントではなく、テイオーの個人アカウントだった。
『ねぇ玲音、今から駅前に来てくれないかな?』
『なるべく動きやすい格好でお願い』
『ねぇダメかな、せめて既読くらいはつけてよ……」
いや、怖くね?
こんなにメッセージを送るのって今の若者からしたら普通のことなのだろうか……。
というかこのメッセージを見て考えるに……なんかテイオー落ち込んでいる?
いや、そんなまさかあの元気でハツラツとしているテイオーが落ち込んでいるだなんてあるはずが……ないとも言えない。
「分かった、今からそっち行くから」
俺はそうメッセージアプリに打って、そのまま寮を出てロードバイクに跨り、駅へ急いだ。
・ ・ ・
駐輪場にロードバイクを置いて、駅前まで徒歩で移動しテイオーを探す。そういえば具体的な場所を聞いていなかった。
どこにいるんだろうか……なんて思っていると俺の視界から突然手が生えてきた。そしてその手は俺の目を覆う。
「だーれだ?」
その直後に聞こえてくる元気ハツラツな声……うん、これ落ち込んでもいないパターンやな。
おそらく俺の後ろにいるのはテイオーだ。でもなんでわざわざあんなメッセージを送ったんだ? 声を聞くに何かに困っている訳でもないっぽいし。
「……ちょっと〜れお〜ん?」
「何やってんだテイオー」
そう言うと視界が開けて後ろからテイオーがひょいっと現れる。
そしてそのテイオーは……手に虫取り網、首に虫かごをかけていた。
「ねえ玲音、ボクと一緒に虫取りに行こうよ!」
「……虫取り?」
テイオーから出た言葉はなんかとても懐かしい響きの遊びだった。
「というかちょっと待て。虫取りに誘うだけだったら、メッセージでそう伝えてくれればよかっただろ?」
「でもそれだと来てくれない可能性だってあるし……こう書けば絶対玲音は来てくれると思って」
「だからってあんな心配になるような書き方で送らないでくれよ……」
自分は内心呆れながらも、ウマ耳を垂れさせて弱気になっているテイオーを見て悪気はなかったんだと認識する。
それにしても、虫取りか。
北海道にいた時は近くの山でよく虫取りに出かけたっけ……歳を取っていって虫取り自体はあまりしなくなったが、虫はそこまで嫌いじゃない。
「分かった、虫取りに付き合うよ」
「えっ、いいの?」
「せっかくこっちまで来たんだから、最後まで付き合うよ」
「玲音……ありがとー!!」
「うわっ!?」
テイオーは俺に飛びついて来て、ギューッとハグをする。
周りの人たちの視線がすこーし俺の心に突き刺さったが……俺はテイオーの虫取り網に付き合うことにした。
・ ・ ・
学園の最寄駅から電車に乗って、乗り換えを二回してやって来ましたのは小田急・唐木田駅。
正直小田急の多摩線自体乗ったことがなかったからなんか少し新鮮な感じだ。
そして俺はここら辺は全然知らないのでテイオーの背中を追うだけの存在になっている。テイオーは全然立ち止まることもなく歩いているのでここら辺にあるのかと聞いてみたが、テイオーも来るのは初めてらしい。
しかし事前にスマホのネット機能で調べており、事前に情報は確認済みとのことだった。
昔はそこまで情報が確かじゃないからパンフレットを買ったり地図を見たりしていたが……なるほど時代は進んでいるってことか。
「わー! すっごいー!!」
「東京って結構自然多いんだなぁ……」
しばらく歩くと木々が生い茂ったところに着き、様々なセミの声が四方八方から聞こえてくる。
どうやらここはハイキングのコースにもなっているみたいで、所々に順路と書かれた看板が設置されている。
そしてテイオーは目を輝かせながら木を見上げている。その視線の先には樹液に集まっているカブトムシやクワガタムシ……あっタマムシもいる!
へぇ、ヤマトタマムシは初めて見たかも……やっぱアクセサリーやお守りとして昔から親しまれているだけあって、とても綺麗な色だ。
「ふっふっふ〜……ここまでいると虫取りハンターの血が騒ぐよ〜!」
「虫取りハンター? テイオーって虫取りが趣味なのか?」
「うん、そうだよ。地元に自然が多いところがあったから、子どもの頃はパパとママの3人でよく虫取りに行ったんだぁ〜。小学生になってから一人で行くようにもなったし、地域で開いていた虫相撲大会でも優勝したこともあるんだよボク!」
へぇ、虫相撲って大会が行われるものなんだ。
自分は確かに虫は好きだが戦わせるよりも観察するのが好きなので、存在自体は知っていたが俺にとってはゲームやマンガの中だけの存在だった。
「よかったら勝負してみる〜?」
「いや今日はいいよ。今日は純粋に虫取りを楽しむよ」
「ちぇ〜、でもまぁ急に誘っちゃったし強制する訳にもいかないや」
そう言いながらテイオーは虫取り網を構える。いやでもここから虫が集まっているところまで結構な高さがあると思うが……もしかして伸縮性の虫取り網なのかな。
「はぁ!!」
テイオーは脚に力を込めると……自分の身長と同じくらいの高さをジャンプした。
そしてそのまま虫取り網を振り下ろす。見た感じ三匹くらい網の中に入っている。
「えぇ……」
そして俺はテイオーのその取り方に少し困惑していた。
いやうん、確かにウマ娘は普通の人よりも身体能力は高い。でも虫取り網でそれもあんなにジャンプして取る子なんて初めて見た。
「そういえばこれだと玲音が楽しめないね……はい、使っていいよ」
「いや、俺は別に網は使わなくていいよ……網は基本チョウに使うやつだからね」
「へっ、チョウ?」
テイオーの発言を流しつつ、俺は手が届く範囲に虫がいないか見てみる。するといいところにアブラゼミがいたので、ひょいと右手の指で優しく掴む。
掴んだ瞬間はジジジと鳴いたアブラゼミだが、空いた左手に乗せると驚くほど静かになった。
「へぇ、玲音も結構虫取り慣れてるんだ」
「俺がまだ小ちゃい頃はネットが発達してたわけでもないし、ゲームもやるけど外で遊ぶことが多かったからな……近くに山もあったし」
しばらくするとアブラゼミは左手から羽ばたいて行った。その姿を追ってみると少し高めのところに止まった。
「そういえば網はチョウでしか使わないって言ったけど、どんな風に使ってるの?」
「そりゃ普通に飛んでいるチョウの飛行軌道を考えて、そこに置くようにして……んっ? どうしたんだテイオー、何もないところを見て?」
テイオーは俺が話しているのに俺の方を向かず、そっぽを向いている。ただウマ耳をピンッと立てていることから何か気になる音が聞こえたんだろう。
そしてテイオーは真剣な顔でこう呟いた。
「……泣いてる」
「えっ?」
テイオーが発した言葉を俺は脳内で解析する。
ないている……何か珍しいセミや虫が鳴いているのが聞こえたのだろうか。
なんて考えているとテイオーは突然走り出した。
「ちょ、テイオー!?」
俺は少し困惑しながらもテイオーを追いかける。
これは本当に虫を見つけた時の反応か? いやそれにしては顔が真剣すぎる。
……まさかないているが、鳴いているじゃなかったら?
そして鳴いている以外のなく……そんなの一つしかない! それに気付いた俺はさっきよりも速く走る。テイオーは遥か遠くにいるが姿を見失ってはいない。
しばらく走っているとテイオーが立ち止まって、姿勢を低くしていた。俺はさらに速く走ることはできないが気持ちだけは前のめりにしてテイオーに追い付く。
するとそこにいたのは……二人の幼いウマ娘、黒髪のウマ娘に亜麻髮のウマ娘だ。そして黒髪の娘は膝辺りをを出血していた。
「っ、ちょっとごめんね」
俺はハンカチを取り出し、傷口に当てて……ゆっくりと力を入れる。直接圧迫止血法だ。高一の時に習った知識がまさか役に立つ日が来るなんて。
「っ、いたい!」
「ごめん。でも大丈夫だから、血を止めているだけだから、ほんの少しだけ我慢してね!」
黒髪の娘は抑えられた痛さで苦悶の表情を浮かべる。俺は少しでも痛さを和らげるように必死に声をかける。
そうしてある程度抑えたのでハンカチを離してみると……血は止まっていた。
「うぐっ……あっ、止まってる」
「でも一応……テイオーハンカチあるか」
「う、うんあるよ!」
そう言ってテイオーはポケットからハンカチを取り出してくれる。俺はそのハンカチを受け取って黒髪の娘の傷口を覆うようにして結ぶ……これでできることはできたはずだ。
「あ、ありがとう……ございます」
「どういたしまして……とりあえずここから出ようか」
俺は黒髪の娘に背中を向けておんぶするように催促する。それに気付いたのか黒髪の娘は俺の背中に近付いて肩を掴む。
黒髪の娘の腿に手を回して……一気に持ち上げるってうお!? 幼いから大丈夫だと思ってたけど結構重い!? いや当たり前か、仮に小学校一年だったとしても20キロはあるだろうし。
「大丈夫、玲音?」
「大丈夫だ、問題ない」
それは問題のあるやつがいうセリフだが……まぁ大丈夫だろう。
そうして俺とテイオーは幼い二人のウマ娘と一緒に駅を目指す……ってそういえば家族がいる可能性もあるんだった。それ聞かなかったらこれは誘拐とほぼ同じになってしまう。
「君たち、親はいないのかな?」
「ぱ、パパとママとはいっしょじゃない……」
「えっ? それまたどうして……」
「本にきれいな虫さんがいて……ここに行けば会えるって……」
つまりこの娘たちは親とは一緒に来ていないって事なのか?
じゃあ仮にこのまま運んだとしてもどうやって連絡を取るか……なんて思っていると背中に何やら柔らかい綿みたいなものが当たる感覚がした。
それにテイオー俺の横を歩いている亜麻髮の娘も首に何かぶら下げている。それには「お守り」と書かれている。
「お父さんとお母さんとは連絡取れるかな?」
「それが……」
「スマホのでんちがなくなっちゃって……」
「じゃあそのお守りに番号とか書いていないかな?」
「うん、うらにかいてあるよ……れんらくっていうの」
なるほどこれで大きな問題は解決できそうだ。
まさか虫取りに付き合うだけではなく迷子の娘たちを助けるなんて……本当人生って何があるか分からない。
でもそれ言ったらマックイーンだってこんな感じだったしなぁ……。
「ねぇ玲音」
「んっ、なんだテイオー。ハンカチなら後で新しいのーー」
「ごめんね、虫取りに無理矢理付き合わせただけじゃなく、ほとんど対応を任せっぱなしにしちゃって」
「いや、虫取りに行こうとしたのは俺の判断だし、テイオーが居なかったらこの娘たちは迷子では済まなかったかもしれない。君は二人の命を救ったのも同然だよ」
「……そうなのかな」
「誇ってもいいと思うぞ」
その後テイオーは喋らなくなったが、少しだけ顔が緩んでいるのが横目で見れた。
・ ・ ・
「うおおおおおおおお、キタちゃああああああん!!」
「ぱ、パパ! 苦しいよ!!」
「俺はああああああ! 電話を聞いて本っっっっっっ当に!! 心配したんだからなぁ!!」
「ご、ごめんなさーい!!」
数十分後、怪我をしていた黒髪の娘の父親が駅前にやって来た。
そして熱いハグを交わして、親子で大声で泣いている。子は親に似るってやつなのだろうか。
ある程度泣くと黒髪の娘がまたこっちに近付いて来た。
「おにーさん、おねーさん、ありがとう!!」
「「どういたしまして」」
「本当に感謝します。お名前を聞いてもよろしいですか?」
「ボクはトウカイテイオーだよ!!」
「俺は谷崎玲音です」
「テイオーくん、谷崎くん。私の娘を保護、そして応急手当てして感謝します。また日を改めてお礼へ行きます」
「お気持ちだけで大丈夫ですよ、親と再会させることができて俺らもほっとしていますから」
「いえいえそういう訳にもいきません……おっと、ではこれにて、キタちゃん行くよ」
「うん、ダイヤちゃんもバイバーイ!!」
そう言われて亜麻髮の娘は手を振る。黒髪の……キタちゃんと呼ばれていた娘は父親にお姫様抱っこされながらこの場を去っていった。
さて、あとはこの亜麻髮の娘だけだが……なーんかこの娘見たことがあるんだよなぁ。
どこで見たんだっけ……2ヶ月? いや、1ヶ月以内で見たような……。
なんて思っていると黒塗りの高級車が目の前に止まる。そして運転席から執事服を着た男性が出てくる。
「ダイヤ様、お待たせいたしました」
「えっ、キミってどこかのご令嬢なの??」
「はい、そうですよ?」
予想外の執事登場に少し困惑するテイオー……いや、メジロ家で執事を見慣れている自分が少し狂っているのか。
でも確かにこの娘がご令嬢だったのは意外だ。なんて思っていると亜麻髮の……ダイヤ様と呼ばれていた娘はこっちを向いて深々とお辞儀をした後車に乗り込み、その場を去っていった。
「……なんか今日とても濃い日だよ」
「あぁ、虫取りに迷子の子を助ける……確かに濃い日だな」
「でもなんだろう、ボクまたあの娘たちと会うような気がするよ」
「……そっか」
そうして俺とテイオーの虫取りは終わりを告げ、近くのお店でハンカチを買い直した後、トレセン学園へ戻った。
・高校生対象の文芸コンクールで自分の作品が入選した……マジすか。
・中間テストがありますので、次は20日に出せたらいいなと。
・次回は夏合宿のお話の予定です。