10/22ネプテューヌワンドロお題『ブラン』にて投稿させてもらったものです。
「やっほーブラン! ス○ブラタイマン十先やろうぜ!」
コントローラー二つとゲーム機本体を両手に抱え、器用かつ行儀悪く足でドアを開けて入ったきたネプテューヌに、ブランは表情一つ変えずに応える。
「この前それで私に負けて焼肉奢らされた女神はどこの誰だったかしら?」
ゲーム自体の腕前はネプテューヌの方がやや上なのだが、そのゲームがルウィーのハードから発売されている超有名作品ということでブランは相当にやり込んでおり、そのゲームにおいてはネプテューヌはブランに歯が立たない。
「わたしは修行したんだよ! この前と同じようにいくと思わないことだね」
「雑魚が話しかけないで欲しいわね。雑魚が感染るから」
「何をぉ〜!」
煽るに煽られるネプテューヌだが、実際にボコボコに負けたことも事実なので、反論らしい反論もできず、ただ唸ることしかできない。
「……まぁとりあえず、結局やるの? やらないの?」
「そうね……」
ネプテューヌの誘いに対し、ブランは仕事を中断してパソコンを落として席を立つ。
「しょうがない、相手してあげるわ」
「よし! 早速対戦と行こうか、ブラン!」
「対戦? 処理の間違いでしょ、ネプテューヌ」
ゲームを起動し、コントローラーという武器を携えた二人の女神の戦いが始まった。
数十分後。
「……負けた。対戦ゲームは基本わたしの方が強いのに……何故スマ○ラだけわたしはブランに勝てない……っ!」
「〜♪」
特に苦戦することもなくネプテューヌを下したブランは、コントローラーを弄り、勝利画面をスクリーンショットする。
「……なんでスクショなんて撮ってるの?」
「みんつぶに投稿するのよ。『雑魚乙』ってメッセージも一緒にね」
「ねぷぅぅぅ!」
「あ、ベールからいいねが来たわ。それにしても、一回も勝てないなんて、やはり雑魚は雑魚だったようね」
危なげなくストレート勝ちしたブランは、得意げな表情でネプテューヌ煽る。
「ぬぁああっ! こうなったら勝つまで帰らない! 今日はとことん勝負だよ、ブラン!」
「二度と帰れなくなるけどいいの?」
「すぐに帰ってやるもんねー!」
「しょうがない。雑魚のネプテューヌに少しだけアドバイスをあげるわ。もっと強くなってくれた方が面白いからね」
なんだかんだで、ネプテューヌとゲームすることは嫌いじゃないブランなのだった。
「あなた人読みしないでしょ」
「人読み?」
「簡単に言うと、対戦相手の動きを読むことよ。キャラじゃなくて、プレイヤーのね。例えば、同じぐらいの強さのプレイヤーが同じキャラを使っても、プレイヤーごとの性格や癖で違いが出るものよ。その傾向を分析して読み合いをする、これが人読みよ」
人読みは一期一会のオンライン対戦などではあまりされないことだが、たった今ネプテューヌとブランが行っていたような十先のような対戦方法だと、これをするかしないかの差はあまりにも大きい。
「……確かに、キャラ対はするけど、人読みってやつはあんまりしてる覚えないなぁ」
「ゲームじゃなくて、守護女神戦争の頃はあなたが一番これやってたわよ」
「え、まじ?」
「むしろ現実でできるのになんでゲームだとしないのよ。多分、これやるだけでだいぶ変わると思うわ。あなた操作は上手いから」
ブランのアドバイスを受けてから、再度ブランに挑むネプテューヌ。
それでも勝つことはできないが、試合内容は良くなっていた。
「……ていうか」
その後、何試合もしたところで、ブランが口を開く。
「なんでいつも十先やる時は私のところに来るわけ?」
「ベール相手は絶対勝てないから。ガチ勢すぎて次元が違う」
「ノワールがいるじゃない」
「ノワールって、人生はガチ勢だけどゲームは割とエンジョイ勢じゃん? 対戦しててなんかひりつかないっていうか」
「それが人の有るべき姿よ」
「だからブランとが一番いいんだよね。ブランの隣だと落ち着くし、対戦するといい感じにひりつくし、なんだかんだで毎回付き合ってくれるし」
「……そう」
態度や表情には出さないが、ネプテューヌの言葉を聞いたブランは少し上機嫌になっていた。
そして、上機嫌から繰り出される軽快なコントローラー捌きによって、○マブラでネプテューヌをしばき倒し続けるのであった。
「ネプテューヌちゃん来てるから遊んであげようと思ったのに、お姉ちゃんとずっとゲームしてるわね」
「あの中には入りづらいなぁ……(おどおど)。でも、二人とも楽しそう」
「お姉ちゃん、ネプテューヌちゃんのこと割と大好きだもんね」
その後、「勝つまで帰らない」と決めたネプテューヌは、深夜三時頃にブランが寝落ちして棒立ちになったキャラをボコボコにすることでようやく帰ることができたとか。
実はスマブ○やったことありません。エアプです。