7/1ネプテューヌワンドロお題『パープルハート』にて投稿させてもらったものだった気がします。
プラネテューヌのとあるカフェで駄弁るネプギアとユニ。
「ネプテューヌさん、変わったと思わない?」
ユニが言った。
「お姉ちゃんが……?」
「あ、いつものネプテューヌさんじゃなくて……変身後のパープルハート、さん?」
「なんで疑問系なの?」
「いや、女神の名前にさん付けするのが新鮮で……」
「あー、確かに」
「……じゃなくて」
呼び方の話は置いておき、話題を戻す。
「昔、まだアンタと友達になったばかりだった頃さ、変身後のネプテューヌさんのこと少し怖かったのよね」
言うまでもなく、ネプテューヌと女神化後のパープルハートでは、性格が大幅に変わる。
その性格や雰囲気のギャップを、出会ったばかりの頃のユニは少し怖がっていた。
「……少し、わかる気がする、かも」
ネプギアからの意外な同意に、ユニは目を丸くする。
「アンタのことだから、ネプテューヌさんに怖いとこなんてないよ、なんて言うかと思ったけど」
「私がお姉ちゃんの妹として生まれてきて、初めて女神化した姿を見た時は、あの変わり様にビビってたよ」
「アンタもビビってたんだ……」
「まぁでも、お姉ちゃんが変わったのはユニちゃんの言う通りかな。昔はもっと厳しい人だったから、私には甘々だったけど」
四女神の仲が良かったのは昔からではない。シェアを奪い合い、時には戦う仲であった。むしろ、ここまで友好になったのはここ十数年のことである。
そして、まだ四女神が不仲だった頃、パープルハートは今ほど柔らかい性格ではなかった。根本的な性格は変わっていないが、そういった弱みを他人に見せようとしていなかった。
「やっぱり、みんな仲良くなったから気を張る必要がなくなったってのが大きいのかも。それだけじゃなくて……プルルートさんの逆バージョンで、いつものお姉ちゃんから変身後に性格が滲み出ちゃってる……とか?」
「あはは、そうかもしれないわね。そういえば、ジェットコースターの話覚えてる?」
ジェットコースターの話とは、ネプテューヌがジェットコースターの身長制限に引っかかった際、女神化して身長を伸ばすことによって制限を突破したが、性格がクールになった結果、あまり楽しめなくなってしまったという一件のことである。
「正直思うのよね。今のネプテューヌさんだったら、女神化してもジェットコースターではしゃいでそうだって」
「……あり得るかも。変身したお姉ちゃん意外とノリが良いし」
「忍ネプの時とかすごかったじゃん? おふざけ多めで」
「変身してるだけのただのいつものお姉ちゃんだったよね」
若干メタな話も出しつつ、二人は盛り上がる。
「あらネプギアとユニちゃん」
すると、偶然パープルハートが通りかかった。
「お姉ちゃん! どうして変身してるの⁉︎」
「まさか、敵⁉︎」
戦闘モードともいえる女神化状態のネプテューヌを見て、ネプギアとユニも身構える。
「違うの、二人とも」
「「え?」」
「映画を見たかったの……年齢制限に引っかかって、女神だからって言っても信じてくれなくて……だから、女神化して見たの」
「それで、どうだったの?」
ジェットコースターの件からすると、テンションの下がってしまったパープルハートが、あまり映画を楽しめなかった、という流れになりそうだったが。
「面白かったわ。それに変身すると作品の見方も変わるものね。それに気づけて倍楽しめた気がするわ。じゃあね二人とも」
パープルハートは、楽しそうな足取りで二人の元を去っていった。
「……やっぱ変わったよね」
「そうだね」