ブラッククローバー with 聖刃   作:競馬好き

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第1話

とあるボロい教会の前で、三人の赤ん坊が籠の中で泣いている。遠くにはドでかい異形の者の遺骨が転がっている。その上には、何かの本を持つ男と、一振りの剣を持った仮面の剣士の石像があった。

ここは、最果ての村ハージ。 

「またか・・・」

教会の神父である男が現れ、三人を拾い、教会の中へと連れていった。神父は手から炎を出し、くべてある薪に火をつける。

「はぁ、やっと三人とも落ち着いたか。はぁ」

赤ん坊達は、籠の中で眠りについている。

「兄弟か、それとも三つ子か・・・いや違うな。この子は大人しそうだが、こっちは元気、そうだな、それでこっちの子は二人が混ざったようじゃな。第一、ちっとも似ておらん」

神父はそう言うと、赤ん坊にかけてある毛布を一部剥ぐ。そこには名前が書いてあった。

「んん?ユノ、それでこっちの元気な子わっ!?元気すぎるぞ」

鼻血を出しながら、微笑む神父。

「アスタか、それで最後の子が、トウマか」

神父はなにかを決めると、腰に手をやり、こう言った。

「よしっ!もうなにも心配いらんぞ!今日からここが、お前達の家だ。アスタ、ユノ、トウマ」

アスタの笑い声が部屋に響き渡りながら、朝日が上った。

 

 

 

 

15年後

 

 

 

 

農民が、魔法の力でクワを動かし、畑を耕している。

「今年は豊作になるといいなぁ」

「そうだなぁ、よっと!」

もう一人の農民が、手に水の玉を作り出し、破裂させて畑全体に水をまく。

「シスターリリー!!」

教会の方から大きな声が聞こえる。

「なんだ?」

「また教会の小坊主か」

 

 

 

「いつか魔法帝になって、あなたを幸せにしまーす!!」

この青年は、あの時、教会の前に捨てられていた三人の赤ん坊の一人だ。

「だから俺と、結婚してくださぁあああああい!!」

「ごめんねアスタ、私はみんなのシスターだから」

「がぁああああ」

しかし諦めないのがこの青年である。

「まだだぁああああ!!!」

「あの、ごめんね?」

何度断られようと諦めないのがこの青年である。

「あの、だからね、本当にごめんなさい!!」

「まだまだー!!」

すると、シスターは水色の本を取り出した。

「シスターリリー!ワンモアー!!!」

「しつこーい!!!水創製魔法、愛の正拳突き!!」

「ごああ!!」

シスターが唱えると、どこからか水が現れ、拳を作り、アスタに向かって放たれた。

「あ、ごめんなさいアスタ!」

水浸しになっているアスタに近づき謝るシスター。

「思わずグリモワールの魔法を」

パチパチ。

そこに、手を叩く少女とやる気の無さそうな少年が現れる。

「シスターお見事!」

「容赦ねぇー」

「これは、つい・・・」

顔を赤くし、恥ずかしそうにするシスター。だか、これはいつもの光景のようだ。

「まだだぁああああああああ!!!」

まだ諦めないのがこの青年であった。飛び起き、また同じように結婚を申し込もうとするアスタに、強風が吹き、地面に叩き落とされる。

「あーあ」

「はぁ、何回振られりゃいいんだよ」

いつの間にか、幼い子供二人と、高身長の青年、それより少し低い身長の青年が居た。

「何でお前まで邪魔すんだ!ユノ!!」

「何でって、うるさいし背低いし、落ち着きもないし包容力もないし、おおよそ女性に持てる要素がないから」

きつい言葉をアスタに浴びせるこの青年は、アスタと共に教会に捨てられていた赤ん坊の一人だ。

「まぁまぁ、そこまで言わなくても」

「トウマのいう通りだ!それが十五年共に育った者に浴びせる言葉かーい!イケメンこの野郎!!」

中折れハットを被り、アスタにトウマと呼ばれたこの青年は、アスタ、ユノと共にこの教会に捨てられていた、赤ん坊の一人である。

「手伝いますよ」

「あ、俺も」

「ありがとう二人とも」

「無視すんなおいいいい!!トウマも切り替え早すぎるわ!!」

ガン無視を決めるユノ。これがこの教会の日常である。

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