「な、なんで?」
全騎士団長が、自分に手をあげていたのだ。
「なぜ、と言ったね?」
すると、金色の夜明け団団長、ウィリアム団長が言った。
「それについては、後で君に話す。とりあえず、この中から、君が入る団を選んでくれ」
え、選んでくれと言われたって、どこを選べばいいのか・・・。
腕をくみ、うーうー唸っていると、紅蓮の獅子王団団長、フエゴレオン団長が話しかけてきた。
「君は、なんのためにこの試験を受けたのだい?」
「なんのために・・・。それは!」
俺はソードライバーから火炎剣を抜き、前につきだしながら言った。
「この、剣、火炎剣烈火について知りたくて、それに、この力でみんなの笑顔を守るために、魔法騎士団に入ろうと思ったんです!!」
「そうか、では、私の団はどうだね?私の団は、君の火炎剣と同じく炎の団だ。獅子というのが君のドラゴンと違うだけだ」
「私の団はどうだね?この私が直々に、弱点である水魔法の対処方法を」
「私の団ではー」
なぜか自分の団に入ればこういうことをすると、伝えてくる。そ、そんなに俺のことがほしいの(汗)?ど、どうしようどこに入れば・・・。ん?そういえば、ヤミ団長だけ何も言ってこないな。なんでだろう?
すると、碧の野薔薇団団長、シャーロット団長がヤミ団長に言った。
「おいヤミ、貴様は何もないのか?」
「え?あー、まぁ、うちの団は自由にいろんなことが出きるぞ」
あ、それいいな。
「なら黒の暴牛にー」
「ええええええ!?」
「ま、マジか・・・」
え、なんでいやがるの?自分で手上げてたのに。
「だから嫌だって言ったんだフィンラル!!!」
「なに言ってるんですか団長!!!剣士ですよ剣士!!なんで嫌がるんですか!!!」
「剣士はめんどくさいことになるからだ!!」
「もうめんどくさいの抱えてますよ!!あの魔力がない少年!!」
「アイツは面白いから入れたんだ!!!」
なにやら揉め始めるヤミ団長。え、そんなに嫌なの俺(泣)。
「ならばやはり!私の団に!!」
また始まった・・・。無理だよ選べないよ。どうすればいいの~。
「ほら、君たち、彼が困っているだろう。いくら彼がほしくても、しつこいのは良くない。ならばこうすれば良い。火炎剣の君!名は?」
「トウマです!」
「ではトウマ君。君を、特別個人騎士団、ソードオブロゴスの団長とする!!」
「え!?」
「「えええええええええええええ!?」」
会場全体に驚愕の声が響き渡った。もちろん、その中に俺の声ももちろん俺も入っている。
だ、団長!?俺が!?
「この団は、すべての団に所属しているようなものだ。だが、どの団と仲良くするかは君が選べ、それと、現在彼を住まわせるような団のホームがない。だから、どこかの団のホームに住まわせてやってくれ」
なんか勝手に話が進んでるぅううううう!!!俺がやるとは一言も。
「俺と同じ拒否権はないってことだな」
アスタが後ろから言ってきた。
えー・・・。
勝手に話が進んでしまい。俺が特別個人騎士団とやらの団長をやらせられることになってしまった。
「512番、挙手なし!以上、魔法騎士団入団試験、終了!!」
入団試験が終了し、不合格だったものはとぼとぼと帰っていき。俺は未だ団長になったことを実感できずに夢心地のままアスタ達と合流する。
「えっと」
「トウマァァァアアア!!お前すげぇなぁ!!団長だぞ団長!!」
「ああ」
「ま、まさかこんな形で入るとは思いもよらなかったけどね」
と、話していると、グギュルルルルルと、アスタの腹から嫌な音がした。すると、顔を青くしてアスタが走り始めた。たぶん昼間食べた蛇が原因だろう。
「いつも通りのアスタだね」
「だな、トウマ。お前、どこに住むんだ?うちの団に来るか?」
「いやあそこはちょっと肩身が狭すぎる。だから、黒の暴牛のところにでもいこうかな?」
「そっか、いつでも来てくれよ。部屋は用意しているらしい」
「うん、機会があれば行くよ。てかその前に、ほかの団長さん達に呼ばれていたんだっけ。確か団長会議室みたいなところだっけ?どこにあるんだろうか?」
「それなら私が案内いたしましょうか?」
振り替えると、昼間話していたミモザさんがいた。
「ミモザさん!!本当ですか?ありがとうございます!!」
「ええ、では参りましょう」
「はい!じゃあね、ユノ!」
「ああ」
俺はミモザさんについていき、団長達が待つ会議室へ向かった。
「まさか団長になるとは思いませんでしたわ」
「はい、自分もそうです。まさかただの本好きが魔法騎士団の団長になるとは、特別個人ですけどね」
「団長になられたのなら敬語は必要ないですわ」
「いやぁ、それがどうも抜けなくて」
廊下を歩きながら、そんなことをミモザさんと話す。
「そういえば、ミモザさんは「ミモザで良いですわ」み、ミモザは確か金色の夜明け団に入ったんだよな」
「はい!もしかしたら、ご一緒に任務をこなす日が来るかもしれませんね」
「そうだね。そのときはよろしく頼むよ」
「はい!トウマ団長のご期待に添えられるよう、精一杯がんばります!あ、つきましたわ」
豪華な装飾がなされている扉の前に立つ。この奥に団長達が。
「ここからは私は入れませんので」
「わかってる。ここまでありがとう」
「いえいえ、それでは、また」
よし、いくぞ。
俺は扉を押し開け、なかにはいる。すると、ヤミ団長以外の団長が勢揃いに座っていた。
「あれ、ヤミ団長は・・・」
「ヤミは帰ってしまったよ。全く、これだからヤミは。伝説の剣士が復活したというのに」
と、シャーロット団長は文句を垂れる。というか、伝説の剣士?
「やぁ、トウマ君。待っていたよ」
「あの、ここに呼ばれた理由って?それに伝説の剣士って?」
「その事だよトウマ君。君は、魔神を倒した二人のひとり、伝説の剣士。仮面ライダーセイバーだということを伝えるためだ」
「え!?お、俺が伝説の剣士!?」
「ああ、この話は、なぜだかわからないが当時の王族によって他言無用になっていてね。一般市民や団員には伝わっていないんだ。知っているのは、王族、魔法帝、そして騎士団長のみだ。それに、その剣は普通の剣ではなく、聖剣と呼ばれるものだ」
ウィリアム団長が詳細を解説してくれた。
そ、そんなものになっていたなんて、信じられない。だから団長達は是が非でも俺を引き入れたかったんだ。というか、烈火。君にはそんなとてつもない歴史があったんだね。
「火炎剣烈火は、我が家系に伝わるものでな。獅子の力を使うと思っていたのだが、それよりも気高い龍の力を使うとは」
「フエゴレオン団長の家系にですか、確かに火炎を使う剣ですからね」
「それもそうだが、火炎剣には我が家に伝わる伝承の更に先の伝承があるようでな、現在それを調査中であったのだが、もしかしたら、この目でその伝承がみれるかもしれんな!」
もしかして、進化とかするのだろうか?それとももっとすごいことをするのかな?
「まぁ、とりあえず、伝えたかったことは以上だ。団長としてしっかり責務を果たしてもらいたい。いずれ、任務が伝えられる、それまでたいきしていてくれ」
「わかりました。あ、そういえば、黒の暴牛のアジトってどこでしょうか?」
「そういえば君は一度ヤミのところにいるつまりだったな、地図を渡そう」
「ありがとうがございます!」
地図が渡される。そこには黒の暴牛のアジトがある場所に赤い点がつけられていた。すごい森の奥だな。
「それじゃあ失礼します!」
俺は会議室から出て、この施設の出口への行き方を忘れてしまったので、こっそり窓から出ようとしたら施設で働いている人に見つかり、出口へ案内してもらった。
そこからディアゴスピーディーに乗り、黒の暴牛のアジトへ向かった。