ブラッククローバー with 聖刃   作:競馬好き

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ページ8 ゴーゴー初任務

魔法騎士団の朝は早い。やらなければならないことがたくさんある。

 

「とりゃぁああああああああああ!!!うぉおおおおおおおおお!!!」

「ハッ!ハッ!ハッ!はぁー、さすがアスタ、早いなぁ」

 

 

 

「おらおらおらおらおらおおらぁああああ!!ごほっ!ごほっ!ごほっ!」

「ごほっ!ごほっ!アスタ、めちゃくちゃやればいいもんじゃないんだよ」

 

 

掃除に。

 

 

「おおおおらぁああああ!!」

「アスタ!もっと丁寧に洗わないと布が痛んじゃうよ!!」

「わかった!ん?ぐはぁあ!!」

「女性物はノエルさんにやっもらおう・・・」

 

洗濯に。

 

 

 

ガルルルルルル!!ガォオオオ!!

 

 

猛獣の世話。

 

 

「よーし、お座り!!」

 

アオン!アオン!

 

「よーしよしよし、いい子いい子~。ほれ!」

 

ガボォ!

 

「のわぁあああああああ!!!」

「アスタ!?」

 

 

猛獣に食われそうになっても、耐えなければならない。

さらに!

 

 

 

「ヤミ団長!!」

「ヤミさーん!」

「団長~!」

 

黒の暴牛団団長、ヤミ・スケヒロを起こさなくてはならない。

 

「団長~!!朝ですよ~!!」

「ヤミさーん!」

「起こすんじゃねぇ殺すぞ!!!」

「「失礼しましたー!!」」

「自分が毎朝起こせって言ったくせに!!」

 

 

魔法騎士団の団員は、理不尽にも耐えなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

「あー、今日も朝からよく働いた~」

 

最後の洗濯物を干しながら、アスタは言った。

 

「魔法騎士団の仕事は、たくさんあるなぁー」

「でも、新人は最初こういうところからだよね」

「それもそうだな、ていうか、トウマはうちの団員じゃないからやらなくていいんじゃ・・・」

「居候させてもらってる身だからね。これくらいやらなくちゃ!」

「そっか、まぁとりあえず、朝ごはん食べに行こうぜ!」

「ああ!」

 

洗濯物が飛びされないか確認した後、俺達は食堂へと向かった。

 

 

 

 

 

まさか、朝から肉料理を食べることになるとは・・・。

 

目の前に出されたステーキをもくもくと食べる俺達。バネッサさんの関してはお酒を飲んでいる。しかも一升瓶空けてるし。

 

「ノエル、何でお前掃除とか手伝ってくんないの?」

「掃除?私は王族よ?」

「同じ新人でしょ!?」

「産まれてこのかた、掃除や洗濯なんてしたことないわ!」

「そこ威張るとこじゃないよね!?せっかく同じ団にいるんだろ?協力すべきだと思うんですけどぉ~?」

 

やいのやいのと騒ぎ始めるアスタとノエル。昨日の感じ見ると、相性いいんだろうと思ってたけど、これじゃいいんだか悪いんだかわからないな。

 

「って、そもそも魔法騎士団ってなにするんですか?」

「あー!!マジで言ってんのかぁテメェ!!」 

 

食べていた肉を皿に置き、アスタの方に来るマグナさん。胸ぐらを掴み、壁に押し付けると、騎士団の大まかな仕事を教えてくれた。

 

「国守ったり警備したり、世界一漢らしい仕事だぞボケェ!!なんも知らないで何で入ろう思った!!ゴラァ!!」

 

マグナさんはいちいち行動が大袈裟だよなぁ。

 

「朝から元気だねぇ」

ぶつぶつぶつぶつ。

「おーいそこの飲んだくれ!魔法騎士団の仕事教えてやれぇ!」

「そうねぇ、市民の安全守るぅ~、みたいな。護衛で素敵な殿方と、お近づきになれるかも?」

「なるほど」

「敵と戦いまくれる面白い仕事だよ?犯罪者だったらどれだけぼこぼこにしても怒られないしねぇ」

 

ラックさんは相変わらずだな。

 

「何よりも妹に尊敬される素晴らしい職業だ。どうだ?天使だろう?給料で好きなもん買ってやれるしな。ただし!マリーに手を出したら、殺す!!」

 

鼻血を出しながら言ってくるゴーシュさん。この人も相変わらずだなぁ。

 

「ふぃ、フィンラルさんは?」

「女の子を助けまくってモテまくる。最高の仕事さ!!」

 

ここの団はまともな理由で入ってた人は居なさそうだな。

 

ぶつぶつぶつぶつ。

 

ゴードンさんはなに言ってるのかわからない。何か言ってはいるんだろうけど・・・。

 

「はぁあ!?」

「「「「ん?」」」

 

チャーミーさんの方を見ると、なにやら空の皿を見て嘆いていた。

 

「まだ腹八分目!!綿創製魔法、羊のコックさん!!」

 

グリモワールから綿が現れたかと思うと、コックボウを被った羊になり、料理を始めた。へー、チャーミーさんの魔法はこういうのなんだ。

 

「いっただっきまーす!!魔法騎士団にいれば、ご飯もたくさん食べられるよー!!」 

 

肉料理が多かったのはこのためか。

 

「ふしゅー」

「お?グレイさん?」

 

口から白い煙を吐きながら、グレイさんが現れる。すると、水色のグリモワールを開くと、グレイさんの体が煙に包まれた。煙が晴れると、何とアスタが二人いた。一体なにが?」

 

「えええ!?」

「まっ、とにかくいい仕事さ」

「そっくり」

「うん、ほんとそっくり」

「そのうち一緒に任務するときはよろしくな!」

「は、はい」

 

グレイさんの魔法は変身魔法か。グレイさんは潜入任務とかに向いているのかもな。

 

「これになぁ、こうしてなぁこうするとなぁ美味しいんよぉ~。一口食べてみ?ら?」

「もうお腹一杯っすー!」

「どうだ!!魔法騎士団の仕事についてよくわかったか?」

 

全くわからなかった。わかったことと言えば、ここにいる人は変な人ばっかりってこと。

 

ドガァーン!

 

すると、ドアを蹴破ってヤミ団長が食堂に入ってきた。えー、蹴破って入ってくんの?

 

「行くぞ、マグナ」

「はい!ヤミさん!」

「なんすか?」

「任務だ」

 

そう言って、ヤミさんについていくマグナさん。

 

「魔法騎士団の任務、俺も一緒に!」

「ダメだ!ガキは連れていけねぇ。これは、大人の漢の大事な任務だからなぁ。じゃあ行ってくるぜ」

「お前ら!もの壊したりすんじゃねぇぞ!!」

「はーい、いってらっしゃーい」

「団長!帰ってきたら、僕と戦ってくれる?」

ぶつぶつぶつぶつ。

「夕飯までには帰ってきてねぇ」

「そろそろマリーに会いに行ってもいいですか?禁断症状が・・・」

「ふしゅー」

「僕もナンパ、んんっ!任務に行こうかなぁ・・・」

 

マグナさん、すごい険しい表情だったなぁ。それだけ危険な任務なんだな。俺も、そんな任務任されるような騎士団員になろう。

 

 

 

 

とか思ってたけど、翌朝、アスタとノエルと共に猛獣の世話をしていたら、ローブのみだけになって帰ってくる二人に遭遇。こりゃカジノに行ってきたな。プラス初任務も伝えられた。

 

 

「つーわけで、お前らに初任務を与える!!」

「魔法騎士団の」

「初任務」

「一体どんな任務が・・・」

「何ですか!!」

「王族である私に、ふさわしい任務なんでしょうねぇ」

「おー、光栄に思え。ソッシ村で、猪狩りだ」

「いの?」

「しし?」

「狩り?」

 

まさかの猪狩り。まぁ、初任務はそんなところから始めるのが普通か。

 

「なに、そのダサい任務」

「ダサいとはなんだぁあああ!!

「猪なんて、素手で倒せますよー!!」

「猪なめんじゃねぇえええ!!あいつら、やみくもに突進してくんぞ!!猪突猛進って聞いたことねぇのか!!」

「そのソッシ村の村長に、二人して負けちまってなぁ」

 

カジノだよね。

 

「ヤミ団長とマグナ先輩が負けるなんて・・・」

「どんな強いやつなの?」

「トランプでな」

「「トランプ!?」」

 

やっぱり。

 

「身ぐるみはがされちまたってわけだ。」

「給料半年分もな!」

 

そんなに持ってかれたんだ。なにやってるんだかこの二人は。

 

「さらに、なんでも一つ言うことを聞くって約束しちまってなぁ。そしたら猪退治を頼まれた」

「村の近くに群れが出没して、畑を荒らされて困ってるらしい」

「はいはーい!!それって俺達関係ないっよねぇ!!」

「そうそうよ!負けたの団長とあなたなんでしょ!?だったら」

「俺なんて別の団だからさらに関係ない・・・」

「バカ野郎!!ヤミさんの尻拭いを、ヤミさんにさせるつもりか!?」

 

なに言ってんだこの人・・・。

 

「ヤミさんの尻拭いは、俺達がするんだ!」

 

すると、ヤミさんが立ち上がりこう言ってきた。

 

「行くのか死ぬのか、どっちだ?」

「「「行きます!!」」」

 

強引に押しきられてしまった。まぁでも、初任務だ。ちょっとテンション上がるな。

 

「猪退治とはいえ、魔法騎士団の初任務だ!テンション上がるぜ!うぉおおおおおお!!!」

「この私が猪退治?」

「んだテメェ、まだ文句あんのかぁ?ゴラァ」

「誰も文句なんて言ってないわぁ。そのぉ、魔力のコントロールも出来ない私が、行ってもいいのかなって」

「ばーか!」

「なっ!?」

「んなもん任務重ねてりゃあ出来るようになんだよぉ!それに、テメェらよちよち歩きの後輩のケツくらい、先輩の俺が見てやるよ」

「うぉおおおお!マグナ先輩漢っすねぇ!」

「よせよバカスタ、照れんだろ?」

「それに、魔力が暴走しても、また俺達が止めるから大丈夫だよ」

「トウマ団長、ありがとうございます」

「あの、団長ってのはちょっと・・・。同じ新人だし」

「テメェ!!何でトウマだけに敬語なんだ!!」

「あなたは騎士団員、それに下民、トウマ団長は、出が下民でも、立派な団長よ。敬語は当たり前だわ」

 

そうそう。ノエルさん、あのあと俺のこと団長呼びするようになったんだよねぇ。むず痒いことこの上ない。

 

 

「つーわけで、てめぇの空間魔法でソッシ村まで飛ばしてくれ」

「ソッシ村?うーん。無理」

「無理ってなんじゃあてめぇ!」

「だって、目に見えない遠い場所は、俺の魔力でマーキングしたとこしか行けないんだなぁ~」

「ああ?」

「つまりね、一度も行ったことない場所は、むーりってこと」

 

フィンラル先輩の魔法。便利だと思ってたけど、誓約とかめんどくさいんだなぁ。

 

「役に立たねぇええ!仕方ねぇ、ホウキで行くぞ!」

「はいマグナ先輩!」

「あいアスタ?」

「俺、ホウキで飛ぶの、出来ません!!」

「はい」

「あいノエル」

「右に同じ」

「あああああああああ!!マジかお前らぁあああ!!何でそんな簡単なことも出来ねぇんだバカタレおらぁああえあ!!基本中のきほんだろうがぁああああ!!」

「だって魔力がないですからねぇ!なっはっはっはっは!」

「何で誇らしげ?」

「魔力のコントロールが出来ないんだから、無理に決まってるでしょう、バカね」

「なんで偉そうなの!?ま、まさかじゃなくてもトウマも・・・」

「俺はこれがあるんで」

『ディアゴスピーディー!』

 

ディアゴスピーディーWRBを変形させてバイク形態にする。

 

「そういや、お前、ここに来る時それ乗ってたな。にしてもカッケェフォルムしてんなぁ。何て乗り物なんだ?」

「バイクって言うらしいです」

「バイクか!!そいつはイカす名前してんなぁ!!」

「でも、湖を横断する時はどうしよう・・・」

「ライオン戦記に乗せてもらえばいいんじゃないか?確かあのライオン、水の力を持ってるんだろ?」

「アスタナイスアイディア!!マグナさん、俺のことは大丈夫なんで、そこの二人をお願いします」

「チッ!仕方ねぇなぁ!俺の愛箒、まとめて乗せてやるぜ」

「「「愛箒?」」」

 

 

そう言ってマグナさんが出してきたのは、正面に牛の頭骨がついた、いかにもチンピラが乗っていそうな箒を持ってきた。

 

「その名も!紅零爾威災駆乱号だぁ!!」

「かっ、カッケェエエエエ!!」

 

目を輝かせながらマグナさんの箒を見るアスタ。

か、かっこいいのか?これ?

「だっはっはっはっはっはっ!!だろぉ!!イカすだろぉ!!」

「はい!イカしまーす!!」

「ダサ」

「んだとぉ!!」

 

うわぁ、辛辣だなぁノエルさん。

 

「オメェにはこの芸術的なフォルムがわからないのか!!」

「・・・・ダサっ!」

 

溜めたねぇ。

 

 

 

 

 

 

「ふー!ふー!ふにゅー!」

「うおおおお!!出発しましょう!!」

「大丈夫なの?あなた」

 

どうやらマグナさんでも三人乗りはキツイようだ。

 

「うおおおおおお!!漢に二言はねぇ!!おおおおおおおおお!!飛べえええええ!!」

 

おおおおお!飛んだ!!よし俺も!

 

ブルルン!

 

俺はエンジンを吹かせ、なかなかのスピードで飛ぶアスタ達を追いかけはじめた。

 

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