今回の登場人物
倉田柊
倉田ましろ
校長
以上3名
俺は、学校からの手伝いで月ノ森に行っていた。
妹であるましろと、母さん、父さんの4人家族だ。ましろも今は月ノ森に通っている。
今日はましろがいない状態で登校(?)した。もう19で、高校は卒業している。だが、学校側からの願いですることになった。
もう5ヶ月近く行っていない月ノ森。どう変わっているんだろう。
「おお、倉田くん。すまんね、呼び出して」
そう言ったのは校長だ。俺も結構話していたから、交流はある。
「いや、大丈夫ですよ」
「まぁ、立ち話もなんだ。暑いから中に入ろう」
校長はもう50を過ぎてるはずだが、やけに若く見える。
中に入ると、トイレが1つしかなかったりと、違和感を覚える内装に変わっている。男子校にでもなったのか?いや、でも、それだとましろは入れない。そうなると、もしや……
「校長、もしかして、月ノ森……」
「気付いたかい。そうだよ、今年から女子校になってね。生徒数は2から3年生までは少し減少したが、転校や1年生もあって、もとの人数と大して差はない」
そういう問題じゃなくてだな……
「それで、話ってなんすか」
俺は校長に聞く。
「今年から女子校になったのはさっき教えただろう」
「はい」
「それでね、“教育補助”というものをやってほしい」
教育補助?なんだそれ。去年はなかったぞ?
「あっはっは、ポカーンとしているね。順を追って説明しよう」
校長は俺に説明を始めた。
「教育補助とは、今月から始まった制度なんだ」
制度?じゃあ今まではいなかったのか。
「教育補助は、先生だけでなく、別の人が教育する。というものなんだ。教員免許はいらん」
それでなぜ俺を。俺じゃなくても良かっただろう。
「じゃあ、なんで俺を」
「いい質問だね」
呆れる。いつもこうだから。
「卒業していて、成績優秀。だからさ」
意外としっかりしてた。
「いいですけど、クラスで別れるんでしょう」
「もちろん。1-Aでいいだろう」
1年A組?なんか聞いたことあるな……
「まぁ、とりあえず行ってきてくれ」
「え、今からですか!?」
「当然。ほら、行ってきなさい」
俺は追い出されるように出た。1-Aの場所だけ案内されて、俺は1-Aに向かった。
「あ……教育補助の先生……」
ある女の子が言った。俺が近づくと、それは他でもない、俺の妹だった。
「ましろ!?」
「お兄ちゃん!?」
俺は驚いた。妹がいる……
俺が家に帰ると、もうましろは帰ってきていた。
「ましろ、ただいま」
「おかえり、お兄ちゃん」
ましろはお風呂に入る準備をしていた。これだと、いつもの
「ましろ、必要か」
「うん。して?」
かわいい。
俺はもう、見ての通りシスコンだ。
「わかった」
「あれ」とは、ましろの髪を洗うこと。俺が小学4年生の頃からしている。
風呂場の中に入ると、俺とましろは裸になって、ましろの髪を洗う。
「ましろ、かわいい」
「お兄ちゃん……好き」
ましろは鏡越しの俺に言った。
「ほら、髪洗うぞ」
俺はましろの髪を洗い始めた。
「ましろは変わらないな」
「え?」
「いや、かわいいままだなって」
俺はましろのショートヘアーをちゃんと洗う。
「ましろって、俺の名前覚えてるか?」
「えっと……」
覚えてないな。たしかに毎日お兄ちゃんって呼んでるからな。
「柊。倉田
「うん。柊くんね」
俺はましろのショートヘアーを洗い終わると、よく流す。シャンプーアンドリンスだから一回で済む。
いつもだったら俺が自分の髪を洗うところだが、たまにましろが洗ってくれることがある。それが、今日だったのだ。
「洗う?」
「お、じゃあお願いしたい」
俺はましろに任せた。お互いに恥ずかしい所が見えないように努力する。
「お兄ちゃん、髪サラサラしてる」
「ましろもしてたぞ」
「……好き」
俺がシスコンであり、ましろがブラコンなのかもしれない。
「お兄ちゃん……もう、我慢できない……」
「ましろ、落ち着け」
ましろは洗い終わり、シャンプーを流す。
「体、洗いっこしよ?」
ましろは俺の前に移動する。そして、上半身を洗い始める。体を洗うのは初めてだ。
「お兄ちゃん、力ありそう……」
「どうも。俺も洗うからな」
俺はましろの首を洗い始めた。