美竹蒼
美竹蘭
青葉モカ
宇田川巴
上原ひまり
羽沢つぐみ
湊友季那
今井リサ
以上8名
俺は蘭が行ったあと起きた。まだ間に合うが、もう遅刻寸前だった。
「あ、行かねぇと……」
俺は朝ごはんを食わずに外に出た。
走っていくと、途中で蘭たちに追い付いた。俺は蘭たちに挨拶した。
「おはよう」
「おはよう、蒼くん」
「お兄ちゃん、起きるの遅い」
蘭は少しキツく俺に言った。
「ごめん……」
「おぉ、蒼くんが怯んだ~」
モカ、そうじゃないんだ。けど、そうとも言えるのかな。
「とりあえず行こっ」
ひまりが元気よく言った。蘭は1番後ろを付いていくが、みんなは結構早かった。
「蘭、行くぞ」
「……昨日のこと、覚えてるから……」
うぐ……まだ根に持ってたか……
「あぁ……やりすぎたな……」
「他の人にやったら怒るから」
蘭、俺が彼氏みたいに見てるじゃないか。
「あ、あぁ……」
「絶対だからね」
蘭は少し小走りで前の集団に追い付く。俺はゆっくり後ろを歩いていく。やりすぎたよなぁ、だって、普通あそこまでしないし。
「やっほー、君が新しく入った教育補助?」
隣にいたのはたしか、3年A組の今井リサさん?そのとなりは……げっ……あの湊友季那さんじゃないか……?あの最前列で見た友季那さん、ここで会えるなんて……
「あ、そうだけど……君たち、Roseliaの……」
「うん!知ってるんだ」
「そりゃあ、有名だからな……」
「あら?あなた、ライブに来てたわね」
あ、覚えててくれてたんだ……
「あ、うん。友希那さん覚えててくれてたんだ」
「なんかその呼び方変だわ……友希那でいいわ」
「あ、じゃあ、友希那……」
やっぱりこっちが呼びづらいよなぁ。あれ、というか、友希那って、たしか、蘭がライバル視してなかったっけ?
「蘭がライバル視を……」
「ああ、美竹さん?」
なんか他人事みたいに言うな……
「確かにいいライバルだわ。ただ、私たちの方が上よ?」
「えっと、それで、すごい言いづらいんだけど……」
これは言うべきなのか?いや、ここで言ったら俺にまで標的になる気がする。いや、知っていてもらいたいことだし……
「俺、蘭の兄です……」
「あら、そうだったの」
意外と反応薄くて助かった……
「じゃあ、ライバルってことになるんじゃない?」
リサが笑いながら言う。えぇ……それだけは勘弁してくれよ……?
「そんなことないわ。歌は歌えるの?」
「まぁ、少しは……」
「じゃあ、今度、CIRCLEに来てちょうだい」
え、はい?なんでCIRCLEに?というか、CIRCLEって他のメンバーもいるんじゃ……?
「次、木曜日だから、木曜日でいいわ」
そういう問題じゃなくてだな……
「あはは、頑張って」
リサ……楽そうに見てるけど、すごいハードだからな?これ。
学校に着いてから、俺は蘭に言った。
「蘭、ちょっといいか?」
「何」
俺は蘭にさっきのことを打ち明けた。
「友希那から、木曜日、CIRCLEに来るように言われた……」
「木曜日?それ、私たちが一緒に使う日……」
あ、それを狙ったな、友希那。
というか、待て待て。聴く人数、5人はまだしも、10人は多いだろ!
「なんか、歌を歌えとか」
「お兄ちゃんに」
「そう」
蘭はため息をついた。妹よ、そんなため息つかないでくれ……
「まぁ、お兄ちゃん歌上手いし」
だからいいんじゃないかと?蘭まで承諾すると、俺が困るんだが?
「お兄ちゃん、頑張って」
嘘だろ……そんなことあるかよ!