マイシスター マイブラザー   作:月島柊

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今回の登場人物
美竹蒼
美竹蘭
青葉モカ
宇田川巴
上原ひまり
羽沢つぐみ
湊友季那
今井リサ
以上8名


蘭編第2話 約束

 俺は蘭が行ったあと起きた。まだ間に合うが、もう遅刻寸前だった。

 

「あ、行かねぇと……」

 

俺は朝ごはんを食わずに外に出た。

走っていくと、途中で蘭たちに追い付いた。俺は蘭たちに挨拶した。

 

「おはよう」

「おはよう、蒼くん」

「お兄ちゃん、起きるの遅い」

 

蘭は少しキツく俺に言った。

 

「ごめん……」

「おぉ、蒼くんが怯んだ~」

 

モカ、そうじゃないんだ。けど、そうとも言えるのかな。

 

「とりあえず行こっ」

 

ひまりが元気よく言った。蘭は1番後ろを付いていくが、みんなは結構早かった。

 

「蘭、行くぞ」

「……昨日のこと、覚えてるから……」

 

うぐ……まだ根に持ってたか……

 

「あぁ……やりすぎたな……」

「他の人にやったら怒るから」

 

蘭、俺が彼氏みたいに見てるじゃないか。

 

「あ、あぁ……」

「絶対だからね」

 

蘭は少し小走りで前の集団に追い付く。俺はゆっくり後ろを歩いていく。やりすぎたよなぁ、だって、普通あそこまでしないし。

 

「やっほー、君が新しく入った教育補助?」

 

隣にいたのはたしか、3年A組の今井リサさん?そのとなりは……げっ……あの湊友季那さんじゃないか……?あの最前列で見た友季那さん、ここで会えるなんて……

 

「あ、そうだけど……君たち、Roseliaの……」

「うん!知ってるんだ」

「そりゃあ、有名だからな……」

「あら?あなた、ライブに来てたわね」

 

あ、覚えててくれてたんだ……

 

「あ、うん。友希那さん覚えててくれてたんだ」

「なんかその呼び方変だわ……友希那でいいわ」

「あ、じゃあ、友希那……」

 

やっぱりこっちが呼びづらいよなぁ。あれ、というか、友希那って、たしか、蘭がライバル視してなかったっけ?

 

「蘭がライバル視を……」

「ああ、美竹さん?」

 

なんか他人事みたいに言うな……

 

「確かにいいライバルだわ。ただ、私たちの方が上よ?」

「えっと、それで、すごい言いづらいんだけど……」

 

これは言うべきなのか?いや、ここで言ったら俺にまで標的になる気がする。いや、知っていてもらいたいことだし……

 

「俺、蘭の兄です……」

「あら、そうだったの」

 

意外と反応薄くて助かった……

 

「じゃあ、ライバルってことになるんじゃない?」

 

リサが笑いながら言う。えぇ……それだけは勘弁してくれよ……?

 

「そんなことないわ。歌は歌えるの?」

「まぁ、少しは……」

「じゃあ、今度、CIRCLEに来てちょうだい」

 

え、はい?なんでCIRCLEに?というか、CIRCLEって他のメンバーもいるんじゃ……?

 

「次、木曜日だから、木曜日でいいわ」

 

そういう問題じゃなくてだな……

 

「あはは、頑張って」

 

リサ……楽そうに見てるけど、すごいハードだからな?これ。

 

 

 学校に着いてから、俺は蘭に言った。

 

「蘭、ちょっといいか?」

「何」

 

俺は蘭にさっきのことを打ち明けた。

 

「友希那から、木曜日、CIRCLEに来るように言われた……」

「木曜日?それ、私たちが一緒に使う日……」

 

あ、それを狙ったな、友希那。

というか、待て待て。聴く人数、5人はまだしも、10人は多いだろ!

 

「なんか、歌を歌えとか」

「お兄ちゃんに」

「そう」

 

蘭はため息をついた。妹よ、そんなため息つかないでくれ……

 

「まぁ、お兄ちゃん歌上手いし」

 

だからいいんじゃないかと?蘭まで承諾すると、俺が困るんだが?

 

「お兄ちゃん、頑張って」

 

嘘だろ……そんなことあるかよ!

 

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