翌日、ましろは顔を赤くしていた。何かあったのかと思い、俺はましろに聞いてみた。
「なんかあった?」
「あ、ううん。何でもない」
ましろは急かすように俺を押す。
いつも通り玄関を出ると、ましろと俺は歩き始めた。遅刻にはならないように歩いていたが、いつもより遅い。
「やっぱり、なんかあったんじゃないか」
「何もないって。大丈夫」
ましろがそう言うと、後ろから声をかけられた。
「絶対なんかあったよね」
つくしだった。
「やっぱそう思うよな?」
「女の子のことじゃない?」
つくしがそう言うと、ましろはまた顔を赤くさせた。図星か。
「それだったら、そう言えばよかったのに」
「女の子のことっていうか、お兄ちゃんもやったことありそうだもん」
意味が分からなかった。
俺もやったことがあること?女の子もやることっていったら、そこまで多くはない。
「何だろうな、俺だってするのか?」
「多分恥ずかしいことだよね」
つくしと俺は2人で悩んでいた。
「あ、もしかして」
つくしは俺に囁くように言った。
「オナニーじゃない?」
マジで?というか、ましろってそんなことするんだ……
「ましろ、まぁ、最近はしてなかったけどな」
「うぅ……」
ましろは俺の服の袖を掴んだ。
「気にするなよ。きっとつくしだって──」
あ、まずい。
「お兄さん?」
「何でもないっす」
俺たちは学校まで少し足早に歩いた。
家に帰ると、ましろは俺に抱きついた。
「今日、ゆっくりお風呂入ろ?」
ましろがそう言うなんて珍しいな。と思っていたが、朝のことがあるのか、と思うと、少しは理解できた。
「いいよ」
俺は軽く承諾した。
浴室に入ると、ましろはシャワーを出さずに黙っていた。
「ましろ?」
「お兄ちゃん、ハグしてみて」
「え?あぁ」
俺はましろのことをハグした。
「これでいいのか?」
「うん……」
ましろは静かに、動かずにいた。
「どうかしたか」
「安心する。お兄ちゃん、これからもずっと近くに居て」
ましろは今までよりかわいかった。こんなにかわいいって思ったことはなかった。
「ずっと近くに居てあげるよ。言わなくとも」
俺はましろの背中を洗い始めた。
「わっ」
「びっくりした?」
「急に洗うんだもん」
「ごめん。じゃあ、洗うよ」
俺はましろの背中をまた洗い始めた。
「前は洗えよ」
「うん。あ、オナニーしないように」
「してもいいんだよ?」
「恥ずかしいもん」
ましろは上から順に身体を洗っていった。ましろは胸や股を洗うときだけ少し遠慮気味だった。初めてだったのかな?