今日は美竹と青葉で羽沢のお見舞いに行く日だ。学校が終わったあと1度家に帰り羽沢のいる病院え向かう。
「あ、渡辺、こっち。」
「れー君おそ〜い。」
病院の前に来ると既に2人は到着していた。
「すまん、少し迷った。」
こんな病院普段行かないから迷うんだよ。
「じゃ、そろったし行こうよ。」
「おう。」
3人で羽沢のいる病室に向かう。
「つぐ〜、来たよ〜。」
「モカちゃんに蘭ちゃん!それに蓮君も来てくれたんだ!」
「え!?蓮君も?」
「ああ、美竹に誘われてな。倒れたって聞いた時は本当驚いたぞ。」
「あはは、もう無理はしないから。」
「おう、」
さて、問題のお2人は…
「蘭…」
「巴…」
「「……」」
そう簡単には行かんか…
「な、なんだかみんなで揃うの、久しぶりだね?」
「いやぁ〜、何年振りかなぁ〜。ひーちゃんもトモちんもこんなに大きくなっちゃって…」
「いや、2日しか経ってないだろ。」
「3人とも、来てくれてありがと。」
「……」
美竹さんもなんか喋ってくれませんかね…緊張してんのか?顔が怖いですよ?
「体調は大丈夫なのか?」
「うん、もうだいぶ良くなったよ。ありがと。」
「そっか〜。よかったねぇ〜。つぐのことが心配で夜も寝れなかったんだよ〜。」
それは大げさじゃない?
「まぁ、夜寝ない代わりに授業中寝てたけどね〜。」
こいつやってんねェ…
「…モカって、何でこうなのに成績いいんだろ?」
「ま、モカちゃんは天才だからね〜。」
「はいはい、すごいすごい。(棒)」
「超棒読みだな…」
「……」
美竹さん、一生のお願い、なんか喋って…。なんかもう見てられない…
「それで〜?蘭とトモちん達の仲直りは〜?」
ナーイス、青葉ナーイス。
「…あ、あの」
「つぐ、その話はあたしからする。」
?、話ってなんだ?
「まず…蘭。この間は悪かった。蘭のことを心配だったとはいえ言い過ぎた。その…ごめん。」
「あ、あたしも…ご、めん…」
これで仲直りってことでいいのか?…良んだよな?よし、
「…巴」
何か言いたげな上原だ。何を話してたんだ?
「…それで、さっきみんなで蘭のことを話してたんだ。最近の蘭、ずっと辛そうだって。元々このバンドはみんなで一緒にいられるようにって始めたものだろ?」
そうだったのか。ほんと、良い奴らしかいないな。
「なのに、そのバンドに参加してる時の蘭はすごく苦しそうに見えて、」
「それは…!」
「蘭はきっと今、家の事で大変なんだと思う。それはあたしから見てもわかる。もし、バンドが蘭を、家と板挟みで苦しめてるのだとしたら、アタシらもすごく辛い。」
これはまずい、嫌な予感がする。この流れだと…
「アタシらは蘭を苦しめてまでバンドをしたいとは思わない。だから…
しばらくバンドを休止させないか?」
やはりこうなったか…
「…!」
美竹も明らかにおどいている。
「蘭がまた落ち着いたらまた活動再開させようよ。…ね?」
上原もこう続いた。
「……やだ。」
「美竹?」
「いやだ!!!あたしはバンド、やめたくない!」
「蘭…」
「…」
「…やめたく、ない…っ」
「!?おい、美竹!?ちょ、待て!」
あいつどこ行くきだよ!
「蘭!!」
すると青葉が飛び出しそうになった美竹の腕を掴んだ。
「離して…!」
「…離さない、」
「青葉?」
「えっと…」
何を考えてんだ青葉のやつ…
「…?」
「…蘭の、腰抜け、」
「…は?」
ゑ???
「言いたいことあるんだったら言えば〜?それもしないでまた飛び出していこうとしてさぁ。それって腰抜けなんじゃないの〜?」
「うるさい…っもう、ほっといてよ!」
「うるさくないで〜す。ほら、れー君もなんか言いたいらしいよ〜?」
は?え?は?
(ほら、れー君も適当に煽って!)
(お前何言ってくれてんの!?バカなの?ホントは天才的なバカなの?)
(いいからー、大丈夫だからー、)
「何?渡辺もなんかあんの?」
「え?いや…」
「そうそう、あたしと同じで言いたいことあるらしいよー?」
(じゃ、頑張って〜)
こいつ……ええい、もう知ったことかぁ!どうにでもなれ!!
「ああ、そうだな、宇田川達とも向き合えないやつが親父さんと向き合えるわけねぇだろ。いやぁ〜ここまでバカだったとは思わなかった〜チラ」
「ちょっ…バカって何!?意味わかんないんだけど。…渡辺だってゲームしか取り柄ないしバカじゃん!テキトーな事言わないで!」
おお?言ってくれるねぇ?
「テキトー??美竹が言いたいこと言わないくせに俺にそれを求めるのか?お前が国語苦手なのは知ってたけどここまでキてたとは知らなかったわ〜。まぁ、また今度教えてやるか(^^)?」
「はぁ…!?何言ってんの、お断りだし、サイテー。渡辺のバカ、もういい、」
「ちょっと、ふ、2人ともやめなよー!」
「何?」
「上原、おそらくお前に喧嘩の仲裁なんてできない。やめとけ。」
「わぁーん!つぐ〜!!」
「おい、ちょっと待てよ。ひまりはお前らの事…」
「巴、いい加減そのカッコつけるのやめたら?」
「別にカッコつけてないだろ。アタシは2人の心配を…」
「またそうやってカッコつけてる。そうやってあたしらの上に立ってるつもりなわけ?」
「( 厂˙ω˙ )厂うぇーい宇田川さんカックイイー!」(ノリノリ)
「…お前ら…いい加減に!!」
「ちょっとみんな…落ち着いて、ここ病院…ダメだ、聞こえてない。」
「カッコつけマンなのは蘭もトモちんも一緒じゃん。限界が来たらいきなり爆発してさ〜。似た者同士だよ〜。」
「一緒にしないで」
「こっちだってお断りだ」
あの〜、すみません。ノリノリで煽ってたけどさ、これ、どうやって止めるの?
(なぁ青葉、まだ煽ってないとダメ?)
(大丈夫だよ〜、そろそろ…)
「あなた達、うるさいわよ!!!ここは病室なんだから静かに!!!」
「「「「「「……すみません。」」」」」」
忘れてたンゴ。
………
…やばい、なんか一周まわって面白く感じてきた。 ダメだ。この雰囲気で笑ってはダメだ…
「フフw」
「「「「「「あはははははは!」」」」」」
どうやら全員同じだったらしい。柄にもなく大笑いしてしまった。
「ははははっ。…で、アタシらなんの話してたんだっけ?」
「さぁ?なんだっけ?」
「忘れちゃったね〜。でもめっちゃスッキリした〜。」
それはちょっと分かりみかもw
「たしかになw。…なぁ蘭。」
「…ん、」
「改めて言わせてくれ。ほんと、あの時は悪かった。ごめん。」
「あ…あたしもごめん。急に飛び出したりとかして。でもバンドを続けたいって気持ちはほんとだから。やめたりなんかしたくない。」
初めから素直にそういえば良かったのに……
「何?渡辺?ギロ」
「ナンニモ」
速報、美竹も心を見透かすエスパーでした。てかまさか俺の煽りだけ許してない?言い過ぎました?
「そんなに怯えないでよ…、大丈夫だから。」
「な、なら良い。」
大丈夫でした。
「うん。それでさ、あたしはまたみんなでライブがしたい。これからもずっと。だから…決めた。バンドを続けられるように父さんと話してみる。」
「蘭…!」
「素直でよろし〜。」
「ほら、からかうなって。蘭の気持ちはわかった。話してくれてありがとな。」
「私達、お互い大事すぎて今まで言いたい事が言えなかったのかもね?」
ほんと、仲良すぎだろAfterglow。
「だな。」
「ふぁー、なんか喧嘩したらお腹空いちゃった〜。帰りパン屋よってこーよ。」
「なんだこのマイペースさは。」
「はは。それじゃ行くか。今日からまた『いつも通り』だ。」
「わ、私は…ッ!?」
「つぐはもうちょーっとだけガマン!」
「はーい…」
そして俺達は病室を後にした。
「んじゃ、問題も解決したし俺はそろそろ帰るかな」
「え?渡辺も一緒に来ないの?」
「え?俺カウントされてたの?」
「いや…当たり前じゃん」
「寂し〜こと言うなぁれー君は〜。」
「てか今の流れで誘われてないって思うのがすごいけどな…」
「あはは……」
「ほら、行くよ。」
「…そんじゃ、行きますか。」
「じゃ、今日は渡辺の奢りで。」
ん??
「ナイスアイデア蘭〜。」
「おいまて、何それ聞いてない。」
「散々言われた分奢ってもらうから。」
「いやいや、お前も結構散々な言い草だったからな!」
「???ごめん。覚えてない。」
この女ァ!!
こうして全員分のパンを奢らされ財布の中身が消えた。てか青葉も美竹も買いすぎだろ。……今度からシフト増やすか。