病院での喧嘩から数日、今日も今日とて学校です。最近は美竹も授業に参加するようになってきたし、いやぁよかったよかった。と、言ってもまだラスボスが控えてんだけどな。てか美竹の親父さんてどんな人なんだ?少し気になるな。
「まぁどうせ美竹と同じで目付き悪くて怖いんだろうなぁ…」
「え?誰の目付きが悪いの?」
(^^;???
お分かりいただけただろうか?登校中、学校の校門前でひとりごとをボヤいていたら後ろにその本人がたっていたことに…
「え?何その顔…」
「……その後、彼の姿を見たものはいないという…。」
「いや、いるけど?大丈夫?頭とか」
うるせえ。具体的な部分を言うな。
「…なんでもない。少し混乱してただけだ。」
「そう、で?誰の目付きが悪いの?」
「いやぁ、別に、ッスー…誰だろな?私にもわからん。んな事よりとっとと行くぞ遅刻する。」
「え、ちょっと…!」
そこそこ全力で走り教室へ逃げる。あとは何食わぬ顔で知らんぷり決めてりゃ聞かれることはない。…あ、ダメだ席隣やん。
「つかまえた、ガシ」
「……お前って意外と足早かったりする?」
「?そこそこ。」
ハイスペックで何よりですはい。
「で?なんか用か?」
「いや、用っていうか、ただ見かけたから一緒に教室行こうとしただけじゃん…」
「そう、だったのか…すまん、」
「ん、別にいい。」
それを先にいえい、
「てか青葉達とは一緒じゃないのか?」
「えっと…さっきまでは一緒だったけど、、」
さっきまで?
「おーい蘭ー!やっと追いついたー!」
「速すぎだよ蘭〜。」
「あっ、蓮君もおはよう。」
「おはよー!」
後ろから声が聞こえ振り向くとAfterglow勢ぞろい。
「おっす。なんで一緒じゃないんだ?」
「ふっふっふ〜それはね〜。」
「蘭ってば蓮君見つけた瞬間『あ、渡辺だ…!』って言って走って行っちゃったんだもん〜。」
「いや、ちが、別に走ってなんか、、」
「あれを走ってないってのはちょっとねぇ〜。」
「無理があるよな〜。」
「あははは…」
「別にそんなんじゃないから!」
「蘭ってば可愛んだから〜。」
「……モカ、嫌い…」
「ガーン」
今日もAfterglowは平和であった。
「相変わらずの仲の良さで。…そういえばもう親父さんには話したのか?」
「ああ、まだ。明日話そうと思ってる。」
「そーだ!明日みんなで蘭の家に付き添って行こうと思うんだけど、蓮君もどうかな?」
「い〜ね〜。れー君かもーん。」
明日か…確かに心配ではあるが、
「すまん、明日は1日バイトだ。」
「そう、なんだ…」
「あ、蘭がへこんだ〜。」
「別にへこんでないし!」
「ははは…そんなわけで、俺の分も応援頼むわ。」
「任せなさ〜い。」
そして、学校に入り青葉達と別れの教室へ向かう。
「……」
「ま、ちゃんと自分の思ってることぶつければなんとかなるって。…多分。」
「…そこは言いきらないんだ…」
「絶対成功する保証なんてどこにもないからなぁ。ま、だからこそ成功できるように応援するんだけどな。つーわけで、明日は応援行けないが頑張れよ。」
「素直にそういえばいいのに…。うん。ありがとう。」
「おう、」
こうして今日と言う学校生活がまた始まった。
翌日…
「働きたくね〜。」
「いや、来てそうそう何言ってんの!?」
すみませんくせです。
「あ、まりなさんおはようございま〜す。」
「おはよう。全くもう、今日も受付よろしくね。」
「はーい。」
控え室で着替え受け付けへ向かう。
「ハァァァーーーーー、今日も一日頑張るぞい。」
「そんなに大変ならシフト減らそうか?」
「いえ、むしろ増やしたいんですけど。」
「え!?今までの発言と態度からはそんな風には思えないんだけど!」
「まぁ、いろいろあるんすよこっちにも。」
この前パン屋でほとんど金消えたし…あと携帯代が思ってたより高いんだよなぁ。
「ふーん、さては彼女でもできたかな?」
「は?舐めてんすか?」
「こわっ!冗談だよもう〜。」
まりなさんは逃げ出した。あぶね〜うっかりキレるとこだった。
「さて、社会の歯車A、まわりまーす。」
しばらくして…
「おーっす、れー君社会の歯車として頑張っているかな〜?」
「ああ、所々壊れかけてるけどギリギリやってるぞー。」
「いや、それは嘘でしょ。めっちゃいつも通りじゃん…」
Afterglowの面々が入ってきた。と、言うことはつまり…
「親父さんにちゃんと言えたんだな。」
「うん、次のライブで納得させる。それから色んなことに向き合っていこうと思ってる。」
「そうかい、んじゃ、練習頑張んないとな!」
「うん…!」
((((いい感じだなぁ〜。))))
なんなんだそのあたたかい目は…
「ほい、これスタジオの鍵な、時間しっかり守れよ〜。」
「んじゃ〜行きますか〜。」
「渡辺、また後で。」
「おう、頑張れよー。」
いや〜よかったよかった。親父さん納得させることがまだ残ってるけどあいつらなら問題ないだろう。
「いい雰囲気だったじゃ〜ん。渡辺君。」
「何がですか?」
「いや誤魔化さなくてもいいのに〜蘭ちゃんといい雰囲気だったじゃ〜ん」
「助走つけて殴られるのと助走つけて蹴られるのどっちがいいですか?」
「……最近なんか私に対しての当たり強くない?」
「ははは、いつも通りっすよw」
「あー、疲れた、だるい、眠い、しんどい、帰りたい、お金欲しい。」
ただいま午後の休憩時間。
「何そのオンパレード…。あ、そういえば蘭ちゃん渡辺くんのこと探してたよ。行ってあげたら?」
「美竹がですか?」
なんか用あったのか?
そう思い控え室から出る。
「あ、渡辺。」
「おう、おつかれ。今は休憩中か?」
「うん。そっちもおつかれ。」
「おう。…そんでなんか用か?」
「いや、その、まだ渡辺にはちゃんとお礼言えてなかったから…」
「別に俺今回何もしてないような気がするんだが…」
「…そんなことない。みんなで話し合った方がいいって教えてくれたし、あたしが逃げ出そうとした時渡辺も止めてくれたし。…言い方は少しムカついたけど。」
「いやあれは青葉からの無茶ぶりだったんだよ。許せ、俺は悪くない青葉が悪い。」
「何それ。変なのw。…渡辺には席が変わってから色々助けられてるし、ほんとありがとね。」
な、え?あの素直でないで有名な美竹がこうもすらすらと自分の気持ちを言うなんて…それは反則だろ…
「なんだよいきなり…//びっくりしたわ//」
「もしかして、照れてる?」
「美竹じゃあるまえし照れてねぇよ。」
「いや、なんであたしが出てくんの!」
「さ〜、なんでだろーな。さて、そろそろ休憩終わりだし俺は行くぞ。」
「あ、ちょっと待って!」
「?」
「はい、これ。」
なんだこれ?チケット?
「ガールズバンドジャム?」
「そ。あたし達がでるライブ。渡辺も予定無かったら見に来て欲しい。」
「お前なぁ…」
「?」
「行くに決まってんだろ。他の予定すっぽかしてでも行くわ。」
「…!」
ん?この日は確か佐藤とカラオケ行こうって言ってた日だな。すまん佐藤。お前とカラオケはいつでも行けるからライブを優先させてもらうぞ。
「フフ…ありがと。じゃあたしもそろそろ行くね。バイト、頑張ってね。」
「おう!ライブ楽しみにしてるからな!」
「うん…!」
こうして休憩時間も終わり美竹と別れて仕事に戻る。
「いやぁ〜いい雰囲気だったねぇ〜。」
「フン!!!ドゴォ」
「グエェ!!!!?!!バタン」
「さて、もうちょい仕事頑張りますか〜!」
ライブまであと少し、楽しみで仕方がねぇよ全く。