隣には反骨メッシュ   作:外道堕落

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中学の頃、下駄箱を開けたら手紙のようなものが入っていて『まさか!?』って思って見てみたら担任の文字でしっかりと『課題未提出のため今すぐ職員室に来なさい。』と書かれていた事を俺は決して忘れはしない。





もし学生の方がいらっしゃいましたら課題はしっかりと出しましょう。あいつら(教員)は何してくるか分かりませんから。


ラブレター事件

「暑っつい…」

 

はい、今日も今日とて学校へ向かっております。渡辺蓮です。最近は気温がどんどん高くなり俺の1番嫌いな季節、夏が近ずいて来ていると嫌でも思ってしまう。ほんと、夏のいい所ってなんだろうな、お盆休みにばあちゃんから小遣い貰うぐらいしか思いつかねぇよ。

 

「あ、おはよう。渡辺。」

「おう、おはよう。」

 

学校の校門近くで美竹と遭遇した。

 

「にしても暑くなってきたなぁ最近。」

「うん。もうすぐ夏だしね…、早く夏休みとかなってくれると良いんだけど…」

「ああそうだな。エアコン効いた涼しい部屋でアイスでも食いながらグダグダとゲームがしたいもんだよ。まぁその前に期末テストとの対戦あるけどな?」

「…そうだった、しかも今回って結構範囲広かったよね…?」

「中間の時よりは広かった気がするな。今回も数学青葉に聞かねぇとな。あいつの説明は分かりやすくて助かる。」

「同感。…あと、渡辺にもまた教えてもらいたいかも…」

「数学以外なら任せろ。」

「ん。任せる。」

 

そうこう話している間に学校に到着。

 

「ん?なにこれ?」

 

生徒用玄関で靴を履き替えてると美竹があるものを発見した。

 

「何だそれ?手紙か?」

 

見てみると小さな手紙のようなものが入っていた。

 

「えーっと、『今日の放課後話したいことがあるので屋上まで来てください。』……これってまさか、、」

「そのまさかで多分当たってると思うぞ…」

 

俗に言うラブレターだろうな。今どきこんなことするやついるんだな。おじさんびっくりだよ。まぁ、美竹はパッと見怖そうだけど裏では意外とモテてたりするんだろうな。

 

「これ、どうしよう…」

「いや、どうしようと言われても…答えてやるしかないんじゃないの?知らんけど…」

「え?//付き合わないといけないの!?//」

「いや、ちゃうくてね??付き合う付き合わないにしても何かしらの返事はしないとだめなんじゃないのってことでね?置いといた奴も多分勇気出してやったことだと思うしね?」

「そ、そうだよね…、うん。とりあえず放課後までに返事考えとく。」

「おう、そーしとき。いや〜これで美竹も彼氏もちk「ドゴォ」痛っ!?暴力はやめろ!」

「…渡辺のバカ…」

 

割と強めなローキック頂きました。むやみに美竹をからかうのはやめよう。何されるかわからん。

 

そんな反省をしつつ教室に向かった。さて、これからどうなる事やら。

 

 

 

 

昼休み…

 

俺は例のごとく佐藤と鈴木で昼食をとっていた。

 

「なんかさ、今日の蓮変じゃないか?」

「それは俺も思った。」

「唐突になんだよ。何も変わってねぇよ。」

「いや、なんつーかな?朝から少しぼーっとしてるって言うかな?」

「心ここに在らずって感じだな。」

「んなことねぇよ。俺はいたっていつもどおりだよ。」

「いつも通りのお前なら授業中絶対ゲームしてるはずなんだよォ!」

「それが今日はゲームどころかスマホすら触ってなかったろォ!」

「「何があったんだァ!!!?」」

「あーもう急に怒るな…。そんなに今日の俺はおかしかったのか?」

「クラスの奴らみんな言ってたから。」

 

いやまじかよ。ゲームしない俺ってそんなに不自然?

 

「とりあえず、今日の朝のことから事細かに説明せよ。」

「分かりやすく簡潔にな。」

「何そのめっちゃめんどくさい文章問題…。え〜っと、まず登校中にたまたま美竹と遭遇してー、」

「おう、」

「テキトーに喋りながら学校に入ってー、」

「なるほど、」

「履き替えてる時に美竹の下駄箱からラブレターが見つかってー、」

「「おめぇ確実にそれじゃねぇかあぁぁぁあ!!!!!?(ꐦ°᷄д°᷅)」」

「あー、もう!だから急に怒るな!」

「んで?相手って誰だったん?」

「いや、急に冷静になるな。名前とかは書いてなかったな。放課後屋上に来てくださいとしかなかったぞ。」

「オーケー。大体はわかった。そんで?蓮はその時どう思った?」

 

「どうとは?」

「あーもうじれったい、そんじゃ1回イメージしてみろ?」

「常に最強の自分を?」

「斬り56すぞ?まず、美竹がそのラブレターを送って来たやつと屋上に2人きりだとする。」

「おう。」

「そしてその送ってきたヤツが美竹に告白して、美竹がYesと答えました!」

「お、おう。」

「放課後の屋上で夕暮れをバックに抱き合う2人!さぁ!お前はどう思った!?」

 

「なぁそれなんて言うギャルゲー?(・u ・)ŧ‹”ŧ‹”」

「よし、こいつ1回屋上から突き落とすぞ。」

「異議なし、おい、お前放課後屋上で待ってるからな?」

「まて、冗談だからな?やめてくれ、ラブレターに見せかけたただの殺害予告はやめてくれ。」

 

俺の周りにいるやつ冗談通じなすぎだろ…

 

「ったく、んで?正直どう思った?」

「なんつーかな…仮にそうなったらめでたい事なんだろうけども、なんか引っかかるって言うかな〜、複雑な気分だ…」

「つまり、今日お前が変だったのはそれが原因ってことなんだよ。」

「まぁほとんど無意識なんだろうけどな。」

「2人はなんでこうなるのかわかんのか?」

「「それは俺らの口からは言えないかな?」」

 

こいつらたまにシンクロ率神がかってるよな…。打ち合わせでもしてんのかね?

 

 

 

そんな感じで昼休みが過ぎていった。

 

 

 

 

そして放課後…

 

 

「そういや美竹、返事はどうするんだ?」

 

屋上に向かう前の美竹に聞いてみる。

 

「いや、普通に断るつもりだけど…」

「そ、そうか…」

 

その返事に俺は少しばかり ''安堵'' した。

 

「うん。それじゃ、行ってくる。」

「おーう。行ってら〜。」

 

そして美竹は屋上へと向かった。さて、俺も帰りますか。

そう思い荷物をまとめていると一通のLINEが来た。

 

「ん?上原?」

 

何故か上原からLINEが…急にどうしたよ。

 

「『どうしよう!?蘭が告白されちゃうよォ!』ってそんな事お前より先に知ってるわこちとら。」

 

すると『というわけで今すぐ屋上に行く階段のところまで来て!!』と通知が来た。

 

「え〜、『行かなきゃダメ?』っと。」

 

適当に、返信をすると『相手がもし乱暴な人だったらどうするの!?』と割と本気で焦ってる感じの返信が来た。

 

「はぁ〜、行くかぁ〜。」

 

てな訳で呼ばれた場所まで向かいま〜す。

 

 

そうしてそこに着くと美竹を除いたAfterglowの面々がそろっていた。

 

「あ〜れー君やっと来た〜。」

「よし!そろったことだし早速行こう!」

「いや、行くってどこに…」

「決まってるだろ!蘭の様子を見に行くんだよ!」

「まじか、告白シーン覗きに行くってまじか。」

 

正気の沙汰ではねぇよ…

 

「見つかったら面倒だし帰っていいかな…?」

「れー君は気にならなな〜い?」

「いや、別に…」

 

正直少し気になるけどさ…なんか見たくないって言うか…

 

「ほら〜イメージしてごら〜ん?蘭がそのラブレター送ってきた人と屋上で〜、」

「そのくだり昼休みにやったからもういいわ。」

「ガ〜ン。放課後まで取っといてよ〜。あたしの楽しみが〜、」

「いや、知らないよ。」

 

「ほら!2人とも早く行くよ!」

 

青葉の相手をしてたらいつの間にか他の奴らは屋上に向かっていた。

 

「ったく…。もし見つかったら迷うことなく上原のせいにするからな…」

「え!?なんで私!?」

「いや、おまえに呼ばれたからだろ…」

 

そんなやり取りをしながら屋上のドアをそっと開け美竹の状況を確認する。

 

「お〜、あの人が蘭にラブレターを送った人か〜。」

「高身長だし結構イケメンだね…」

「これは蘭もコロッと行く可能性あるぞ」

「ど、どうなっちゃうんだろ…!?」

 

なに覗きを楽しんでんだよこの4人は…。

 

「てかあいつクラス同じなんだけど…」

「え!?そうなの!?」

「ああ、1年でサッカー部のレギュラー貰ってそこそこ女子に人気あるやつだな。」

 

話したことはあんまりないけどな♪

 

「あっ!そろそろ言うみたいだよ!!」

「どうなっちまうんだー!いったい!」

「巴!声が大きいよ!」

 

確かにな、かくいう俺も多少ドキドキしながらその様子を見守っていた。

 

 

 

side蘭…

 

 

放課後、あたしは手紙にあったように屋上に来ていた。ほんとに今から告白されるのかな…。一応断る気ではいるけどやっぱり少し緊張するかも…

 

「あっ!美竹さん。ごめん急に呼び出して。」

「ううん、大丈夫だよ。それでその、話って?」

 

この人って確かクラス一緒だったような…名前は…ごめん、わかんないや。

 

「その、俺最近ガールズバンドにハマっててさ、ライブにも何回か行ってて…」

「うん。」

「そして、たまたまライブで美竹さんが歌ってるのを見てその、最初はファンだったんだけど、聞いてるうちにどんどん惹かれていって…気がついたら、美竹さんの事が好きになってました!」

「う、うん」

 

「み、美竹さん!もしよろしければ俺と付き合ってください!」

 

やっぱり告白するためにあたしを呼んだんだ。ライブを見てくれてたのはすごく嬉しい。でも…あたしは……

 

「…まずライブ見てくれてたのは嬉しかった。その、ありがとう。でもあたしは今はバンドに集中したいから…」

 

本当は誰とも付き合う気はないって言うつもりだったのに…言葉にしようとしたら頭の中で何故か'' 渡辺の顔'' が浮かんで来て言い出せなかった。

 

「そう…ですか…。わかりました。あの、最後に1つ聞いていいかな?」

「な、何?」

「美竹さんってやっぱり渡辺君の事が好きなのかな?」

「え!?//いやなんでそこで渡辺が出てくるの!?//」

「いや、クラスでよく話してるし、仲もいいからひょっとしてと思って。」

「渡辺はそんなんじゃないって!!//ただのクラスメイトだから!//」

「(わ、わかりやすい…)そうなんだ。ごめん変な事聞いて。」

「いや、別に…」

「それじゃ、俺はこれで…あ!バンドのことは応援してるから頑張って!」

「うん。ありがと。」

 

そう言って彼は屋上を後にした。

 

そしてあたしも帰ろうと屋上のドアを開けると、

 

「え!?渡辺!?それにみんなも!?」

「あ、えーっとその、違うんだ俺は上原に呼ばれて仕方なくだな…」

「え〜?そんな事言ってれー君もすごい気になってたじゃ〜ん。」

 

モカたちはともかくまさか渡辺もいるなんて…!

 

「…ずっと見てたの?」

「まぁ、うん。そんでさっき告白した奴ががこっちに来るのが見えたから急いで避難してまた戻ってきたって感じだな…」

「もしかして、内容聞こえてたりしてないよね…?」

「まぁさすがに距離があったから聞こえなかったかな…」

「そう、ならいいけど。」

 

渡辺の言葉を聞いてほっとする。

 

「え〜?なんか聞かれたらまずいことでも話してたの〜?」

「そんな事話してないから//もう、早く帰ろうよ//」

 

みんなに感ずかれる前に先に屋上の階段を降りる。

 

「おーそうだな。とっとと帰るぞもう疲れた。」

「…渡辺、帰りにパン奢って。」

「エエ??なんでだよ…??」

「覗いてた罰。」

「だったら全員同罪だろ!なぜ俺だけ…」

「れー君、ここで奢るのがかっこいい男ってもんだよ〜。ついでにあたしにもちょ〜だ〜い。」

「ざけんな。青葉にはこの前財布が軽くなるほど奢ったろ…」

「あれはれー君が弱かったのが悪いんじゃ〜ん♪」

「悲報、俺Afterglowの財布になる。」

 

 

この後なんだかんだ言って結局パンを奢ってくれた。渡辺って意外とこういうとこ優しいよね…

 

 

『美竹さんって渡辺君の事…』

 

ああもうあいつが変な事言うからなんか渡辺の事直視できない…

 

「?美竹さっきからどうした?」

「なっ、なんでもないから//」

 

 

 

 

帰り道はずっとこんな調子だった。ほんと、どうしちゃったんだろあたし…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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