隣には反骨メッシュ   作:外道堕落

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なんか書いとこ。

















休日は楽しんでなんぼ

「いや、暑すぎんか今日…」

 

今日は美竹と映画に行く約束をした日だ。てなわけで昨日の宣言通りに時間ピッタリに集合場所に到着して待っている。が、未だに美竹の姿が見えない。

 

「まぁ、気長に待つとするか。」

 

適当にスマホをいじり美竹が来るのを待つ。あっ、ウ〇娘ログインせねば…

 

 

「ごめん渡辺!遅れた!」

 

ウ〇娘を割と真剣にやっていると美竹の声が聞こえた。どうやら今到着したらしい。

 

「おー、全然いいよ。気にすん……な…。」

 

「…?どうしたの?」

 

「いやぁ、別に…」

 

スマホを閉じて声のする方を見ると私服姿の美竹がいたが、思わず視線を逸らしてしまった。

いや、ちょっと露出度たかくないっすか?いくら暑くてもそれはちょっと目のやり場に困ると言いますか…でも普通に似合ってるしかわいいと思うのでまぁなんつーか、いい感じだと思います……。」

 

「ちょっ//い、いきなり何言ってんの!?//」

 

「え!?声出てた!?」

 

「普通に聞こえてたから!//」

 

「まじか|д゚)!?」

 

これは、はい、やらかしました。本当に申し訳ない。…お口にチャックでもつけよっかな…

 

「……でも、その…、ありがと//ボソ」

 

「……え?」

 

普通に怒られると思ったらボソボソと小さな声で何か言ったような?

 

「ほ、ほら//早く中入ろうよ/映画始まっちゃうし//」

 

そう言って美竹は早歩きで映画館の中に入っていった。なんと言っていたのかは聞き取れなかったが無駄に詮索するのはやめておこう。

 

そして俺も美竹の後を追い、中へ入っていった。

 

 

受付をすませ飲み物を買い、席に座る。

 

そろそろ始まる時間だ。さて、どんな仕上がりなのか楽しみだ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side蘭

 

もう少しで映画が始まる時間だけど、ちょっと待って欲しい…。映画の席の間隔ってもう少し距離なかったっけ?//隣の席ってこんなに近く感じたっけ?//

 

もう、さっきだって渡辺が急に変な事言うし。それも相まって変に意識しちゃう…。ていうかこれってあたしだけなの?いや、こんなに距離が近いんだし渡辺だって多少は意識してるはず…!

 

そう思いちらっと横目で渡辺の様子を見る。

 

 

「ソワソワ( ゚∀ ゚)ワクワク」

 

 

 

……全然じゃん。何あれ、また純粋無垢な子供みたいになってるし…。

 

え?ちょっと待って、本当に少しも意識してない感じなの?それはそれでなんかちょっと複雑…。なんであたしだけこんなに意識してるんだろ…。

 

 

そんなことを考えていると照明が消え、映画が始まった。まぁ、一旦この事は忘れて今は映画を楽しもう。気になってた作品だし。

 

そして何となく肘置きに手を置こうとしたら先に置いていた渡辺の手と重なってしまい思わずビクッとなってしまった。

 

「!!?ご、ごめん…//」

 

「?お、おう。…美竹が使っていいよ。」

 

「い、いや、渡辺でいいよ…/」

 

「あ〜、んじゃどっちも使えるように半分ぐらいスペース空けとくわ。」

 

「それなら、まぁ//」

 

 

 

こんなこともあって映画に集中したかったけど全然出来なかった…。

 

ちなみに渡辺は全く気にせず映画に夢中だった。たまに『は〜』とか、『おー、』とか『なるほど〜』とか隣から聞こえてきたし、

少しでも手を動かせば当たる距離なのに、ていうかちょこちょこ当たってたんだけど…。一切気にせず映画を楽しむってどうなんだろ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜!面白かったなぁ!」

 

「…うん。そうだね…。」

 

最初は全く内容入ってこなかったけどね。でも後半は少し慣れてきて、なんて言うか…楽しかったかも。

 

 

「なぁ美竹、昼はその辺で食べてくか?」

 

「うん。そうしよっかな。」

 

「よし、そんじゃ、この辺で美味いラーメン屋があるからそこ行こう。」

 

「え?こんなとこにラーメン屋なんてあったっけ?」

 

「実はこの前見つけたんだよ。案内する。」

 

 

そしてあたしは渡辺の言うラーメン屋について行った。

 

 

 

「ここだな。」

 

「へぇ…、こんなところにあったんだ。」

 

巴が行くところとはまた違う雰囲気のお店だ。店内に入ると少し古い感じがするけどお客さんが沢山いて賑わっている。

 

あたし達はカウンターの席に座った。

 

「ここの鶏ガラ醤油があっさりしてて美味いんだよなぁ。」

 

「ふーん。じゃあ、あたしもそれでいこうかな。」

 

「了解。すみませーん!」

 

店員さんを呼んで注文をすませる。

 

 

「それにしてもよくこんな店知ってるよね。」

 

「まぁたまに1人でその辺出歩いたりするからなぁ〜。」

 

「…、渡辺ってずっと部屋に引きこもってゲームしてるイメージなのに意外とそうでもないよね。」

 

「何その引きこもりみたいなイメージ…。たまには外の空気も吸いたくなるんだよ…。映画だって1人で見に来たりするんだぞ?」

 

「そうなんだ…。ていうか映画見てる時の渡辺って独り言けっこう言うよね。」

 

「え?うそ?」

 

「うん。『おー、』とか『なるほど〜』ってずっと隣から聞こえてきたし。」

 

まさか無意識だったなんて…。

 

「本当にお口にチャック必要かもしれん…」

 

なんかよくわかんないこと言ってるけど……。

 

それから映画の感想とかを話していると注文したラーメンが来た。パッと見はどの店でもありそうな見た目だけどどうなんだろ…。

 

「えっ?美味い…!」

 

「だろ^^?」

 

それからあたし達は無言でラーメンを食べていた。こんなに美味いラーメン食べたのは初めてかも。今度巴にも教えようかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、この後どうする?」

 

「…どうしよっか。」

 

正直映画を見た後の事は全く考えていなかった…。このまま解散って言うのもなんか違う気がするし、、

 

 

「お、近くにいい感じのゲーセンあるらしいぞ!」

 

そう言ってスマホの地図を見せてくる渡辺。ちなみにすごいウキウキしながら。

 

「じゃあ、そこ行こっか。」

 

まぁ渡辺とゲーセン行くのは全然いいんだけどね。

 

そしてあたし達はゲーセンに向かった。

 

 

 

 

 

「おお、結構でかいな。」

 

中に入ると学校帰りによるところとは比べ物にならないぐらい広く、色んな設備があった。

 

「あ、渡辺。上の階で卓球とかダーツとかできるみたい。」

 

「ほーん。」

 

「ゲームはまた今度で今日はこっち行ってみない?」

 

「え〜、久々にガン〇ムやってチンパンしたかったのにィ…」

 

「たまには体動かすのも大事だよ?」

 

「でもな〜、」

 

「もしかして、卓球とか出来ない?」

 

「な、は?何言っちゃってんの?出来るし、ただやった事ないだけだし。」

 

「やった事ないんだ…」

 

その自信はどこから来てんだろ…。

 

「…Wiiスポーツ〇ゾートの卓球はノーカン??」

 

「……ノーカン、かな…」

 

「( `ᾥ´ )」

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでこの日はゲームは休みで卓球やダーツをした。

渡辺も最初は上手く出来てなかったけどだんだん上達してきてたし。

もしかして結構才能マンだったりするのかな?

あっ、ちなみに試合は全部あたしが勝ったからね?

 

 

 

 

 

 

 

帰り道…

 

 

 

「あ〜、もう筋肉痛がやっばい…」

 

「運動不足にも程があるでしょ…。スポーツとかやってみたら?」

 

「eスポーツなら喜んで!」

 

「いや、そういうのじゃなくて…」

 

 

ふと、スポーツをしている渡辺の姿を想像してみる。

 

…うん、すっっっごい違和感。ごめん、やっぱりさっきのなしで。

 

 

 

 

「あ、そうだ。美竹、」

 

「?」

 

「その、今日は誘ってくれてサンキューな…。」

 

「え、いきなりどうしたの。」

 

「いや、美竹が誘ってくれたおかげで今日は楽しめたから…、その、なに?お礼的なあれだ。」

 

「…別に言わなくてもいいのに…。」

 

「るせ〜、そういうの気分だったんだよ。あっ、卓球に関しては今日だけは美竹の勝ちにしといてやるが、次は俺が勝つんでそこんとこよろしく。」

 

「ふーん?ま、渡辺には負ける気しないしいつでも相手になるよ。」

 

「かー、この野郎。首洗って待っとけよ?」

 

 

そんなやり取りをしているといつの間にかあたしの家に着いていた。

 

 

「そんじゃ、またな美竹。」

 

「うん。また。」

 

 

そして渡辺も自分の家へ向かった。それを見送ったあたしは部屋に戻り、ベッドに横になって今日の事を振り返っていた。

 

 

 

最初は渡辺の変な発言とか映画館の席が思ってたより近かったりとかして少し緊張してたけどいつの間にかそんなのはなくなってて、いつも通りに振る舞えるようになってた。

 

いや、もしかしたら今日はいつも以上に自然に振舞ってたかもしれない。

 

ラーメンを一緒に食べた時も、ゲーセンで遊んだ時も、帰り道だってそうだ。

 

まるでモカたちといる時みたいな感じで自然にいられた。

 

それでいて、すごく楽しかった。

 

今日の事を思い出すだけで頬が緩んでいくのが分かる。

 

 

 

 

「…あたしだって、渡辺のおかげ楽しかったんだから…バカ//」

 

 

 

 

 

帰り道、彼に言えなかった言葉を今更になって呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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