隣には反骨メッシュ   作:外道堕落

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俺も1ヶ月ぐらい休み欲しいなぁ〜
















学生の夏休みは青春しろぉ!!

夏休み、それは学生にのみ与えられた約1ヶ月程の長期休暇である。

 

既に1週間が経過したこの休みだが、各々の学生諸君は友達と何らかの予定を立てこの夏休みを謳歌するのだう。例えば海に行ったり、キャンプに行ったり、BBQしたり、様々である。

 

かく言う俺もこういった事がしたくない訳でもない。なんなら陽キャみたいにウェイウェイしてみたいまである。

 

だがあいにく、そのような事に誘ってくれる友人がいない!

 

え?佐藤と鈴木は誘ってくれないのかだって?だってあいつら運動部なんだもん(・ε・` )。

あいつらの夏休みの予定表見せてもらったけど休みなんてほぼなかったもん。2人もなんか絶望してたし。部活に差し入れでも持ってってやろうか?

 

あと俺はあいつら以外だと美竹ぐらいしかクラスで仲良いやつあんまいないしな。その美竹だって青葉達と遊ぶんだろう。

 

よってこれらの事から俺を遊びに誘ってくれる友達はゼロ!

かっこよく言うと『Friend/Zero』である。

登場人物少ないから作画担当絶対楽だな。

令呪をもって命ずる。陽キャとか全員聖杯の泥浴びてオルタ化して病んでしまえこのアホすけが。

 

 

 

あ〜もういいよ、いつも通り引きこもってゲーム三昧の夏休みにしてやんよ。てかこの一週間ゲーム漬けだったけどな。思い切って外出ても熱中症になって搬送されんのがオチだ。

 

そして俺はSwitchを起動させモン〇ンを始めた。だって『火竜の宝玉』が欲しいんだもん。

 

 

しばらく空の王者を痛めつけていると急にスマホが鳴った。

 

 

「ん?美竹?」

 

誰かと思えば美竹からの着信だった。片手でコントローラーを操作し、通話ボタンを押す。

 

『もしもし渡辺?今大丈夫?』

 

「おー、今ちょうど空の王者地面に叩きつけてるところだ。」

 

『…空の…なに?わかんない。』

 

まぁ伝わるわけないよね♪

 

「まァ、いつも通りゲーム中ってことだよ。それよりどうしたんだ?」

 

『あ、うん。明日さ、良かったらあたし達と夏祭りに行かない?』

 

 

「…ッスーー、え?」

 

 

こうして、俺の夏休みは加速してゆく…………

 

 

 

 

翌日…

 

俺は美竹達と夏祭りに行くため、集合場所である羽沢珈琲店へと向かっていた。何故か弟の翔も一緒に…

 

「なんでお前も来てんだよ…」

 

「いや、俺も祭りに行く予定だったし途中までならいいだろ。」

 

なるほど、どうせ彼女と回る予定なんだろうな。そんな調子で受験は大丈夫なんですかね?僕ちゃぁん?

 

「あ、渡辺、やっと来た。」

 

「いや、時間ピッタリだっつーの。」

 

「女の子を待たせるなんて、れー君は分かってないね〜。」

 

店の前まで来ると既に6人揃っていた。ん?6人?1人多くね?

 

「あれ?あこじゃん!なんでここに?」

 

「え!?翔くんこそなんで!?」

 

何?どういう事?まさかの2人は知り合いなのか?

 

「おい弟、説明求む。」

 

「いや、説明も何も…、付き合ってる彼女なんすけど…。」

 

「「「「「え?????」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜まさか蓮の弟があこと付き合ってたなんてなー!」

 

「ほんとびっくりだよ。てか宇田川に妹なんていたんだな…。」

 

 

もうお分かりだと思うが弟の翔は宇田川の妹である宇田川あこと付き合っているらしい。きっかけはネトゲで知り合い、同い年ってこともあり意気投合してその結果交際まで来たらしい。

いやどんなラノベだよ。うちの弟はいつからラノベ主人公になっちまったんだよ。しかもネトゲのネカマ率は結構高いしそこから彼女引き当てるとか引き運やばすぎだろ。お兄ちゃんにもその引き運よこせよ。FGOとかいうクソゲーで有効活用してやるからよ。

 

「れー君、弟君に先を越されちゃったね〜?ねぇ今どんな気持ち〜?(煽)」

 

「今の俺を煽るんじゃねぇよ。うっかり手首とか切っちゃったらどうすんだよ。」

 

「さっせ〜ん。」

 

「渡辺、大丈夫…?」

 

「いや、弟が俺より青春してるもんだから色々思うところがたくさんある…。」

 

「……渡辺も、その、彼女とか欲しかったりする、の?」

 

「え?急にどした??」

 

「///いや、やっぱりなんでもない///」

 

 

 

 

 

 

夏祭り会場…

 

 

「たこ焼きうま〜♪」

 

「かき氷も美味し〜!」

 

「あ、渡辺、射的勝負しない?」

 

「ほう、いいぜ。FPSで鍛えた俺のAIMを見せてやるよ!」

 

こんな感じで現在はenjoyしております。どうも渡辺です。最初は弟の件で調子狂ってたけどまぁこまけぇこたぁいいんだよ!!

そんで今美竹と射的で勝負中。まぁ結果は言うまでもないが俺の圧勝でした(ドヤ顔)

 

「ゲームじゃなきゃ渡辺に勝てると思ったのに……」

 

「まぁ美竹もいい腕してたじゃん。ほいっ、」

 

と、貰った景品を少し美竹に渡す。

 

「…ありがと…、来年は勝つから…。」

 

「おう。いつでも相手になってやるよ。」

 

 

さて、そろそろ青葉達と合流するか。と、思ったが青葉達の姿が全く見当たらない。

 

「なぁ、美竹、青葉達ってどこいるか分かる?」

 

「え?…あれ?どこいったんだろ??」

 

これはめんどくさい事に…。この人混みだから探すのは結構しんどいぞ。

 

「あたしLINEしてみる。」

 

「おk。頼むわ。」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

AfterglowグループLINEにて、

 

蘭『みんな今どこいるの?』

 

モカ『ごめ〜ん。適当に買い食いしてたらはぐれちゃった〜。』

 

ひまり『人が多すぎてどこだかわかんないよー!』

 

つぐ『あっ!じゃあ近くに神社があるからそこに集合するのはどうかな?』

 

巴『あたしはそれでいいと思うぞ!』

 

蘭『分かった。それじゃその神社に集合ってことで。』

 

モカ『りょ〜か〜い。』

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「なんかみんなはぐれちゃったみたい。」

 

「まじか、どうする?」

 

「近くに神社があるでしょ?一旦そこに集合するって。」

 

「なるほど。そういう事なら早速向かうか。」

 

と、その時俺のスマホが鳴り確認してみると翔からの電話だった。

 

「すまん。翔から電話来たから少し待っててくれ。」

 

「うん。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「おう。何の用だ?」

 

『いや〜ちょっとお願いしたいことがあって。』

 

「なんだお願いって?」

 

『お守りとか売ってる屋台あるだろ?そこで''恋結び''のお守り買うの忘れてさ〜。買っててもらえるとありがたい。』

 

「えぇクソめんどくさいんだが…。」

 

『本当にお願いしますお兄様。』

 

「は〜ったく、わーったよ買っといてやるよこのクソ弟がよぉ。」

 

『ありがてぇ〜(*_*)』

 

 

 

そんなこんなでクソめんどくさい用事を引き受けてしまいました。まぁ神社の近くにあるらしいからパッと買って行きゃ問題ないだろ。

 

「すまん美竹、神社行く前に少し寄り道してっていいか?」

 

「うん。大丈夫。」

 

「よし、そんじゃ行きますか。」

 

 

人ごみをよけながら目的地へと向かう。しばらく歩くと翔の言っていた屋台が見えてきた。

何故かその屋台だけめちゃくちゃ混んでるし…、もしかしてみんな恋結び目的なのか?

 

「悪い、結構時間かかりそうだ…」

 

「大丈夫だって、モカたちにも少し遅れるって伝えてあるから。」

 

美竹が有能過ぎる件。いや、本当にありがとうございます。

 

 

しばらく並びようやく順番が回ってきた。

 

 

「お、これか?」

 

それらしきものを見つけ会計をすませる。するとお守りと一緒に紙キレを渡された。なに?説明書とかなんか?

 

 

(恋結び?…渡辺もこう言うの買ったりするんだ…。えっと?''持ってるだけでも恋愛運が上がり、片思いが実る。また、好きな相手に渡すとそれは求婚を意味する''…へぇ、そんな意味があるんだ…。)

 

「よし、用事も済ませたし青葉達のとこ向かうか。」

 

「うん。…そうだね。」

 

(もしかして渡辺…、好きな人でもいるのかな…?)

 

 

そして俺たちは青葉達のいる神社へ向かった。

 

 

ふと、先程買ったお守りを見る。ていうかよくよく考えてみるとなんで俺がこんなん買ってんだ?どうせあれだろ?翔が宇田川妹ともっとイチャイチャしたくてそのきっかけを作るためにこのお守りが欲しかったんだろ?

 

なんであいつの恋愛のために俺のバイトで稼いだ金が犠牲にならなくちゃいかんのだ?

 

やばい、これを翔に渡すのがめちゃくちゃ嫌になってきた。かと言って俺が持ってるのも意味ない。…捨てるのはもったいなすぎるし…。

 

チラッと美竹の方に視線を向ける。

 

「?どうしたの渡辺?」

 

だいたいこんなもんは男子より女子が持つもんなんじゃねーの?

いや、知らないけどさ?

 

「渡辺?」

 

「なぁ美竹、」

 

「?」

 

「…これ、やるよ。」

 

そう言った結論を出し、美竹にこのお守りを渡した。

 

 

「あ、うん。ありがと。………………………………、はぁ!!!??/////////」

 

「?んだよそのリアクション…。」

 

え?どうした急に。なんでこんなに動揺してる?顔も赤いし、風邪?

 

「ちょっ、いやいやいやいや///、え?どっ、どういうつもり!?////」

 

「どういうつもりとは??」

 

「ほっ、本気なの!?/////」

 

なんだ遠慮してんのか?実は欲しかったり?

 

「いや、本気だよ。」

 

「えぇ!?!?!?!?/////」

 

(そ、そんなっ///ほっ本気って事はつまり…、プ、、プロポーズって事!?//じ、じゃあ渡辺はあたしの事…!?//////)

 

 

何をそんなに動揺する事があるんだ?そんなに恋結び欲しかったのか?

なるほどね〜、美竹もこんなんだけどちゃんと女の子なんだなぁ〜^^

(違います)

 

 

「い、いつからその、、そう思ってたの?///」

 

いつからって今欲しいって気づいんたんだし、、

 

「そりゃ今に決まってんだろ。」

 

「えぇ!?!?!?//今!?!?!?//」

 

「お、おう…。」

 

(そ、そんな…///じゃあ渡辺はついさっきあたしの事が好きって思ったってこと!?///それでいきなりプロポーズとかする!?//)

 

 

なんか変だなこいつ( ˙࿁˙ )ポケー

 

 

「えと、その、//いきなりそういうのはまだ早いというか…もっと順をおってそのォ///」ボソボソボソ

 

急に声ちっさくなったんやけど…。なんて言いました?難聴キャラじゃないけどほんとに分からんぞ?

 

「あ、あと一応一緒に貰ったこの紙も渡すわ。」

 

ていうかこの紙全く確認しなかったけどなんて書いてあんだ?ペラ

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

恋結び効能

 

・片思いが実る

・この恋結びを相手に渡す事は''求婚''を意味する

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「…………………………………」カタカタカタカタカタカタ

 

「わ、渡辺…?」

 

 

 

「……ちげーからなぁ!?!?!?!?!?!?!?!?お、お、おお俺はべべべべ別に変な意味で渡したんじゃなくてだなぁ!?!?!?!?」

 

「わ、渡辺!?落ち着いて!?」

 

やばいやばいやばいやらかした俺のバカバカカスカスチリチリダニダニノミクソゴミカスバカカスチリダニクソゴミやろぉーーーー!!!

 

 

「おや〜?お二人共何をしてるのかな〜?」

 

「あ、モカ!みんなも!」

 

「もー!2人とも全然来ないから探したんだよー!」

 

「ご、ごめん。」

 

「あれ〜?蘭顔赤くない〜?それにれー君は何してんの〜?」

 

「バカバカカスチリゴミダニクソゴミチリダニカスチリ」ブツブツブツ

 

「れ、蓮くんが壊れた!?」

 

「れー君オンパレードすぎ〜。」

 

 

 

その後、青葉達にこの事はバレなかったが美竹の誤解をとくのが大変だった。いやほんと、うちの蓮くんがお騒がせしました………。

誤解は解けたのはいいけどやっぱりめちゃ気まずい…。

 

 

そして現在帰り道、青葉、羽沢、上原、宇田川達と別れ2人で帰っている。だってしょうがないだろ!?家の方角が同じなんだから!?

 

「「……………」」

 

「し、しりとりでもする?(ヤケクソ)」

 

「……」

 

「すみません。冗談です。w」

 

いや、笑えねぇよ。

 

「…猫…」

 

やるのぉ( ゚∀ ゚)!?!?!?

 

 

「あ〜その、さっきはみんなもいたからあんまり言えなかったけど…。勘違いさせるようなこと言って悪かった。本当に効能を知らなかっただけなんだ。」

 

「べ、別に大丈夫だって!そんなに何度も謝んなくても…。」

 

み、美竹ェ…、お前ってやつァ…なんて良い奴なんだ…(;_;)

 

「あたしはなんとも思ってないからさ、いつも通りいこうよ。」

 

やばい、泣きそう…

 

「そう、か。…ありがとな。」

 

「うん。」

 

「んで…、その、お守りの話になるんだけどさ?」

 

「うん。」

 

「俺が持ってても意味ないし捨てるのももったいないから、美竹さえ良ければ貰ってくれないか?あ、変な意味はないからな?」

 

「え?いいの?渡辺が買ったのに…。」

 

「その辺は気にしなくていいよ。」

 

本当は翔にやんなきゃいけないんだろうけどあんな愚弟にやるぐるいなら俺は美竹を選ぶね。

 

「うん、それじゃあ、ありがたく貰うね。」

 

「おう。そうしてくれ。」

 

そしてそれからしばらく歩き、美竹家に到着した。

 

「んじゃまたな、美竹。」

 

「…あのさ渡辺。」

 

「ん?」

 

「今日はその、色々あったけど…楽しかった。来年も一緒に行こうね」ニコッ

 

「っ!?、、お、おう。…そうだな、、また、来年もな。」

 

「うん。それじゃあね。」

 

 

そう言って美竹は家に入っていった。それを見送り俺も自分の家へと向かった。

 

 

 

家に着いても、風呂に入っても、部屋でゲームをしていても、その日、あの美竹の笑顔が頭から離れることは無かった。

 

 

 

 

 

 




ちなみに、翔には「お守り売り切れてた\(^^)/」と嘘を着いて誤魔化しました。
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