「夏だ!!!」
「海だ〜。」
「女ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」
開始早々酷すぎワロタ。
あ、今日は俺と佐藤と鈴木の3人で海に来ております。どうも渡辺です。
いや〜ゲーム三昧の夏休みになると思ってたらまさかのどんでん返しが来てしまいましたよ皆さん。なんだよ、ちゃんと青春してんじゃん俺。まぁ誘ってくれた佐藤と鈴木のおかげなんだけどね?
「にしても2人とも休みもらえてかったな。」
「部員全員で抗議してやったんだよ。」
「『休みを増やせこのブラック企業がァ!!!』って言ってなw」
企業ではない気がするけどまぁ結果オーライなんでいいでしょう。
「それにしても俺、海なんて久しぶりに来たな。」
泳ぐだけかなと思ってたらビーチバレーするとことかあるんだなぁ。
おじさん知らなかったよ。既に何人かがキャッキャ騒いでるし。
「そんじゃあ今日は遊び倒すぞォー!」
「「うぇーーーい」」
20分後……
「わりぃ、もう……、限界…。」
「えぇ……。(困惑)」
「おま、体力無さすぎやろ…。数分前の『うぇーい』はなんだったん?」
いやね?俺だってこんなに早く疲れるとは思わなかったよ。まさか少し泳いだだけで全ての体力を持っていかれることになるとは…。
「わりぃ、俺少し休んでから行くわ…。」
「おー。そーしとき。」
「んじゃ俺らはナンパでもしますか?」
「あ〜。いいねぇ。」
「通報されない程度でな…。」
こうして俺はテントの中で休憩。2人は無謀なナンパに行きましたとさ。
……、
それにしても、テントの中も割りと快適なんだな。海の景色を見ながら冷たい飲み物を飲んで一息つく。…うむ、悪くない。
しばらくボーッとしているとコロコロと目の前にボールが転がってきた。これは拾ってやった方が良いのだろうか?しかしボールがあるのはテントの影が届いていない場所。少し動けば容易にとどくが今の俺は1ミリも動きたくない。
かと言って放置しててもボールを取りに来た人から
『は?なんで取ってくれないのこの人?』
的な視線を向けられる事は目に見えている。
「…、、しょーがねえーなァ…。」
仕方なく、残り少ない体力を使いボールを拾う。
するとそのタイミングで持ち主であろう人が近づいてきた。
「あ、ありがとうございます…。」
「はいよ〜。」
ろくに顔もみずポイ、とボールを渡しテントへ戻ろうとする。が…、
「え?もしかして…、渡辺??」
「…ふぁ??」
聞き覚えのある声、その呼び方、いやそんなことないよねと思いながら振り返ると…、
「…こ、こんなところで奇遇だな…。美竹。」
そこには水着姿でボールを大事そうに持っている美竹がおりました…。
「う、うん。渡辺も海来てたんだ…。」
「まぁ…。ちょっと誘われてなぁ…。」
「「………。」」
(/´Д`)/ヘルプミぃぃぃぃぃぃぃぃ!メチャクチャ kimazui!!
祭りの時美竹は気にしてないって言ってたけどそれでもなおメチャクチャkimazui!!
「お〜い蘭〜。ボールあった〜?」
するとまた聞き覚えのある声が近づいてきた。
「モカ…、うん。あったけど…。」
「おや〜??そこにいるのはもしかしなくてもれー君ではないか〜♪」
相変わらずフワフワした声で話しかけてくる青葉である。
「お、おう。青葉もいるってことは他のみんなもいるってことか?」
「モチのロンよ〜。今はみんなでビーチバレーをしてるんだよ〜。」
「そーかい。」
「あっ!れー君も一緒にやる〜?あたし達5人だから人数合わないんだよね〜。」
「いや、俺絶賛休憩中だから、、」
「そんなこと言わずに〜。ほら、蘭もやりたそうな顔してるよ〜?」
「ちょっ//そんな顔してないから!//」
「でもやりたいでしょ〜??」
「………ち、ちょっとだけ…//」
「ほら〜、蘭もこう言ってるわけだし〜。」
どうしたものか…。正直クタクタでやりたくないがこれは美竹との気まずい雰囲気を解消できるいい機会かもしれないし…。
「しゃーねえなぁ〜。少しだけだからな?」
「お〜!それじゃあ早速向かお〜。」
こうして俺は美竹達とビーチバレーをすることになりましたとさ。
「おっと、その前に〜。」
「?どうした?」
そういうと青葉はいきなり目の前で止まり、クルクル回り始める。何、怖い。
「美少女モカちゃんの水着姿を見た感想は〜?」
「ん?あ〜なるほどね。セカイイチカワイイトオモイマスヨーアオバサーン。」
「うわ〜適当〜。…それじゃあ、蘭の水着は〜?」グイ
と、青葉はずいっと美竹を俺の方に押して近づけてきた。
「ちょっ、モカ//」
ちょっと近い近い近い近い。
「ほら〜感想は〜?」
「いや、感想と言われてもなァ…//」
「……渡辺、ど、どう…かな?//」
「いやァ、ぅぇ、ッスーー、まぁなんと言いますかぁ…か、かわィィトオモイマス。//ハイ。」
「ッ!?///…あ、アリガト//」
「は〜い、よく出来ました〜♪」
何楽しんでんだこいつぁ…。こちとら顔が熱くて色々ヤバいってのによォ…。
(カワイイ、あたしが…カ、カワイイ…//)
「あっ!モカー!蘭ー!遅いよー!ってあれ!?なんで蓮くんもいるのー!?」
「いや〜たまたま発見してね〜。」
いつの間にか上原達の所に着いてたし…。ていうか、上原の奴…、でかいな…。いや何とは言わないけどな?やばい意識しなくても目が謎の力によって自動的にそれの方に吸い寄せられる。
「渡辺?何を見てるの?」ギロ
「ェ?なんのことかわかんないな〜…、」
声ひっく!!!こっわァ!?
「……」ジー
「き、綺麗な海だなぁ〜〜……」ガクブル
「…変態…」
「おい、美竹誤解だ。違うんだ、やめろそんな目で見るな…!少しずつ距離を開けるなァ!!」
「モカ、あの2人何やってるんだ…?」
「え〜?痴話喧嘩〜?w」
「だといいんだけどね…」アハハ
「みんなー!そろそろバレーやろーよー!」
そんなこんなで美竹との気まずい雰囲気を解消するはずがむしろ悪化したところで3対3のビーチバレーが始まった。ちくしょう。こんな事になるならテントで寝てりゃ良かった…。
ただでさえクタクタだって言うのにみんな割と本気でやってるし余計疲れる(;_;)
美竹に関してはずっとサーブとスパイクで狙われるし!
「お''い''美竹〜…、いくらなんでも、、俺の事、、狙いすぎじゃあねぇかぁ…?」ゼェゼェ
「変態…。」
2文字、通称塩対応…。ていうかあんなにでかかったら普通気にしないようにしてても目行くだろがァ!!だって男の子だもん!!
その後も美竹による渡辺潰しは止まらなかった…。
「も''う''、無理ィ……。」グッタリ
「も〜れー君しっかりしてよ〜。まだ始まったばっかりだよ〜?」
「うるせぇ、もう俺の体はボドボドダァ…。」
腕痛い、前腕部分がヒリヒリする、足も砂に取られて余計に負担が溜まる。何が言いたいかというともう1歩も動けません。
あ、いい事を思いついた。
俺はおもむろにスマホを取り出した。
「?蓮くん何してんの?」
「ああ、今から援軍を呼ぶ。」
数分後…。
「「私がきた!!!」」
「いや、要らんところでシンクロしなくていいから。」
「あ、渡辺がいつも話してる人達…。」
そう、援軍ていうのは佐藤、鈴木の事である。多分ナンパも惨敗してただろうしちょうどいいだろ。運動部で体力もある2人だ、さぁ、俺の代わりにしっかりと働いてくれたまえ。あと美竹、いい加減クラスの奴の名前ぐらい覚えろ…。
「ていうか蓮、俺たちが惨敗してる間に何お前だけこんな楽しそうな事に混ざってんだよ!?」
「いや、たまたまだよ。それとやっぱり惨敗してたのかよ。」
「れー君、この人達がその援軍?」
「おう、俺と違って運動部だし体力もあるからちょうどいいだろ?」
「これで8人、という事は4対4でできるじゃ〜ん♪」
…あれ?、思ってたんと違う…。
「ジ、ジョウダンジャナイ…、オレハヤスムゾ。」
「渡辺、やらないとさっきのみんなに言うからね?」
どうやら今日が俺の命日らしい。
「よし、それじゃあ始めるかー!」
蓮以外「おぉーーー!!」
それから先はもう地獄だった。特に地獄だったのは4対4だったはずが何故か途中からAfterglowVS男子みたいになったところだな。
「おい!カバーカバーカバー!!!」
「おせーって味方ァ!!!」
「う、うるせぇ…。」
「ナマケモノとプレイしてんのかぁ!?俺らは!?」
酷い言われようだよ…。学校からたまに渡される『いじめアンケート』に今度書き込んでやろ…。
ちなみに、この地獄の試合を制したのはAfterglowだった。
「はー、疲れたー!」
「でも楽しかったねー!」
「青葉さん運動神経良すぎない?」
「それな。」
「いや〜モカちゃんは天才だからね〜。」
向こうの方では佐藤達と青葉達が楽しそうに話している。え?俺?テントで横になってるに決まってんだろ。
「疲れすぎてなんか感覚がおかしい…。」
「渡辺、」
「ん?」
「はい、これ。」ヒョイ
休んでいると美竹が近ずてきて飲み物を渡してきた。
「おぉ、サンキュ。」
「ん。」
そして何故か隣にストンと腰を下ろした。
「さっきはその、少しやりすぎた…。ごめん。」
「いや、ほんとそれな。少しは手加減しろよ…。まぁ別にいいけどさ。てかあんなに怒る必要あったか?」
「それは…、渡辺が大きな胸にデレデレしてて気持ち悪かったから…。」
おっと、ストレートに言うねぇ。おじさんちょっと傷ついちゃったかも〜。
「でも、」
「?」
「デレデレして気持ち悪い渡辺だったけど…、またこうやって一緒に遊んだりできて楽しかった…かも。」
「いや、最初の部分いらなくない?」
「そんなことない、重要。」
「あっそーですか…。まぁなに?なんだかんだ俺も楽しかったよ。死ぬほど疲れたけどな。」
「…渡辺だって余計な部分あるじゃん。」
「るせー、お互い様だろーが。」
「…」
「…」
「ッフフ」
「ッハハ」
「それじゃ、そろそろみんなのとこ戻ろうっか。」
「そーするか。あ、飲み物いくらだった?」
「いや、別にいいって…」
「いやいやそういう訳にもいかんだろ…。」
「いいって気にしなくて…、」
最初は気まずい雰囲気だったけどいつの間にかそんなものは無くなり、いつも通りに、いや、いつも以上に自然に話せるようになったかもしれない。ただ、佐藤達とふざけながら話したりするのとは少し違う。 なんて言葉にしたらいいのか分からないが、一緒にいて心地のいい何かがそこにはあった。
しかし、翌日。海に行ったことを後悔してしまうほど凄まじい筋肉痛と日焼けによる痛みが襲いかかってきた…。
気がついたらお気に入りが100を超えておりました。このようなよく分からん作品を読んでくださっている皆様、誠にありがとうございます。
今後も暇な時ダラダラと投稿するかもしれないのでよろしくお願いします。m(_ _)m