自分が通ってた高校はめちゃくちゃ古い作りだったんで夜になるとめちゃくちゃ不気味でしたね。先生いわく夏になると普通に黒い影とか見たり、使われなくなったプールの管理室から電話がかかってきたりと色々あったそうです……。その学校に3年間通った乗ってやばくないすか?
現在Afterglow+俺の6人は夜の学校に閉じ込められており、そこから脱出すべく体育館の非常口へと向かっている。
「うう、夜の学校って、思ったてた以上に怖い…。」
まぁこうなった原因だいたいお前だけどな?
「けど、非常用の懐中電灯あって良かったね…。」
それ、勝手に借りてきたやつだけどな??
「うひゃあッ!?」
「うわあああっ!?な、なんだ!?」
「今、窓に顔が映らなかった…!?」
「ひーちゃんよく見てよ〜。映ってるのつぐだよ〜?」
「…あ、ほ、ホントだ…。」
「も〜ひーちゃんが大きな声出すかられー君がびっくりして壁にめり込んじゃったじゃ〜ん。」
「……、渡辺の回避行動独特すぎない…?」
「いや、べ、別にびびびってねぇし…。」
「いや、ガクガクなんだけど…」
びびってない。びびってないっつったらびびってない。
「それじゃあびびってないれー君にいい事を教えてしんぜよ〜う。」
「どうせろくでもない事なんだろうけど何?」
「ウチの学校の音楽室って、夜な夜なピアノの音がなるらしい〜よ〜?」
「…お前よくこの流れでその話題ぶち込んできたな…。」
脳みその代わりに賞味期限5年ぐらい切れたパンでも入ってんのかね?せめて焼きたてのパン入れろやコノヤロウ。
「羽丘学園に伝わる七不思議ってやつ〜?聞いたことない?」
聞きたくないし知りたくないしそもそも信じてないし。てか信じたくない。
「その話、聞いたことあるかも。人体模型が動き出したりとか、鏡に知らない人が移るとか…。」
「そうそう!他には〜、階段が1段増えてるとか〜、体育館からドリブルの音がするとか〜。」
「た、体育館!?」
おい青葉てめぇなんでそれを今言うんだ。絶対行きたくなくなったんだけど。なんならこっから進みたくないまである。もうその辺の窓ぶち破って帰ってダメかな?ねぇダメ?ダメだね。
「青葉、それ以上余計な事を言ったら割と強めに叩く…。」
「わ、渡辺がマジになってる…。」
「あはは〜ごめんて〜。ほんのモカちゃんジョークだよ〜。…あれ?7つ目のウワサってなんだっけ〜?つぐ〜、何だか分かる〜?」
「うーん、確かに思い出せないなぁ…。」
「いや、思い出さなくていいから。なんなら一生記憶のそこに埋めてそのまま墓まで持ってけ。んな事より今はさっさと脱出だろ。別に俺達は七不思議を確かめに来た訳じゃないんだし。」
「うん、渡辺の言うとうり、早く脱出しなきゃ。」
「よ、よしそれじゃ、体育館を目指すぞ〜!!」
「「「「「……。」」」」」
張り切って声を出したがそれに続くものはおらず、また、誰も自分から前に進もうとは思わなかった。
「ど、どなたか先頭どうぞ〜?蘭〜?」
「あ、あたし!?」
「蘭はいつも1人で先に歩いてるじゃ〜ん。だから先頭どうぞ〜?」
「うっ、そう、だけど…。」
どうやら生贄は美竹に決まったらしい。
「頑張れ美竹〜。お前ならできるはずだ美竹〜。」マルナゲ
「いや、だったらここは男子の渡辺が行くべきでしょ!」
「あ〜そういう選択肢もあったねぇ〜。」
「おい待てふざけんな今の流れは完全に美竹だっだろ。俺は副班長としてみんなの後ろをついてくから先頭は美竹に任せた。以上。」
「そんな通学班みたいなシステムなんてないから!!てか男でしょ?渡辺が先頭行きなよ!」
「え?もしかして美竹ってあれか?都合がいい時は『レディーファースト』と言い、都合が悪かったら『男の癖に〜』とか言っちゃう実はめんどくさいタイプの女だったのかァ??うわ〜引くわ〜。」
「はぁ!?何言ってんの!?ゲームしすぎて脳みそ溶けてんじゃないの?」
「俺の脳みそは深夜にならないと液状化しないんですぅ〜!!」 (?)
「「ギャーギャーワーワーギャーギャー!!」」
((((また痴話喧嘩が始まった……。))))
行きたくない。こんな暗いところ先陣切って進むとか正気じゃない。
「そ、それなら私が先頭を行くよっ!」
すると突然、羽沢が自ら先頭を志願した。えっ?勇者やん…。
「お〜、さすがつぐ〜。」
「つぐの背中、めちゃくちゃ頼もしく見えるよ…。」
「シビあこ…。」
「…、渡辺、それ何語?」
は?『そこにシビれる!あこがれるゥ!!』の略ですけど?ご存知ない??
「こ、怖いからみんなくっついて歩こうよ!そうすればきっと怖くない!…多分。」
「そ〜しよ〜。ぎゅ〜。」
「モカ、苦しいよ…。」
「えへへ〜♪」
おいおいみんな見てくれよ。今隣でめちゃくちゃ自然な流れで百合が展開されてるんだが?いやね、目の保養にはなるんだけどさ?それだと俺だけハブになるって気づかないのかねぇ?あ、上原だから気づくわけないか…。
いーなー、俺もくっつきたいな〜。まぁそしたら脱出する前に通報されるんだけどね〜。
案の定俺だけめちゃくちゃ孤立してしまったがこの際気にしないでおこう。そんな事より早く体育館に行かなくては。
ここから体育館を目指すとなると2階から渡り廊下を通り、実習棟へ向かうのが最短なので俺達はそのルートを進んだ。
そしてしばらく歩くと階段が見えてきた。
「この階段から上に上がるのが1番近そうだな。」
「うう、」
「ひーちゃんどうしたのー?」
「モカが言ってた七不思議、思い出しちゃって…、」
「おい上原なんでそれを口に出してしまったんだ。おかげで俺まで思いだしたじゃねぇかよ。いったい1人で何回やらかせば気がすむんだ…!」
「…あたしも、思い出しちゃった…。」
「だってぇ〜!!」
「あ〜、段数が増えてるって話のことか〜。」
自分でこの話ばらまいておいて忘れている始末…。
「も〜、突然階段が増えるなんてあるわけないじゃ〜ん。そもそも階段の段数なんて知らないし、増えてても分かんないよ〜。」
「た、確かに。」
「せ、せやな。せやせや…。」
「モカもたまにはいい事言うじゃん…。」
よし、これで気にすることなく先に進める。また誰かが余計なことを言う前に階段を登ろうとした矢先、、
「学校の階段、確か12段だったと思う。あたし生徒会の仕事で校内の掃除をよくするんだけど、掃除してるうちに階段の段数覚えちゃって。」
ここに来てまさかの羽沢がやらかす…!なんなんだい?なんでそんな今知りたくない情報をドンピシャで教えてくれるのこの人達、実はわざとやってる?
「階段の段数、、知ってしまった…、」
「はっ、ご、ごめん!!」
「…階段は12段、じゃあさ、段数を数えながら登ってみて、ちゃんと12段だったら七不思議は嘘だって証明できない?」
美竹からまさかの提案。
「お前、それでもし違ってたらどうすんだよ…。」
「そ、その時はその時!…ていうか段数が変わってても別にあたし達に何かが起こるわけじゃないし。」
「まぁたしかにそうだな…。」
「と、という訳で渡辺、GO。」
「…、お前なんか段々俺の扱い酷くなってきてない?……。」
何?俺の事モルモットかなんかだとお思いで??
「み、みんなで登ってみて見ようよ…。」
羽沢(女神)の提案により俺が生贄になることはなんとか回避できたようだ。ありがたやぁ。
「よし、そ、それじゃ行くぞ…、、」
全員「1.2.3…………10.11…」
順調に数えていき、最後の段のところで先に上原が渡り、その後に続く感じで俺達も渡りきった。
「12!やっぱり七不思議なんてうそ…『13!!』…え、、?」
「おい、宇田川まで何冗談言ってんだよ…。」
ったく、宇田川は味方だと思ってたのに…。
「え?あたしは何も言ってないぞ…?」
「…今、『13』って言ったよね?」
「いやいや、そんな事言ってないって、」
「あたしにもトモちんの声聞こえた〜。」
ちょっと待ってね?俺達全員は確かに宇田川の声で『13』と聞こえたはずだ。だが等の宇田川はそんな事は言っていないと言う…。嘘をついている様子にも見えない…。てことは〜…。
全員「………」
「…早く、進もう!!」
「そ、そうだネ!あはは〜、進もう進もう!レッツゴー!ゴーゴー!!」
「ついにひーちゃんまで壊れてしまった…。」
「おおおおおおいおまおまおまお前ら早く行くぞ!!」ガクガク
「れー君は生まれたてみたいになってるよ…?」
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学校、廊下にて……
「ねぇつぐ〜、あとどれくらいで着くの〜?」
「うーん、暗くてよくわかんない…。」
「そもそも方向はこっちであってんのか?」
これだけくらいと毎日通ってる学校でもわからなくなるもんだ…。
「あってるよ〜。ほら、聞こえない?『こっちこっち〜』って声…。」
「……」ギロ
「……」#^ω^)∩ミシミシ
「も、モカ!謝った方がいい!この2人ほんとに怒りそう!て言うか蓮くんに関してはなんか半笑いで拳握りしめてて怖い!」
「…もうしません。」
危なかった。俺の意志とは関係なく拳が暴発するところだったわ。良かったな青葉?上原が止めてくれて。もっかいやったら俺何やらかすか自分でもわかんないからな??
「そ、そうだ!みんなで歌でも歌ったら少しは怖さがまぎれるんじゃないかな?」
「た、確かに!歌にまぎれてほかの音もかき消そう!」
またしても羽沢が神提案を発動。こうしてその提案に従い、全員で歌を歌たいながら体育館を目指すことにした。
みんな「くらくらーいアウト♪くらくらーいアウト♪」
みんな「とにかくこの先を信じて♪」
俺はその曲うろ覚えだったけどまぁなんとか雰囲気で誤魔化した。全員で歌ったおかげか、さっきまでのような恐怖感は無くなった。
よし、この調子で歌いながら行こうぜ!次は俺が知ってる曲頼んます!
「…っ」
「ん?どうした、上原。」
「ねぇ、な、なんか聴こえない?」
「おい、まてふざけんな。お前までそうやって怖がらせに来るとは思わな…『♪〜〜♪♪』……ッスーーーー。」
「こ、この曲って……。」
「あたし達の曲…。」
「「「「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」」」」
「もう無理!無理無理無理!!あたしもう帰る!!」
いや、俺達帰るためにここまで来たんですけど!?
「ななななななななんだこのピアノの音は……。」
「ああもう、おい、ピアノ!止まれーっ!!」
しかし、それで止まってくれるほど優しくはなかった…。
「この音、聞きたくない…っ!怖い!!音がしない方に逃げよう!!!!」
「賛成!あっちか?あっちに行けばいいのか!?」
「私も行くーーーっ!!」
「お、ちょっ、まて!!この状況でバラバラになるのはまずいって!!って、速!?」
上原、美竹、宇田川の3人がパニック状態になり、音のしない方へちりじりに逃げて言ってしまった。
「行っちゃった〜。」
「どうすんだよあいつら…。懐中電灯持ってないのに…。」
「とりあえずあの3人を追いかけるしかないよね〜。」
は〜、やっぱりそうなんのね…。ったくあいつらァ、余計な仕事増やしやがって…。
「あたしとつぐでトモちんとひーちゃんを探すから、れー君は蘭のことよろしくね〜。」
「は?おいまて。なんで分ける必要がある。3人で探した方がいいだろ!」
「まぁまぁ、手分けして探した方が早く見つかるじゃ〜ん。という訳でつぐ、ダーッシュ。」ダダダ
「う、うん。」ダダダ
「おい待てーーー!!せめて、せめて懐中電灯だけでもーーー!!」
その声は虚しくも2人には届くことはなく、俺は1人ポツンと真っ暗な廊下に取り残されてしまった。
え、嘘、まじで…?こっからほんとに俺ひとりで美竹の事探すの??まじでなんて言うクソゲーだよこれ…。なんで俺がこんな目に…。
「く、暗すぎる…。なんか照らせる物はないか?……。あ、スマホあるやん……。」
てか今まで怖すぎて忘れてたけどスマホあるなら美竹に電話飛ばせば1発で見つかるやんけ!
そしてスマホを取り出し美竹に電話をかける、が……。
「……、繋がらない、だと…。」
まさかあいつスマホの通知切ってんのか?もしくは持ってきてないとかか…。どちらにしても結局探さなきゃいけないことに変わりは無くなったわけだ、、
「はぁーーー(クソデカため息)そんじゃ…、行きますか…。」
こうしてどこかに行ってしまった美竹を探すべく、まさかの俺一人での捜索が始まった。
もう……。夜の学校やだぁ。早く帰りだァい…(;_;)