ある日の休み時間、教室の前の席の方で渡辺、佐藤、鈴木(ちゃんと覚えた)のいつもの3人組がスマホゲームをしていた。
渡辺はともかくほか2人もそれなりにうるさくなるんだなぁ…。
佐「おい、敵来てんだろぉ!!」
鈴「ピンさせピン!!」
蓮「シャラくせぇさっさと詰めるぞ!!」
鈴「お前らマスティフ2丁もちって頭悪すぎんだろ!?考え直せぇー!!」
蓮「お願いマスティフ!めっちゃ当てた〜い♪」バァン
佐「お願いマスティフ!めっちゃ当てたいYes♪」バァン
「「お願いマスティフ!めっちゃ当てまくればウー!ハー!ダブハンに爪痕だ〜♪」」ブタイゲキハ
鈴「こんなにふざけててもこいつらまじで取るから怖いんだよなぁ…。」
渡辺のあのノリについて行く2人がすごいと思う……。その後もしばらくゲームを続けて次の授業の先生が来たら急いでスマホをしまい、各々席に戻って行った。
今の渡辺の顔、すごい必死で面白かったな…。
「フフッ」
「っぶね〜、見つかるとこだった。」
「さっきの渡辺顔見てて面白かったよ。」
「何笑ってんだよ…。あ、そういえば美竹、」
「?なに?」
「ゲームしてる時なんかずっとこっち見てたけど、なんか用あったか?」
「…え?、いや、別に、」
「そう、まぁならいいんだけど。」
渡辺の問いかけはなんでもない事のように思えたのに、ふと心のどこかに引っかかった。たしかに、どうしてあたしは渡辺の事を見ていたんだろ…。
「まぁ目立ってたから…かな…?」
「ああ、なるほどねぇ〜。」
渡辺は納得したみたいだけど、あたしはずっと引っかかったままだった。
「あ、そうだ美竹、ちょっとこのゲーム一緒にやってみないか?」
渡辺はスマホの画面を見せながらずいっと近ずいてきた。おそらくさっきまでやってたゲームだと思う。
「いや、あたしこういうゲームはあんまり……」
画面に向けていた視線を隣に移したとき、すぐ近くに渡辺の顔があって思わず言葉が詰まってしまった。
(いや、なんであたしはこんなにドキドキしてんの!さっきまで普通だったのに!)
隣で渡辺がゲームの説明をしてるけど全く頭に入ってこない。
(と、とりあえず落ち着こう。大丈夫、相手は渡辺だし、別にそんなに緊張する必要もない。いつも通りにしてれば大丈夫、、)
「美竹??」
「へっ、はい//」
「大丈夫か?なんか顔赤いし、具合でも悪いのか…?」
「いや、全然大丈夫//、そ、それよりもうすぐ授業始まるし準備しないと///」
「お、おう」
…やっぱり最近のあたしは変だ。映画見に行った時とか、夏祭りの時だってそうだった。
気がつけば彼の事を考えていて、同じ空間にいればついつい見てしまう。
ふと、机の脇にかけてある自分のカバンに視線を向ける。カバンの中には夏祭りでもらったあのお守りが入っている。
あの時はあたしは気にしてないって言ったけど本当はずっとドキドキしてて、お守りを貰った時なんかはすごくびっくりしたけど、心のどこかで''嬉しい''と感じていたところもあった。
……ん?''嬉しい''??どうして??、、相手が渡辺だったから??
(じ、じゃあ、もし仮に渡辺があのお守りの効能を知った上で渡してたらあたしは……、)
「…////」ズドンッ
そう考えるとだんだん顔があつくなっきて、思わず机に頭突きをするように机に突っ伏してしまった。
「み、美竹…さん?」
隣からは戸惑った渡辺の声が聞こえたけど今のあたしには反応する余裕がなかった…
多分それであのお守りを貰ってたら……、受け入れていたかもしれない…、
(ていうことは、あたしは、、渡辺の事が…、、)
……いやいや、落ち着こう。まだ結論を出すのは早い。だって渡辺だよ?ゲームしか取り柄なくて体力なくて引きこもり気味なあの渡辺だよ?…ゲームしか取り柄ないは言いすぎたかもしれないけど…。
蓮(なんだろう、なんか、すごいコケにされてる気がする…。)
と、とりあえず、冷静に考えないと…。
でも、その後もろくに渡辺と話す事が出来ず、授業にも全く集中出来なかった……。
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昼休み……。
「はぁ〜…」
「蘭〜、なんか今日元気なくない〜?」
「え…、そうかな…?」
「うん、見るからにないね。」
いつも通り屋上でみんなと昼食をとっていたらモカとひまりがこんな事を言ってきた。
「もしかして、クラスでなにかあった?」
「まさかいじめられてるのか!?」
2人に続きつぐみと巴も…。
「いや、別にそんなんじゃ…。」
「もしかして〜、なんか悩みとか?」
「……」
悩みって言った方がいいのかな…。
「まぁまぁ、このモカちゃんに話してみそ〜?」
「……、えっと、これはその、あたしの友達の話なんだけど…。」
(あ、これ絶対蘭の話だ〜)
(蘭って蓮くんとあたし達以外あんまり仲良い友達いないのに…)
(い、いったいどんな悩みが…)
(蘭ちゃん…)
「えと、、その人には最近気になる人がいて…今までは普通に話してたんだけど、なんか急に話せなくなっちゃって…。」
(あ、これれー君の事だ…)
(蓮くんだね。)
(蓮だな。)
(蓮くんに違いない…)
「ふ〜ん?ちなみにその人はどんな風に相手の事が気になってるのかわかったりする〜?」
「…えっと、、気がつけばその人の事を考えてて、あとは…同じ空間にいるとついつい目で追っちゃう…みたいな…。」
「そ、それでそれで??他には?」
「えと、、…話したいんだけど、いざ話そうとすると上手くできなくて、いつも通りに振る舞えなくて…すごくドキドキするけど、でも一緒にいたいって言うか……///うぅ//」
(いやそれって、)
(間違いない…)
(蘭ちゃんは…)
「いや〜、もうそれって''恋してる''って事で確定じゃ〜ん、」
…モカの一言を聞いた瞬間、大きな溝が綺麗に埋まったみたいにしっくりきた。
「…やっぱり、そうなのかな…//」
「うん、誰に聞いてもみんなそう答えると思うよ!」
「むしろ恋以外答えが見当たらないぞ…。」
「うん、あたしもそう思うよ!蘭ちゃん!」
「そっか…。」
なんか、不思議な感覚…。さっきまでこの気持ちが受け入れがたかったのに、今ではすごい胸に馴染んでいる。
そうなんだ…。今まで一緒に過ごしてきていつの間にかあたしは渡辺の事が…好きになってたんだ…。
「いや〜、それにしても、蘭がれー君に恋するなんてねぇ〜。」
「なんだかんだ言って蓮くんも優しいからね!この前学校に閉じ込められた時も蘭のこと助けてたし!」
「…、、!?!!?いや、//なんで!?…///あたし一言も、、、あ…」
しまったと口を抑えたけど既に遅かった…。
「え?もしかしてバレてないとでも思ったの!?」
「説明してる時の蘭ちゃん、完全に恋する乙女だったよ?」フフッ
「あたしは応援してるぞ!蘭!」
「…なっ、な、/////」プルプルプ
バレてた、最初から見抜かれてた…!
「おー、蘭の顔が真っ赤だ〜。」
「あははは、、そうだ蘭ちゃん、告白とかしないの?」
「こ、告白なんて…//まだ、絶対に無理…///」
それからあたしは皆から質問の嵐にあい、昼休みが終わった。
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うぅ、酷い目にあった…。でも、みんなに色々話したおかげで自分の気持ちと向き合えたし、良かったかも…。
「あ、美竹…。」
「渡辺…。」
教室に戻る途中、ばったり渡辺と遭遇した。
「ッスーえぇっとぉ…。」
「なにやってんの、早く教室行こ。」
「お、おう。」(あれ?いつも通りに戻ってる…)
なんか渡辺がよそよそしいような。
「…?どうかしたの?」
「いや、昼休み前までなんと言うか…俺のこと避けられてる気がして戸惑ってたんだけど…。今はいつも通りだなって…。」
「…え?あたし渡辺の事避けてた??」
「いやまず話しかけても応答なかったし、少し近ずくと何故か距離を取られるし…」
うそ、あたしそんな事してたの…?全く記憶にない…。どれだけ余裕がなかったんだろ…。
「ご、ごめん。ちょっとその、悩み事があって…」
「なるほどなぁ、今は変じゃないって事はもう解決したのか?」
「…うん。もう大丈夫。色々ごめんね。もういつも通りだから。」
「そっか。悩んでたなら相談してくれても良かったのになぁ。」
…言えるわけないじゃん本人に。でも、こういう優しいところがあるからあたしは好になったのかな…。
「ちなみに、どんな悩みだったか聞いてもいい?」
「あぁ、別に大したことじゃないんだけど…。ちょっと好きな人ができたってだけ。」
「ほーん、なるほどねぇ。…………………ヴェァ?」
( ゚∀゚)???
「ん?」
「え、ちょ、はぁ??まじでぇ???誰!?同じクラスの奴!?バンド関係の人!?」
「フフッ、それは言わない…。」
あたしは戸惑う渡辺をおいて先に教室に向かった。
「えぇっ!?まじなのかぁ!!?まじで言ってんのかああぁああああ!!?」
後ろから渡辺の驚きの声が聞こるけどおそらく本人は全然あたしの思いなんて気づいてない。
おそらく女の子の友達ぐらいの認識しかないと思う。今はまだそれでいい。でもいつか、あたしの口からこの思いを伝えられるように、振り向いて貰えるように頑張らないと…!
APEXのスマホ版ていつ来るんやろなぁ(´ ▽`).。o ボケ~