閃光のハサウェイ見に行きたァーいヾ(.ω. ノ )ノシ
「えー、いきなりですが、文化祭があります。」
「「「「「きちゃあああああ!!!」」」」」
その一言でクラス中が盛り上がった。
「いや、いきなり学校っぽいの来て笑うんだけど(笑)」
「文化祭…もうそんな時期なんだね…。」
そう、夏休みが終わり、しばらくダラダラと過ごしてたら知らぬ間に文化祭まで1ヶ月を切っていた。
「今日のホームルームでは文化祭で何をするか決めてもらう。そんなわけであとは文化祭委員に進行を任せる。」
文化祭委員?そんな委員あったか??
「はい!それでは進行を務めさせていただきます!文化祭委員の佐藤です!」キラ
いやお前かーい。
「ではまずクラスで何をしたいか聞きたいと思います!ちなみに俺はメイド喫茶なるものをやりたいです!!」
おい、進行役が意見言ってどうする…。
「あ、それいいかも!」
「私メイド服来てみた〜い!」
「演劇部から何着か借りれるよ〜!」
「喫茶店でバイトしてるから接客なら任せろー!」
しかしこれに賛成するヤツらが意外とたくさんいた…。というかクラスの大半が賛成してるまである。
「渡辺はメイド喫茶に賛成なの?」
あまり乗り気じゃないのか、それともそもそも興味ないのか、けだるそうな顔をした美竹が聞いてきた。
「まぁ正直にぶっちゃければなんでもいい。」
なぜなら俺はあんまこう言うのは関わらないからな!
「美竹は大丈夫なのか?このままだとメイド喫茶決定だけど。」
「あたしが意見を言ったところで変わるわけないし……、別にいいかな。」
ははは、さすが美竹。流れと言うものをよく理解していらっしゃる。
「よし、では我がクラスは『メイド喫茶』に決定ということで!!」
うわ〜めっちゃ嬉しそーやん。そんなに女子のメイド姿が見たいのかね彼は。別にそうでも無いだろメイド服なんて。あれは漫画とかのキャラがやるから可愛く見えんだよ。リアルの女子、ましてや同じクラスのやつがやってもなぁ…。
「それじゃあまず、メイド役から決めたいと思いまーす。やりたい女子は手を挙げて!!」
「あたしやってみた〜い。」
「ウチも〜。」
「メイド服きたーい!」
あらあらもうほとんどの女子が挙げてるじゃん。人気ですねぇ。
チラッと横目で美竹の方を確認してみる。ほとんどの女子が手を上げてる中、美竹だけが『かんけえねぇ』みたいな顔してただ時間がたつのを待っているようだった。
「美竹は着たくないのか?」
「メイド喫茶やるのはいいけど別にメイド服を着たいとは言ってない。」
あ、もうあの顔は絶対着ないと決めたお顔ですわ。
ん〜、美竹のメイド姿か〜。
『お、おかえりなさいませ///ご、ご主人様…////』カオマッカ+ウワメズカイ
「…」ドガァン!!
「!?なんで急に机に頭突きしてんの!?」
「…ッスー、、いや、ちょっととんでもないものが脳内に侵入してきたもんだから…。」
…あっぶねー、なんか色々持ってかれるとこだった…。なんつったら良いのかな〜、なんなのかな〜、なんかこう…、やっべぇな。(語彙力)
脳内が逝きそうになっている間にどうやらメイド役は決まったようだ。残りの係は看板作り、料理、教室の装飾などなど。
これらも佐藤の進行の元、スムーズに決まって行ったのだが料理の係を決める際、問題が起きた。
「え〜と、料理係なんですけども、渡辺は''確定''で入れるとして、やってみたい人いますか〜?」
「…おいちょっとまて、佐藤今お前なんつった???」
「お前は確定で入れると言った。」
「なぜ確定なんだ?なぜ俺の意思は尊重されないんだ?説明求む!」
「え?だってお前この前『家で普通に料理してる』って言ってただろ。」
「え!?ウソー!!」
「渡辺くんて料理できたのー!?」
「信じらんな〜い!」
「ギャップうけ狙ってんじゃねぇぞぉ〜!」
おい、こらとりあえず落ち着けこのチンパン共がぁ!
「おい佐藤、それは誤解だ。俺は普通になんて言ってない。『たまにやる』って言ったんだよ!」
「やってる事に変わりないから採用!」カキカキ
「表に出ろ貴様ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
なんと強制的に料理係になってしまうという事件が起きてしまった。ちくしょう。装飾係にでもなって無難に文化祭を乗り切る俺の計画が…。
「…渡辺って料理やるんだ…。知らなかった…」
美竹までも驚きの目で見てくる始末。
「…まぁ、ウチは親が家を空けるのが多いからな。弟と交代で飯作ってたらそれなりに出来るようになっただけでだなぁ…。お前はいいよなぁ、無難に看板係できて…」
「う、うん。まぁね…。」
(…、あたしも料理できるようにならないと…!)
それからも佐藤の進行は続き、全ての係が決まった。あとは文化祭までにどれだけ準備ができるかという感じだ。いや、全然納得できてないんだけどね?
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文化祭まで残りわずか。今日から本格的に準備が始まる。今は料理係でメニューの試作をするため調理室に来ている。
まぁ料理係の仕事はあれだろ?メニュー見てなんかいい感じにテキトーに作れば良いだけだろ?知らんけど。
「えーと、作って欲しいメニューは、『ナポリタン、オムライス、ホットケーキ。ソフトドリンクはテキトーに任せる』…、ソフトドリンクは良いとして、結構だりぃメニューだなおい。」
佐藤から渡されたメニューのリクエスト表を見てやる気がもう無くなりました。
料理係は俺を含めて10人。まぁこんだけいれば料理得意なやつらもいるだろうし、そいつらにめんどくさい料理を丸投げすれば良いだけだな!
「あ、あの佐藤君!」
「ん?」
唐突に係の1人の女子から声をかけられた。もしや、『料理の事なら渡辺に任せて!!』的な感じのやつ?それだったらもう『命の恩人感謝永遠に〜』みたいな感じになるんやけど。
「ここにいる人達は全っ然まったく料理が出来ないから!渡辺君だけが頼りだよ!!」
……、、この腐れ女今なんつった???
「……おい、確認のため聞くけどこの中で料理に自信ある人っている??」
シーン
「…逆に料理なんてやった事ないし上手くできないって人は?」
ババババ
「ッスー、、え?じゃあなんで料理係なんて選んだ!?」
「え、えと俺たちは本来やりたかった係になれなかった奴らの集まりみたいなもんだからな…。」
「そもそも料理係なんてやりたいって人あんまりいないよ…。」
「渡辺!お前が頼みの綱だ!俺達も可能な限り頑張るから!」
なにこれダッっっっる!!!?まじかよ、て事はこの中でそれなりに料理できるのは俺だけ!俺はこれから作り方を教えてながらメニューを全部完成させないといけないのかよ…。今更係の交換なんて出来るわけないしな…。
「…はぁ〜、、分かった。俺もできる限り教えながらやるから。まぁとりあえずやってみるか。」
「「「「おう!」」」」
こうなっては仕方がないので腹を括ってやるしかねぇな。
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あれから材料を揃え、最初に俺が料理を実際に作り、どんなものなのか見せる。それからそれぞれ作るメニューの担当を決め、あとはひたすら上手く作れるよう練習するという流れになった。
(はぁ〜…、疲れる。今頃美竹は看板作ってんだろうな〜。てかあいつ他の係のヤツらと上手く話せんのかな?ていうかなんで美竹は看板係なんて選んだんだ…?まさか、あの係の中にあいつの好きなやつがいたりして!?)
「おい渡辺〜、」
(もしそうだったらめちゃくちゃ気になる!まじでなんなのこのモヤモヤ!!後でこっそり抜け出して見に行ってやろうかな…。そんでそのままここに帰ってくんのもやめよっかな…。)
「渡辺〜!」
「っお!?悪い…ぼーっとしてた。どした?」
考え込みすぎて声をかけられた事に気づいていなかった…。
「この玉ねぎの切り方ってどんなんだっけ〜?」
「うん、まずね?切る前に洗って皮向いてからだね?」
「あ、やっべ!」
おいおい嘘だろ…。
「渡辺くーん!オムライス出来たよ〜!」
「どれどれ…。っておいこれケチャップライスの上に目玉焼き乗せただけじゃねぇか!?オムライスさっき作ったの見せたよな!?」
「あれ〜??」
記憶力あんのかこいつらァ!?
「頭を使おう。ね?人類には頭が付いてたはず…。」
「お!いい感じに玉ねぎ切れたァ!」
「切った玉ねぎを生ゴミ入れる袋に入れるなぁァァァ!!ボールに入れろぉぉぉぉ!!!?」
「へい!ホットケーキ2人前1丁!!」
「1丁じゃねぇんだよ!2人前は2丁なんだよバカがよォ!!!?」
「ちょっと!?麺係の人!?遅いよ!?頑張って!!」
「お前だよお前!自分で麺茹でてんのに何言ってんだ、二重人格かてめぇはァ!!」
「見て見て〜!卵いい感じじゃない??」
「おー。んで?米は?」
「…まだ炊けてな〜い!」
「おめぇなんで米の準備しないで先に卵焼いてんだよ!?」
「ナポリタンは私に任せて〜!」
「『ナポリタン任せて〜』言うてなんでお前はホットケーキ焼いてんだよ!薬打って幻覚でも見てんのかァ!!?!てかナポリタンから火出てんぞお前!!」
「ぎゃあああナポリタンが燃えたああああ!!!」
「バカー!!お前ッ!!」
「消化器消化器!!」ブォーー!!
「何焼いたらこんな炎上すんだよ!!!!そんでなんで米の準備はできねぇのに消化器の準備はできるんだこいつぁよォ!!!???!!」
「見て見て!!ダークマター✩.*˚」
「誰がそんなこの世に存在しない物質作れって言ったよ!!!!!!卵に何入れたら紫色になるんだよ!!!!?!!!」
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ホットケーキの粉が爆発したああああああああぁぁぁ!!」
「(ꐦ°᷄д°᷅)おいごらああああああああああ!!!!!!!!!!!!!??!!!!!!!」
拝啓、この係を決めてくださった佐藤様……。
おめぇ何やってくれてんだバカやろォ。