私たち某ウィルスのせいで高校最後の文化祭できなかったのぉ(; ;)
「はぁ…、疲れる…。」
文化祭まで残りわずかとなり、クラスの準備も慌ただしくなってきた。看板係は一足先に出来上がってこれでゆっくりできると思ったら何故か教室の装飾を手伝わされる始末…。
なんでも装飾の方でどんな雰囲気の店にするか迷ってるらしい。そのせいであたし達まで仕事に駆り出されるなんて…。これじゃ係分けた意味ないじゃん…。
渡辺の方は大丈夫なのかな…?なんかあたし達のクラスが借りてる調理室から爆発音が聞こえるって聞いたんだけど…。後で覗きに行こうかな…。
「ねぇ〜美竹さ〜ん!なんかいいアイディアない〜?」
そう言ってすり寄って来たのは装飾係の女子だった。名前はえっと…。
「あ〜!さては美竹さんその顔は私の名前覚えてない顔でしょ〜!」
「え、えっと…、ご、ごめん。」(なんでバレるの…?)
「も〜、しょーがないなー、装飾係の安達です!改めてよろしくね!美竹さん!」
「…うん、よろしく、、」
美竹蘭は新たにクラスの人を覚えた!
「えと、それで…アイディアって何?」
「あ!そうそう!喫茶店の装飾なんだけどどんな風にするか迷ってるんだよねぇ。なんかいいアイディアない?美竹さん。」
「要はどんなに雰囲気にするかって事?」
「だいたいそんな感じ!」
う〜ん、どうしよう、、あたしもあんまりそういうの分からないし…。
喫茶店……、、あ、そうだ…!
「じゃあ、こう言うのはどうかな?」
「???」
あたしは店のデザインとかよく分からないけど、居心地の良い店なら知ってる。
「この飾りをこうして……、こんな感じだとどうかな?」
「わぁ…!すごい!これだとオシャレで落ち着いた雰囲気のお店になるよ!美竹さんすごいね!」
「いや別にそんな事、、」
そう、あたしはただつぐみの店の雰囲気を真似ただけだ。別にあたしのアイディアなんかじゃない。
「そんな事ある!ありがとうね、美竹さん!みんなー、装飾どうするか決まったよー!」
そう言って安達さんは装飾係を集めて作業を始めた。なんか見てるだけだとサボってるみたいになるからあたしも安達さんと一緒に手伝いや指示をすることにした。
「美竹さーん、この余った飾りどうしたらいいかな?」
「えっと、それじゃあ窓の所にお願い、」
「了解!」
「美竹さんちょっと提案なんだけど、ここの飾りもっと増やした方バランス良くない?」
「…うん、確かに。それじゃあそんな感じでよろしく。」
「おk。」
こんな感じで決まってからは順調に作業が進み、短時間で喫茶店の装飾が出来上がった。みんな予想以上の出来栄えに喜んでいる中、あたしはある事が気になっていた。
あたしはこのクラスでは不良みたいな噂が流れててみんなから少し避けられてたような気がしてたんだけど、今日はなんて言うか…、みんないつも通り話しかけてくれたし、頼ってくれた人もいた。
「う〜ん…。」
「あれ?美竹さんどうしたの?うかない顔だけど?」
少し考え込んでいると安達さんがこちらにきた。
「…いや、ちょっと気になる事があって、、」
「なになに?悩み事なら聞くよ??」
今度渡辺に聞いてみようと思ったけど…、安達さんなら大丈夫かな…。
「…その、あたしってさ、なんか不良みたいな噂流てたよね?」
「あ〜、うん。確かに新学期になったばかりの頃はそんなのもあったねぇ。」
まぁ授業抜け出したりしてたあたしも悪いんだけどね…。
「その噂もあってあたしってみんなから避けられてたはずだし、その、、安達さんともあんまり話した事ないよね?」
「まぁ、確かにそうだね。」
「でも今日はみんな普通に話しかけてくれたり頼ったりしてくれて…。どうしてなのかなって思って。」
あたしが特別いい事をした訳でもないのに…。
「う〜ん、やっぱり美竹さんは分からないよね…。」
「え?…、その言い方だと、安達さんは知ってるって事?」
「うん!それはね?美竹さんもよく知る''あの人''が頑張ってくれたおかげだよ!」
「あの人??」
誰だろう…。もしかしてモカ達だったりするのかな?いや、クラスが違うから可能性は低いと思うけど…。
「も〜、美竹さんも意外と鈍いな〜。''ある人''って言うのはね、渡辺君の事だよ!」
「……え?」
渡辺…?え、なんで?どうしてそこで渡辺が出てくるの??
「……なんで、渡辺がそうなの?」
「それはね〜、私一学期の時に友達と美竹さんの話をしたことがあってね?」
「う、うん、」
「ちょうどその友達が『美竹さんって怖いよね〜?』って言ったタイミングで渡辺君が現れてさ〜。『美竹はそんなやつじゃないよ!』って言ってきたの!」
「え!?、渡辺がそんな事を!?」
「うん。『根は良い奴なんだ!』とか『素直になれないだけ!』とか熱弁してたんだから!」
あたしの知らないところで何言ってんの渡辺…、、
「それで今日思いきって話しかけてみたらほんとにそうだった!」
「…//」
「それにね?わたしだけじゃなくて他の人にも言って回ってたらしいの!」
「ほ、ほんとに…?」
「ほんとほんと!だからみんな美竹さんにはそんな人じゃないって思って沢山話しかけたんじゃないかな?」
「そう…なのかな…?」
ほんと、渡辺ったら…。今度あったらお礼言わないと…。
「ねぇねぇ美竹さん!」
「!?な、なに?」
安達さんと話しているとまた別のクラスメイトからいきなり話しかけられた。
この人って確かメイド役の人だったような…。
「美竹さん!メイドやって見ない!?」
「…はい?」
「だって美竹さん可愛いしスタイルもいいから絶対似合いそうなんだもん!」
そう言ってぐいっと腕を引っ張って連れて行かれる。
「え、ちょ、ちょっと!安達さん!何とかして!」
「行ってらっしゃ〜い!着替えたらわたしにも見せてね〜!」
助けを求めたはずが笑顔で見送られちゃった…。
「大丈夫!美竹さんなら絶対似合う!渡辺君の命をかけてもいい!」
「そこはもっと別のものをかけて…!」
もういいや、もう、好きにして…、、
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あー、疲れたぁ!!しゃらくせェ!!バカヤロウちくしょうめが!!!!!!
ようやく解放された!
まじで調理室何回爆破すれば気が済むんだよ!!料理係じゃなくてもうただのテロリストじゃねぇか!!
そんな愚痴を心の中で吐きながら教室に戻った。どうやら装飾と看板は既に終わって今はメイド服の試着をしているらしい。
「お!蓮!やっと来たか!!」
「あ''あ''??」
教室に入った瞬間佐藤から声をかけられた。なんだこいつ?
「おーい!蓮が帰ってきたぞォ!」
なになに?なんか急にみんながざわめきだしたんだけど。
「なに?なんの騒ぎだよ佐藤。」
「よし、蓮。目をつぶれ。そして俺に着いてこい。」
「はぁ?なんで?」
「いいからいいからw」
めんどくせぇなこいつぁ。仕方がなく指示通りに目をつぶり佐藤の肩につかまり後をついて行く。
「よし!目を開けろ!」
「よっこらしょっと。何があるんだよいったい…。」
多少イライラしながら目を開けるとそこには…!
「え、えっと、おつかれ渡辺…/////」
「……ふぁあ???」
そこにはなんと、メイド服を着た美竹が…。OKOK。全然理解できない。何事よこれ?
「な、ちょっ、はぁ?///」
「そんなわけであとは2人でごゆっくり!!」
そう言って佐藤は仕事に戻って行った。いや、そんなことより!え?美竹って…こんなに可愛かったっけ…?
「えっと、、どうかな…?////」フリフリ
やめてぇ!フリフリしないでぇ!なんかこう…、、やばいから!!
「え、いや、、//ふ、普通にいい感じ、デス。//」
「えぇ〜!?渡辺君それだけ〜??もっと他にないの〜??」
すると美竹の隣からひょこっと女子が出てきて文句を言ってきた。てか安達さんやんけ!何してるんすか!
「男なんだからもっと褒めてあげないと〜。」
いやいや、じゃなんていえばよろしかったので?『はう〜!!かぁいいよおおお!!おんもちかえりぃ!!!!』とか言った方良かったっすか?言えるわけねぇだろ。
「あ!そうだ美竹さん!ちょっと耳貸して」コソコソ
「な、なに?…………え!?//そんな事出来るわけないじゃん!!//」
「大丈夫!絶対上手くいくから!」(それに美竹さん、渡辺君の事好きなんでしょ?)
(な、なんでそれを…!?、、あ、)
(やっぱり好きなんじゃん!ならなおさらやらないと!)
(……/////)プルプル
何やってんだこの2人は…、イチャイチャしやがって。
「わ、渡辺…//」
「おう、」
今度はなんすか…?
「…………、お、おかえりなさいませ///ご、ご主人様////な、なんて…////」カオマッカ+ウワメズカイ
「…………ガハッ(吐血)」バタン!!
「わ、渡辺!?」
「さ、佐藤くーーん!!渡辺君が鼻と口から血を噴き出して倒れたぁー!!」
「はぁ!?なんで!?おい蓮!起きろぉ!!」ダダダ
「さ、佐藤…、、も、もう思い残すことは何も無い…、俺の墓前には今限定のマックフルーリーチョコバナナ味を是非…」(ガクッ)
「バカヤロウ!!こんな時ぐらいもっとデケェもんねだりやがれ!!とりあえず保険室運ぶぞ!!」
「……安達さん、あたし、保険室までついて行く…。」
「…うん。その前に着替えてから行かないとね…。」
もう二度と蓮の前でメイド服を気ないと誓った蘭。着せないと誓った安達。蘭にメイド役をやらせてはいけないと思ったその他クラスメイトであった。
(喜ぶと思ったはずが死の1歩手前まで追い込むなんて…、実は渡辺君も美竹さんの事意識してたりして…。とりあえず美竹さん!ファイト!!)
その後、回復した蓮は『たとえ死んでたとしても本当に悔いはないぐらいやばかった。』とポカンとした顔で語ったと言う。
多分明日も書くかも………。