隣には反骨メッシュ   作:外道堕落

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(゜∀。)( 。∀ ゚)??












これの正体

文化祭が終わってしばらくし、涼しいと言うより少し寒いと感じる季節になってきた。あんなに暑かったと言うのに時間が経つのは早いもんだな。まぁこんくらいの気温の方が過ごしやすくて俺は嫌いじゃないんだけどね。

 

現在は昼休みで教室でいつもの3人としゃべりながらワイワイとしている。少し前までなら屋上とか行ってたけど今日は風が強くてさすがに寒かった…。

 

俺は自販機で買ってきたホットココアをちびちび飲みながら話している。

この時期のホットココアは格別だァ。体の芯まで暖まる。冬とかもうこいつ無しでは生きられない。

 

「蓮、お前それ今日も飲んでんのかよ。」

 

「ココア中毒者め。」

 

「うるへー。この時期だと俺の中でココアは大ブーム来てんだよ。もうこいつは俺の体の一部だ。あ、ちなみに今はホット飲んでるけどアイスでも可。」

 

「ほほう。こいつぁ重症だァ。」

 

お前らも飲めばわかるさ。この味の素晴らしさがな?

 

「あ、佐藤、俺ら昼休み部活の集まりあるんじゃないっけ?」

 

「…、そういや先輩そんな事言ってたような…。」

 

「いや〜、大変ですねぇ?運動部の皆さんは」ズズズ

 

大事な事を思い出した2人は急いで教室を出て部活の集まりに向かって行った。さて、2人の健闘を祈りつつ俺は自分の席に戻ってスマホゲーの周回でもしましょうかね。

 

そして俺は席に戻りスマホを開く。すると隣からちょんちょんと肩を叩かれる。

 

まぁ隣に座ってる人なんてもう分かりきってるんだけどね。

 

「ねぇ渡辺。」

 

美竹蘭。なんか最近すごい話しかけて来る回数が増えた気がする。それにLINEの通話も度々かかってくる。それに対し俺は何故か話す時少し緊張するんだよな。今までこんなふうになった事がないからこれが何なのか分からん。俺の最近の悩みだよまったく。

 

「(冷静に冷静に…)ど、どした?」

 

「渡辺って明日の休みなにか予定ある?」

 

「いや、別に。ただ時の流れに身を任せるのみである。」

 

「…暇ってことをなんでそんなにかっこよさげに言えるの…。じゃ、暇ならさ、明日どこか出かけない?」

 

「…お、おう。別にいいけど、どこ行くんだ?」

 

「ん〜、ま、色々…。」

 

なんかすごいふわっとした回答が来たな。まぁぶらぶらしながら行先を決めるのも嫌いじゃないし全然いいか。あとは俺が緊張しなければよし。

 

「りょーかい。時間とかはどうする?」

 

「それは後でLINE送るよ。そろそろ昼休み終わっちゃうし。」

 

「おk。」

 

こうして明日の休みの日は美竹と出かけることが決定した。まぁこの前の映画見に行った時みたいな感じだろうし気楽に楽しむとするか。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

翌日、

 

俺は指定された集合場所に一足先に来て美竹が来るのを待っていた。

 

「あ、渡辺。ごめん、まった?」

 

「いや、来てそんなに経ってないし大丈夫だ。」

 

「そっか、良かった。それじゃ行こっか。」

 

「うーい。」

 

 

それから俺たちは歩きながら今日どこに行くか話していた。

 

「渡辺って基本出かける時ってどこ行くの?」

 

「家、バイト、ゲーセン、ラーメン。」

 

「…、やり直し。」

 

うぐ、だってそんくらいしか外出しないっすもん!基本は家でゲーム三昧だもん!

 

「じ、じゃあとりあえず近くのショッピングモールにでも行くか?そこなら何かしらあんだろ。」

 

「…そうだね。あ、じゃあ服とか見てみようよ。もうすぐ寒くなるし。」

 

「ま、その辺は美竹に任せるよ。」

 

 

とりあえずショッピングモールで服を見ることに決めて早速向かった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「渡辺、ちょっとこれ着てみて。その後にこれとこれと、あ、あとこれも。」

 

「ちょいちょいちょい待て。落ち着け。そんなに着れるか!」

 

ショッピングモールの服屋に到着して数分。最初は美竹が色々見ていたはずなのに、いつの間にか俺の服を選び出してなんか止まんなくなった。てかちょっと楽しんでないっすかこの人…。

 

「それよか美竹は服見なくて良いのか?最初にちょこっと見ただけじゃねぇか。」

 

「いや、あんまり良い奴なかったし…。」

 

「そうなのか…。じゃあ服じゃなくて他のやつはどうだ?ほら、手袋とかマフラーとか。」

 

「うーん、確かにそっちはあんまり見てなかったかも。」

 

よし、これで俺が着せ替え人形になる事はなくなった!!

 

「そうだなー…、このマフラーとかいいんじゃないか?」

 

俺が手に取ったのは赤い生地のマフラーだ。美竹は何となく赤が似合いそうだしな。メッシュも赤いし。

 

「うん、ちょっと巻いてみる。……、ど、どうかな?」

 

「お〜、なんかいい感じだな。美竹らしくて。」

 

やはり予想通り似合う。この落ち着いた赤がなんやかんや美竹をいい感じにしてくれてる!(適当)

 

「そ、そう//じゃこれにする…//買ってくるから待ってて…。」

 

「はいよ。」

 

その後もショッピングモールの中を色々回った。アクセサリーショップとか行った時はちょっと意外だったな。美竹もこんなの付けんのかと。

 

そして昼も中ですまし、次に俺たちが向かった先は……。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「やっぱりここにたどりつくんだな…w」

 

「だって渡辺がそろそろゲームしたそうな顔してたから。」

 

「いやwどんな顔w」

 

そう、俺達が次に来た場所は大型ゲームセンター。映画見に行った時に来たところだな。

 

「知らないの?渡辺がゲームしたそうな時はだいたい眉間にシワよってるんだよ?」

 

初耳だよ。そんな『当たり前じゃん。』みたいな顔でみんな。

 

「てかよくそんな事に気がつくよな、何?日頃観察されてる?俺。」

 

「い、いやたまたまだし//」

 

そう言って美竹はスタスタと早歩きで店内へ入っていった。なんだかんだ言って美竹も多分ゲーム嫌いじゃないよね?大丈夫だ。焦らんでもゲームは逃げん。

 

 

「最初は何やる?」

 

「…、あれがいい、太鼓のやつ。」

 

「OK、」

 

 

それからは某太鼓のゲームから始まり、クレームゲーム、レースゲーム、ガン〇ム(美竹は見学)、そして謎にパンチングマシンとたくさんのゲームを楽しんだ。何回も来てんのに飽きずによく楽しめるよな俺たちは。

 

ちなみにちょっとショックだったのはパンチングマシンの結果で美竹に負けたことと、殴った時に手首をやってしまった事です。はい、筋トレしてきます。

 

「あ、そういえば渡辺、あたしになんかリベンジするべきものがあるんじゃない?」

 

「はい?」

 

はたしてそんなものあったか?

 

「ほら、」クイクイ

 

そう言って美竹は上の階を指さす。2階の事言ってんのか。2階にあるのは確か…

 

「…もしや、、卓球か…?」

 

「正解。どうする?やる?」

 

「いや、今回はここにゲームをしに来たわけでだな。卓球は目的に入っていない。」

 

あとあれ微妙に疲れるんだよ。

 

「…そっか。そうだよね、渡辺はこの前であたしに完膚なきまでにやられちゃったからきっと負けるのが怖いんだよね。ごめん、あたしの気がきかn「ああちょっと今からい行こぉぜぇ!!!?なんか急に玉打ちたくなったわァ!!!ぶっ飛ばしてやっから行こぉぜぇなぁ!!?!」最近渡辺の扱いがわかってきた気がする…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

そんなわけで卓球バトル

お互い1歩も譲らないガチバトルに…。

 

 

 

 

 

「み、美竹ェ。おまっ、中々やるじゃねぇの…。」ゼェゼェ

 

「わ、渡辺こそ、ちょっとは腕あげてきたじゃん…」ゼェゼェ

 

 

あれから数十分間凄まじいラリーが続き現在5回目のデュース。

 

「渡辺、、そろそろ降参しても良いんだよ、、?足とか、もうプルプルじゃん…」

 

「お、お前こそ、腕限界なんじゃねぇの?いいの?明日筋肉痛なるけどいいの?やめても良いんだよ?」クタクタ

 

「や、やめない…!このラリーで倒すから…!」

 

「上等じゃァ。かかってきなさぁい!!」

 

 

そしてこの瞬間、この長い戦いがついに終わりを迎える!!

 

 

 

 

店員「あなた達いつまでやってるんですか!もうとっくに使用時間過ぎてるんですよ!次の方詰まってるので早く片付けてください!!」

 

「「……」」

 

 

しゅーーーりょーーーーー。

 

 

「「……wwwwwww」」

 

予想外の決着に驚きを通り越して2人でその場で爆笑する

 

「こ、こんな事ってある…!?勝敗は決まらないしw怒られるしw」オナカイタイ…

 

「wwwwww延長はw延長は出来ないのか?ww」

 

「詰まってるって言ってたから無理でしょw待って、お腹痛いw」

 

 

その後しばらく笑って動けなくなった。

 

 

 

(……、今日はなんか、いつも通り話せてんな…。時々来るあの緊張はなんなんだろうな。)

 

正面で笑いながらも片付けをしている美竹を見て思った。

 

(なんだかんだ美竹といるとやっぱり楽しい…。美竹は俺といる時はどんな風に思ってんのかな…。)

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「だー、いい感じに疲れた。」

 

「…。」

 

「ん?どした?」

 

1階のゲームセンターに戻って少し休憩してると美竹が何かを発見した模様。

 

「ねぇ、次あれ行ってみない…?」

 

「あれって?」

 

美竹の言う方向を見てみるとそこには…。

 

「………『プリクラ』っすか、、美竹さん…。」

 

「…///」コクコク

 

「いや、急になんで…。恥ずいしそこまでとる必要なくないか?」

 

そんなに取りたきゃ青葉とかあとお前の好きなやつと取ればいいのになぁ…。

 

「……じ、女子はプリクラが好きなの…!ほら、行こう…!」グイ

 

「え!?マジでいくんかい!!」

 

 

 

プリクラ内…

 

 

初めて入ったこの中。

 

「てか、妙に手慣れてんな。何回か来てんのか?」

 

「まぁひまりがこういうの好きだから。あたしも少し覚えたって言うか。」

 

ああ、確かにあのピンクはこういうの好きそうだな。まぁそういうことならここは手馴れている美竹に操作全部任せよう。

 

「あ、間違えてカップルモードになっちゃった…。」

 

前言撤回。こいつ全然手慣れてなかった。俺と同じビギナーでした。

 

「おい…、どうすんだよ…。」

 

「…も、もったいないし撮っちゃおうよ…。」

 

「えぇ、」

 

『それじゃあ指示に従ってポーズを取ってね!』

 

「ほら、もう始まっちゃったし…。」

 

しょーがねぇ。すぐ終わるだろうしパッパと終わしてここから出よう。

 

『じゃあまずは、彼が彼女を後ろから抱きしめてね!』

 

「帰るわ。」

 

「ま、待って…!気持ちは分かるけど待って…!」

 

いや気持ちが分かるなら帰らせて!!何この機械!?ただのゲーオタに何させようとしてんだよ!二度と電源つかねぇようにしてやろうかぁ!?

 

「いや、美竹は嫌じゃねぇのかよ…。」

 

「…別に…、渡辺ならい、いいよ…//」

 

「ッ!?」

 

「それにこれやらなきゃシャッター切れないよ?(大嘘)」

 

「はぁ!?嘘やろ!?」

 

「ほんと。最近のプリクラ舐めない方がいいよ?」

 

そう言って美竹はなんかスタンバってるし。あーもう、分かったよ。やりゃいいんだろちくしょう。

 

「じ、じゃあ行くぞ…。///」

 

「う、うん。///」

 

そう言ってゆっくりと後ろから美竹に腕を回す。

 

「「ッ~~~~~~~~////」」

 

『はい、チーズ!!』パチャリ

 

「お、終わりか/」

 

「そうみたい…//」

 

『それじゃ次はー!』

 

「まだあんのかよ!!」

 

 

その後も俺達は音声の指示通りポーズをとり、写真を撮った。途中にあった『全力の変顔』っていうお題が出た時はもう辛かった。

そして今はプリクラで撮った写真を2人で見ている。

 

「ほー、綺麗に取れてるもんだな。」

 

「うん。思ってたよりずっと良い。」

 

「ブフッww美竹の変顔がヤバいww」

 

「あ、あんまり見ないで//ていうか渡辺も人の事言えないから!」

 

「はははw確かになww」

 

我ながら酷い面だw二度と見たくないな!後で葬ってやるw

 

「……。」

 

写真の消滅プランを計画していると隣からジッと視線を感じる。

 

「ん?何?」

 

「いや、元気になったみたいで良かったなって…。」

 

「…え?」

 

「なんか、最近また様子がおかしくなったと思って。」

 

…確かに文化祭の時から少し調子おかしくなったけど…、ていうか原因が目の前にいる!

 

「だからこうやって出かけたら元気になるんじゃないかって…。うん、いつもの渡辺に戻って良かった。」

 

「そ、そうか…。」

 

「うん。あ、あたし飲み物買ってくるけど渡辺何飲む?」

 

「いや、そういうことなら俺も…」

 

「渡辺疲れてるでしょ?あたし買ってくるからそこで休んでて。」ビシッ

 

「は、はぁい。」

 

そう言って美竹は自販機のところに向かった。どうもあの状態の美竹には逆らえないんだよなぁ…。

 

「よっこらせと…」

 

近くのベンチに座り、今日の事を考える。

 

(今日のこれは美竹が俺のために考えてくれたってことか…。まさか悩んでいた事がバレてたなんて…。知らない間に気を使わせてしまったな…。)

 

「…、俺って美竹の事どう思ってんだろ…。」

 

「渡辺〜、おまたせ。」

 

どうやら美竹が戻ってきたらしい。あ、どうせならココア頼んどきゃ良かったなぁ…。まぁこの際なんでもいいけど。

 

「はいこれ。」

 

そう言って美竹が俺にくれたのは''アイスココア''だった。

 

 

「…え?」

 

「?ホットの方が良かった?」

 

「え、いや違くて…。なんでこれ…。」

 

「…だって渡辺、最近ずっとココア飲んでたじゃん。この時期は大ブームなんでしょ?」

 

 

「ッ!?」

 

(まただ。この感じ…。文化祭の時と全く同じ。というか多分、その前からうっすらと感じていたかもしれない。祭りに行った時や海に行った時もそう。少しずつこれが鮮明になってきて今ではこんなに感じるようになってきてた…。)

 

 

「あ、もうこんな時間すぎてる…。渡辺、次のやつで最後にしない?」

 

「お、おう。」

 

「よし、これにしよう。」

 

美竹が最後に選んだのは俺と美竹が最初にゲーセンにきた時に遊んだチュ〇二ズムだった。

 

「これ渡辺とやった時からちょこちょこ練習してたんだよね。」

 

そう言ってお金を入れ早速プレイする。俺はそれを後ろからただ見ていた。

 

 

(不思議なもんだ。ただ席替えでたまたま隣になっただけだったのに今ではこうして一緒に過ごす事が増えて、それがなんつーか…、普通みたいになってきて…。)

 

目の前で一生懸命にプレイしている美竹を見ながらこんなことを考えてしまう。

 

 

「渡辺…!」

 

「ん?」

 

考え込みすぎたか、美竹が呼んでいるのに気づかなかった。

 

「見てよ、この難易度フルコン出来たよ…!」

 

「はぁ!?おま、まじかよ!俺でも結構しんどいやつだぞそれ!やるやん!」パン!

 

「フフっ」パン!

 

 

 

 

 

 

(あ……、分かったかもしれない…。)

 

 

 

 

 

 

この時、ハイタッチをした瞬間、わかってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

(素直にお礼を言われた時はたまらなく嬉しくなって、無意識にもっと一緒に居たいと思って、あいつに好きな人がいるってわかった時は心がすげぇざわつく。美竹と一緒にいる時だけこんなに感情がはっきりする。佐藤や青葉達とは全く違う感覚…。)

 

 

 

 

 

 

 

 

「??渡辺?」

 

 

 

 

 

 

 

 

(美竹と一緒にいる時だけ感じる''これ''……。そうか…、これが''好き''って事なんだ…。俺は美竹に''恋''をしているのか……。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








(*゚ロ゚)(*゚ロ゚)(*゚ロ゚)ォォォオオ!!!!!!!!
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