時系列的に冬休みに入ったばかりの話なんでまだ蓮くんと蘭は付き合っておりません。
イチャイチャ回はないのでその辺にご了承ください。
短期アルバイト…、それは学生が夏休みや冬休みなどの長期休みに入った期間にのみアルバイトを行うことである。
「と、言うわけでこの冬休み期間、短期アルバイトを募集することにしました!」
「あ、そっすか。」
「…もうちょっとリアクションしてくれても良くない?渡辺君…」
「わーい、新人こき使えるわーい。」
現在、俺はバイトでcircleに来ている。色々と準備を終えてまりなさんのところに行ったらなんか急に短期アルバイトを募集したとか言ってるんですけど。
まぁぶっちゃけ短期間とはいえ人員が増えるのはいい事だろう。なぜならここ、circleは俺とまりなさんしか従業員いないからな!
今までバイトの話あんまりしてこなかったけど中々大変だったぜ。なんで2人しかいないんだよここのバイトは…。まぁその分給料貰えるから良いけど…。良いのか?まぁ良いか。
「ま、まぁとりあえず、今日からその短期の人が来てくれるから色々教えてあげてね?」
「あ、もう面接とか終わってるんすね。」
「うん、即採用したよ!元気な2人だったから!」
「2人も来るんすか…」
「そうそう。じゃあもうすぐ来るから教育係としてよろしく!」
そう言ってまりなさんは奥の方へ行ってしまった。しかし2人も短期で来るのか…。一体どんなヤツらが来るのやら…
「すみませーん!短期アルバイトで来た佐藤でーす!」
「同じく鈴木でーす!」
いやお前らかい。
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「えーっと、そんなわけでてめぇらの教育係を押し付けられました。渡辺ですよろしくー。」
「えー、こんな上司嫌だ〜。」
「まりなさんよこせ〜。」
しばきあげるぞこいつら。
「はいはい、てかなんでお前らここ来たんだよ…。」
「いや〜短期アルバイト募集しるところここしかなくてな〜。」
「それに時給も良いし、短期で結構稼げるだろ!」
「なるほどね〜。」
こいつららしい理由だよまったく。
「あ、そういやまだほかの従業員さんに挨拶してなかったわ。」
「色々教えて貰うついでにやれば良いだろう。」
「あ?何言ってんだ?ここ俺とまりなさんしかいねぇぞ?」
「「………。」」
石像になりやがった。まぁ無理もないか…。普通に考えてありえないからな。
「ま、またまたご冗談を〜、、、」
「このライブハウスを、たった2人で回せるわけねぇだろ、、うそは良くねぇようそは…。」
「いや、残念ながらホントなんだよ。俺だって信じたくなかったよ最初は、そんじゃ色々教えながら案内するんでしっかり覚えろよ〜?」
「やべぇ、この先めちゃくちゃ不安になってきた…。」
「俺もぉ…。」
とてつもなく不安そうな2人に色々と教えながら店内を案内した。案内しているうちに本当に俺とまりなさんしかいなかったと言う現実を知る佐藤と鈴木であった。まるでかつての俺を見ているようだ。そして最後にマニュアルを渡して各々仕事に取り掛かった。
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「あ、蘭ちゃんにみんなも、いらっしゃーい。」
「あ、まりなさんこんにちはー。」
「こんにちは〜。」
あたし達はいつも通りバンドの練習のためにcircleにやってきた。
「あれ?今日は受付蓮くんじゃないんですね!」
「…確かに。」
ひまりの言う通り、いつもなら渡辺が受付をしてるはずなのに。なんかあったのかな…?
「実はね?今日から短期のアルバイトが2人も来ててね、渡辺君はその教育係として、色々教えてるんだよ!」
「お〜、ついにcircleにも新勢力が〜。」
「…今までよく2人で回してたよねここ…」
「…あの渡辺が教育係…。」
全然イメージできない…。ちゃんと教えられるのかな…。
「蘭ちゃん、少し心配そうな顔してるね〜?」
「え//、いや、別に//」
「大丈夫だよ、渡辺君ちゃんと熱心に教えてるんだから!ほらあそこ」
そう言ってまりなさんの言う方向を見てみると…。
蓮「おーい、ここ機材足りてないよォ〜??担当誰だっけ〜??」
佐「あーちょっ、待って!ここにあるから!ちょっと待ってて!」
蓮「あーもう今日あたし運んどくから、次からちゃんと自分で運んでねぇ〜??」
佐「なんだあいつうぜぇわ〜…」
鈴「教育係だからってなんなんだよあのババァ、うぜぇ…w」
蓮「はぁあ??何ちょっとなんかババァとか聞こえたんだけど〜??」
「……え?熱心??」
どこが??
「あれ〜よく見たら鈴木くんと佐藤くんだー!」
あ、言われてみればほんとだ。
「ひまりちゃん達知り合いなの?」
「あれはれー君の友達で〜す。」
「あーそうなんだ、だからあんなに仲が良いんだ〜。」
「…まりなさん、なんであれ見て仲良いって思えるんだよ…。」
「あ、あははは。喧嘩するほど〜みたいな?」
「バイト先によく居るめんどくさいおばさんみた〜い。」
その後もしばらく渡辺達を観察していた。
蓮「ちょっと業務態度悪いよぉ〜???」
佐「う、うるせぇ…」
鈴「ババァうるせぇなあいつ……」
佐「あのババアだって最近入ったばっかりじゃねぇかよ…」
蓮「(╬ ꒪Д꒪)おい誰だァ!?さっきからババァつってるやつ!!!!」
佐「ちょっと先に入ったからってよォ…」
鈴「ねぇ?まじで感じ悪いわ〜。」
蓮「はー、ちょっとこれ〜あれだね〜、えーっと''Cマイナス''っと…」カキカキ
佐「おい待て!?給料下がってる!?」
鈴「はぁ!?あのババアに給料の権限がァ!?」
蓮「あのねぇ?勤務態度悪いと減給対象だかんね〜??ちゃんと覚えといてねぇ〜??」
「…まりなさん、本当に渡辺に給料の権限あるんですか?」
「…いや、教育係をお願いしただけでそんな権限与えた覚えないんだけど…。」
もう渡辺やりたい放題になってんじゃん……。
「…そ、そろそろあたし達も練習行こっか…」ハハハ
「さんせ〜。」
見てて色々不安だけどこっちも練習の時間があるので、あたし達は部屋に向かった。
(ま、まぁあの3人は結構仲良いし、大丈夫……だよね、、多分。)
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数時間後……
「ふー、少し休憩しよー!」
あたし達は一旦演奏をやめて休憩していた。
「あたし、ちょっと飲み物買ってくる。」
「あ〜モカちゃんも行く〜。」
そう言ってあたしとモカは部屋を出て自動販売機のところに向かう。
「いや〜、またれー君達騒がしかったら面白いね〜。」
「いや、さすがにもう落ち着いたでしょ…。」
あれから結構時間経ってるし…。さすがにね…。
そんな事を思いながら自動販売機のそばまで来ると……
蓮「ちょっと佐藤くん?これあなたの仕事だかんねぇ??」
佐「いや〜ちょっと、新人だからさー、分からないんだよ要領が…」
蓮「あのねぇ〜新人新人って言うけど俺も今年入ったばっかの新人だかんねぇ〜?」
鈴「ちょっと!蓮バイトリーダー!この機材運ぶのどこでしたっけ(^^;」
((まだやってたーーーー、))
「あ、蘭ちゃんにモカちゃん、休憩中?」
「あ、まりなさん。」
あたしとモカが3人の様子を見ているとまりなさんが声をかけてくれた。
「あの3人まだやってるんですね〜。」
「あはは、うん、ちょっと苦戦してるみたい…。」
あたし達が話してる間にも、3人の言い合いは止まらなかった。
蓮「2人とも甘えないで??人生観出てるからそう言う言動から〜。」
2人「「いや、だって……」」
蓮「1人でやってるんじゃないのぉ仕事ってぇ!!!!みんな繋がってるから仕事なのぉ!!!分かるう!?!!」
佐「だぁーーー!もう何か厄介なやついるんだけどぉ!!」
鈴「あーもうここやめよっかなぁー、もう、うるさいババァいるしさぁ!」
蓮「あのねぇー、辞めるとかそう簡単に出来ないのー!仕事ってのはー!3ヶ月前からちゃんと申請しないとダメなのぉ!つまりあなた達はこのバイト辞めること出来ないのぉ!分かるぅ???分かったら働けぇ!!!」
鈴「じゃあおめぇが働けよォーー!!!さっきから指示ばっかりしやがってぇー!!!」
「あ、とうとう鈴木が爆発した。」
「あの手のめんどくさい人には感情的になっちゃいけないのにね〜。」
「だ、大丈夫かな…?」
いや、まりなさんそろそろ止めに入った方がいいと思うんですけど……。
佐「(╬ ꒪Д꒪)そーだそーだァ!!ババァばっかり楽しやがってぇ!!」
鈴「(╬ ꒪Д꒪)なんで俺達ばっかりこんなに働かなきゃいけねえんだよーー!!!」
蓮「(怒゚Д゚)ここ入ったのはあんた達でしょーー!!!」
あーあーあー、もう、この状況はちょっとまずいような…
鈴「じゃあこの機材なんすか!?俺こんなの知らないんすけど!!ほんとにこれ俺の担当っすか!?!!」
「あ、あれ私の担当してるやつだ……。」
まりなさん!?!?
蓮「ちょっとこれよく見たらまりなさんの担当してるやつじゃないですかぁ!!」
「あ、バレた。」
「まりなさん、どんま〜い。」
「どどど、、どうしよう!!」
蓮「ちょっとまりなさんいいっすかぁ!?」
「ヒィっ!!」
近くにいるあたし達には目もくれず、まっすぐまりなさんのところに向かってくる渡辺…。完成になんか変なスイッチ入ってる…。
蓮「あのこの機材ちゃんと運んで下さいよ!と言うかさっきからどこにいたんですか?ここの仕事の大変さ1番わかってますよねぇ!?」
「は、はぃい」
蓮「ここのオーナーっていうそう言う権利に甘えてるんじゃないですか!?」
もう誰にでも喧嘩売るじゃん…。
「ご、ごめんなさいぃぃぃ!」
そしてまりなさんも急いで仕事に戻って行ってしまった。
蓮「ったくなんなんだよ!!ここの従業員はよォ!!…お、美竹に青葉じゃん。今日練習?(´・ω・)ス」
「いや、切り替えはやッ!!」
「まるで別人じゃ〜ん…。」
あのモカでも少し戸惑ってるのが分かる…。
「わ、渡辺もなんて言うか…、大変だね…。」
「ほんとそうだよ覚えが悪くてまったく、まりなさんもちゃんとして欲しいもんだよ。そんじゃ、練習頑張って!」
そう言って渡辺も仕事に戻って行った。
「う、うん。渡辺も、ね。」
おそらく聞こえてないだろうけど、一応言っておこう。
「あたし達もそろそろ戻ろっか。」
「だね〜。ひーちゃん達待ってるよ〜。」
そしてあたし達も練習に戻っていくのだった。ちなみに、あたし達が帰るまで3人の言い争いが止むことはなかったらしい…。