隣には反骨メッシュ   作:外道堕落

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男はみんなスケベだ

ある日の放課後、羽丘学園のとあるクラスで1年のほとんどの男子達が集められていた。

 

 

 

「お集まりの諸君、わざわざこのご多忙の中この討論会に足を運んでくださり誠に感謝を申し上げます。」

 

 

集められた理由はなんの議題なのかは知らんが何かの討論会らしい。教室の中心に司会者の生徒が立ち、それを囲むように6つの机が並べられその机のそばに1人ずつ意見を述べる人達が立っている。

 

つまり今日はこの6人の意見がぶつかり合うわけだ。

 

 

……そして何故か……俺もその6人のうちの1人として机のそばに立たされている……、え、なんで?色々ツッコミたいんだけど?俺はただ佐藤達に連れてこられただけでそもそも何を話し合うのかさっぱり分かんねぇし…。バイトも今日は休みだったから蘭と帰れると思ってたのによぉ…。

 

 

「司会進行を務めさせていただく佐藤です。よろしくお願いします。」

 

 

お前が司会進行するんかい…。

 

「なぁ佐藤、こりゃ一体なんなんだ?なんで俺はこんなところに立たされてんだ?」

 

「おや?あなた、まさか今日なんの討論をするかも分からないでここにたっているのですか?あなたそれでも代表ですか!」

 

佐藤に質問したつもりが正面にいるメガネをかけた少し小太りの生徒に何故か怒られる

 

「いや急になんやねん…。てかあんた誰よ、なんでいきなり顔も名前も知らんやつから怒られなあかんねん…。」

 

「まぁまぁ豚原くん、そんなに熱くならないで。今から私が説明しますので。」

 

それを制止する佐藤。てか名前''ぶたばら''てwwそのままなんすね、ウケるww

 

「では渡辺君への説明も踏まえ改めて議題を発表致します。」

 

キャラ変わりすぎだろお前

 

「本日の議題は今年度から共学化を果たした我々の通う高校、羽丘学園で最も''エッチ''な女子生徒を決めようということだ…!今この場にいる6人は数少ない男子生徒の中から選ばれた代表と言う事だ!」

 

 

…………は?まじで何言ってんの?バカじゃねぇの?周りの人めちゃくちゃ真剣で真面目な雰囲気出してるからどんな議題だと思ってたら世界一しょうもなかったんすけど…。

 

「あの、俺帰っていいっすか?」

 

「では最初にトモユキ君、君の意見を聞かせてくれ。」

 

無視かよ、おい

 

「いや〜こんなのわざわざ討論会を開くまでもないだろう。実にくだらない時間と議題だ。」

 

そして、バカみたいな討論会が始まってしまった。くだらないというところにだけは賛成するよほんと。

 

「『この羽丘学園で最もエッチな女子生徒は誰か?』だって?そんなものはこの学園が設立された当初から決まっている!''湊友希那''さんだ!」

 

パチパチパチ!!!

 

うるせぇよ外野のクソ野郎共!何盛り上がってんだ!?

 

…て言うか湊さんて、あれか、確かRoseliaのボーカルの人だよな?

 

「まさかこの場であの湊友希那さんを知らねぇ人はいるのか?いるわけねぇよな?いたらぶっ〇ろしてやるぜぇ??まぁもし知らない人がいるのであれば今すぐだ。そのボロくそiPhoneで調べてそして彼女の魅力に取り憑かれるんだなこの虫けら共めがざまぁ見やがれってんだぁ!!」

 

 

やべぇ、やべぇって、もうこれ嫌な予感しかしないって…。

 

 

「それで友希那さんだな?頭の先からつま先にかけてまで全てがエッチだ!ライブ中に汗を流しながら素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる彼女を見て股間が熱くならないやつは男じゃない!いや人間でもない!トカゲだ!イグアナ野郎に違いない!冬眠したまま二度と目覚めるんじゃないぞ!」

 

おーもうこいつ誰が止めろぉ!危険人物だ!この高校からツマミだせぇ!!

 

「透き通るような白い肌、白銀の美しい髪の毛、そして強い信念を抱く眼!音楽に全てを捧げているからその歌唱力もずば抜けている!傍から見ればクールで隙のない女性に見えるがテスト期間になるとテスト勉強から逃げだしたり、料理をする際にじゃがいもの皮むきをしたらじゃがいもがなくなってしまうと言う可愛らしくドジっ子な一面もある!もっと言ってしまえば猫好きを10数年隠しているらしいがここでその話はよしておこうか??」

 

 

もうこいつただのストーカーにしか見えないわ!なんで1年ちょっとでそこまで調べあげられるんだよ!

 

「とにかく最もエッチな女子生徒は湊友希那さんで決まりだ!反対するやつなんて生きてる価値ねぇ!俺が全員轢きこ〇してやりてぇレベルだ「トモユキ君、そろそろ落ち着きたまえ」うるせぇ!何が嘆かわしいってここに友希那さん以外の女子生徒を選んだ愚かなイグアナが5人もいるって事だ!信じられねぇ神すらも恐れる決断だ!下校中そのすっからかんの頭BLACK SHOUTで吹き飛ばされねぇように気をつけやがれ!体育の授業のバレーで汗を流しながら必死にボールを追いかけるが全部からぶってしまう所も最高に可愛くセクシー、最高にエッチだ!よーし決めたぞ、今夜は湊友希那でパーチーを開く!部屋中友希那さんのポスターにして両耳にイヤホンで常に友希那さんのボイスを聴きまくる!祭りだ!今回だけは騒いでいいぞ?」

 

 

 

すみません久々のSAN値チェック入ります。ほんとごめんなさい乗っけからこんなストーカーの話聞かせて…。

 

 

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「えー、ん''ん''っ、色々取り乱した所もありましたが次に進みましょう。」

 

だいぶやらかしてたけどな?

 

「では豚原くん、君はどうだね?」

 

お、さっきつっかかかって来たやつだな。こいつは真面目そうだしさすがにさっきのやつみたいに取り乱さないよな?

 

「全く、『羽丘学園で最もエッチな女子生徒は誰か?』だって?片腹痛い質問だよ。僕は今まで色々なギャルゲーやスマホのゲームをやってきたけど、断然''氷川日菜''ちゃんを推すね。ああいう天真爛漫で元気のある娘は絶対に内面はエッチだって僕のサイドエフェクトがそう言ってるんだよ。」

 

ああ、なるほどなるほど。わかったわ。こいつももうダメだわ。ダメなやつなんだなぁってわかっちった。ああー、帰りてぇ〜

 

「この高校に入学してきて初めて日菜ちゃんを目にした時は確か全校集会の生徒会長が挨拶するときだったんだよ。でも僕はその時初対面だとは思わなかったんだよ不思議なことにね?純粋無垢な笑顔とは裏腹に強烈な個性が内包されていて、1目見た瞬間僕の人生は日菜ちゃんと出会うために存在したんだと直感したんだよ。だから僕はこの高校に入学して彼女に出会うよりも前から出会っていたんだ!(?????)意味が分からないような顔をしているけど日菜ちゃん推しならきっと理解してくれるよ!もっといえば「すみませんなんかもう既に気色悪いしそれ以上の発言は今後のあなたにひびいてくると思うので次の主張に移らせていただきます。」はぁ!?おいちょっと待ってくれよ!」

 

 

ナイス判断!よくやった佐藤、俺もそろそろ胃の中身をぶちまけるところだった。全く、正直いってさっきのストーカーより酷い主張だったな。

 

「懸命な判断だ佐藤くん。」

 

「私も同意見だ。」

 

どうやら他の奴らも気持ちは同じだったらしいな。見ろよ、めちゃくちゃ顔色悪くなってるよ。

 

 

 

 

 

 

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「さて、それでは原井さん。あなたの意見は?」

 

「ああ、そうだな。まず言いたいのはみんな大切な何かを忘れてないか?という事だ。確かにトモユキ君やそこのブタさんが言っていた友希那さんや日菜さんもエッチではある。確実にな?だがね、それはあくまでその人達の性格や性質がそう思わせているだけなんじゃないのか?日菜さんが実はとても大人しく普通の女の子だったらエッチか?エッチじゃないだろ。同様に友希那さんが頭もよく、料理も出来きる普通の女の子ならエッチか?…いや、あれはやっぱエッチだな…。ごめん、この主張はやっぱり無しだ。」

 

何が言いてんだおめぇは?

 

「まぁつまりだ!最もエッチな女子に必要なのは最高級の''プロポーション''!分かりやすく言えば胸と尻だ!!」

 

パチパチパチ!!!

 

 

……頭痛くなってきた……。パチパチじゃねぇよ…。

 

 

「その点において羽丘学園で最高にエッチな体を持つのはそう!''上原ひまり''さんだ!」

 

「その意見には司会である私も賛成だ。」

 

お前言ったな?今度上原にチクってやるからな?

 

「ここでは敬意を表して''お嬢''と言っておこうか?Bクラスの生徒なら誰もが知っていると思うが昼休みに青葉さんとお嬢がじゃれあっていると思いきやその青葉さんがなんとお嬢の胸をふざけて揉みしだくという回があった!以来私は彼女の事を''魂の師匠''と勝手ながら呼ばせて貰ってるよ。」

 

昼休みに何してんだあいつらは…。少しは男の目を気にして下さいお嬢。

 

「つまりライブをしている最中でも全ての観客を魅了してしまうほどの素晴らしい肉体を持つのがお嬢なんだ!実際に生でライブをしているところを見た事があるかい?あの巨大な胸と尻がライブ中にブルンブルン震えてるんだ!そして最高の太もも、私の鑑定によるとあれはワンタッチ1000万の価値があるな!大きすぎずかつ小さすぎず素晴らしい「ちょっと待ちなさい、さっきから聞いていると外見ばかり話してないか?」そ、そうか?」

 

そうですね。ずっと体の話を聞かされてますね。控えめに言って最低かと…。

 

「だったら話を変えようか?おそらく知らない人が1目見ただけでも間違いなくエッチだと思わせる力をお嬢は持っているんだ。そう、例えば誰もが可愛と思えるあの声。そして不発の大号令。ぜひ私にもあの可愛い声で『えいえい、おー!』と振ってもらいたいもんだね。これでも足りないか?なら水着の話をしよう。去年の夏私は友人とプールに遊びに行ったんだがそこでたまたまお嬢の姿を目撃したんだよ!いや、私が最も驚いたのは目撃した事じゃない、''おっぱい''だ!素晴らしすぎる!それを見た瞬間鼻血の出血多量で救急車を呼ぶ羽目になったもんだよ。救急隊員もゲラゲラ笑っていたよwより詳しく語っていこう!」

 

「すみませんもう分かりましたので次に移らせていただきます。」

 

 

お前多分司会上手い方だと思うよ。いいタイミングで切ってくれるじゃんさっきから。

 

 

 

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「正直、ここまでの皆さんの意見は全く理解不能だ。同じ地球上の生物の言葉なのかさえ分からなかった。」

 

パチパチパチ!!!

 

突然司会を無視して語り出したと思えばまた拍手が起こった。もういいわ。なんかもう慣れてきたわこの状況に。

 

「まぁ唯一認められたのは友希那さんもひまりさんも確かに好ましい女性ではある。だがそこまでだ。私にとって好ましいと言うだけで最もエッチであると言う言葉には程遠い。では私の思う最もエッチな女子生徒を教えよう''ババンボ様''だ。…冗談に決まってるだろ、笑うところだ何真顔でこっちを見てやがる。まぁあながち的はずれなジョークでは無い。そう、私が最もエッチだと思うのは''青葉モカ''さんだ。」

 

「なるほど、ではその理由を聞こうか?」

 

「ああいいだろう。そこのおっぱい星人も言っていたが、エッチな女性に必要な恵まれた肉体という点でこの青葉モカさんは消して負けてはいない。むしろあらゆる点で勝っている。彼女は着痩せするタイプなんだよ。きっと脱げばあのひまりさんにだって負けていない。そしてライブの衣装だってとてつもなく性的だ。しかもこの''性的''という言葉は今までのテメーらの物とは違い、上品なんだ。いやらしい要素がない。純粋に、エッチなんだ。それだけではない、彼女にはユーモアもある。あのホンワカした喋り方にマイペースな性格。大量にパンを食べても全く太らないし本人いわくひまりさんにカロリーを送っていると言う。これ程面白く信憑性のある事が他の女子に言えるか?」

 

「……ちょっと待ってください、この場は最もエッチな女子生徒を決める場です。ユーモアも大切かも知れませんがそれ以上に重要な事があるはずです。胸や尻も良いですが、あなた達ならもっと違う角度からエッチという言葉を深める事ができるはずです。」

 

いやもういいよ…。やめよぉ?何お前もまじになってんだよ。クソみてぇに真剣じゃねぇか…。

 

 

 

 

 

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「えー、それでは次にテツヤさん。お願いします。」

 

 

 

「…ああ、…僕は羽沢つぐみちゃんが1番だと思うんだけど、みんなの意見を聞いていると『最もエッチ』と言う言葉の意味がわからなくなってくるんだ…、エッチってなんなんだっけかぁ…?」

 

なんでこの議題にそこまで真剣に考えられるんだ。ある意味お前ら天才だよ。

 

「まぁいい、だからこそここでは最も単純な意味でのエッチということはどういう事なのかを考えた上で話していこうと思う。プロポーションがいい事が果たしてエッチなのか?僕は違うと思う。もしそれだけで決まってしまうならわざわざこんな討論会を開くまでもないからな。たしかにエッチと言うことに恵まれた肉体は欠かせないと思うけどそれだけで決めて言い訳がないんだ。肉体だけで決まってしまうならダントツでひまりちゃんに決まってしまうからな、みんなそうだろ?」

 

 

パチパチパチパチパチパチ

 

 

賛成の拍手。

 

「だから…、だからそう言う事ではないんだきっと…!思い出して欲しい、まだ小学5年生ぐらいだった時の記憶を…!親のパソコンを勝手に使い初めて見たエ〇動画やエ〇同人誌を!みんな初めてそれらを見た時はそりゃ興奮したろ?『エッチだな』と、この世の神秘を覗いたような…そんな幸福感に包まれていたはずなんだ!これが原点なんだと思う。なぜそんな神秘を垣間見たような気分になるのかは、普段そういう事が隠され覆われ露出しないからなんだ。世界に隠されているものを見つけ出したからこそ『エッチ』だと思えるんだ!!だってそうだろ!?普段から男女共に全裸で歩いて過ごしていたらエッチと言う言葉や概念は芽生えないはずなんだから!その点から言えば神秘からの脱出、つまり隠されているものを見たくなる衝動、これこそがエッチだと思うことなんだ…。」

 

 

 

 

……なんだろう、こいつだけはなんかほんのちょっとだけまともな事言ってる気がしなくもない…。

 

 

 

「そしてその想いが強くなる女子生徒こそ、''羽沢つぐみ''ちゃんなんだ!つぐみちゃんは1年生でありながら生徒会に所属し学校の規則を最も準処しななくてはならなくて、さらには少し失敗をしてもめげずに前向きに頑張れる真面目な性格でなんとも清らで犯しがたい存在だ。そんな彼女がライブ中に時折見せる楽しそうで生き生きとした表情、思わず生唾を飲み込み手を伸ばしたくなる!どこか甘酸っぱく、どこかほろ苦い、これがエッチと言う言葉の味なんだ!だからこの『最もエッチ』と言う言葉を真に深く考えた時、肉体に対する欲情やその人に対する感情を全てを考慮すれば最もエッチなのは羽沢つぐみちゃん以外、この学園にいはないわけなんだ……。」

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「えー、それでは最後に渡辺さんの意見を聞かせていただきたい。」

 

「…え、いやだ。無理だ。そもそも俺は常にエロい目で女子を見ているわけじゃないからこいつらみたいに語れるやつなんて1人もいない。早く帰らせろ。」

 

「何を言ってるんですか?いるでしょう、最愛の人が。」

 

……、は?まさかお前この場で蘭の事を語れって言ってんのか?

 

「ほほう、佐藤さん。この人にそんな人がいるんですか?」

 

「ええ、彼はAfterglowのギター兼ボーカル、美竹蘭さんと交際しています。」

 

おい何平然とばらしてんの?

 

「ほー、あの不良の噂と愛想が悪く可愛げのないで有名な!」

 

「…あ?」

 

いまなんつったこの豚野郎?

 

「いや〜失敬、まさかあの美竹さんと交際しているとは思ってもおらず。最もエッチと言う言葉から程遠いじゃないか。」

 

「なに1度も話した事がない癖に知ったような口聞いてんだ?あ、違うか話しかける勇気がないだけかこの豚野郎は。」

 

「っな!なんだと!?」

 

「まぁまぁ2人とも落ち着いてください。渡辺さん、今の私たちはあなたの最愛する美竹さんについてほとんど分からない状態だ。ここに立っている以上、君はそれをみなに伝えなくてはいけないんじゃないのか?」

 

「まさか自分の彼女をコケにされたまま帰る…、なんて事はしないだろうね?」

 

 

なんでこいつらいちいち洋画の吹き替えみてぇな話し方なんだ?

 

だがまぁ確かに、あの豚野郎やこいつらは蘭の魅力に1ミリも気づいちゃいない。それで知ったようにバカにされんのも黙ってられん、

 

「……良いだろう、お前ら今まで好き勝手言ってくれたよな?ならこっちも好き勝手言わせてもらうぞ?」

 

 

ここからずっと俺のターン。

 

 

「俺はここまでお前らの主張を聞いていたが、正直心底呆れているよ。俺も男だ。最初にこの議題を聞いた時はくだらないと思っていた反面、ほんの少し気になっている自分がいた。だがみんな揃いも揃って胸や尻に目が行き過ぎていている。唯一同意できたのは羽沢を推していたさっきの''エッチ哲学者''の意見だけだ。俺はこれまで蘭とは様々な日々を一緒に過ごしてきた。」

 

 

俺は今までを振り返りながら続ける。

 

 

「最初の出会いは席替え。正直に言おう、最初はすごく怖かった。目を合わせるだけで体が恐れ震えが止まらなかったもんだ。だが少しずつ、少しずつだが確実にお互いが仲良くなり、そしてついに去年のクリスマス、俺たちは付き合うことになった。そこに至るまで色々あった。ライブ会場で蘭の歌声を聞き魅了され、数日後に勇気をだしてLINEの交換に成功。2人で一緒に映画やゲームセンターで遊び、夏休みには祭りに海、夜の学校での恐怖体験をした。その後、自分は蘭の事をどう思っているのかわからなくなってしまう時が訪れ、その不安定な気持ちのまま文化祭と言うイベントを迎えた。その後に俺は自分の気持ちに気づいたんだ。俺は蘭の事が好きになっていたんだって!」

 

 

なんか段々熱が入ってきてしまったが気にしないでおこう。

 

 

「そして告白をするかしないか葛藤する中で迎えたクリスマス、その日は俺の誕生日でなんと蘭をはじめとした友達にサプライズで祝福をされた!思わず涙がこぼれたよ。想い人からこんな祝福をされたんだから。そしてその夜、俺はフラれる覚悟で告白をしたんだ。成功するなんて微塵も思っていなかった。だがその時に、蘭も実は俺の事をずっと好きだったことを知り両思いだった事が判明したわけだ!あの時の蘭からの告白を俺は忘れる事が出来ないな…。」

 

 

「ちょっとまてよ!さっきから聞いてればお前の色恋沙汰ずっと聞かされてるだけじゃねぇか?」

 

 

「違う、俺が言いたいのはここからだ。いいか?『最もエッチ』と言う事は『最も愛することが出来る』という意味にほかならないんだ!ずっと隣にいて欲しい、ずっと隣にいてやりたい。この愛情こそが何よりの証拠だ。それに先程のエッチ哲学者の意見を借りれば蘭だってこの世の神秘を覗いたような魅力だってある。蘭の家は代々伝わる伝統的な華道の家だ。伝統のある古き良き文化の中で得た礼儀作法、花を慈しむような手つきで詰まれたは花はどれも素晴らしい。振袖姿の蘭を見た時は美しすぎて直視できなかったくらいだ。伝統を重んじ、規律を重んじる。なんとも犯しがたい女性じゃないか…。」

 

 

ああ、今分かった……、俺も変態だったんだな、、と。

 

 

「不良の噂はあるが可愛げがないと言ったなそこの豚野郎。違うんだよ、あいつはただ不器用なだけなんだよ!素直になれないだけで心の中ではちゃんと他人を思うことが出来る優しいやつだ。確かに上原のような抜群の肉体では無いかもしれない、氷川さんや青葉のような強烈な個性なんてものもない、それでも俺はこの羽丘学園で最も愛することが出来るのは蘭しかいない。すなわち蘭こそ、この中で1番エッチだと言うことが出来るんだ…。」

 

 

 

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!

 

 

 

 

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「ようやく終わった…。」

 

アホみたいな討論会がようやく幕を閉じた。あんなに長々と何かを語ったのは生まれて初めてかもしれない。

 

あー疲れた。さっさと荷物取って帰ろ。

 

俺はそう思い自分の荷物が置いてある教室へ向かう。

 

「あ、蓮。」

 

「あれ?蘭!帰ってなかったのかよ!」

 

なんと教室に向かう途中蘭と遭遇する。どうやらずっと待っててくれたらしい。

 

「先帰ってて良かったのに…。」

 

「まぁ、最初はそう思ってたんだけど、やっぱり一緒がいいかなって//」

 

天才的に可愛かった。

 

やっぱり俺は蘭しか愛せない…。

 

「な、何ニヤニヤしてんの…」

 

「いや、やっぱり好きだなぁ、って」

 

「っ//」

 

やべ、口に出た!

 

「……あ、」

 

「?」

 

「あたしも…//」ポフン

 

歩きながら肩に寄りかかってくる、その後俺達はお互い離れることなく帰路に着くのであった…。

 

 

 

 

 

 




後日、アホみたいな討論会が女子達にしっかりバレてしまい制裁を食らう男どもであった。










て言うか俺は長々と一体何を書いているんだ…?



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