隣には反骨メッシュ   作:外道堕落

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ひっそりと……。


詰め合わせpart4

 

 

 

 

 

 

――充電――

 

 

 

「ぅぅぅぅううう……」

 

「…蘭?大丈夫かー?人前で出しちゃいけないような声出てるけど?」

 

ある日の休日、俺が昼までベッドで横になりぐ〜たらとソシャゲをしていると何の連絡も無しにいきなり蘭が我が家へとやって来た。なんでも新曲の歌詞を作っている最中だったのだがこれがかなり難航しておりその辺を徘徊していた結果、助けを求めるようにここへ足を運んだらしい。

 

まぁ、俺がヘルプに入れる所なんて1ミリも無いがせっかく来て貰って何も出さないのは流石に無いと思い蘭を自室に招いた後、下のキッチンで珈琲を入れてそれを適当な茶菓子と一緒に持って来たのだが…、部屋で待っていたのは負のオーラを全解放している倦怠赤メッシュさんだった。

 

「こんなに浮かばないのって…初めてかも…。」

 

「そっか…。とりあえず休憩しよう、ほら、コーヒーとなんか甘いお菓子。」

 

「…ありがと…。」

 

疲れ果てている瞳がちょっと刺さりますなぁ…。

 

「バンド関係の事で俺はとやかく言える立場じゃないけど、あんまりコン詰めすぎるのは良くないぞ?」

「…分かってる。でも最近華道の方も忙しくなって来てて…全然時間作れないし。」

 

「あぁ〜、そういえば最近忙しいって言ってたもんな〜。」

 

「…それに…、蓮とも一緒にいる時間減ってたし…。」

 

おっと、その発言は彼氏の心をグッと鷲掴みにしますよ?なんならそのまま握り潰して欲しいまであるかも。

 

まぁたしかに?最近は全然2人きりの時間取れてなかったし?俺もバイト三昧でちょっとメンタルヘラってたし?美竹成分枯渇気味だったし?

 

「…歌詞、一段落着いたらどっか出かけるか。…2人で」

 

「…うん。」

 

ほんの一瞬、蘭の顔がパァっと明るくなった気がする。よし、蘭が歌詞を考えている間俺も完璧なデートプランを考えなくてはな。俺は手伝いこそ出来ないが蘭の疲れた心を癒すことくらいは出来るだろう。……出来なかったら彼氏としてオワコンです、はい。

 

「…蓮、ちょっと。」

 

「ん?」

 

頭の中でできる限り最高のプランを考えていると蘭に名前を呼ばれる。見てみると何やら自分の隣の床をとんとんと手で叩きこっちに来いと催促してくる。…隣に座れって事か。まぁそれくらいなら全然…。

 

「なになに?急に人肌恋しくなったか?」

 

そんな事を呟きながらそそくさと蘭の隣に腰を下ろす。するとその瞬間、蘭が俺の体に手を回し…そのまま自身の体を密着させてきた。

 

「…おっと…?蘭さん?」

 

名前を呼んでも応答は無い。その代わりにこれでもかと体をくっつけて来る。胸におでこをあててグリグリと動かしてきたり、時折「ンンンン」となんかよく分からない可愛い唸り声もあげたりと…、どったのこの人…?

 

「…何やってるんですか蘭さん?」

 

「…充電…」

 

「あ、そう。…ちなみに今何パーセントぐらい?」

 

「……、5」

 

「…、んじゃあと1時間ぐらい必要か(◜ᴗ◝ )…。」

 

顔を埋めたまま答える蘭に思わず口角が上がってしまう。

 

「…蓮もやって。」

 

「はいはい、仰せのままに。」

 

言われるがまま、俺は蘭の背中に手を回わして優しく抱きしめる。その時の蘭の幸せそうな笑顔がどうしようも無く愛おしいく、ずっと見ていたいと思ってしまった。

 

「蓮、暖かい…。」

 

「…まぁついさっきまで布団に居たからな。暑かったら離れて良いぞ?」

 

「…まだ充電仕切ってない。」

 

 

 

結局1時間以上くっついたままだった。まぁ…その甲斐あってこの後の歌詞作りは鬼早だったけどな…。

 

さてさて…デートプラン、考えないとですなぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

――通常→好きな人の前――

 

 

 

 

※学年上がって蘭ちゃん達は3年生の設定です

 

 

 

 

「あ、あの!美竹さん!」

 

「…?どうしたの?」

 

放課後、蘭は日直の仕事を終えて廊下を歩いていると突然後ろから声をかけられる。呼ばれた方に振り返るとそこには2人組の女子生徒が立っていた。その様子は少しオドオドしており、ネクタイの色からしておそらく1年生だと蘭は思った。しかし知り合いなどでは無く完全に初対面。一体なんの用があるのかと考え込んでいると片方の女子生徒が言葉を発した。

 

「こ、この前のライブ、すごいかっこよかったです!あ、あと…大ファンです!これからも応援してます!」

 

「えっ、」

 

「わ、私も!応援してます!これからも頑張ってください!」

 

「……、」

 

何を言われるのだろうと身構えていた蘭だったが予想外の展開に少々固まってしまう。

 

(……、こんなに正面切って言われるの…初めてかも…)

 

慣れていないせいか、少々照れくさい。

 

「…、ふふっ、ありがと。次のライブも最高の演奏するから。良かったらまた見に来てね。…それじゃ。」

 

「…!!はい!」

 

「絶対に絶対に行きます!!」

 

 

その言葉を聞いた蘭は少し微笑んだ後、再び歩き始めるのだった…。そしてその後ろ姿が見えなくなった頃、再び女子生徒の2人組は言葉を交わす。

 

 

「はあああ、やっと言えたあああ」

 

「緊張したあああ…」

 

「オーラが違うよ、オーラが…」

 

「あの凛とした表情がもう……好き…」

 

「声も…やばい…。一生聞いてたい…」

 

 

途端に始まる美竹オタクによる美竹談義。

 

 

「演奏中でもライブのトークでも…果ては私生活の時でもクールさを損なわないなんて…反則でしょ…推せる…!!」

 

「逆にクールじゃない美竹さんは全然想像出来ない…、家でもなんかしっかりしてそう…。家事とかバリバリやってそう!!」

 

「華道の名家なんでしょ?美竹さん家って、花を生ける美竹さんも見てみたい…!」

 

「弟子入りしてみれば?」

 

「ありかも!!憧れの先輩と花を生けたいです!!」

 

「いや、結構乗り気なのウケるw」

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

side憧れの先輩

 

 

 

 

「……」

 

「……」ギュー

 

「……あのー、蘭さん?」

 

「……なに」

 

「そんなに腕に抱き着かれると歩きにくいんですけど?」

 

「誰も見てないし…。良いじゃん。…それとも、いや?」

 

「あ、いえ、むしろずっとそのままで良いです。」

 

「うん。……そういえば、今日の昼休みあたしの事置いてどこ行ってたの?」

 

「えっ、」

 

「どこ…行ってたの…」

 

「……佐藤達に絡まれてました。」

 

「……」ズリズリズリ

 

「頭擦り付けないで…。髪乱れますよ?」

 

「屋上誰もいなかったからやっと2人きりで過ごせると思ってたのに…。」

 

「……え!まさか1人で待ってたとか!?」

 

「……連絡しても出なかったし」

 

「……すみませんでした」

 

「埋め合わせして。」

 

「……スゥ-、次の土曜日空いてる?」

 

「うん。」

 

「2人でどっか出かけよね?」

 

「…うん。」

 

 

 

 

クール→甘えand寂しがり屋

 

 

 

外道(……寂しがり屋はいつも通りか…?)

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

――フルコース――

 

 

 

 

※大学生設定です。それに伴い蓮くんは一人暮らし状態です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤「あああ…、バイト休んで飲む酒はうめぇぜェ…」

 

蓮「いや、働けよイキリ大学生。」

 

鈴木「こいつヤリサーとかに入ってたら縁切ろ。」

 

 

大学に入ってはや2年。ガラッと変わった環境にだいぶ慣れてきたと思ったら知らない間に酒を飲めるような年になり、こうして高校からの友人達と飲み歩くのも当たり前の日常になっていた。まさかこの2人と大学でも同じになるとは正直思ってなかったけどな。まぁ…ぶっちゃけ嬉しいっちゃ嬉しいですけどね!?(アルコール入ってやや素直)

 

 

佐藤「酒がねぇと世の中やって行けねぇよまったく…。なぁ…教えてくれよ…蓮、なんで俺には彼女が出来ねぇんだよ!!」

 

蓮「イキってタバコとか吸ってるから。あぁ、あとパチンカスになったから。」

 

佐藤「あ、すいませんビール追加で。」

 

鈴木「おいコラお前っ、」

 

現実逃避をする様に追加のビールを流し込む佐藤。君大学に来てからだいぶ属性増えたよね〜。『アル中』と『パチンカス』、トドメに『ヤニカス』か〜。廃れたな〜おい。

 

蓮「いや〜にしても、こいつがタバコ吸い始めたきっかけの話まじで面白かったぞ?」

 

鈴木「え、それ知らない。聞かせろ聞かせろ。」

 

蓮「実はね〜。去年辺りかな?こいつになんと好きな人が出来ましてね?もうどうにかして仲良くなりたい、会話したいってなってたのよ。でもなかなか踏み込めずにいてそのまま数ヶ月が経過して、そんでこいつ…ある日気づいたんだよ。『あ、あの子…タバコ吸ってるんだ…』って」

 

鈴木「ブォックククwww」

 

蓮「んでww、もう後は想像通りだと思うんだけどwその時にこいつの頭の中で『俺もタバコを吸えばそれをダシにあの子と話せるんじゃないのか!?』って頭になっちゃってwその時を境にもうブカブカ吸っちゃってるワケww」

 

鈴木「バカだなぁ〜こいつww」

 

佐藤「恋は盲目なんでね。」

 

蓮「ろくにタバコの種類も知らない癖にねw」

 

鈴木「ちなみにその子とはどうなったの?」

 

佐藤「なんの進展もなく1週間後にはテニスサークルのイケメン男に喰われてた。」

 

2人「(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャヒゴッ!!!ゴホッ!ゴホッオエェー!!ギャハハハハハwwww」

 

佐藤「結局俺の手に残ったのは…タバコ(こいつ)だけだったつー事。スゥ-、フゥ〜。」

 

2人「ギャハハハハハハハハハwwwwお前wやっぱり最高だze!!」

 

 

 

飲み屋に充満する汚い笑い声とタバコの煙。まったく…こいつらと話すと何故か柄にもなく大声で笑ってしまう。たとえそれが下らない話であっても…

 

佐藤も今はこんなになってしまったが、根っこの部分は高校の時のまんまだ。まぁ、それは鈴木にも言える事か…。自分の環境が変わっても変わらずにいる友人がいる事…、それがいかに幸福かを今しみじみと実感しているよ…。

 

 

蓮「それじゃ、またな〜。鈴木〜、佐藤の事頼むぞ〜。」

 

鈴木「正直嫌だけどわかった〜」

 

佐藤「オオオエエ''」

 

 

楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、現在は店を後にして帰路についている。あ〜帰ったらとりあえず風呂入って洗濯物わ回して〜、……うん。だるいから考えるのやめよ。

 

そうこうしている内に自宅のアパートに到着する。大学から一人暮らしに挑戦してみたもののまだまだ慣れない。誰か俺の為に毎日飯作って来れねぇかな〜。そんな事を思いながら、俺は玄関の扉を開けた――

 

 

「あ、帰ってきた。」

 

「ん?」

 

 

聴き馴染みのある声。……そう言えば合鍵渡してる人が1人居ましたね…。

 

愛してやまない赤メッシュのあの人が(アルコール入ってて表現ちょいキモ)

 

「あの、蘭さん?来るなら連絡入れて?」

 

「…したけど。」

 

「…まじ?」

 

素早くスマホを確認。えぇっと、蘭からの通知は〜?1、2〜、3、4……

 

「ごめんね?( o̴̶̷᷄ ·̭ o̴̶̷᷅ )」

 

「うん。分かったなら良いよ。思ってたより早く帰ってきたし。」

 

と、優しく微笑む蘭。可愛い(率直)。今日も世界は平和である。

 

「蓮は明日午後から?」

 

「ん?あぁ多分そうだな。」

 

「じゃ、泊まってても問題無いよね?」

 

「良いともー。」

 

「…♪じゃあ、一緒にお風呂入って一緒に寝よ?」

 

「うわぁ、凄いフルコース……。」

 

 

親友達と飲んだあとは家で彼女とお泊まりと……。

 

 

これで明日からも頑張れる。

 

 

 

 







というわけでお久しぶりです。果たして覚えてくださってる人はいるのかな?一応呼吸はしてます。最近はリアルが吐くほど忙しくSS書く時間が数秒も確保出来ませんでした。

ですので久々にこちらの作品の方でリハビリを兼ねて投稿させて貰ってます。多分今後も投稿頻度はナメクジ状態が続くと思いますがまぁ、気が向いたら読んでやって下さいm(_ _)m

誤字脱字あれば教えて下さると幸いです。

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