隣には反骨メッシュ   作:外道堕落

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眠い


Afterglow

とある日の昼休み、例の如く佐藤と鈴木と飯を食いながら話していると、

 

「なぁ蓮、今週の日曜なんか予定ある?」

 

隣の佐藤がこんなことを聞いてきた。

 

「?まぁ特にねーけど、どっかいくの?」

 

「蓮も最近周りで『ガールズバンド』なるものが流行ってきている事は知ってるよな?」

 

「まぁな。俺も少しなら知ってる。」

 

最近教室でもちょいちょい聞こえてくるしな。

 

「それのライブが日曜にあって俺と鈴木で行くんだけど、蓮も一緒にどうよ?」

 

ライブか〜、そんな興味ないし人混みあんま得意じゃないから断っとくか…

 

「あ〜俺あんまり人混み得意じゃないから遠慮しとくわ。」

 

休日は家でゲームしてるのが至高。

 

「いや!!お前は絶対に来た方がいい!!」

 

んぁびっくりしたァ!いきなりどうした鈴木くん。

 

「いや、なぜ、」

 

「理由はいえん。言えはしないが断言する!今回のライブ、絶対にお前は見るべきだ!!」

 

「えぇ、いいよ行かなくて…」

 

「いいから、来てみろって!」

 

「来てみな?飛ぶぞ!」

 

さてはヤッてんなこいつ?

 

「絶対にお前は来て後悔しないから!」

 

「頼む来てくれ!来てください、お願いします!」

 

いや、なんでこんな必死なん???誰かに脅されてんのか?

……さすがにこんなに頼まれたら断ろうにも断れんか,,

 

「(´Д`)ハァ……わ〜ったよ行きゃいんだろ行きゃ?」

 

「よし!よく言った!」

 

「んじゃ日曜絶対空けとけよ!?」

 

「りょ〜、なんもなかったらお前らの奢りで飯な〜」

 

「「そんな未来は絶対に来ない!」」

 

シンクロ率200%。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、てなわけでやってきました日曜日。とっとと指定された集合場所に向かう。

 

「おー蓮、来たか!」

 

「よし、揃ったことだし、いざゆかん!」

 

ほんとテンション高ぇ。そんなに今回のライブはすごいもんなのか?

 

 

しばらく歩くとそれらしい建物が見えた。

 

「ここのライブハウスだ。」

 

「CIRCLE ?」

 

「そ。」

 

こんな所にライブハウスなんてあったんだな。知らんかった。

 

「んじゃ早速中はいろーぜ!」

 

 

チケットを買い、中に入る。

 

「どこの席で見る?」

 

「やっぱり前の方だろ!」

 

「賛成!」

 

「えぇ後ろでダメなのかよ…」

 

できれば人があんまり密集してないところが良いんだが、

 

「前の方がはっきり見えて良いだろ!」

 

「ちょうど空いてるし早く行くぞ!」

 

「…モウドウニデモナレェ」

 

それにしても、女性客がやたらと多いな。男なんて俺ら含めても数えるほどしかいない。ガールズバンドだからなのか?

しばらくして周りの明かりが消え暗くなった。そろそろ始まるのか。

 

「デュふふw早く蓮殿の驚く姿がみたいでござるよw」

 

「まぁ落ち着くでござるよw佐藤殿wみっともないでござるよww」

 

「いやぁw落ち着いてぇいられないでござりんちょふw」

 

控えめに言って気持ち悪い。

 

 

 

 

どうやら今回のライブは3つのグループのバントによる合同ライブらしい。1組目はものすごく元気のあるバンドだった。特にボーカルの人が凄かったな。あと猫耳っぽい髪型してたのは猫好きとしてポイント高かったです。観客の盛り上がりも凄く、人混みがあまり得意ではなかったけど曲が始まると思っていたより気にならず普通に楽しいと思った。

2組目は1組目と違って俺のような素人が見ても明らかにレベルが高かった。プロ顔負けなんじゃないか?おそらく2人がしつこく誘ってきた理由もこれだろう。隣でバカ騒ぎしてたし。俺も結構テンション上がってたし。

 

そして、次で最後グループ。一体どんなバンドなのか、楽しみに待っているとステージの袖から5人組が出てきた。そのメンバーを見た瞬間、俺は自分の目を疑った。

 

「は?????????」

 

そこには美竹の姿とその幼馴染達の姿があった。

 

???????????????

 

そんなことってあんのか?

 

隣を見ると

( •´∀•` )bドヤァの顔が2つ。

 

「この顔が見たかったのでござるよ鈴木殿w( ´͈౪`͈)」

 

「最高でござるな佐藤殿w(≖‿≖)」

 

……こいつはしてやられた。

 

「Afterglowです、じゃあ早速1曲目!」

 

そして美竹達のバンド、Afterglowの演奏が始まるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言おう。曲を聴いてる内にもうファンになってました。今日聴いたバンドの中で1番心に残ったし、歌声がかっこよすぎた。演奏が終わった今でも鳥肌がたっている。

 

「どうだった?ステージでの美竹は?w」

 

「…ホント、冗談抜きでかっこよかった。」

 

「おっと、これはマジなやつだな。」

 

「予想以上のリアクション。」

 

まじで、あんな生き生きした姿見た事ねぇ。学校にいる時とはまるで別人だった。

 

「な?来て後悔しなかっただろ?」

 

「…ああ、てか普通に美竹の事言ってたら俺も素直に来てたと思うんだが…」

 

「それを言ったら面白くないでしょ〜」

 

まじでいい性格してるよなァこいつら。

そんな会話をしながら俺たちは帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

翌日、学校へ行き教室へ向かうと、

 

「あ、渡辺。」

 

「おお、おはよう。」

 

美竹と遭遇。

 

「ん、おはよう。」

 

お互い挨拶をし、席に着く。

 

「そういやさ、」

 

「?」

 

「美竹って、青葉達とバンドやってんのな。」

 

「え!?」

 

うわぁすげー驚いてる。そりゃそうか。

 

「…なんで知ってんの?」

 

「まぁ昨日のライブ見てたからな。」

 

「あそこにいたの?」

 

「ああ、友達にどうしても来いって言われて。」

 

「なるほどね…その、どうだった?」

 

恐る恐る昨日の演奏について聞いてくる。

 

「ああ、冗談抜きでかっこよかった。なんだったらもうファンになったまである。」

 

正直に、思っていたことを伝える。

 

「//あ、ありがと。//」

 

そんな顔赤くして照れながら言わないでくれ、頭撫でたくなるから…

 

「まぁなんだ、またライブある時教えてくれ//予定が合えばまた見に行きたいし//」

 

「いや、恥ずかしいから来なくていいよ。」

 

……( ´ • ω • ` )シュン…。

 

「フフw何その顔w、冗談だよ。」

 

危ねー、うっかり手首でも切るとこだったわ。心臓に悪いからほどほどにしてくれ美竹さんよ…

当の本人は穏やかに笑っていた。その笑顔を見ると自然と頬が緩むのであった。

 

 

 

守りたい。てぇてぇこの笑顔。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




渡辺蓮
蘭達の演奏を聴いて速攻でファンになった。



美竹蘭
ライブに蓮が来ていたことに驚いたが感想を聞いて内心とても喜んでいた。そのせいでついつい蓮をからかってしまった。
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