放課後、あたし達はいつも通りcircleで練習をしていた。
それにしても、この前のライブで渡辺が来てたなんてびっくりした。みんなとバンドをやってることは言ってなかったからいきなり言われた時は混乱したけど渡辺の感想聞いた時はホッとしたし嬉しかったかも…
次のライブ決まったらまた見に来てくれるのかな…?
「よし、今日はここまでにしよっか!」
「さんせ〜い。」
「うん。そうだね。」
「みんなお疲れ様。」
「かぁ〜!今日も疲れたな!」
バンドの練習を終え、各自片付けを始める。
「そういえば蘭〜、今日すごく調子良かったけどなんかいい事でもあった〜?」
片付けの途中にモカが変な事聞いてきた。
「いや…別にそんなこと、」
「確かに!私もいつもより気合い入ってるなぁって思ってた。」
ひまりまで…
「もしかして〜、れー君となんかあった〜?」
「いや…それは…」
ないない、別にライブを見てファンになった渡辺のためにもっといいライブを見せたいって思って練習を張り切ってたとかそういうのじゃないから!
「これは絶対になんかあったやつだよ〜。」
「いや、だから、その、」
「なぁ蘭、さすがにその顔はわかりやすいと言うか…」
「う、うん、ばればれだね…」
巴とつぐみまで…
「ほら〜正直に話してごら〜ん?」
「……( ¯−︎¯ )……」
「へ〜前のライブにれー君来てたんだ〜」
「しかもファンになってくれるなんてね!」
「うん、いきなり言われてさ…」
「そりゃあ蘭も気合い入るよな!」
「私達も頑張らないとね!」
結局朝のこと話しちゃった…
もう、こうなったのは全部渡辺のせいなんだから。
「そろそろ出ようよ時間過ぎちゃってるし。」
「ああ!忘れてた!」
「あたしはお腹すいたぁ〜」
「じゃあ帰りになんか食べてくか。」
「うん。賛成!」
そうしてようやく話が終わり、ライブハウスを後にした。
それからしばらくして、あたし達は晩ご飯を食べようとファミレスに来ていた。
「あ、そういえばあたし気になってたんだけどさ〜」
「「「「???」」」」
席に座り注文をすませるとモカがまたなんか言ってきた。
「蘭とれー君でどうやって仲良くなったの〜?」
「え?」
「あーそれあたしも気になってた!」
さっきと同じ流れだ…
「別に、たまたま席が隣になっただけ。」
「そこからどんな感じで仲良くなっのかってこと♪」
ひまり、近い…
「え、えーっと…」
そういえばあたしって渡辺といつから話すようになったんだっけ?
「……たしか現代文の授業であたしが分からない問題を渡辺から教えてもらって、そこから少しずつ話せるようになったような、」
あの時の説明はほんと分かりやすかったな。おかげであたしも現代文得意になったし。
「へ〜そ〜なんだ〜。」
「蓮君文系得意だったもんね!」
「あたし達も勉強会の時助けられたよな〜。」
ほかにはなんかあったかな…あ、
「あと、1回だけゲーセンで渡辺と遭遇したかも。」
「え!?」
「そうなのか!?」
「それは気になりますな〜」
「蓮君ってゲーム好きなの?」
「うん。相当好きな方だと思う。ゲーセンにいた時も子供みたいにはしゃいでやってたし。」
「意外だね…」
「本人曰くゲーム中は精神年齢5歳下がるらしいよ、」
「そ、そんなにか…」
あれはあたしもほんとびっくりした。小学生が騒いでんのかなって思ってたから。
「それにプロみたいに上手かったし。」
「どのくらい?」
「全部のゲームの最高記録を塗り替えるぐらい上手かった。」
「それはやばすぎだろ…」
「前に巴が太鼓のゲームでクリア出来なかったやつあったでしょ?あれ、何食わぬ顔でフルコンボしてたし,,あと全良?ってやつもしてた。」
「…マジか…」
ゲームに関しては渡辺の右に出るものはいないんじゃないかな?
「お待たせしましたー。ご注文の―――」
頼んだ料理が届き、その後も食べながら渡辺の話で盛り上がった。
「じゃあモカ、蘭、また明日ねー。」
「ばいば〜い」
「うん。また明日。」
今はひまり達と別れてモカと一緒に帰っている。
「それにしても、れー君のこと話してる時の蘭すっごく楽しそうだったねえ〜。」
「いや、そんなことないし、、」
「そんなことあるし〜♪」
「…ないし、」
まぁ…話して面白いし退屈しないしまた一緒にゲームしてみたいとか思ったりした時もあったけど,,,,そんなんじゃないし。
「またライブ見に来た時に満足して貰えるようにもっと練習頑張ろ〜ね。」
「…うん…!」
また喜んで貰えるように頑張らないと。
朝の出来事をおもいだし、少し頬が緩む蘭であった。
「あ、今れー君の事考えてたでしょ〜♪」
「かっ、考えてない!!」
美竹蘭
またライブで蓮に喜んで貰えるように練習を頑張っていたらほかのメンバーに嗅ぎつけられた。
密かに蓮とまたゲームとかやってみたいと思ってたり…