私の普通のバンドライフ   作:しじみ豆腐

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今回は別のバンドの人に登場してもらいました。キャラクターのセリフの言い回しって難しいですね。


コンプリートへの道

 

 木漏れ日が差す暖かいとある日、自室で少し遅めの起床をしたのは、この部屋の主、広町七深であった。

 

七深「ふぁぁ〜よく寝た〜」

 

 チラッと時計を見て時刻を確認すると午前10時だった。

 

七深「今日は学校休みだから遅くまで寝坊しちゃったな〜。それにバンドの練習も無いし、何しようかな〜」

 

七深「そうだ!先日発売された新しいオマケ付きお菓子「地獄ウエハース」を買いに行こう!」

 

 そう…私、広町七深は食玩を集めるのが趣味だったりする。先日もなかなか手に入らなかった「魍魎列島」シリーズを先輩バンドの皆さんのお陰でコンプリートすることが出来た。

 

七深「魍魎列島シリーズは苦労したなぁ〜。何処にも売ってなくて諦めかけてたけどまさか羽丘女子学園の購買にあるとは思わなかったよね〜」

 

 出かけると決まれば早く支度をしないとね。早々に身支度を整えた私は家を出た。家を出る際、庭でお父さんがフォークリフトに乗って大量の銀塊を運搬してたけど今度は何を作ってるんだろう〜?と思ったけどスルーすることにした。

 

 15分ほど歩くと近所のショッピングモールに到着した。

 

七深「さてさて〜今日は無事に手に入れられるかな〜」

 

??「あれ?もしかして七深ちゃん?」

 

七深「お?りみりん先輩じゃないですか!?こんにちは〜」

 

りみ「こんにちは。えへへ偶然だね。七深ちゃんは1人で買い物?」

 

七深「そうなんですよ〜。今日は1人で買い物に来ました」

 

 この人は花咲川女子学園に通う牛込りみ先輩。ガールズバンド「Poppin’Party」のメンバーでベース担当。最初は私と担当楽器が同じという共通点もあり話すようになった。話をするうちに同じホラー好きという事も発覚し、今では一緒に映画を鑑賞したりと仲良くしてもらっている。バンドやっていなかったら出会うこともなかったと思うので、しろちゃんには本当感謝‼︎しろちゃんは天使なんだよなぁ〜。

 

七深「うふふふ〜」

 

りみ「七深ちゃん??急に笑い出してどうしたの!?」

 

七深「いやぁ〜りみりん先輩と仲良くなれたのもしろちゃんがキッカケを作ってくれたんだなぁ〜と思ったらつい」

 

りみ「えへへ七深ちゃんは本当にましろちゃんのことが好きなんだね」

 

七深「はい〜!大好きです!この世の何よりも愛していると言っても過言ではありません!あの透き通るような色の髪!宝石のような目!初雪のような高揚感を感じさせる白い肌!作詞や勉強をしている時の一生懸命に取り組む姿勢!歌っている時の儚げな表情!国宝級な顔!ああ〜!!しろちゃんについて語るには5時間くらい時間が必要です〜!りみりん先輩今時間ありますか?しろちゃんについて語り明かしましょう!!」

 

りみ「えっ…えーとね!七深ちゃん少し落ち着こうね。周りの人がビックリしてるよ」

 

ざわ…ざわ…

 

七深「あっ!やってしまいました〜。広町落ち着きま〜す」

 

 しまった…しろちゃんの事だったのでつい暴走してしまった。今後もこのようなことにならないように注意しなければ。ちなみにりみりん先輩は私がしろちゃんに好意を抱いていることを知っている。先日、りみりん先輩の家で一緒に映画を観た時、ふいに恋愛話になったので意を決して打ち明けた。正直、引かれるかなとも思ったけど、りみりん先輩はそんなこともなく優しく話しを聞いてくれた。そして応援するねとも言ってくれた。この事を話したのは、りみりん先輩が初めてだったので、今までは相談相手が居なくて気持ちの整理がつかない時は大変だった。良き理解者が出来て本当に嬉しい。

 

りみ「ましろちゃんとは何か進展あった?」

 

七深「特にないですよ〜。広町的には現状で満足していますので〜」

 

りみ「そっか〜。もし何か困ったことや悩むことがあったらいつでも言ってね」

 

七深「ありがとうございます!りみりん先輩!」

 

りみ「えへへどういたしまして。それでね…今日は私も1人で買い物に来たの。もし七深ちゃんが良ければ一緒に買い物してもいいかな?」

 

七深「もちろんですよ〜!ただ私が今日買いに来たのは服とかアクセサリーじゃなくて食玩なんですけど大丈夫ですか〜?」

 

りみ「そうえば七深ちゃんはお菓子のオマケ集めるのも趣味だったんだよね。ぜんぜん大丈夫だよ」

 

七深「それではお菓子売り場に行きましょう〜!」

 

 お菓子売り場にて

 

七深「さてさて〜何処にあるかな〜」

 

りみ「そういえば七深ちゃんが探しているお菓子の名前って何かな?」

 

七深「地獄ウエハースです〜」

 

りみ「それ、め〜っちゃ気になるお菓子の名前だね」

 

七深「流石りみりん先輩は分かっていますねぇ〜」

 

りみ「でも陳列棚にそれっぽいお菓子は見当たらないね…」

 

七深「まさかの売り切れですかね〜。そんなに人気があったとは!」

 

りみ「そ…そうなのかな〜?」

 

七深「ううっ…またしてもコンプリートへの道は阻まれるのか〜」

 

りみ「あっ七深ちゃん!こっちのセール品ワゴンの中に沢山あるよ!」

 

 セール品ワゴンの中には「地獄ウエハース」が8ケースほど積まれていた。

 

七深「おお!こんなに沢山ありますよ〜!りみりん先輩お手柄です!」

 

りみ「そんな!たいした事ないよ…えっ!?七深ちゃん全部購入するの〜!?」

 

七深「もちろんですよ〜。オマケのフィギュアは全10種ランダムに入っているので此処でオールコンプリートを狙います〜」

 

りみ「やっぱり…七深ちゃんはすごいよ」

 

七深「こんなの普通ですよ〜」

 

 この日は「地獄ウエハース」を8ケース購入し、りみりん先輩がアクセサリーを見たいといったので一緒にアクセサリーショップや楽器屋などを見て解散となった。ちなみに帰りは荷物が多くなってしまったのでタクシーで帰宅した。

 

 帰宅後、ウエハースの開封の儀を執り行った。結果はシークレットフィギュア以外は揃うという結果になった。

 

七深「コンプリートへの道は遠いな〜」

 

 後日、「地獄ウエハース」を探す旅に出るのはまた別のお話。

 

 

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