私の普通のバンドライフ   作:しじみ豆腐

4 / 4
今回は、ましろちゃんとななみちゃん回です。最近、推したちが尊い…


しろちゃんとお出かけだ〜

広町家 七深の部屋

 

七深「起床〜!!」

 

 今日は待ちに待った土曜日だ!楽しみすぎて朝、5時に起床してしまった!

 

七深「今日は、バンド練の後、しろちゃんとデートかぁ〜。うふふふふ」

 

 おっと…変な笑いが出てしまっている。落ち着くのだ!広町七深!!そう言い聞かせ、自分をクールダウンさせながら歩き出す。

 

七深「とりあえず顔洗って、朝ご飯を食べようっと!」

 

 洗面所で顔を洗い、化粧水と乳液をチャチャっと顔に塗る。

 

七深「化粧と髪のセットは朝食後でいいや〜」

 

 リビングに行くとペール・ギュント『朝』が蓄音機から流れていて、お母さんとお父さんが朝食を食べていた。いや…2人とも朝早くないですか??

 

七深母「あら、七深ちゃんおはよう。今日は朝早いのね?」

 

七深父「おはよう七深。早起きとは健康的で何よりだ」

 

七深「お母さん、お父さん。おはよう〜。今日は色々予定があって早く起きたんだ〜」

 

七深「それより、お母さんはだいぶご無沙汰だったね〜」

 

七深母「そうね〜。2ヶ月ぶりかしら?家に戻ってきたのは」

 

七深「2ヶ月も何処に居たの〜?」

 

七深母「インスピレーションを得る為にセントビンセント及びグレナディーン諸島に滞在していたの」

 

七深母「珊瑚礁を観ていたら作品のアイデアが凄く閃いたのよ!」

 

七深「なるほど〜。それは良かったね〜」

 

七深母「ええ本当に良かったわ〜!…そんなことより七深ちゃん、ご飯食べるでしょう?準備するからちょっと待っててね」

 

七深「はーい」

 

 返事をしながら席に着く。家族が揃ってのご飯も久しぶりかもしれないな〜などと考えているとお父さんが話しかけてきた。

 

七深父「七深よ、学校は楽しいかい?」

 

七深「うん?楽しいけど、いきなりどうしたの?」

 

七深父「そうか!楽しいのであれば問題はないのだよ…」

 

七深父「いや…なに…中等部の時は、あまり楽しそうではなかった様子だったので、高等部はどうかと思ってね」

 

七深「…中等部はそうだね…。でも今は凄く楽しいよ〜!」

 

七深父「ふっ…なんと可愛い笑顔なんだ七深よ!私はその笑顔が見れれば満足だ」

 

七深「もう〜お父さんってば!煽てても何も出ないよ?」

 

七深父「私は思ったことを言ったまでだよ」

 

 そんな会話をしているとお母さんが料理を持ってきた。

 

七深母「はい!七深ちゃん、ご飯出来たわよ〜」

 

七深「ありがとう〜。今日は鮭のムニエルだね〜」

 

七深母「冷めないうちにどうぞ」

 

七深「いただきます〜」

 

 美味しい…お母さんの料理も久しぶりだな〜!今日は朝からいい事が多くて私は幸せです〜。…なんて考えていたらお父さんがまた話しかけてきた。

 

七深父「七深、時間がある時で良いのだが、七深が使用しているベースという楽器を後で拝見したいのだが、よろしいかな?」

 

七深「うーん??今日はちょっと無理だけど明日ならいいよ〜」

 

七深父「そうか!感謝するよ」

 

七深「でも、いきなりベースが見たいってどうしたの?いつもだったら気になるものはすぐに購入するのに」

 

七深父「七深が使用しているベースだから意味があるのだよ」

 

七深「???まあ〜よく分からないけど分かったよ〜」

 

 お父さんの頼みはよく分からないけど、ベースを見せるくらいなら問題ないだろう…その後、3人でたわいも無い会話をしつつ朝食を終えた。

 そしてお父さんとお母さんは食べ終えると「我々は行かねばならぬ所がある!」と言って、すぐに家を出て行ってしまった。

 

七深「あの行動力というか俊敏さは私も見習わないとね〜」

 

七深「…さて!私も準備しよう〜!」

 

 歯を磨き、化粧をしていく。今日は髪型はサイドテールにセットしてバッチリだ!香水はどうしようかな〜?うーん…今日はクロエの香水をつけよう!最近、ちょっとお気に入りだったりする。

 

七深「準備オッケー。今の時間は7時半か〜」

 

 今日の練習は8時から11時までとなっている。あと30分くらいで、みんながアトリエに来るだろう…時間が少しあるから、ベースのチューニングを済ませておくか〜。

 

〜広町家 アトリエ〜

 

七深「さてさて…チューニングをしますかね〜」

 

 ここでちょっと問題が発生した。ベースを肩に掛けて椅子に座り、シールドをチューナーに繋ごうとした時だった。

 

七深「あれ?チューナーは何処に置いたっけ?」

 

 いつも使っているペダル型チューナーが見当たらない…その為、アトリエ中を隈なく探し、10分後ようやくソファーの下にペダル型チューナーを発見した。

 

七深「なんでソファーの下にあったんだろう?」

 

七深「まぁ〜見つかったからいいか〜」

 

 そんなことをぼやいていると、ピンポーンとインターホンが鳴った。ふと時計を確認するとなんだかんだで8時近くになっていることに七深は気付いた。

 

七深「嗚呼、結局何も出来なかったよ〜」

 

 来客確認モニターを見ると、モニカのみんなが揃っているのが確認できた為、七深は玄関へ向かい、扉を開けた。

 

七深「みんな〜ごきげんよう〜。どうぞ上がって〜」

 

ましろ「ごきげんよう、七深ちゃん」

 

つくし「ごきげんよう、七深ちゃん!お邪魔します!」

 

透子「ななみー!ごきげんよう〜!」

 

瑠唯「ごきげんよう、広町さん。お邪魔するわね」

 

 みんながアトリエに上がると、各々、担当楽器のチューニングを開始する。しろちゃんは発声練習をしている。

 

つくし「じゃあ、そろそろ合わせてやろうか!」

 

 みんなの準備が終わった頃につーちゃんが言った。私を含めてみんなもオッケーと言う。

 

瑠唯「何から演奏するのかしら?」

 

つくし「『ハーモニー・デイ』からでどうかな?」

 

瑠唯「私はそれで構わないわ」

 

ましろ「うん。いいと思うよ」

 

透子「りょうかーい」

 

七深「それでいこう〜」

 

つくし「じゃあ、いくよ!ワン、ツー、スリー、フォー!」

 

 つーちゃんのカウントで演奏が始まり、1時間くらい通しで演奏をし、途中休憩を挟みながら演奏を続けていく。

 今日の私は絶好調〜!!みんなで演奏するのも最高だけど、しろちゃんとデートが私を最高にハイにしていた!

 

七深「いえーい♪」

 

 曲の終わりには声も出していた私。

 

瑠唯「凄いわ…広町さん、完璧な演奏ね」

 

つくし「……ずっと言おうと思ってたけど、今週からいきなりベースの弾き方が上手くなってない?」

 

透子「それな!アタシもななみに負けていられないな〜!」

 

七深「3人ともそんなことないよ〜、これくらい普通だよ〜」

 

 …どうやらテンションが上がっていて、今週の練習は無意識に全力で演奏していたみたいだね。

 

ましろ「うわ〜!ななみちゃん!凄くカッコよかったよ!」

 

七深「えっ!しろちゃんそんなに驚くことじゃないよ〜」テレッ

 

 しろちゃん…ありがとう!貴方から褒められるのは何よりの宝です。

 

瑠唯「時間的にあと一曲やって今日は終わりかしらね」

 

ましろ「そうだね…あと20分くらいで11時だもんね!」

 

つくし「じゃあ最後の曲は、『Daylight -デイライト-』にしようか!」

 

 『Daylight -デイライト-』を通しで演奏し、楽器のメンテナンスや片付けなどをして、今日のバンド練習は終わった。

 

つくし「じゃあ、みんなお疲れ様!予定があるから、ちょっと先に帰るね!じゃあね!」

 

透子「アタシも午後からおばあさまとの約束があるから!おつかれ〜」

 

瑠唯「慌ただしいわね…。それでは、私も失礼するわ…お邪魔しました」

 

 しろちゃん以外のメンバーが帰っていくのを見送りながら、みんなもなかなか忙しいね〜などと考えていると、しろちゃんからの視線を感じた。

 

七深「どうかしたの?しろちゃん?」

 

ましろ「うん…みんな忙しそうだったから、ななみちゃんも本当は忙しかったんじゃないかと思って…」

 

ましろ「今日、誘って迷惑だったかな?」

 

 不安そうに私を見るしろちゃん…迷惑だなんて事は全く無いのに、しろちゃんはネガティブな時はネガティブなんだよね〜

 

七深「しろちゃん、ぜんぜんそんなこと気にしなくて大丈夫だよ〜」

 

七深「それに予定があったら、ちゃんと言うから〜」

 

ましろ「そうだよね…よかった〜」

 

 ほっとした様子でしろちゃんは言った。

 

ましろ「じゃあ、さっそく行こうよ」

 

七深「そうだね!しゅっぱ〜つ!」

 

 こうして私達はアトリエを出て、ファーストフード店へと向う。しろちゃんと並んで街を歩く…他の人から見ればなんでもないような光景だけど、私にとっては特別な事であって、凄く幸せである。

 

ましろ「そういえば、ななみちゃん最近、香水変えた?」

 

 いきなりの質問にドキっとした!まさか気づいてもらえるとは思ってなかったので、凄く嬉しいよ〜。

 

七深「う…うん!最近、買ったやつで、お気に入りなんだ〜」

 

ましろ「とってもいい香りだよ〜ベルガモットのような爽やかな香りだね」

 

 そう言いながら、しろちゃんが私に近づいて匂いを嗅いでくる。やめて恥ずかしいよ〜、さっき練習で汗も少しかいたから凄く恥ずかしい!それになにより、しろちゃんが近すぎてドキドキが止まらない!

 

七深「し…しろちゃん// 練習で少し汗かいたからあんまり嗅がれると…恥ずかしいよ」

 

ましろ「ぜんぜん大丈夫だよ。ななみちゃんいい匂いだね」

 

七深「Oh〜」

 

 これは…私のライフがもたないかもしれない。そんなことを思っている私にさらなる追撃がきた!!

 

ましろ「せっかくだから手を繋いでいこうよ!」

 

七深「ええっ!?」

 

 突然の提案で驚いたよ!この美少女はいきなり何を宣うのだろうか…。

 

ましろ「い…嫌だった?」

 

 しろちゃんが上目遣いで不安そうに私を見てくる。とんでもございません!喜んで手を繋ぎます!いや、繋がさせて頂きます。

 

七深「嫌じゃないよ〜!ちょっとビックリしただけだよ〜」

 

ましろ「よかった〜。じゃあ、はい!」

 

 しろちゃんが手を差し出してくる…私は恐る恐るその差し出された手を握った。そうしたら、ギュッと握り返された。あっ!しろちゃんの手とても柔らかい!しかもこれは…所謂、恋人繋ぎじゃないですか?倉田さん!!

 

ましろ「えへへ♪ななみちゃんは優しいから好き〜」

 

七深「 」

 

七深(えっ!?今、私の事が好きって!どういうことなの〜!?友達としてだよね??でも…恋人繋ぎだし?そもそもいきなり、手を繋ぐってどうしたの!?女友達ってこういうのが普通なのかな?…今まで友達とこうやって出かけることはなかったから判断がつかないよ…りみりん先輩〜!!広町はどうしたらいいんですか〜!!)

 

ましろ「ななみちゃん?顔が赤いけど大丈夫?」

 

七深「…へ?あっ!うん!大丈夫大丈夫!曲げモーメントについて考えてるだけだよ〜」

 

ましろ「えっと…曲げモーメント?って何?」

 

 うわ〜テンパリ過ぎて訳分からないこと言っちゃったな、しろちゃんから発生する中央集中荷重に広町のメンタル梁が耐えられないだけだよ〜。…もはや自分でも意味不明な事を考えている。

 

七深「あ…あはは、構造力学とかで出てくる用語なんだけど…気にしなくていいよ〜」

 

ましろ「ななみちゃんは、なんでも知ってて凄いね!」

 

七深「あはは…」

 

 そんなこんなでファーストフード店に到着したけど、こんなにドキドキしながらファーストフード店に来たのは初めてのことかもしれないな〜。

 

ましろ「着いた!そこそこ混んでるみたいだね」

 

 昼時の為、店内は賑わっていた。

 

七深「お昼時だからね〜。ところでしろちゃん…手はいつまで繋ぐの〜?」

 

ましろ「あっ!ごめんね…。もう大丈夫だよ!」

 

七深「…そっか〜」

 

 手を解いて残念なような…ほっとしたような…複雑な気分。

 

ましろ「あそこの席!ちょうど2人分空いている!」

 

七深「ラッキーだね〜しろちゃん!あの席にしよう!」

 

 ちょうど2人分の席が空いていたので、そこに座ることにした。席を確保してすぐにしろちゃんがメニューを注文しに行ってくれると言ってくれたので、遠慮なく甘えることにする。

 メニュー表を見て私は、チキンカツバーガーのセットを頼むことにした。しろちゃんはチーズバーガーのセットでポテトをバジルポテトにするようだ……そういえば、しろちゃんは今日、バジルポテト目当てだったことを思い出した。

 

七深(浮かれ過ぎて、ファーストフード店にしろちゃんと行くことになった経緯をすっかり忘れてたよ〜)

 

 

〜 数分後 〜

 

 

 しろちゃんが注文したメニューを持って来てくれた。

 

ましろ「ななみちゃんおまたせ!」

 

七深「ありがとう〜しろちゃん!」

 

ましろ「ようやくポテトが食べられるよ〜!ななみちゃん今日は、付き合ってくれてありがとね!」

 

七深「こんなのお安い御用だよ〜」

 

 しろちゃんは本当に嬉しそうだ…その笑顔を私だけに見せてくれればいいのにな〜。しろちゃんを一人占めしたい…そんな感情が最近、強くなっている気がする。

 

ましろ「うわ〜!これが氷川先輩が絶賛していたバジルポテトなんだね!美味しそう!」

 

七深「確かに美味しそうだね〜!…私はつい普通のポテトにしちゃったけど、バジルポテトにすればよかったな〜」

 

ましろ「じゃあ、少しあげるね!」

 

七深「え!?いいの?しろちゃん?」

 

ましろ「うん、いいよ」

 

 しろちゃんって本当天使だよね〜!もう存在自体が尊いよ〜。

 

ましろ「はい、ななみちゃん!あ〜ん」

 

 え?ちょっと待ってしろちゃん…あ〜んしてくれるの??いったいどれだけ私を尊死させれば気が済むのだろうか…。でも、しろちゃんからあ〜んされるのはとても嬉しいよ!

 

七深「ありがとう〜。あ〜ん」パクッ

 

ましろ「…っ!ななみちゃん!私の指まで口に入ってるよ///」

 

七深「あっ…ごめん…しろちゃん///」

 

 やばい…今しろちゃんの指を舐めちゃったの?そのせいでポテトの味は、よく分からなかったけど、うふふ、しろちゃんの指舐めちゃった〜♪…別の味を楽しめたから、オッケーな広町なのです。それにしても、しろちゃん!そんなに無防備だと誰かに食べられちゃうよ〜??心配だな〜ちなみにワザとじゃないよ〜。

 

七深「お礼に私のポテトをあげるね〜」

 

 お返しに私のポテトをしろちゃんにあ〜んしてみたら、パクッと食べてくれた!それはいいのだけれど、私の指まで口に入っているよ!!

 

ましろ「えへへ///お返しだよ!ななみちゃん///」

 

七深「 」

 

 照れた表情でそんなことを言うしろちゃん。…決めた!私、この子を絶対嫁にする!!見てるだけで幸せって思ってたけど、それだけじゃ無理そうだ…。こんな可愛い子を他の人に渡したくない!ふふふ…しろちゃん覚悟しててね〜広町からは逃げられないよ〜。

 

七深「しろちゃん覚悟しててね〜」

 

ましろ「ええっ!?なにが!?」

 

七深「それはこれからのお楽しみだよ〜」

 

ましろ「そんな〜気になるよ〜」

 

 その後、しろちゃんと楽しく会話しながら、ポテトやハンバーガーを食べ、昼食を終えた。しろちゃんはバジルポテトに満足した様子。

 さて、昼食後の予定はどうするのだろうか?誘われたのはお昼だけだから、もしかして解散なのかな?…それは寂しい…もっと一緒に居たいよ〜。そんなことを考えているとしろちゃんが話しかけてきた。

 

ましろ「ななみちゃん、この後も時間ある?」

 

七深「!!うん!あるよ〜!」

 

 おお!これは、この後何処か行こうという流れかな〜??

 

ましろ「よ…よかった〜!実はね、花咲川スマイルランドこれから行きたいなって思ってて、一緒にどうかな?」

 

七深「いいね〜!何か乗りたいアトラクションでもあるの?」

 

ましろ「う…うん。アトラクションもなんだけど、ミッシェルさん……ハロー、ハッピーワールド!のライブがあるから観に行きたいなって…」

 

七深「そうなんだ!ハロハピさんのライブがあるんだね〜!行こうよ〜」

 

ましろ「ありがとう〜!ななみちゃん!」

 

 うおおおおお!やったー!!今日は、本当に最高な日だよ〜!!

 

七深「ハッピー!ラッキー!スマイル!イエーイ!!」

 

ましろ「な…ななみちゃん…凄いテンションだね」

 

 ハロハピのライブを観る前から、笑顔全開の広町なのであった。




お出かけ回は次回も続きます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。