人里から少し離れた場所にある古びた家屋。
そこが幻想郷における真上の自宅となっている。
今となっては"和の趣を感じられる古い日本家屋"といった印象を受けるが、元々は長らく使われることのなかった故に埃まみれで、所々床や壁が剥がれており、まさに"ボロ屋"という言葉がぴったりの有り様だった。
真上は寝床を用意してもらっただけ有難く、これ以上の手助けは申し訳ないと遠慮したのだが、流石にこの状態の家に住まわせる訳には行かない、と立ち上がった人里の
その家の台所の竈に薪をくべ、火の勢いを絶やさないようにしつつ食材を調理している真上。
そして居間からちらちらと見える、せっせと台所を右へ左へと動くその姿を眼に入れながらもどこか落ち着かなさそうにしている藍。
無理もなかろう。彼女が真上の家に上がることは今までに何回かあれど、意中の相手の自宅で食事を共にすることは無かったのだから。
そんな様子の藍の耳にケタケタと笑い声が聞こえ、彼女がそちらの方へ目を向けると、いつの間にか彼女の反対側に黒い山伏装束のようなものを着こみ、頭から4本の角を生やした羊頭の男が胡座をかいて座っていた。
「やれ、最上位の妖怪であるお主殿がそのような反応をするとは……まるで生娘みたいじゃの」
好好爺然とした優しい声色だが、どこか小馬鹿にしたような内容を口にしたその者の名はサジと言い、2体いる真上の式の内の1体である。
そしてそのサジの言葉には藍は眼を細め、「調子に乗るな」と鋭い極寒の眼差しで彼を見つめる。
向けられた当の本人はわざとらしく怯えた振りをしながら
「おおっと、怖い怖い……冗談に決まっておるではないですか、そんな射殺さんばかりに睨まんで欲しいのぉ」
「黙れ、彼の式だからといって私が下手に出るとでも思ったか」
藍の発する言葉は普段と同じ……いや、それよりも少し小さく真上には一切聞こえる事がない声量であったが、その一言一句全てに妖力と威圧を込めたそれは、例え上級であっても震える程のもの、しかし……。
「ほっほっほ……儂にはそのようなつもりはなかったのじゃが、それは大変失礼な事をした。不快にさせたのなら謝ろう……申し訳なかった」
しかし、サジは震えることも額に汗を流すこともなく飄々と悪びれる様子もなく頭を下げる。
その態度に藍の元々鋭かった視線はより鋭く、サジに向けられる威圧もより強くなる。
「その態度、どうやら礼儀とやらをその身に叩き込まなければ分からぬようだな?何、貴様のような中級の式神ごとき、真上殿が食事を作り終える前に叩き伏せる事など容易い事だ」
「クヒヒヒヒ、それはそれは困った……ならば、そうはならぬようにさっさと退散するのが、吉じゃのう」
内容に反し、困った様子など一切見せることがなくそう言い残すと、瞬く間に姿をその場から消したサジ。
藍もまた放出していた妖力と威圧を引っ込め、一息着いた直後にハッとし、小さくため息をつく。
彼女がため息をついたのはサジの能力について。
(してやられた……『"眼"を見て
『"眼"を見て
それがサジの能力であり、その内容は簡単に言えば条件を満たした相手の精神や肉体に特殊な幻を見せるというもの。
その条件とは文字通り『眼を見ること』で、それは互いが眼を合わせるだけでなく、片方がもう片方の眼を一方的に見たとしても発動の条件は満たされる。
この能力によって見せられる幻の中で傷を負えば、あたかも本当にその傷を受けたかのように、実際に傷を受けた同じ部位に相手の体組織によってピッタリ同じ傷が作られる。
条件の発動の緩さとそれに反した能力の強さ故に隙がないように見えるが実際はそうでもない。
まず、現実を強く認識している相手には通じにくく、その場合は相手の行動をほんの少し縛るか、感情を誘導することが精々。
故にこの能力は相手が視界に入った情報を把握する前に使う必要があるため、不意打ちや奇襲でこそ最も力を発揮する。
その為、面と向かって対峙している時にはそこまでの効果を発揮することはない。
藍は紫の式として相応しくあるべく、を常に心掛けている……若干、真上の前や彼に関する事柄ではそれが出来ていない気もするが、それ以外では心構え通りに立ち振舞い、こちらからは理由もない限り悪意や敵意を見せることはないし、多少の無礼でも一度であれば許している。
だからこそ、先程のような小馬鹿にされているような言葉を投げ掛けられたとしても普段であれば受け流していたであろう。
しかし、現実は異なり藍はサジに対して過剰とも言える反応を返してしまった。これに関しては十中八九、能力の効果の1つである感情の誘導による原因だと藍は答えを出す。
サジの能力に関しては以前自身が体験した上に、その後真上から直接詳細を教えられた為に覚えている。故にこの家に入った直後から自分が置かれている状況、場所、物の配置を、この家の内部という『現実』を瞬時に記憶に焼き付けた。
その行為に効果があったのか、それともサジに幻を見せる気が無かったのかは分からない。
取り敢えず幻を見ることはなかったが、それでも自身の中にあった彼の発した言葉に対する不快感と苛立ちの感情を増幅するように誘導されたのだろう。
感情の誘導。
幻を見せるという本来の効果に比べれば対したことがないように思えるが、こちらも十分恐ろしいと藍は内心思う。
──例えば、相手が少しでも戦意を失えば。
──例えば、相手が少しでも恐怖したのなら。
そうなれば確実にあの能力によってその感情が増幅していくように誘導されるのだろう……そうすれば対した労力を費やすこともなく相手を無力化することが出来る。
現に似たような能力が暴走し、幻想郷全体を巻き込む規模の異変を起こしたこともあるのだから。
……どんな生き物でも完璧に感情を押し殺し、制御することなど不可能だ。あの無意識を操る地霊殿の覚の妹でさえ、喜怒哀楽の楽だけとはいえ、感情の機微が見受けられるというのに。
もし仮に、己の感情を自身で制御できるという存在がいるとするならば、最早それは人形か、もしくは『感情』と言う言葉では表せない別のナニかではないのか。
(厄介としか言えないな……しかし、そんな能力を持つ奴がよく人間の式神という立場に甘んじたな)
藍自身、決して悪く言うつもりは無いのだが、真上は少々妖力や魔力に近い力を操ることが出来るという以外は、いたって普通の人間にしか見えない。
霊夢や魔理沙、そして咲夜のように人間でありながら神妖と対等かそれ以上に渡り合う存在では決してない。
そんな者の式という立場にあそこまでの能力を持った妖怪が大人しく落ち着いているというのは少々、いやかなり不思議ではある。
力を持つ存在というのは大なり小なり異なるが、それぞれが自分の力や種族、立場に誇りを持っている。藍であれば八雲 紫という圧倒的な強者の式であることのように。
天狗のように強者には敬意を払い、弱者には強気に出るといった風に力を持つ妖怪は殆んどの場合、自分よりも力が無い下の者の言いなりになることを嫌い、力が増せば増すほどその考えは強くなりやすい。
それならば、あのシドという者は何故、自分よりも格下の存在であろう真上の式神となったのか。
シドが自ら望んで式神となった可能性はあるが、己より格上であろう藍を小馬鹿にするような奴である。そんな性格の妖怪が望んで人間の式神になったという可能性は低い。
となれば、考えられるのは『真上がシドよりも実力が上である』か『シドが弱みを握られており逆らうことの出来ない』の2つ。
まず間違いなく前者は違うと否定できる。
かつて外の世界に妖怪がいた頃の人間ならば、まだあり得なくもないが、真上は文明が進み妖怪や神などの存在が幻想となった時代の人間。
同じ式神を扱うとしてもその力の差は歴然であろう。
すると残るのは後者で、これが最も可能性が高い。
だがしかし、真上の性格を考えるとそのようなことをするとは、とてもではないが思えないのだが……
(……そう言えば、何故あの2体を式神にしたのか聞いたこともなかったな)
真上は基本的に自分のことを語りはしない。
日常でも、仕事場でも、宴会の席であっても、彼は極力自事を喋らず、喋ったとしても味の好みだったり、得意なこと苦手なことと言った当たり障りの無い内容のみ。
だから藍が真上の式神については知っていても、その式神を得た経緯を知らないのはある意味当然の事なので、気にすることではない。
しかし、当の本人はそうは思わなかったようだ。
(思えば、私は彼の過去を1つも知らない……知る機会は少なからずあった。だが、私はそれを……)
彼が何故に過去を語らないのか。
彼女にはその理由は分からない……いや、理由を知ろうとしなかったといった方が正しい。
その理由は単純明快、嫌われたくなかったからだ。
誰もが振り向くであろう絶世の美貌を持っていようが、数百、数千の時を生きていようが、その内心は恋を知らぬ乙女。
今まで抱いたことが無い感情と、好いた相手から嫌われるという恐怖が"彼を知りたい"という思いを消し去ってしまい、彼女自身が己の言動を無意識に制限してしまっていた。
それは薄々、藍も分かっていた。
分かっていた上でそれを見過ごしていた。
元々、彼女は萃香達のように動いてから考えるよりも、先に考えをある程度纏めてから動く事の方が多い慎重派である。
そんな彼女が好かれた相手に嫌われるかもしれない言動を取るだろうか?
それに、彼女の周囲の少女達も同じことを思っていたのかは分からないが、彼と変わらない関係が続けていたのが「まだ焦ることはない」と、藍が一歩踏み込む事を余計に躊躇わせる原因になっていた。
(だが、私も進まなければいけない)
しかし、夢子というダークホースの登場で幸か不孝か、そう悠長にしている訳にはいかないと決心した藍。
確かに不用意に踏み込んで嫌われるのは怖いが、ずっとこのままというもの嫌だと。
だからこそ、勇気を出して聞いてみることにする。
そうしている内に、食事を作り終えた真上が食器を乗った盆を手に居間へと戻ってくる。
真上に続くようにその後ろから姿を表したのは角と鬣を生やした虎の頭部を持つ偉丈夫で、その正体はサジと同じく真上のもう一体の式神であり、名をシドウと言う。
「お待たせしました」と申し訳なさそうに告げながら、藍の膳に中身の入った食器を置いていく真上。
その背後では同じように──おそらくは場所的にサジの席であろう──空いている膳に食器を置くシドウの姿が見えた。
そして4つ全ての膳に食事が用意され、真上、藍、シドウと何時の間にやら現れていたサジを合わせて少し遅めの夕食が始まった。
「「「「御馳走様でした」」」」
食事の味は結果から言うと、その味は可もなく不可もなくであった。
決して意識が飛ぶような美味ではない、だが思わず吐き出してしまうような不味さはない。
良くも悪くも普通の味と言う言葉が当てはまる食事ではないか──それが藍の評価であった。
しかし、不思議と箸が進んだ。
かつてヤンチャをしていた頃、権力者に取り入り多くの美食を口にした彼女だが、数度口にすれば飽きていた。
だが、豪華とは言えない。いや寧ろあの時代に比べれば質素であろうこの料理は何度口にしても飽きることがないと思えた。
(こういうのを家庭の味と言うのだろうか……私もこれが作れるようになれば、いずれは…………っ!何を考えている!)
ブンブンと頭を振ることで脳裏に浮かんだ妄想を振り払い、落ち着かせるために湯呑みに注がれたお茶を口につける。
それを口を歪ませたサジが見つめてはいたが努めて無視することにした。
暫くして食器を洗い終えた真上が戻ってくると役目は終えたとばかりにサジが消え、それに続くようにシドウも姿を消し、消えた二体に真上はありがとうと感謝を告げる。
そして居間に残ったのは真上と藍の二人。
なんとも言えない空気が流れる中、どう話を切り出そうかと藍が迷っていると真上がおもむろに袋から酒瓶を取り出した。
「時間も良いことですし、酒盛りでもしますか?」
「……ああ、そうするとしよう」
ぶっちゃけ、一緒に酒を飲むことなぞ家に入った頃から頭から抜け落ちていた藍は一瞬なんの事か分からず、反応が遅れてしまったがつとめて覚えていましたとばかりに返事を返す。
トクトク……と互いの杯に酒を注ぎ、杯を合わせ静かに「乾杯」と呟く。
チビチビと何時ものように飲もうとしていた真上だが数口喉へ通すと驚きの表情を浮かべる。
「これは……だいぶ飲みやすいですね」
「そうだろう。店主の話だと製造者が『多くの人に酒を飲んで欲しい』と言う思いを込めて作ったそうだ、だから度も普段よりも抑えていると聞いた」
「成る程……どうりで」
グイッと杯の中身を一気に飲み干すと言った、何時もは考えられない飲み方をした真上はハァと、息を満足げに吐く。
「いい飲みっぷりだ」
「からかわないでください、藍さん達のモノに比べたらお子様用みたいなものでしょう」
困ったようにそう溢す真上。
対して藍はすまないと一言謝罪し、自分も杯の中の酒を一気に口の中に流し込み、彼と同じ様に息を吐く。
それから少しの間、相手の杯に酒を注ぎ、飲んで空になればまた注ぐといった事だけが行われる。
外でなる虫の声と杯に満ちる酒の水音以外が聞こえない中、その空気を藍は自らの言葉で切り裂く。
「時に真上殿」
「はい、なんでしょうか?」
何時もよりも多めに酒が回っているからだろうか、やや上ずった声で答える真上だが、そんなことが気にならない程に藍は緊張していた。
幾ら決心したとは言え緊張するものはするし、怖いものは怖い。手汗で手は湿っており杯が滑って落ちないか心配でならないが、藍は口の震えを抑えながら一歩を踏み出した。
「以前から気になってはいたんだが、その、掌にある痣はどうしたんだ?」
──踏み出した結果の質問として、もっと他にあるだろとか、色々とおかしいとは言ってはいけない。彼女だって色々といっぱいいっぱいだったのだ。
「……これですか?」
そんな彼女の内心を知らずに、杯を持っていない方の掌へ視線を向け、続いてその掌を合ってるかと確認を含めて藍へと向ける真上に、彼女は頷く。
その真上の掌、小指の下辺りには歪な形の痣があった。
曲線を描き、中指と人差し指の方へ伸びるにつれ細くなっているそれは丁度、三日月を半分にしたような形状をしている。
杯を置き、開いたもう片方の手にも対になるようにほぼ同形状の痣があり、2つを合わせると歪んだ三日月のようになる。
普通に出来る痣ではないと思い、以前からあの2体を式神にしたときの代償なのではないかと予想している藍であったが、返ってきた答えは予想とは異なっていた。
「うーん……私にもよく分からないんです」
「と言うと?」
「私が幼い頃から……それこそ物心つく前からあったようなんです、これ」
真上の話だと幼い頃、医者にも見て貰ったが病気というわけでもなくいずれ薄くなって自然に消えていくと言われた。
だが、歳を取っても消えるどころかその青灰色の痣は色さえ薄くなることなく真上の掌に存在し続けているらしい。
それを聞いた藍は肩透かしを食らったような気分だが、同時に疑問が浮かんだ。
(──ならば、あの痣は一体?)
生まれつきで消えない痣というのもあるだろう。
藍は頭は良いが医者ではない。そういうモノもあるのだとその道の者に断言されてしまえば、全てではないが一応の納得せざるをえない。
……だが仮に、そう仮にだ。そういった痣があるとしてもあそこまで左右対称の痣が出来るものだろうか?
まだ何らかの呪術や魔法の代償や、契約の証だと言われた方が信憑性がある。
(気になりはするが、当の彼が分からないのならこれ以上踏み込んだとしても、意味はないだろう)
そう締めくくり思考を切り替えた藍の頭は痣の事なぞ頭のすみへと追いやり、そんなことよりもこの後どうやって彼との話を続けるかにシフトしていた。
その後は彼女の努力もあり話は続いた。
きっと酒の飲みやすさ故に、真上もいつも以上に飲んでしまい酔っていたのだろう、平時もより話を聞くことが出来た……ただ、肝心な彼の過去についてはそれとなしにはぐらかされた辺り、ガードが固いのは変わらずだが。
それでも藍にとってみれば収穫は多かった。
味の好みやその理由、外の世界にいる友人達、術具を作るようになった切欠等々……。
どれも内容だけみれば何てことはないものではあるが、情報が多ければ多いだけ彼の事を理解することが出来るかもしれないし、今後の会話のネタにも困ることはない。
初回にしてはかなり健闘した方だ。
その満足感で心を満たした彼女は1つ、真上から彼自身の情報を聞き出すのを優先していた為に聞き忘れていたことを訪ねる。
「そういえば……背中の傷の調子はどうだ?」
「大分良くなりましたよ、これも永遠亭の皆さんのお陰です」
そう言いつつ自身の背中へとチラリと視線を向ける真上。
衣服で隠れていて今は見えることはないが、その背中には1つの大きな傷跡が刻まれていた。
肩から腰まで届く程に巨大なその傷は、以前起きたある異変の首魁の襲撃を受けた際、"ある人物"を首魁の放った一撃から庇った際に出来たもの。
今では心境的に余裕があるため、庇われた相手を羨ましいだのと思えてはいるが、当時はそれはもう大層な焦りっぷりを見せていた藍である。
……ぶっちゃけ、治療という大事な名目があるとは言え、彼の裸(上半身)を見たり触ったり出来るのはかなり羨ましいと妬んでいる彼女はどこか手遅れ感がしなくもない。
その後軽く真上と雑談を交わし、彼の自宅を後にした藍はマヨイガへと戻り、干していた洗濯物を畳む等の家事を終わらせる。
そして湯船で身を清めた後は自身以外誰もいない家の寝室で1人眠りにつくのだった。
八雲紫はとある屋敷で魔界神のメイドを勤める夢子と、幻想郷を襲った異変の全貌とその首謀者らしき人物についての話し合いを行っていた。
最初は今現在確定しているであろう情報にすれ違いがないかの確認から始まり、今は紫……幻想郷側で分かったことについて、魔界側への情報提供が行われていた。
今回新たに分かったことは2つ。
1つ、幻想郷を襲った物の怪の頭領は天の邪鬼であったこと。
2つ、博霊大結界にほんの少し、パッと見では分からない程の微細な穴が1つ空いていたこと。
前者はともかく、後者は関係性があるかの裏付けは取れていないために確証は得れないが、恐らくは襲撃の際に侵入するために作られた穴だろう。
穴の小ささも今回の集団の特性を考えれば納得は出来る。
それからは憶測と考察が飛び交うも結局、答えが出ないまま時間が過ぎていく。
もうそろそろお開きにするべきかと、紫が考えていたその時、夢子が1つ大事なことをお伝えし忘れていましたと口を開いた。
「……最近忙しくて耳が可笑しくなったのかしら、申し訳ないけどもう一度言っていただけるかしら?」
彼女から語られたその内容に紫は己の耳を疑った。
あり得ない、いや、そもそも可笑しくはあったのだが、もしも彼女がもたらした情報が正しいのならば、今回の件の首謀者は本当に何者なのだろうか?
夢子が紫に語った内容、それは────
「私が以前追跡した者が使用していた転移術ですが……私達、魔界人が造り出したモノと酷似していました」
通常であれば手に入れることの出来ない技術が使われたであろう痕跡についてであった。
今回も読んでくださり本当にありがとうございます。
藍さんが何回書き直しても若干ヤンデレっぽくなってしまうので試行錯誤していたら遅くなりました
ヤンデレは好きですがが書きたい訳じゃないんです、自分が書くと薄っぺらいので……。
そろそろ過去に起きた異変についての解説を挟んでいこうと思います。
とはいっても今のところは交流をメインに書いていきたいので、どうか宜しくお願いします。
今後の展開の優先度について
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幻想少女とのやり取り重視
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異変について
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外の世界の友人達との再開