猫と薬屋   作:夢空

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今回は黒翠の過去について少し触れてみました。
と言っても黒翠の過去については設定など無いためそこまで深く考えてはいません。
キャラ紹介的なので少し設定はできていますが、それ以外の設定は殆どありません。
これからいきなり設定が追加されることもあるかも?
今の所原作に影響するような設定は無い…かな?
どうなんだろ?
…まあいいか。


猫と夢(一) 

先日猫猫(マオマオ)が里帰りから戻ってきた。

何やら壬氏(ジンシ)どのから色々聞かれたらしいが自分はその場にはいなかったため知らないし何があったのかも聞いてはいない。

今は眠りについたはずなのだが…

 

『…ここは』

 

自分の目に映りこんできたのは。

 

『…喫茶店か?』

 

知識にはあるが今の時代…というよりも猫猫達といる時代ではありえない物が幾つか目に写る。

店の中にある日めくりのカレンダーは20××年〇月△日と、カウンターの上にはコーヒーマシンらしき物、棚には様々な珈琲豆や紅茶の茶葉。

テーブルや椅子も材質があの時代では作る事すらできないであろう物だ。

…これだけなら今までが夢だと思ってしまいそうなのだが。

 

『…自分は確かにあの日々の事を現実だと感じてきた』

 

それに…

 

『…周りにいるであろう人々は白い影のようなものにしか見えない』

 

故にこれは自分が今見ている夢なのだろう。

…何故そんな夢を見ているのかはさっぱり分からないのだが。

 

…分からないと言えば。

 

『…自分は人の姿をしているみたいだが、自分では動くことはできないみたいだな』

 

自分の目の前には飲みかけの紅茶と食べ終わったらしいパフェの器がある。

視界の中に映る自分?の腕は周りの人と同じく白い影の様なものだった。

その手にはスマートフォンが握られており画面にはLINEのやり取りが見えた。

…何が書かれているかは白く塗りつぶされたかのようになっているため分からなかったが。

 

『これは…自分の過去なのか?』

 

気が付けば猫になっていた自分、過去の記憶は殆ど無く自分が男だったのか女だったのかも分からずにいたのだ。

知識は殆どが役に立つことは無く、ほぼ一から学ばなくてはならかった。

自分は何者だったのか。

それは未だ自分が答えを求めている疑問だった。

…それが今、分かる時が来たのだろうか。

…それとも。

 

 

 

 

 

 

 

 

自分が悩んでいる事など関係ないのだろう、過去の自分?らしき者は会計を済ませ店を出た。

店の外は見上げるほどの高さを持つ建造物が多く映り込んだ。

…過去は当たり前だったのだろうか、それでも今の自分からすればその光景は見慣れない物ばかりだった。

 

『…何故、自分はあの時代に』

 

…いや。

 

『何故あの世界に猫として存在しているのだろう』

 

…最近はこんなことで悩む事も無くなってきたのだが、この光景を目にして久しぶりにそんな疑問を浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩く歩く歩く。

自分の意思とは関係なくこの体は歩いて行く。

何処へ向かっているのかも知らぬまま自分は歩いて行く。

向かう先に何があるのだろうか。

そんな疑問が浮かぶ中どうやら目的地に着いたらしい。

 

 

 

○×書店。

 

 

 

どうやら過去の自分?は本を買いに来たらしい。

店の看板に書かれている文字からしてそうなんだろう。

自動ドアをくぐり店の中に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

店の中に入った過去の自分?はライトノベルが置かれているコーナーに向かった。

いくつかの棚を見て回り、時には本を手に取り少しだけ内容を読んでは棚に戻していた。

そんな事を何度か繰り返しながら本を見て回っていたが目的の本を見つけたのだろうかその本を手に取った。

その本のタイトルは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              【薬屋のひとりごと】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…ふと体を撫でられている感触に目が覚めた。

 

『…ふぁあ』

「おこしたか?」

 

どうやら自分を撫でていたのは猫猫だったらしい。

空を見上げてみれば既に日が沈み始めているらしく空は赤く染まり始めていた。

 

『…もうこんな時間か』

「何時頃寝始めたんだ?」

『…大体日が真上に来ている辺りかな』

「…結構寝てたみたいだな」

『みたいだな』

 

それにしても…

 

『…何か夢を見ていた気がする』

「へぇ…どんな夢だったんだ?」

『…分からん』

 

夢を見ていた…そんな気はしても肝心の内容は思い出すことができない。

 

「分からないか」

『ああ…何か重要な出来事だったようなそうでも無かった様な』

「そうか」

『…まあ、覚えていないならそれでいいさ』

 

きっと覚えていなくてもいい事なんだろう。

…だけどなぜだろう。

その夢はいつかまたみるような気がした。

 

 

 

 

 

 

 




正直原作を読んでいると最初に想定した部分が使えないだろうなって所とかがあって難易度が少し上がった気がします。
それでも何とか頑張っていけたらいいなと思います。
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