猫と薬屋   作:夢空

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今回後書きにてこの小説について書かせていただきます。
色々思う所はあるのですが、詳しくは後書きにて。


猫と夢(二)

先日何やら奇妙な夢を見たが内容については覚えていない為特に気にしても仕方がないとあまり気にしすぎない様に決めた。

宮廷のお偉いさんが死んだといった出来事もあったが、猫の自分には深くかかわる事も無いためどうしようもないだろう。

…そんな事を思うのもつい先ほど後宮の女官の水死体が見つかったとの騒ぎがあったからだ。

何やら色々気になる所があったようだが、自殺したのだと噂されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな出来事があった翌日。

今日はお茶会をするとの事なので自分は翡翠宮(ひすいきゅう)の庭で昼寝をして過ごす事にした。

 

 

 

 

 

お茶会が終わった後猫猫(マオマオ)壬氏(ジンシ)どのに明日から柘榴宮(ざくろきゅう)に手伝いに行ってもらえないかと言われそちらに向かう事になったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

猫猫が柘榴宮に向かった後自分は今日も翡翠宮の庭で昼寝をしていた。

…そしてまた夢を見ているようなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日は目覚めた後内容を覚えていなかったが、今こうして夢を見ていると前回の夢の内容がふと頭に浮かんだ。

今はどこかのマンションの一室なのだろうか、外の景色は二階建ての家が下の方に見える。

…この部屋が何階にあるのかについては今の自分には分からないし確かめようがないので気にしない事にする。

過去の自分?は今パソコンの前で小説を読んでいるらしい。

…それより前回の夢とは違い今回の夢では自分が第三者の視点で見ているような気がするのだが?

今の自分の見える範囲で目に映るのは床に敷かれた緑の丸いカーペットとカーペットの上に置かれた黒く四角い昇降式テーブルその横にベットソファーがある。

視線を右にずらすと同じデザインの本棚が二つ、自分から見て左の本棚には漫画や小説が棚を埋めていて右はいくつか空きがあるのが見える。

本棚は縦に五段、横幅が文庫本が大体二十冊くらい入る物で奥行きは本一冊分、棚の縦幅は漫画本より指二本分ぐらい空いているように見える。

特に重要そうなものは無く視線を正面である過去の自分?に向けた。

過去の自分?はベットソファーに横になって小説を読んでおりテーブルに置かれているパソコンからは音楽が聞こえる。

読んでいる小説はどうやら【薬屋のひとりごと】らしい。

今は最後まで読み終えたらしく本を閉じてテーブルの上に置いた。

そのそばには【薬屋のひとりごと】の漫画が数冊置かれているのが目に映った。

過去の自分?は白い影の様に見える為表情は分からないが何か考えているように感じた。

…いや、そうだ。

正直白い影の様に見えるから疑問符をつけていたが、今感じているものからして間違いない。

あれは…

 

 

 

              確かに過去の自分自身だ。

 

 

 

…そうだ、この時自分は確かにこう思ったのだ。

 

 

 

 

 

 

        自分がこの世界(薬屋のひとりごと)に行けたらどうしたいのだろうかと。

 

 

 

 

今生きている世界がひどくつまらないと感じ、もし物語の世界に行けたらと何度か思った事はある。

…それでも結局の所、そんな事は起こらないだろうなと思ってしまうのだ。

仲の言い友人もおらず、連絡は実家にいる家族とのやり取りしか無い。

そんな生き方が寂しいと感じるよりもつまらないと感じる。

…過去の自分はそんな人間だったのだ。

過去の自分はベットソファーから起き上がり自分の視点になっているモノに近づいてきた。

そしてソレを片手で持ち上げると顔の前に持ってきた。

そのは…

 

 

 

          瞳が翡翠色をした黒猫の小さな置物だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…目が覚めるとそこは翡翠宮の庭の景色だった。

 

『そうだ、自分は確かにあの世界(過去)で生きていた人間で…』

 

そして…

 

『………ああ、そうか』

 

思い出した。

 

『……自分は』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           すでに一度死んでいるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この小説なのですが当初は宮廷編までやろうと思ったのですが、考えてみるとどうやって猫である黒翠を関わらせるかと話の展開についてとても悩む事になってしまいます。
ですので、本来予定していた宮廷編についてはやらずに後宮編だけでこの小説は終わりにしたいと思います。
文庫版で言うと第一巻といった所でしょうか。
過去の話には原作の何処までやるとは書いていないのですが、悩んだ末こうすることにしました。
…まあ、終わりと言っても原作の展開が後宮編で終わりなだけでその後オリジナルの展開を少しやってこの小説は完結にしようかと思います。
…この小説の続編を出すかは現段階では未定です。
やるかもしれないしやらないかもしれないです。
この件についてはアンケートとかはやりません。
未熟な書き手である作者がどこまでやれるかと悩んだ末の結論です。
思った以上に大勢の人が見てくれているなと思いましたがこれが作者の限界といった所でしょうか。
正直二十話行かないかもしれませんし。
…三十話は絶対行かないだろうなぁ
正直そんなに長くは続かないかもなと思ったりもしていました。
まあそんなこんなでこの小説、猫と薬屋についてはこのような予定で行かせていただきたいと思います。
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