内容が変じゃないだろうかと不安な所はありますが、とりあえずできる所までやっていきたいです。
翌朝、目覚めた後
昨日までは見かけなかった自分がここに居ることに驚いていたが玉葉妃どのから猫猫の所の子で昨日の夜に此処に来た事を伝えられると何やら驚いている様子だった。
何故驚いているのかは知らないが、どうやら自分がいる事については何の問題も無いらしい。
むしろ、自分が猫猫と会話をしている所は最初哀れみに満ちた表情で猫猫の事を見ていた気がする。
まあ普通は猫と会話が出来るなんて初見では思わないだろう。
その後玉葉妃どのから自分と猫猫は意思の疎通ができる事を伝えられとても驚いていた。
そんな事もあったが
活発で比較的小柄なのが
おっとりとしていて、ふわふわとした髪をしているのが
三人の中で長身なのが
そして今は朝餉からほどなくして自分が一度おやじさんの所に戻るつもりだと伝えると玉葉妃どのがある提案をしてきた。
「飾りですか?」
「ええ、一目見てその子のだと分かれば此処に来る事も少しは楽になるのではないかしら?」
『なるほどな』
確かに此処へ来るのに他の人間に見つからないようにしたって難しい訳だ。
なにせ必ず正門だと言われた場所を通らなければならないのでこっそり入り込むことはできないのである。
…あいつ等は普段どうやって後宮に入り込んでいたんだ?
自分は情報通の猫達が普段どうやって入り込んでいるのか疑問に思ったのだった。
『とは言えあまり高価な物とか身に着けていると外では落ち着いて行動できないだろうしな』
「身に付けるとしたらどんな物が良いんだろうか」
実際の所、飾りを身に付けているのはそれなりに裕福な所で飼われているのが多いそうだ。
それ以外は何かを身に付ける事をしている様子はあまり見られなかった。
…自分が知らないだけで何か飾りを身に付けてるのもいるかもしれないが。
「そうね、どうせならその子に似合いそうなのとかあげたらどうかしら」
「そうですか…どうせなら私の手持ちの中から選んでみようと思います」
「あらそう?」
『まあ、自分は猫猫の選んでくれた物の方が安心出来そうだからな…お願いしてもいいか?』
「わかった」
そうして自分は目印になる飾りを身に付けることになった。
その後自分と猫猫は彼女の部屋に戻り何かいい物は無いかと考えていた。
「飾りか」
『目印になれば布でもいいかもしれんが?』
「そうだな」
そう言って彼女は自分の手持ちある品を確認し始めた。
猫猫が取り出したのは包帯と柄などは入っていない
『包帯は無いとして巾か』
「まあ、今手持ちにある中でよさげなのと言ったらこれしか無くてな」
巾の色はそれぞれ朱色と桜色と菫色の三つだ。
「普段使わないから飾りとして使うには丁度良いかもな」
『へえ…確かに良いかもな』
とりあえず自分の黒い毛と合わせるならどの色にするかな。
「お前の毛は黒いからな…菫色のはどうだ?」
『ふむ…ああ、悪くないな』
確かに菫色はいいかもしれない。
「そうか?」
『ああ、何せこの色は猫猫の瞳の色に似ているからな』
「…なるほどな」
自分がこの色を選んだ理由を言うと彼女は穏やかな笑みを浮かべ菫色の巾を手に取ると自分の首元に宛がった。
「…ああ、確かに悪くないな」
『それじゃこれにするか』
「そうだな…結び目は前でいいか?」
『ああ、任せる』
その後自分は彼女に巾を巻いてもらった、首を絞めつけない様に巻かれた菫色の巾は派手では無いが目立たない訳でも無いため目印としては悪くないだろう。
「よし、こんな所だな」
『そうだな』
さてと、飾りの件についてはこれでいいとして。
『後はおやじさん達に今の状況を伝える方法だが…』
「ああ、何か書くものがあればいいけど…木簡はお前じゃ持って行けないだろうし」
『背中に括り付けて行くにしてもそれは流石に無理かもな…』
さてどうするか。
「猫猫!」
そんな風に悩んでいると、扉を叩く音とともに紅娘どのが猫猫を呼ぶ声が聞こえた。
「あ…はい、どうかしましたか?」
「
「…えっと」
『何かあったか?』
紅娘どのに呼ばれ応接間にいるらしい壬氏どのもとへ向かった後要件を伺うとどうやら自分が一度猫猫の実家に戻ると聞いたので何かあるのかと思ったらしい。
「実際に何かあるのか?」
「いえ、私が後宮にいる事について
「なるほど」
「ただ、文を送るにしても何か書くものがないかと悩んでいまして」
「そうなのか?」
「さすがに木簡は黒翠には持って行く事は難しいでしょうし」
「確かに」
木簡は短い文章なら問題ないが連絡の為となると確かに自分では無理があるだろう。
「それなら持って行きやすい様に紙でいいだろう」
そう言うと壬氏どのは
少しして高順どのに持ってきてもらった紙を使い猫猫は実家に向けた文を書くとそれを部屋から持ってきた朱色の巾で包み自分の背に括り付けた。
「問題ないみたいだな」
「はい、紙を用意してくださりありがとうございます」
「それで、今から行くのか?」
そう聞かれたので自分は伝わるように大きくうなずいた。
『ああ、なるべく早く伝えた方が良いだろうからな』
「なるほど…それならば宮廷を出るまでは高順に任せるとしよう」
「壬氏さま」
「任せてもよいな?」
「…御意」
何処か疲れた様な表情で高順どのは答えた。
……苦労しているんだな。
その後自分は高順どのに連れられ宮廷の外へと向かった。
外へと送ってもらった事に感謝を伝えた後急いでおやじさんの所へ向かった。
おやじさんの所へ向かうため
『おっと、ちょうどいい所いた』
「ん?…なんだいお前さんとこの猫じゃないかい」
「そうみたいだね首に巾を巻き付けているようだけど」
「それにその背中に括り付けているのは何だい」
昨日までは身に付けていなかった巾について触れてきたため自分はおやじさんのもとへ行き背中に括り付けられた朱色の巾とおやじさんを尻尾で示した。
「ん?爺にかい?」
「なんだろうね」
『猫猫から文を預かってきたぞ』
おやじさんは自分の背に括り付けられた朱色の巾を解き中にある文を見つけた様だ。
「これは、猫猫からみたいだね」
「おや、あの
「どれどれ」
おやじさん達は猫猫からの文を読み始めた。
そこにはこれまでの事を簡潔にまとめた内容が書かれていた。
「…なるほどね」
「たくあの莫迦娘が、何やってんだか」
文を読んだおやじさんはどこか複雑そうな表情をし婆さんは呆れた様子を見せた。
「まあ、元気そうでよかったよ」
「ふん、どうせならしっかり稼いでくるか上客でもよこしなってんだよ」
『いや…上客って難しいだろ、あとしっかり稼いで来いって』
…まあ、できるかどうか知らないが後で一応猫猫には伝えておくか。
「それで、黒翠はしばらく猫猫の所にいるつもりなのかい?」
『ん、まあ…そのつもりだけど』
「だったら莫迦娘にしっかり稼ぐか上客でもよこしなと伝えときな」
『はいはい、できるかどうかはともかく伝えるだけでもしておきますよ』
とりあえず連絡はこれでいいとして、あいつらの様子でも見てくるか。
その後情報通の猫達に顔を見せしばらくこっちにはいない事を伝えた後自分は宮廷へと向かった。
宮廷に来て直ぐに後宮への出入りを確認している正門に向かい、そこで仕事をしている人達に撫でられた後
…どうにも自分は何かを届けるように頼まれそれをしっかり果たしてきた利口な猫と見られていたみたいだ。
翡翠宮へと戻ったところ、猫猫は作った薬を持って医局へと向かった後らしい。
自分は医局がある場所を知らないので彼女が戻ってくるのを待つことにした。
その間どう過ごすか悩んでいると玉葉妃どのに声を掛けられた。
「その首に巻き付けている巾、とても似合っているわよ」
『そうですか』
どうやら玉葉妃どのから見ても飾りとしてわるくはないらしい。
その後猫猫が戻ってくるまで自分は翡翠宮を見て回る事にした。
ある程度見て回った所で猫猫が戻ってきた様なので彼女の所に向かう事にした。
その頃になるとどうやら
その後食事に毒は無い事が確認できたようで問題なく食事を終えた。
食事を終えた後特にする事も無く猫猫と自分は彼女の部屋に行くことにした。
「文は無事に届けてこれたんだよな?」
『ああ、おやじさんは無理はしないように気をつけろと伝えてほしいと言われたな』
「そうか」
『まあ、緑青館にいたから婆さんも文を読んでいてな』
「何か言ってたのか?」
『しっかり稼ぐか上客でもよこしなだとさ』
「…いや、上客をよこしなって無理じゃないか?」
『だよな…そんな機会があればでいいんじゃないか?』
「…そうだな」
そんな会話をしてすごした後自分達は眠りについた。
その翌日の夜。
どうやら猫猫は帝の命により
これからどうやって話をつなげていくかと考えても中々話が浮かばないところもあります。
一応どこまでやるのかはある程度考えてはいるのでそこまで何とか頑張って行きたいです。