園遊会については原作を読んでいただければと思います。
薬屋のひとりごとの二次小説増えないかな?
…自分が普通の猫では無い事は翡翠宮の人達には知られているが、他の上級妃の所の人達には知られていない為
そんな訳で、庭園内の園遊会の宴席から離れた場所を見て回っていると気になる光景が目に映った。
気になると言っても何か異変があったとかではなく、庭園内の一角に集まる影が目に映ったのだ。
…その陰の正体は。
『だからこの宮廷のどこかに姐さんがいるって情報通が言ってただろうがよ!』
『だけどこの広い宮廷内の何処にいるかなんて分からないのに探し回ったってどうにもならないって言っているんだよ!』
『姐さんがいい人の所に行くって聞いたけど、おいら達には一言も声を掛けてくれませんでしたもんね』
…なんでこいつらがいるんだよ。
ふとそんな疑問が浮かんできた。
花街の一角を縄張りとする猫の集まりは大きな勢力で言えば七つ、細かいのも入れれば二十近くあると言われている。
…あくまでも野良猫達の間で知られている事であって人間の暮らしには関係が無い事なのであまり知られていないのだが。
今視界に映っているこいつ等はかつて他の猫との縄張り争いに敗れ新たな縄張りを求めてさまよっている所を情報通の猫が見かけ、気が付けば自分を中心とした集まりの中に加えていたのだ。
…自分では縄張りを作ってはいないのだが過去に何度か他の群れの猫に喧嘩を売られた事があるのだが、自分としては勝手に増えていく集まりにどうしてこうなったのだろうと頭を悩ませた事の方が多いのだが。
ちなみに、喧嘩売られた場所については
…騒ぎが起こるたび自分が婆さんに怒られてたんだよな………解せぬ。
それはそれとして。
『…何してんだお前等』
『『『あ!姐さん!!』』』
『…つまり自分がお前等に何も言わずにあの場所から立ち去った事について不満があったと』
『そうっす!』
『姐さんがいなくなるなんておいら達悲しいっすよ!』
『だから姐さんに戻ってきてもらうために探しに行こうって決めたんです!』
こいつ等は自分が暮らしていたあの場所から
『……あいつから詳しく話を聞いたのか?』
『あいつって』
『情報通からは姐さんが宮廷に行っているって聞きましたけど』
『姐さんは猫猫さんの所を離れ、新しい暮らしを求めているのではと考えたんです』
『…つまり詳しい事まではあいつに聞いてないと?』
『…えっと』
『…まあ』
『…そうなるっすね』
この
『はぁ』
『…えっと』
『もしかして』
『おいら達の勘違いっすか?』
『…まあな』
『―――――という訳だ』
『『『な、なるほど』』』
自分は今までにあった出来事をこの三莫迦にしっかりと教えた。
『全くお前等は、きちんと話は最後まで聞いてから行動しろと何度も言っているだろうが!』
『面目ないっす』
『でも、姐さんは猫猫さんのもとを離れた訳じゃないんですね』
『というかまさか最近見かけなかった猫猫さんがまさか』
『ああ』
『『『そんな事になっているとは』』』
『…ほんとお前等は行動力はあるけど頭の出来は残念だよな』
『『『どういう意味っすかそれは!!』』』
どういう意味だと言われてもな…
『きちんと話を聞いていればそんな勘違いもしなかっただろうに』
『うぐっ』
『それなのに自分があそこでの日々に不満があったと』
『えっと…』
『自分はそんな風に思われていたとはな』
『あの…』
『どうなんだ?』
『『『す…すんませんでした!!』』』
それからしばらく、自分はこの三莫迦に説教をしていた。
…過去に何度もやらかしてはこんな風に説教をすることが多かったので何時しかこの三匹をまとめて三莫迦と呼ぶようになったのだが…相変わらずやらかしが多いな。
『ほんっとお前等はもっとしっかり考えろと何回言えばいいのか』
『あの』
『姐さん』
『もうその話四回目です』
『…ん?そうか?』
『『『はい』』』
『同じような事を何回も言う必要はないですよ』
『そうそう』
『おいら達だってやればできるんですよ』
『肉体労働はな』
こいつ等はネズミ狩りをしているのは知っているのだが。
『それでも何度か勘違いで騒ぎを起こしているんだからなお前等は』
『『『そ…それは』』』
『たとえば近くに住処を移した猫達が自分の事を狙っていると勘違いして喧嘩を売ったりもしたよな?』
『『『うぐっ』』』
『実際には奥さんが身籠ったからより安全な場所でこれといった決まりも無く自由にしている自分の所に住処を移したってだけだったよな?』
『それは』
『…はい』
『確かにそんなこともあったっすね』
まあ、自分は縄張りを作った訳では無くいつの間にか群れの様な集まりになっていたのだが。
猫猫の所で過ごすようになって一年も経っていないのにいつの間にか群れのようなものができたのはさすがに驚いたな。
『とにかく、お前等は周りに迷惑を掛けない様にもう少し考えて行動しろよな』
『『『はいっす』』』
その後、三匹は花街に戻って行き自分はのどが渇いたので水を飲みに水場へ向かうとそこには猫猫の姿があった。
猫猫は自分が来た事に気づくとどこか喜んでいる様子で声を掛けてきた。
「どうかしたか
『どうかしたかって、こっちが聞きたいのだが?』
「あー久々に毒を口にしたからな」
『毒って園遊会でか?』
「ああ」
『…そうか』
「お前はどうなんだ」
『ああ、のどが渇いたから水を飲みにな』
「なるほど」
自分が水を飲みに来た事を伝えると彼女は水瓶から手で水を汲み自分の口元に近づけた。
そうして自分が水を飲んでいると
その後壬氏どのは猫猫を医務室に連れて行ったので自分は翡翠宮に戻る事にした。
翡翠宮に戻りしばらくすると猫猫が戻ってきた。
戻ってすぐに猫猫は三人の侍女達に手厚い看護を受ける羽目になった。
いつも使っている狭い部屋ではなく、空き部屋の寝台に上等の
侍女達は猫猫にしっかり休むように言い、自分には彼女が休んでいるか見ていてほしいと言ってきた。
「…別に見ていなくてもいいんだぞ」
『そうなんだろうがな…』
「何かあったのか?」
『…三莫迦が来てた』
「あー…なるほど」
『どうにも話を最後まで聞いてこなかったらしくてな…説教して疲れたんだよ』
「そうか」
『ああ…だから今日はもう休みたいんだよ』
「…寝るか」
『だな』
そして猫猫と自分は眠りについたのだった。
さてと、完結までの道筋は大雑把には決まっているけど細かい所までは決まっていないしどこまでいけるかね。
基本話の内容は一話ごとに思い浮かんだのを書いているからストックは無いし。
難しいけどどこか楽しくもあるので頑張って行きたいです。