ま、いいか。昼食を平らげ、トレーを返却所に返し、詰所に足を進める。俺たちは毎日二十四時間警戒態勢をとっていなければいけない。
・・・・
とはいえ、ここでまともにたたかえる兵士は数少ない、片手で数えられる程度。
嘆かわしい。たのむから補充要因をよこしてくれ。俺が所長の耳に他ができるほど申しているのに、所長は首を縦に振らない。
ケッ、クソが。廊下に唾を吐き捨て、詰所の扉を乱暴に開ける。中は簡易式の椅子と机がぽつんと置いてあるだけで、それ以外といえば、観賞用の大きな名称不明の植物があるだけだ。一人寂しく椅子に腰かけ、毎日恒例の楽で、死ぬほどつまらない業務の始まりだ、つまんねぇ。
貧乏ゆすりをし、壁に背を預け、逆立ちをし、ひんやりとした床に寝そべって、すみっこで丸くなり、そしてやっと深夜零時。勤務時間の終わりを告げる旧時代的なチャイムが鳴り、俺は凝り固まった体をほぐしながら部屋へ帰る。
とはいえ、自室でもやることはない。寝る?一日三時間で十分だ。本もない、ゲーム機なんてものもない。
「今度、本でも買ってくるか」
そして、詰所でも行われた暇つぶし大作戦を、自室で決行したのだった。
そして翌朝、くどいほど詰所にこもり、またもや暇つぶし。くそだりぃ、いっそ前々にすがすがしく死んどくべきだったか?最悪だ。
本を買いに行きたい。だがまだ休息時間ではない。ああ、うざってぇ。
「このまま飼い殺されるのか、俺は。まぁいいけどなぁ……」
俺が野に放たれたとしても、発言権は愚か人権すらない、マンションすら借りられず、餓死するのが当然の末路。あーあ頼もしく、アメリカンジョークの効く後輩ができれば、この俺の退屈も幾分かはまぎれるというものだ。ああ、本もほしいが後輩もほしい。超ほしい。
と、つまらない暇つぶしに浸っているとき、帆無沙汰していた警報が聞こえる。
よしっ、ナイス犯罪者!死んだ魚のようにぐったりとしていたところから跳ね起き、詰所の扉を壊さんばかりに蹴り開け、黒煙が立ち上る街へとかけた。
これでもかと武装した屈強な男達がライフルをやたらめったに撃ちかまし、唖然としていた一般市民の幾人かが九段に送られる。次々と弾丸を打ち出し、数多の命を奪ってゆく男たちは、高笑いしながらマガジンを交換する。ふ、と、一人の男が彼の存在に気が付いた。カモがきやがった。にやりと口元をゆがめ、発砲。しかし、それは甲高い音とともに真っ二つに切られ、哀れ地面に落ちた。
動揺する男の首を日本刀で薙ぎ、近くのもう一人の男を頭のてっぺんからまたまで真っ二つにし、お決まりのセリフを、さぞめんどくさそうに吐く。