五等分の花嫁と七色の奇術師(マジシャン)   作:葉陽

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小説投稿始めました。


第1話 原作開始前 上

 ……ハッ! ここはどこだ? 何故僕はこのような場所にいる? 何より状況を確認しなければ。あっ、僕の体透けてる。幽霊になってる!ふっ、これで僕は物理攻撃無効の体を手に入れてしまったな。

 

 ………うんちょっと虚しい。

 

 気を取り直して辺りを見渡してみれば、真っ白の空間。全てが純白で床と壁の境目が区別できない。

 

 フム。辺りはシミひとつない純白の空間だな。 上も下もそうだから平衡感覚がおかしくなりそうだ。宇宙空間もこんな感じなのかな。

 

 目が覚めてからどれくらいたっただろうか? よく分からないお腹も減らないから不思議だ。やはり僕は死んでしまったのだろうか? まああんなことが起きたんだ、生きている方がおかしい。そういうことならばここはどこだ? 死者の世界か? それとも天国か? はたまた現世とあの世の狭間なのだろうか? もしそうなら、これから審判が始まるのだろうか? ってことは閻魔様を見れるのかな。ちょっと楽しみだ。

 

 

 

 

―――………

 

 

 

 誰かいないかな~暇だ。ひとりカラオケも飽きてしまった。こうなったら1人しりとりもするか? まさか会話の墓場といわれるようなものをこのようなことに使うことになるとは後にも先にも僕だけだろう。前人未到じゃー!

 

 

 ん? なんか目の前が急に眩しくなり始めたな。

うっ、目がー!潰れるー!

 

………なーんつって、目閉じてましたー!

 

 

 さて何が起きたんだ。何やら白い装束を身に纏った白髪で長い鬚を生やしたお爺さんが深々と頭を下げて立っている。

 

 ………うん 見なかったことにしよう。

 さて、大分歩いたからな、少なくともフルマラソンは踏破したんじゃないか?

 

 『ちょっと無視しないでくれんか?』

 

 目の前に急にご老人が現れるという怪奇現象が起きたら現実逃避もしたくなるよ。

 

 怪しい人だから舐められないように上から目線でいこう。

 

「さて、話を聞こう。いくつか聞きたいことがある。まず僕は何故このような場所にいる? 僕は死んだのか? あなたは何者だ?これからどうなる? あとなぜ頭を下げている?」

 

「順に答えよう。ここはあの世と現世の狭間だ。君の考えている通り君は死んでしまった。私は神である。これからのことは今から決める。私の不注意で君を殺してしまったんだ。本来君はまだ死ななかったのだ。未来ある若者を殺してしまったからな。本当に申し訳ない」

 

 やっべー!神様だったんかーい!……ということは僕の思考は読み取れるのかな。「読み取れるぞ」さすが神様だな。さす神さす神。

 

「これからのことを今から決めるとおっしゃっていたが、どういうことですか?」

 

 神様は返事をするためか、下げていた頭を起こした。

 

「別にタメ口で大丈夫だ。それよりも怒らないのか?」

 

「怒りませんよ。怒ったところでなんの意味もない。そんなことよりもこれからのことを考えるほうがはるかに合理的だ」

 

「そうか、だが本当にすまなかった。そしてこれから君には天国に行くか、転移してもらう。本来は転移ではなく転生なのだがね」

 

 もう一度頭を下げた後に放たれた言葉が僕の心を擽る。僕は少し浮足立つような気持で口を開く。

 

「漫画の世界に転移することは可能か? もし出来るのならば五等分の花嫁の世界に行きたい」

 

「分かった。ならば他に望みはあるか?」

 

 僕の望みを叶えてくれるならば。

 

「では、名探偵コ○ンに出てくる怪盗キ○ドの持つ技術をお願いします。あと、ある程度のありとあらゆる知識と技術をお願いします。更にこの内容を十全に扱うことが出来る肉体と頭脳を。最後に人生を遊んで暮らせるほどのお金を」

 

「思いのほか多いが、分かった。私の不手際が招いたことだ。応えてみせよう。ではあそこにある扉に行きなさい。くぐればそこは五等分の花嫁の世界だ。戸籍などはこちらで用意するが、親は居ないからな」

 

 神様の指し示す場所にはいつの間にか扉があった。金色の光を全体から放つ扉は音もなく開き、白い光を放つ。

 

「色々とありがとうございました。では、行って来ます!」

 

「あぁ より良い人生を送れるように願っているよ」

 

 新たな世界に胸を踊らせ、僕は扉の向こうへと足を踏み入れた。




小説書くのって大変ですね。

もっと勉強せねば!

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