オリ主は声を切り替えたり、成りきったりするときは一人称を変えます。
~オリ主side~
扉をくぐれば、その先は広い部屋に繋がっていた。
うん。 無事に転移出来たみたいだな。 イヤー扉をくぐった瞬間眩しい光に包まれたから目が潰れるかと思ったよ。某ジブリの大佐みたいになるかと思った。いやまじで。あれ? デジャヴかな?
現状を把握しようとベランダに出て辺りを見回してみれば、窓の外には綺麗な青空が広がり、別の建物が低く見える。
どうやらここはどこかのマンションみたいだ。あれ? なんか……違和感というか……見覚えがあるような無いような……あるなこれ。ここあそこじゃね? 中野姉妹が住んでいるマンションじゃね? ラッキー!
ん? いつの間にかテーブルの上に手紙がある。えーと?
『お金は不自然にならないように親の遺産ということにしておいたぞ。
明日からお主は旭高校に編入してもらうからな。制服とかは買いに行ってね。
あと、おまけで容姿も黒○快斗と同じにしておいたからな。ただあの空間に長く居たせいで魂が変質し、お主の髪の毛が真っ白になってしまった。それに瞳の色が赤色になった。まぁ体に害はないから問題ないぞ。見た目がアルビノみたいだが大丈夫だ。強いていうなら目立つ位だ。気になるのならカラコンするなり、髪を染めるなり、丸めるなりなんなりしてくれ』
部屋にある鏡を覗き込めば、そこにはあの奇術師の姿。違うのは髪の色。冬に降る新雪の色。瞳は深紅の薔薇の色
お~ホントに髪の毛真っ白だ~まぁ気にしないけどな。容姿もそっくりだ。これならば他の望みも叶えられているだろう。
それじゃあ制服を買いにでも行きますか!
「ア○ロ行っきまーす!(○ムロボイス)」
スゲー!! ホントに出せた! これからが楽しみだ。
ーーー………
さてと、制服も買った、町の風景も楽しんだ。後は「グゥーー」この空腹を満たすだけだ!
「さあ進もう。神々の示現(空腹)と卑劣な政敵(肉まん)が呼んでいる方へ。賽は投げられた!」
ピロリロリローリンピロリロリン♪
よく聞く音色に、何処と無く感慨深さを感じながらコンビニへと入る。
「さてさてさーて、いっちょ肉まん買いますか!(メリオダスボイス)」
むむ……! 肉まんが残り1つだと! これはすぐに買わなければならないな(迫真)
「「すいませーん! この肉まん下さい!」」
~???side~
うーん お腹が空きましたね。
コンビニに寄って肉まんでも買いましょう!
ピロリロリローリンピロリロリン♪
あっ! あの肉まんで最後じゃないですか! 今日はついてますね。
「「すいませーん! この肉まん下さい!」」
「「ん?」」
~オリ主side~
被った声の主に顔を向ければアホ毛がある星形のヘアピンをしている女性が。まさかはやくも五月に会えるとは。だがしかし肉まんは僕のだ! 戦争だ!
「あっあなたも肉まんを買いに来たのですか? もしそうなら私はピザまんにするのでどうぞ」
デュエルスタンバイと脳内コングを鳴らした瞬間に試合終了のコングも鳴った。試合時間は実にコンマ何秒である。これが世に言う瞬殺か!
「えっ、本当にいいんですか?」
思わず訊き返せば快く頷いてくれた。
「はい! 肉まんの良さを知って欲しいですから!」
「では、譲ってくれたお礼にそちらのピザまんは奢りますね」
「いいんですか!? ありがとうございます!」
肉まんひとつとピザマンひとつをレジの人に頼む。
「ありがとうございます。お会計が260円です」
カードで、そう伝えた後手になにも持っていないことを店員さんに見せ、右手で空をつかむような仕草をした瞬間にカードを出現させた。
「「お~!」」
~会計終了~
「ありがとうございました~」
ピロリロリローリンピロリロリン♪
「はい。 ピザまん」
「ありがとうございます!」
さようなら、と言った後、オレは二の句を続ける。
「ではお嬢さん、またいつか月下の淡い光のもとでお会いしましょう」(怪盗キッ○ボイス)」 ポンッ
~五月side~
ポンッと音を立てて居なくなっちゃいました。周りに隠れられるような場所はないのにどこに行ったのでしょうか?
あ! あの人の名前を聞くのを忘れてしまいました!
今度会ったら訊いて見ましょう!
それにしてもあの人のマジックは凄かったですね。 同い年に見えましたが、マジシャンの方なのでしょうか?