五等分の花嫁と七色の奇術師(マジシャン)   作:葉陽

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第3話 原作開始前 下

~オリ主side~

 

 今日は日曜日だが、編入試験があるので旭高校に向かう。前日に参考書や教科書を読み、解いていたが、さすがIQ400以上。あっという間に理解できた。なんなら今でも何十問の問題と解き方を覚えている。

 

 

 

 

~旭高校に到着~

 

「すみませーん。編入試験を受けに来ましたんですけども、担当の先生はいらっしゃいますか?」

 

「あぁ 君が編入する子ね。いらっしゃい。私が担当する佐藤だ。よろしく。ではさっそく始めよう」

 

~空き教室にて~

 

「ではこれから五教科の試験を始める。時間はそれぞれ50分。もし終わったのなら挙手をしてくれ次の教科の試験をはじめる。他に質問があるか?」

 

「ないです」

 

「よしならば始めよう。それでは試験開始!」

 

~数学~

 

 解るっ解るぞー!ここ進研○ミでやったとこだ!

ここは因数分解だな。こっちの問題は解の方程式に代入すればいいな。

 順調に解いていくが一番最後の問題が

『e∧iπ=-1になることを示せ』

 うん、これ満点阻止問題だな。高二が解けるような問題ではないだろ。まぁ知ってるか知ってないかの違いもあるかもしれないが少なくとも僕は解る。いやー昨日オイラーの定理に手を出してて良かった!

 

~理科~

 生物は知識がほとんどだから問題なし余裕だ。

 

 高校の物理は公式を上手く使いこなし、問題を自分の中で分かりやすく解釈することが出来れば向かうところ敵無しだ。

 

 化学は……うん。知識と計算が絡まってくるので解くのは大変だ。個人的には特に有機化学の分野は難解だと思う。

 

 文系の科目は問題ないな。

 

~試験終了~

 

「お疲れ様。この後採点するから少し待っててくれ」

 

「了解です」

 

 さて採点が終わるまでは校内を見て回ろうかな。

 テクテク歩いていると、食堂らしきとこに着いた。結構広いな~。焼肉定食焼肉抜きでのシーンがここで見れるのか~。楽しみだ。

 

 他にも部室棟、中庭、グラウンドなどを見て回った。

 大分時間を潰したのでそろそろ採点が終わる頃だと思う。

 教室に戻ろう。

 

~教室にて~

 

「では今から試験の結果を伝える。 全ての試験で満点だ。 実に素晴らしい! これからも期待しているぞ。

 何はともあれ今日はお疲れ様。ゆっくり休みなさい。後明日の五時限目の前にクラスの皆に自己紹介してもらうから考えといてくれ。ではまた明日」

 

「はい さようなら」

 

 もうすぐ太陽が地平線に差し掛かる頃だな。さてと、頭を使ったから甘いものが欲しいな~

 よし、スターバッ○スにでも行くか!

 

 

 

ーーー………

 

 

~ス○バにて~

 ん~どれにしようかな? 始めて来たからなにがいいのかわからん! 「ねぇ。何にしようか迷ってるの? ならスターバッ○スラテがお薦めだよ!」この私の背中を取るとは何奴!

 

 おっふ

 

 一花姉さんではないか!?

 まて、落ち着けいついかなるときもポーカーフェイスを忘れるな!

 

「あっそうなんですか! ならそれにします!」

 

「私もそれにするね。それと一緒に飲もうよ!」 

 

「ぜひぜひ!」

 

~注文後席にて~

 

 ゴクゴク 

 

「美味しいですね!そういえば、先日コンビニで貴女に似た女性に会いましたよ。星形のヘアピンを着けた女性に。姉妹ですか?」

 

「あらそうなの? 多分その子は五月ちゃんかな? ってことは君があのマジシャンね。五月ちゃんが言ってたよ。凄いマジックでまた見たいってね。もしよければ、私にも見せてくれる?」

 

「大丈夫ですよ。ただもう暗くなってきたので家までの帰り道の途中で見せますね」

 

~帰り道~

 

 簡単なコインマジックでいいかな。

 

「ではまず、僕の手には何もないですね」

 

 手のひらをヒラヒラさせながらなにもないことを見せる。

 

「次に目の前の中空に500円玉があると思ってください」

 

 一花の視線が向いているほうの中空を右手でつかむような仕草をし、開くとそこには500円玉が現れる。

 

「お~!」

 

「ではこの500円玉を使います。

 この500円玉を右手の人差し指と中指、親指で挟みます。そしたら左手で500円玉を取って、握ります。では、僕が500円玉を取らないように僕の左手を握って下さい」

 

「これでいい? わっ手、冷たいね! 冷え性なの?」

 

 手小さいな。後、暖かい。

 

「心が暖かいから手が冷たいんだよ。

それじゃ、そのまま握っててね。

いちにのさん!」

 

 握った右手を開くと左手にあったはずの500円玉があった。

 

「スゴーい! じゃあ左手は?」

 

 手を外してもらい、開いて見せるとそこにはなにもない。

 

「ジャーン! コインの瞬間移動マジックでした! 今回はこれで終わりね!」

 

 もうすぐマンションに着く。

 すっかり日が暮れて真ん丸お月様と幾千の星が瞬いている。

 

「僕はこのマンションに住んでるからまたね!」

「えっ! 私もここに住んでるよ!」

 

「じゃあ御近所さんだね! これからもよろしくね」

 

「よろしくね」

 

 僕が住んでいる階に着き、エレベーターを降りる。

 

「おやすみ。困ったことが合ったらこの一花お姉さんに相談するんだぞ。30階に住んでるからね」

 

「おやすみ。頼りにしてるよ、see you good night and have a nice dream」




 今回のテストのシーンについては勝手な偏見ですので、気を悪くしたらすみません。

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