『いい加減にしてよ!!』
駅の入り口の前で、巴の怒号が響く。
あまりに大きな声と剣幕に、周囲の通行人が思わず振り向いた。
『お、おい。声でかいって……』
『先輩はボクの恋人でしょ!?なのにユーミアユーミアって、最近ずっとあのメイドロボの話ばっかりじゃない!!』
たじろぐ涼や騒然とする周りなどお構いなしに、巴は大声で迫る。
事の発端は単純だった。
庶民には高根の花のメイドロイド。
それを拾ったのだから、つい誰かに話したくなるものだ。
とは言え、誰にでも話せるような内容でもないのも事実。
下手に言いふらして、ネコババだなんだと騒がれてはたまらない。
ユーミアを保護してから、涼は巴に彼女を拾った時のことや、家事の手際の良さや料理の上手さを事あるごとに話していた。
涼は巴が、ユーミアの話を、高性能なお掃除ロボットなどと同じような感じで聞いていると思っていた。
これまでも彼が巴にしてきた話は、クルマかカメラの話がほとんど。
だから新しい話題ができた程度に思っていたが、巴の不満は日に日に募っていた。
そして______
『メイドロボの型番が分からない?だからなんなの!?そんなの知らないよ!!』
付き合ってから1ヶ月と少し。
その日、ついに巴の怒りが頂点に達した。
『悪かったよ、わかったから……』
涼は必死になだめようとするが、爆発した怒りは収まらない。
『ボクのこと好きだって、大好きだって言ってくれたじゃない!それなのに……ボクよりそんな機械の方が良いの!?』
『そういうんじゃねぇよ。だけど……』
『……ねぇ先輩、ボクのこと一体何だと思ってるの?一緒に帰る時も、デートも……結局ボクから誘ってばっかりだし、LINEもほとんどボクからしてるし……先輩から何かしてくれたこと、付き合ってから何かあった?言ってみてよ!!』
『……』
『ねぇ!ボクのこと見てよ、ちゃんと!目を逸らさないでっ!!』
『……ごめん』
正直に言えば、友達の延長線のような気持ちで付き合っていたところはあった。
何も言い返せない、何も言い訳できない。
ただ謝るしかできなかった。
『さっさと捨てちゃえば良いのに……』
巴のポツリと漏らした、そのひと言を聞くまでは。
『……あ?』
涼の声色が変わる。
それを感じ取り、巴は一瞬たじろいだが、踏みとどまって噛み付いた。
『だ……だってそうでしょ!?どうせ捨ててあったんだから、電源切っちゃえばただの家電じゃないか!』
『ふざけんな!!』
遂に涼は声を荒げた。
『……っ!』
『ユーミアのこと何も知らねえくせに、好き勝手言いやがって……そっちこそいい加減にしろよ!』
涼の脳裏に、捨てられていたユーミアを見つけた時の光景が蘇る。
誰かに必要にされ、奉仕という形で人々に笑顔届けるために生まれたはずのメイドロイド。
それなのに、瓦礫や不法投棄のゴミと共に捨てられ、記憶すらどこかへなくしてしまったユーミアの悲しみ。
それを思うと、涼の胸は痛んだ。
そして、そんな彼女の気持ちも考えず、わがままを叫ぶ巴を、例え恋人といえど許すことはできなかった。
『捨てろは言い過ぎかもしれないけど、先輩にはボクがいれば充分でしょ!?』
『それとこれとは別の問題だろ!自分のわがままばっか言ってんじゃねえぞ!』
火が付いたら止まらない。
それからはお互い、自分の怒りをぶつけあい……
『先輩のバカ!!!もう知らない!!!』
最後はそう吐き捨て、巴は涼に背を向けて走って行ってしまった。
『勝手にしろよ、クソ……』
巴の姿が見えなくなるまで、涼は立ち尽くしていた。
なんでこうなるのか、自己嫌悪に陥りながら。
その日、涼はとぼとぼと帰宅した。
『お帰りなさいませ……どうかされたのですか?マスター』
ユーミアは落ち込んだ涼を見るなり、心配そうな表情を見せた。
『色々あってね』
『……例の恋人の方についてですか?』
涼はユーミアに、以前から巴について色々話していた。
当然恋人同士であることも知っていた。
『もしかして、仲違いされたとか?』
『そこまでではない……と思うけど、ちょっとケンカになっちゃってさ。大したことじゃないよ』
『とてもそうは見えません。何があったのですか?ぜひユーミアに話してください』
ほっといてくれ……と言っても引き下がってくれる感じではなかった。
涼は事の経緯を話した。
『デリカシーのなさっていうか……人の気持ちに対して鈍すぎたよな』
自嘲気味に言いながら、2本目の缶ビールを開けた。
『まあ俺が悪かったよ。ちゃんと謝らなきゃ……』
『悪いのは朝倉 巴さんではないのですか?』
『え?』
落ち込む涼に、ユーミアは整然と言ってのけた。
『マスターに一切の非があるとは思えません。マスターはただ、朝倉 巴さんに日々の日常をお話ししていただけでしょう?』
『それにマスターは、捨てられていたユーミアを保護してくださいました。誰が見ても、その行為は称賛されこそすれ、批判をされる要因など一切ないと推測いたします』
『……』
涼は面食らった。
それまで、ユーミアがここまで反論してくることなどなかったからだ。
『すべての非は朝倉 巴さんにあります。マスターは何も悪くありません』
『ユ、ユーミア……』
『自分の感情のみを押し通し、気に入らなければい恋人相手に癇癪を起す。アルバイトが許可される年齢の女性の行動とは到底思えませんが?』
仮にも人間に奉仕するためにプログラムされたメイドロイドから、ここまで誰かを批判する言葉が吐き出されるとは思いもよらなかった。
そして______
『マスター』
『な、なんだ?』
『朝倉 巴さんとは関係を断絶して下さい』
『!?』
毅然とした態度に言い放つユーミアに、涼は驚愕した。
『このままでは、マスターの健全な生活に悪影響を及ぼすと考えられます』
『お……おい!何言ってんだよ』
『朝倉 巴さんのことを考えてらっしゃる際、マスターの精神状態は、健全な状態とはかけ離れてしまっています。このままでは、身体にも悪影響を及ぼしてしまいますよ』
優しく、丁寧な、しかし無機質なユーミアの発言に、俺は言葉も出なかった。
『マスターにとって、朝倉 巴は有害です……!』
ユーミアも、巴のことが嫌いだった_____
古いアパートの一室______
幼い少年は、母親の腕に抱かれていた。
二人の前にあるテーブルには、写真をまとめた分厚いアルバムが開かれていた。
『あ、お父さん!』
少年は、写真に映る少年を指差す。
どこにでもいそうな、普通の高校生だった。
その瞳は、カメラの方には向いていない。
1ページずつ、母と涼はアルバムをめくる。
どの写真にも、映っているのは彼が父と呼ぶ少年。
カメラの方を向いている写真は少なかった。
『ねえお母さん』
少年は母の顔を見上げた。
網戸から吹き込むそよ風が、桃色の髪を揺らす。
『お父さんはどこにいるの?』
純粋な瞳が、母を見つめる。
『大丈夫よ……大丈夫』
母は、ぽんと涼の頭を撫でた。
『いつか必ず帰ってくるから。だって“お兄ちゃん”は私のこと、好きだもん』
彼を正面から捉えた写真を、恍惚とした表情で見つめる母。
その感情を理解するには、涼はまだ余りに幼い。
『お母さん』
少年も同じ写真を見ながら、母に尋ねた。
『好きって、どういうこと?』
母が時折口にする言葉。
少年は子供ながら、その真意を知りたがった。
『……』
母は悩む。
彼女にとってその感情は、言葉で表すにはあまりに大きく複雑だった。
しばらく考えた母は、そうね……と口を開いた。
『誰かを好きになるとね、何をしてでも自分のものにしたくなっちゃうの』
『好きな人のためなら、どんなことでもしてあげたい』
『居ても立っても居られなくなって、気がついたら身体が動いてるの』
フフフと、母の口から笑いが溢れる。
そんな彼女を、幼い彼はぽかんと見つめていた。
『いつか、あなたにも分かる日がくるわ』
母は、我が子を抱きしめた。
『きっとね。だってあなたは、私とお兄ちゃんの……愛の結晶なんだもの』
少年の頭を撫でながら、母は自分に言い聞かせるようにそう言った。
「ふぁ〜あ」
バルティモラの休憩室で、涼は大きく欠伸をした。
「眠そうだね」
隣に腰掛ける中年の男が、ノートパソコンを操作しながら言った。
このバルティモラの店長だった。
「また夜遅くまで走ってたのか?」
「まあね。それだけが楽しみなんスよ」
涼は涙目をこすり、紅茶花伝のキャップを開けた。
眠たい理由は、それだけではなかった。
久しぶりに観た夢が、涼の二度寝を妨げる長考をさせたためだった。
店長は40代になったばかり。
バルティモラ本社に中途で入り、この店に配属されて何年か経っていた。
見かけ通りで、中身もお人好し。
気の弱い性格だったが、人望は厚く、誰からも好かれるタイプだった。
涼と店長は店だけでなく、クルマ好きという共通点からプライベートでも付き合いがある。
店長の愛車は、87年式のアルファロメオ・アルフェッタGTV6。
涼のデルタS4と同年代のイタリア車だが、度々レッカー車の世話になっている、言うなれば“イタ車らしい”ポンコツだった。
「そう言う事いうなよ、朝倉さん怒るぞ」
そう言うと、二人は店内の方へ耳を傾ける。
「いらっしゃいませー!二名様でよろしいでしょうかー!」
「お待たせ致しました!こちら小籠包とチョコレートサンデーになりまーす!」
「牧田さーん!会計お願いしまーす!」
テキパキと働く、巴の元気な声が聞こえてきた。
入ってから間もないが、今や古株の涼やバイトリーダーの立場が危うくなるほど、巴は仕事ができた。
とにかくリーダーシップに優れている。
知り合ってから驚いた、巴の意外な特技だった。
その元気な声をひと通り聞くと、涼はため息をつく。
「女の子って、自分以外を見てもらわないとやっぱ怒るもんなんかね?相手が家族だろうと……」
「どうしたんだ?急に。もしかして……またケンカでもした?」
店長はキーボードを叩く手を止めた。
来月のシフトが書かれているエクセルが、画面に表示されている。
以前、涼と巴と大ゲンカした際、間に入って仲直りさせたのが店長だった。
親身になって二人の主張に耳を傾け、お互いにすべきことを示してくれた。
それ以来、彼は涼の良き理解者になっている。
涼の家にユーミアがいることと、その経緯も知っている、数少ない一人だ。
「いや……でも、結局ずっと現状維持っすからね。このままだったら、また同じことが起きるかもしんないし」
「まあ、そうなるだろうね」
「それに巴と話する時、ユーミアの名前出さないようにすんのが……ぶっちゃけ大変で」
「なるほど」
「しかも、ユーミアもそんな感じなんだよなぁ。機械が嫉妬するなんて、店長のGTVだけだと思ってましたよ」
「なっ……最近は機嫌良いぞ?先週マフラー落っこちてったけど」
「ダメじゃん」
ハッハッハと、店長は笑った。
それから店長は腕を組み、少しの間考え込む。
「そうだなぁ。まあ……一つ言えるとすれば、女の子ってのは恋愛にはめちゃくちゃ真剣だってことだ。俺らが思っている以上にな」
「どんな感じ?」
「誰かを好きになったら、その人を全てを知りたい、全てを自分のものに……自分だけのものにしたい」
「居ても立っても居られない……」
「そうそう、そんな感じだ」
涼は、脳裏にある言葉を思い出した。
“何をしても自分のものにしたくなっちゃうの”
“好きな人のためなら、どんなことでもしてあげたい”
“居ても立っても居られなくなって、気がついたら身体が動いてるの”
幼い頃、母が教えてくれた。
好きな人のためなら、手段を選ばない。
何が何でも自分だけのものに……
そう教えてくれた母親だったが、涼は母が誰よりも愛した彼の父の顔を見た事はなかった。
「……みんな、そうなのか?」
母の顔を思い出す。
優しくて、年齢より幼く見える可愛い顔で、家事も上手で……
ただこの世で唯一の息子に、異常とも言える愛情を注いだ。
幼少期の涼は、それ故に同年代の友達がほとんどいなかった。
深刻そうな涼の表情を察して、店長はポンと肩を叩いた。
「ま!今のは極端な例だよ。少なくとも朝倉さんは、そんな娘じゃあないさ。ただ、きっとものすごく一途なんだろ」
「そ、そうっすよね」
「でもいずれにせよ、どっちつかずはやめた方が良いな。人間てのは、何人も平等に愛せるほど器用じゃないからね」
「どっちつかず……ですか」
その表現が、涼の胸に引っかかる。
しかし、それを振り払い否定する言葉は思い浮かばなかった。
涼は紅茶花伝を手に取り、キャップを開ける。
「俺は別に、ユーミアも彼女にしたいわけじゃないですよ」
少しの間を置いて、涼は言った。
「ただ……せめて記憶が戻って元の居場所に帰るまでは、家族として面倒見てやりたいなって。それにここまで来て、今更出ていけなんて……」
ユーミアには記憶も、帰るところも、正規のメイドロイドであるという証明すらない。
A9という機番は、TYPE-SAKUYAシリーズには公式上は存在しないのだ。
「巴はもちろん恋人として好きですよ。だけどあいつと違って、ユーミアは天涯孤独なんだ。親も兄妹も友達もいないですからね」
巴にはこのバルティモアでのバイト仲間がいて、ニライカナイで出会った友達がいて、親代わりの姉がいる。
だがユーミアにはそれはない。
少なくとも今は、涼以外に頼れる者がいないのだ。
「メーカーのサポートだって効くのか分かんないし」
「サービス悪いからね、綾小路系のメーカーって」
店長は、以前店内にある空調設備の修繕で、綾小路系列の電気メーカーと一悶着起こした時のことを思い出した。
「それはともかく、如月くんはホント良い奴だな。朝倉さんみたいな可愛い子が、猛烈に恋しちゃうわけだ」
「それほどでも……」
涼は後ろ頭を掻いた。
それから店長は、無言で考え込んだ。
涼からの相談はこれが初めてではない。
しかし、たまには役に立つアドバイスでも……と考えた矢先、彼はあることに気付いた。
「そういやさ、朝倉さんとえっと……メイドロボちゃんは、まだ直接会ったことないんだよね?」
「あんな関係じゃあね」
ユーミアはほとんど外に出歩かないし、涼はまだ巴に自分のアパートの場所を教えていない。
そのうち部屋に呼ぼうと思っていたが、彼女のユーミアに対する気持ちを知ってから、それもできず終いだった。
「ならさ」
「あえて二人を会わせてみれば?」
「は……?」
店長の突拍子もない提案に、涼は面食らう。
「会ったこともないのに、君にとって朝倉さんやメイドロボちゃんが害する存在かどうかなんて、お互い分からないじゃないか」
「だからって……」
店長は人当たりもよく面倒見も悪くない。
が、稀に仕事でもプライベートでも“言うが易し 行うが難し”なことを、平然と言ってのける。
それが彼の短所だと、店長とある程度付き合いの長い者は皆理解していた。
「でも、どっちも……とくに巴は絶対敵意剥き出しで来ますよ。修羅場んなるに決まってんじゃないすか」
「そりゃあそうだ」
「そうだ、って……」
当たり前のように答える店長に、涼はため息しかでない。
店長が、自分を取り巻く事態の重さを、いまいち理解してないような気がしてしまった。
「だけどな」
しかし、店長の表情は真剣だった。
「どうせこのままじゃ、前以上の爆発が起きるぞ。またどんどん不満が溜まってから会うのと、早いうちに顔合わせしておくのじゃ、全然違うと思うんだけどな」
「……そりゃ、そうかも知んないすけど」
言っていることは正しい。
この先巴と関係を深めていく上で、この問題は解決しておかなければならない。
でなければ、もしユーミアが元の居場所へ帰る時が来ても、涼が巴に抱かせた不満や不信感は残り続けてしまうだろう。
それでも、二人を会わせるのは怖い。
会う前から深い亀裂が走っている関係に、とどめを刺すことになりかねない。
もしそれで、
巴の気持ちが涼から離れてしまったら______
それを考えると、店長のとんでもない案に素直に賛同はできない。
「いずれにせよ、決着は着けないと」
しかし、より良い対案があるわけでも無い。
結果がなんであれ、三人で話し合う以外、この問題を終わらせる術はないのも事実だった。
「……ユーミアは良い。でも巴にはなんて言えば良いんすか?多分嫌がりますよ」
腹をくくった涼は、店長に尋ねた。
会わせようと決心したところで、どっちかでもそれを拒絶してしまえばどうしようもない。
「簡単にはいかんだろうね。ま、そこは俺からもお願いするよ。言い出しっぺだしな」
店長はあっさりと言ってのけた。
「そうすれば、なんだかんだOKしてくれるだろう」
「……確かに」
巴は、店長のことを父親のように慕っている。
彼が言えばほぼ100%、首を縦に振るだろう。
「じゃ、決まりだ」
店長が手を叩く。
「はあ……」
だが涼は、やはり乗り気にはなれなかった。
「心配かい?」
「当然でしょ……もし会わせてダメだったとして、店長ならどっちを選ぶ?」
それを聞いて、店長は涼の方を向く。
「どっちを……俺がどっちか選んだら、如月くんはそれに従うのかい?」
「……」
店長は首を横に振る。
「そればっかりは、自分で選ばなきゃ」
「……そうっすよね」
涼は、店長の意見に頼り切ろうとしたわけではない。
ただ、心が追いつめられるほどの苦悩を、声に出さずにはいられなかっただけだった。
答えを出さなければいけないタイムリミットが、一気に迫ってきたのだから。
ぽんと、店長が彼の肩を叩く。
「……大丈夫だよ。朝倉さん、なんだかんだで誰とでも仲良くできる子じゃないか。メイドロボちゃんも、如月くんの話聞く限りじゃ素直そうな感じだし」
「それは間違いないっすね」
「まあ、一回会ったぐらいでハッピーエンドにはならないだろうけど、きっと分かり合えるさ。苦しいかも知れないけど、気長にな」
「そんな悠長な……」
「良いんだよ、そんな感じで。人生は長いんだし。メイドちゃんにとって如月くんは命の恩人だし、朝倉さんにとっては初めての恋人だろ?二人とも、過保護だったり嫉妬しちゃったりしてるだけだよ。自分の感情を、まだまだコントロールできてないんだよな」
「そんな……駄々こねる子供じゃねーんだから」
涼がそう言うと、店長はふっと笑う。
「みんな子供だよ。君も含めて」
優しく、どこか安心感を与えるその表情。
もし父親がいたのなら、きっとこんな感じなんだろうと、涼はふと思った。