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第2章
ーバイオハザードー
第3話
ー激闘‼︎突破戦ー
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『私はジル・バレンタイン。ジルでいいわ』
ゲームのバイオハザードで主人公もしていたジル・バレンタインを救出した俺達は、ラクーンシティを走り抜けていた。
『武器はここにあるものを好きに使ってください』
『助かるわね』
俺は英語でジルに語りかける。なお、英語は前世で習得済みである。専門用語でなければ対応可能だ。
『これでなんとか戦えるわ…』
『さっきは冗談交じりに言いましたが、このバスはラクーンシティの外に脱出する予定です。敵はパワー…天使に始末させます』
『分かったわ』
そうそうと俺はジルに問いかける。
『怪我はありませんか?感染していてもある程度なら治療可能ですが…』
『大丈夫。それよりも感染の治療ということはワクチンでもあるの?』
『ああそれは…』
俺ははやてを指差す。
『うちの妹はウイルス系統の超能力者でして。多少の感染なら体からウイルスを取ることができます』
『サイキックなんて本物のファンタジーね』
そんな間にも障害物や多すぎるゾンビの掃討をパワー達が行う。
『…まあ、ゾンビよりは同じ人間なだけ100倍マシだけど』
『それは確かに』
瞬間、バスの近くに停まっていた車が、突如として大爆発を起こし炎上する。
「な、なんだ?」
思わず日本語で声を上げる。
『まだ追ってくるのね…ッ‼︎』
「スタァアアアアズ‼︎」
「嘘だろお前⁉︎ 未強化とはいえ中級悪魔の魔法攻撃をもろに受けておいて…⁉︎」
一応普通の人間なら戦い慣れてタフなプロレスラーすら瞬殺できるのが悪魔である。なのにその攻撃を受けてなお追撃してくるとは…‼︎
「(な、なんという執念‼︎ さすが追撃者の異名を持つだけのことはある‼︎)」
とはいえである。
「しかし、"その程度ならば"‼︎」
そう、その程度であれば手がないわけでもないのだ。
「パワー前へ‼︎」
パワーの1体が、バスとタイラントの間に躍り出る。
「石と化せ、≪ペトラレイ≫‼︎」
石化の魔法スキルがタイラントに放たれる。
「グゥッ⁉︎」
タイラントが呻く。
「一撃で決まったか。確率の問題があるから不安だったが、一発で決まって良かったぜ」
『何をしたの?』
ジルが俺に問いかける。
『ゴルゴーン3姉妹が1人であるメデューサは見たものを石に変える石化の魔眼を持っていたという…俺はそれを使っただけですよ』
『さすが悪魔使いというところかしら?』
『さあ、どうでしょうね。それよりも石化は一時的なものです。早く離れないと』
『そうね』
その瞬間、バスの中に生存者が落ちてくる。
『何ッ⁉︎』
ジルが慌てて銃を構える。
『パワーが生存者を保護したようですね』
『な、何なんだあんたら⁉︎』
黒人の男が叫ぶ。
『安心しろ。このバスはこの街を出るための寄り合いバスだ。ついでにお前を連れてきたのは俺の使役している天使だ』
『え?ま、マジかよ‼︎ 助かるなら何でもいいぜ‼︎ ハレルヤ‼︎』
その後も何人かの人間を保護しつつ、車は街の外へと進む。
「総司、このまままっすぐでよかった?」
「ん?えーっと、次で左」
「左の後は右?」
「うん」
「分かったわ」
母親もバスの運転に慣れてきたようで、安定した運転をしている。
「はやて」
「なんやにーに」
「ウイルスの回収量はどうだ?」
「うーん、にーにに空中に舞っているウイルスを回収すればいいって言われて回収してるけど…効率としては最悪の部類やで」
そう、空気感染の可能性も視野に入れ、俺ははやてに空気中のウイルス回収を提案していた。しかし、結果としては効率の悪い回収だったらしい。
「ワクチンは後どのくらいで作れる?」
「この調子やと、一日中でも間に合わんな」
「ってことは、感染者を持ってきた方が早いか」
俺はパワーに命令を出し、バスを追ってきているゾンビのうち数体の頭を潰し、はやての前に持ってくる。
「少し回収しておけ。この先ワクチンはあって困らない」
「了解やで」
はやてが次々と運ばれてくる死体から、ウイルスのみを回収していく。
「(しかし、ここまでタイラントがタフだとは…悪魔のチカラを少し過信していたか?)」
そう、俺は少々悪魔のチカラを過信していた。なにせあの地獄を生き抜いたチカラである。チカラへの信頼は強い。
「(過信は身を滅ぼす、か。せいぜい気をつけるとしようか)」
とはいえ、悪魔の頭数の不足などいろいろ今回の件で判明した。次回はもっと上手くやる。
「(しかし、帰ってから大変になるな…一度どこかに腰を据えたいし、父親に相談してみるか)」
その瞬間、今度はバスが大きく揺れる。
「な、何だ⁉︎」
俺は慌てて外を見る。そこには第2形態に変化したタイラントがいた。
「くっこいつバスに…ッ⁉︎」
そう、タイラントは車に攻撃を仕掛けていた。すでにバスの後方にあった装甲は全て剥ぎ取られている。
『武器を使える奴は武器を持って戦え‼︎ このままだとバスがやられるぞ‼︎」
俺の呼びかけに、戸惑いながらも生存者達が銃を手に取る。
『しつっこいわね‼︎』
ジルの射撃を合図に、生存者達の銃撃が始まる。
「パワー‼︎」
2体の天使が、左右から攻撃を開始する。しかし、いくら攻撃しても瞬時に再生する上に、さらには体を変異させてくる。
「…ちっ、やるかねぇかな」
俺は天使達に指示を出し、バスを持ち上げさせる。バスが浮かび上がり、空へと舞い上がる。
『銃撃を絶やすな‼︎ バスが落ちたらタダじゃ済まないぞ‼︎』
『『『おう‼︎』』』
銃撃がタイラントを足止めする。
「ちっ、足りんか…‼︎ 召喚‼︎ メタトロン‼︎」
巨大な天使メタトロンが召喚され、俺の命令でバスを持ち上げる。
「上がれ上がれ天使達よ!」
バスが空高く持ち上げられていく。
『流石に空の上まではアイツも追ってこれないようね…』
『いや、まだのようだ』
空飛ぶバスにアンブレラ社のヘリコプターが近付いてくる。もちろんガトリングガン付きである。
「仕方ない…【霊鳥:ガルーダ】‼︎」
メタリックなカラス人間が現れる。高レベル悪魔で神の乗り物とされているガルーダである。
「敵航空戦力を撃滅せよ」
ガルーダが高速でヘリコプター達を破壊していく。
「落ちろ堕ちろ墜ちろ‼︎ そして殺された人間達の憎悪を受けるがいい」
俺には見えていた。そう、特典の影響かは分からないが、"霊能力"を得ていた俺には見えていた。
堕ちるヘリコプターに群がる黒い手の群。ヘリコプターを地獄に引き込もうとする死者達の怨念が無念が残穢が。
「…ふん」
俺は鼻を鳴らし、墜落して爆発する様子を見下ろす。
「これで一先ずは大丈夫…かな?」
この後、俺達は生きたまま街を出ることに成功した。
結果から言えば、俺達以外での生存者はジル含めて8名であった。
「この後おちついたらしっかり話を聞くからね」
「「はい」」
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ーーーストーリー【バイオハザードRE3】クリアを確認。
ーーーストーリークリアを確認。クリアボーナスの付与を決定。
ーーー転生者の魂のデータよりクリアボーナスを策定…原作介入の少なさを配慮…完了。
ーーークリアボーナス【完全声帯模倣】を付与開始…完了。
ーーーそれでは、良い人生を。
☆☆☆☆☆☆☆☆
○語りside○
☆☆☆☆☆☆☆☆
燃え盛る地獄となった街から離れるバスの中。恐怖ではなく歓喜に震える子供がいた。
「(ああ、ああ…なんて、なんて事だ)」
はたから見れば恐怖に震える子供であり、その上親も失っていたために周囲の目は"言葉が通じなくても"同情的であった。
「(ああ、僕はやっとスタート地点に立った。"第2の人生"も退屈に終わるかと思ったけど…ははっ♪これから非日常を楽しめそうだ♪)」
子供は転生者であった。八神兄妹とは違う神により転生した転生者の1人であった。
子供の前世はごく普通の学生であり、続くなんの代わり映えのしない日常に嫌気がさしていた。そして、転生してからもごく普通の生活を送っていた。
"己の名前"から高校生になれば多少面白い生活を送れると知っていても、それまでが苦痛だった。
しかし、非日常は向こうからやってきた。
「(ははっ♪一先ずはご同輩と仲良くなっておこうかな?情報も欲しいし)」
ここに、もう1人の転生者が動き出そうとしていた。
☆☆☆☆☆☆☆☆
○語りsideEND○
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エンド
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