平成の転生者(改訂版)   作:初任者

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お久しぶりでございます。
第3話となります。
遅くなりまして申し訳ございません。


・第3話 ー甥っ子と叔父ー

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第3章

ー風の聖痕ー

第3話

ー甥っ子と叔父ー

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神凪一族2名と血縁上の祖父を打ち倒した俺達は、祖父達3人が救急車で運ばれたのを見届け、急いで帰宅の途についていた。

 

 

*********

○ホテル前○

 

 

我々八神一家は今現在において、住む家を選んでいる真っ最中…というよりもどこの街に住むかを検討中である。よって現在の居住場所はホテル(キッチン付きである)であった。

 

キッチン付きを選んだのは流石に食事代くらいは浮かそうという母親の判断である。

 

 

「っと」

 

 

ホテルの前で父親が足を止める。俺も同時に足を止める。

 

誰かいる。ホテルの前で誰かを待ち構えているようだ。

 

 

「(まあ、まず間違いなく神凪の術者だろうな)」

 

 

俺は夕食に遅れそうなことに苛つきながら構えを取る。

 

 

「誰だ。出てこい」

 

 

父親が言い放つ。

 

 

「信じられませんが、貴方がここにいるということは父上が敗れたということですね」

「お前…誰だ?」

 

 

父親も覚えのない相手のようだ。だいぶ若い姿だ。中学生くらいだろうか?

 

 

「蓮です‼︎ 弟の【神凪 蓮】‼︎」

 

 

父親を見ると「あ〜あいつか」みたいな顔してる。知り合い?

 

 

「あー、俺の弟だ。お前達からすれば叔父ってことになるか?」

「ゑ?父親って弟いたのかよ…」

 

 

新事実であった。

 

 

「何しに来た蓮」

 

 

父親が鋭い視線を向ける。しかしその視線はどこか"ぬるい"。いつも敵に向ける視線ではない。

 

 

「(父親としては戦いたくない相手なのか?)」

 

 

まあ、実の弟であるならそうもなるだろうが。

 

 

「兄様を止めに来ました」

「ーーーあら、帰ってきたの?」

 

 

叔父が真面目な事を言った瞬間に、母親がマンションから出てくる。

 

 

「ああ…まあ、もうちょいかかりそうだが」

「えっと、どなた様ですか?」

 

 

叔父が母親に問う。

 

 

「和麻の妻です」

「つッ⁉︎」

「息子がいるんだから当たり前だろう」

 

 

父親がめんどくさそうに事実だと告げる。

 

 

「和麻、この子は?」

「弟の蓮だ」

「あ、話に聞いてた?」

 

 

母親が叔父の顔を興味深そうに覗き込む。

 

 

「母親、腹減った」

 

 

俺は腹をさすりながら呟く。実際訓練の上に戦闘までこなしたため腹が減っていた。

 

 

「ママでしょ総司」

「…ま、戦う空気でもないしな。蓮もうちで飯でも食ってけ」

「あー、それなんだけど和麻」

「ん?」

 

 

母親が気まずそうに報告を始める。

 

 

「実はホテルのキッチンが調子悪くなっちゃったみたいで、何も作れてないのよ」

「マジか」

「マジよ」

 

 

父親が一瞬頭を抱えるが、すぐに考えを変える。

 

 

「よし、今日は外食にしよう。そうだ、この前総司が食べてみたいって言ってた店に行ってみるか?」

 

 

なお、その店は俺の記憶が正しければ、高級ホテルの最上階にある三つ星高級レストランである。

 

 

「この前の金でパーっとやるぞ」

 

 

こうして外食が決定した。

 

 

*********

○とあるホテル最上階○

○高級レストラン○

 

 

高級レストラン故か、このホテルにはドレスコードが存在した。それ故に俺とはやては人生初の子供用のスーツとドレスを着ていた。

 

 

「にーに、私テーブルマナーなんてできないんやけど」

「教えてやるから大丈夫だぞ」

 

 

テーブルマナーをはやてに指導しながら、食事を行う。

 

 

「あ、あの兄様?」

「今は飯が優先だ。話は後で聞く」

 

 

叔父が気まずそうにしている。

 

 

「というか父親。俺達叔父に自己紹介してなくない?」

「…あー、そういえばそうだな」

 

 

話題に詰まっていた父親も話に乗る。

 

 

「まずこっちが長男の総司。"炎術師見習い"だ」

「よろしくお願いします」

 

 

俺は頭を下げる。顔を上げると叔父が驚いた表情を浮かべていた。

 

 

「総司君は炎術が使えるんですか?」

「ああ、神凪の術者2人を相手にしても問題ない程度には強い。その上かなり好戦的だから炎術師向きではあるな」

 

 

どうやら風術と土術と水術も使えることは隠すようである。

 

 

「神凪の術者を同時に2人も⁉︎」

「ああ…まあ、相手が子供が相手だと舐めていたのも原因の一つだがな」

 

 

実際相手がもう少し冷静ならあの程度は対応できただろう。まあ、対応されたとしてもこちらには他の精霊術もあるから負けることはなかっただろう。

 

 

「んで、双子の妹のはやてだ」

「はやてやで‼︎ てか、ぱーぱ私の紹介だけ雑やない⁉︎」

「この通り基本ハイテンションだ」

 

 

その後、自己紹介をきっかけに話は盛り上がる。

 

ーーーしかし。

 

 

「なッ⁉︎」

「マジかよ⁉︎」

 

 

父親と俺はほぼ同時に声を上げる。

 

 

「どうしたんです兄様?」

「どこかのバカがホテルを輪切りにしやがった‼︎」

「ちっ、ホテルの中に何人いると思ってやがる‼︎」

 

 

俺は素早くケータイを抜く。

 

 

「建物を支えろ‼︎ 天使:メタトロン‼︎」

 

 

建物の外にメタトロンが現れ、ホテルの崩壊を支える。が、ゆっくりとホテルがずれ始める。

 

 

「支え切れない? ならば【魔王:ベルゼブブ】‼︎」

 

 

黒い光が集まり、蠅の魔王ベルゼブブが召喚される。ベルゼブブも建物を支えに入る。

 

 

「何とか止まったか…」

「て、天使に魔王?総司君、君は…」

「おい‼︎ 全員さっさと避難しろ‼︎ 建物が崩壊するぞ‼︎」

 

 

客達が混乱しながらも従業員の指示に従い避難を開始する。

 

 

「父親は叔父を連れて元凶を何とかしてくれ‼︎ 母親とはやては俺と避難‼︎」

 

 

それぞれが行動を開始する。

 

 

「【霊鳥:ルフ】‼︎」

 

 

黒い光が集まり、窓の外に巨大な鳥が召喚される。

 

 

「ふん‼︎」

 

 

軽く炎を纏った拳で窓ガラスを破壊する。

 

 

「母親はやて‼︎」

「え?嘘でしょ⁉︎」

「とーう‼︎」

 

 

俺は母親とはやてと共にルフに乗り移る。無論着地は風の精霊術で補助する。

 

 

「さて、母親とはやてには悪いが、全員の避難が終わるまではここにいなきゃいけない」

「分かってるで」

「相変わらずでたらめなチカラね…」

 

 

20分ほどすると建物から人が出なくなる。

 

 

「こんなもんか…輪切りにされた部分を下せ」

 

 

メタトロンとベルゼブブがゆっくりと建物を下す。ある意味で聖と魔の共同作業である。

…うーん、なんかなぁ。

 

 

「戻れ」

 

 

役目を終えたメタトロンとベルゼブブが消える。

 

 

「さて、母親どうする?」

「ママでしょ。一先ずホテルに戻るわよ」

「「はーい」」

 

 

俺達はホテルへと戻った。

 

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エンド

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