平成の転生者(改訂版)   作:初任者

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・第六話 ー無の侵食ー

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第1章

ーデビルサバイバー2ー

第6話

ー無の侵食ー

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*********

○JP's東京支部○

 

 

JP'sに戻ると、丁度セプテントリオンを撃破したところだったらしい(JP's局員から聞いた)。

 

しかし、何故葬式のような雰囲気なのだろうか?

 

 

「あ、八神君」

 

 

遅れて来た俺に久世さんが反応する。

 

 

「何かあったんですか?」

「いや、その…」

 

 

ふっと近くの画面を見ると、そこには無の侵食が進んだ光景が映し出されていた。

 

 

「うわぁ…」

 

 

なんというか…実物を見るとやはり気分の悪いものだ。そう、人類が文字通り削除される光景というのは。

 

 

「(…もう、時間はないようだな)」

 

 

家族が心配ではあるが、最後に勝てば全て丸く収まるのだ。

 

 

「…勝利あるのみ、か」

 

 

結局はそこに戻るのだ。

 

 

「そ、そうだ、家族は見つかったのか?」

 

 

志島さんが俺に問いかける。

 

 

「いえ、残念ながら…しかし、父親がなかなか切れ者なので心配はしてないです」

「そ、そうか」

 

 

そう、実際かなりの切れ者である上に、荒事を仕事にしてる節があるのだ。俺が子供のためかまだ教えてもらえていないが、そのうち授業で必要とか言って教えてもらうとしよう。

 

 

「それと、死に顔動画の件ありがとうございました。おかげで命拾いしました」

「間に合って良かったよ」

 

 

久世さんが微笑む。

 

 

「では、私はこれで…」

 

 

俺はその場から離れーーー。

 

 

「待て、八神」

 

 

峰津院に呼び止められる。

 

 

「…何か?」

「お前回復スキルが使えるそうだな」

「え?ええ、まあ」

 

 

JP's局員から報告が入ったのだろうか?しかし、だから何なのだろう?

 

 

「なら負傷者の治療に当たれ。医薬品も数が少ない。少しでも節約したい」

「アッハイ」

 

 

こうして俺はJP's局員達に連れ去られるのであった。

 

 

*********

******

***

○JP's東京支部○

○医務室○

 

 

戦闘で負傷したJP's隊員達が次々と担ぎ込まれてくる。

 

 

「ーーーよし、定員だ‼︎ 始めてくれ‼︎」

 

 

治療班のJP's隊員が叫ぶ。

 

 

「≪常世の祈り≫」

 

 

周囲に光が降り注ぎ、隊員達を癒していく。

 

 

「あぁ」「痛みが和らいでいくわ」「神の奇跡だ」

 

 

負傷者達が驚嘆の声を上げる。

 

 

「治療が終わったやつは自分の足で出て行け‼︎ 次の患者をどんどん連れてきてくれ‼︎」

 

 

ぞろぞろと完治した隊員達が部屋を出て行き、代わりとばかりに負傷した隊員達が担ぎ込まれてくる。

 

 

「くそ、こんなことなら回復スキルあるの言わなきゃよかったぜ。≪常世の祈り≫」

 

 

と言いつつも回復スキルを行使する。

 

 

「この戦いでの負傷者は増えていく一方だ。医薬品も品薄だから助かるよ」

 

 

医療班の隊員に肩をポンと叩かれながらも、治療作業を続ける。

 

 

「(クソッタレめ。覚えてやがれよ………)」

 

 

この時の俺は知らなかった。まさかJP's各支部から怪我人が送り込まれてくるなんて………‼︎

 

 

「ちょ、ギブ魔力(MP)が」

「ほい、これ魔力回復薬な」

 

 

見た目は毒物、味はゲキマズであった。

 

 

「ち、チクショウメェええええ‼︎(某国総統風)」

 

 

*********

○数時間後○

○自室○

 

 

「うっぷ」

 

 

薬のせいで気分の悪くなった俺は、ベットで横になっていた。

 

絶対、やばいブツ入ってたろアレ…。

 

 

「っにしても、死に顔動画か…」

 

 

俺は今日のこと、特に俺の死に顔動画について思い出す。

 

実のことを言うと、俺の悪魔召喚プログラムには死の予言である死に顔動画の配信機能は存在しない。そもそもの大元が違うのだからまあしょうがないといえばしょうがない。そのかわり悪魔の保有数無限とかの特典があるだけマシというものだ。

 

 

「こう考えるとやっぱり死に顔動画って便利なんだな」

 

 

仲間の死に顔予告。嫌な事実ではあるが、有効に使えば仲間を助けることのできる機能だ。

 

…搭載してくれないかな?

 

 

「だが問題点はそれだけじゃない」

 

 

そう、今日の戦闘で起きた問題。それは街中の戦闘において、戦闘に使える悪魔が少ないことだろう。

 

俺の悪魔は強力だが体がデカイ悪魔が多い。つまり街中では周りの建物が邪魔で手持ちの悪魔達が自由に戦闘できないのだ。

 

 

「それに、今日の敵は数が多かった。そういう時用に雑魚でも数を揃えておきたいな」

 

 

俺はケータイを操作し、悪魔召喚プログラムの1つである【悪魔全書】を起動する。この悪魔全書は、一度仲魔にした悪魔を代償(悪魔達の通貨【マッカ】)を支払うことで再召喚できるシステムだ。

 

 

「ふむ、どれにするか…」

 

 

悪魔全書を見ていく。

 

 

「…思い出すな。ゲームをしているときはこうやってパーティーを考えたりしてたっけな」

 

 

ふっと、前世でのデビルサバイバーシリーズとの出会いを思い出す。今では懐かしい思い出である。

 

だが、今は現実だ。ゲームは残酷なまでに現実として目の前に広がっている。

 

 

「…遠いところまで来ちまったなぁ」

 

 

転生しても平和だとたかをくくっていたらこの有様である。こんなことになるならもう少し特訓とかしてたんだがなぁ。

 

 

「…だが、世界さえ元に戻して仕舞えば後はなんとでもなる‼︎ 何としてでも世界を戻してみせる‼︎」

 

 

*********

○翌朝○

 

 

「八神 総司、お前は悪魔の依代として選ばれた。生還の確率は…ゼロだ」

「…は?」

 

 

ーーー死に顔動画が届いたよ♪

 

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エンド

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